S1D13771には、TVルミナンスとクロミナンス信号のノイズを最小限にするための、固定およびプ
ログラム可能なデジタルフィルタが含まれます。固定フィルタを選択すると(REG[52h]ビット2 = 0)、ルミナンスフィルタは、TV規格の設定
(REG[40h]ビット3~1)に応じて、
3.58MHzまたは4.43MHzのいずれかにおいてノッチフィルタとな
ります。クロミナンスフィルタは、1.3MHzで1.5dB、および3.6MHzで20dBを超える減衰を持つロー
パスフィルタです。ほとんどのケースにおいて、
TVフィルタのデフォルト機能で最適に動作します。ただし、ユーザー
が自身のアプリケーション用にフィルタ性能をさらに最適化したい場合、一般的なFIRフィルタ設 計ソフトウェアでカスタムフィルタ係数を生成し、インデックス付き間接レジスタREG[54h]とREG[56h]にプログラムすることができます。
15.1 ルミナンス( Y )とカラー( UV )のカスタムフィルタ係数の生成
ルミナンスとクロミナンスは、対称型FIRフィルタです。この係数値は、正または負のいず れも可能です(111ページの図15.1「15タップの正の対称型インパルス応答」を参照)。
対称型インパルス応答の場合、係数のうち8つだけをプログラムする必要があります。残り の7つは最初の7つの複製です。
同様に、クロミナンスは15タップFIRフィルタで、図15.1「15タップの正の対称型インパル ス応答」とよく似ています。対称型インパルス応答の場合、係数のうち8つだけをプログラ ムする必要があり、残りの7つは最初の7つの複製です。
この係数は、2の補数で9ビット幅です。
図15.1 15タップの正の対称型インパルス応答
a2 a3 a4
a5 a6
a7 a6
a5 a4
a3 a2 a0
a1
a0 a1
15.1.1
フィルタパラメータカスタムのFIRフィルタ値を生成するためには、以下の情報が必要となります。た だし、この情報はユーザーが使用するフィルタ設計ソフトウェアに依存するもので あり、ここでは目安として提示しています。
•
フィルタのタイプ: ローパス、ハイパス、ノッチ、バンドストップ•
サンプリングクロックの周波数: 13.5MHz(固定)•
タップ数: 15(Y)と15(UV)•
上側通過帯域: 4MHz•
ストップバンド: 6.2MHz•
通過帯域リップル: 3dB•
ストップバンド減衰: 60dB下記の応答曲線は、内蔵の固定機能のTVフィルタの理論的な性能を示しています。
図15.2 Y 4MHzローパスフィルタの周波数応答 同相フィルタの周波数応答
大きさ(dB)
周波数(MHz)
図15.3 Yノッチフィルタ(@3.58MHz)の周波数応答 同相フィルタの周波数応答
大きさ(dB)
周波数(MHz)
同相フィルタの周波数応答
大きさ(dB)
図15.5 UVフィルタの周波数応答 同相フィルタの周波数応答
大きさ(dB)
周波数(MHz)