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(3-3)
(3-4)
(3-5)
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以上より,
となる.
ここで,2005 年全国都市交通特性調査32)の平日における地方都市圏の平均移動 距離 7.9km を
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に代入すると,σ≒ 6.3km となる.この値により算出した都市住民 による立地ポテンシャルを,重回帰分析の説明変数の1つとして用いる.なお,こ の調査の三大都市圏の平均移動距離は 11.8km,2008 年東京都市圏パーソントリッ プ調査33)の通勤目的の平均移動距離は 12.2km,自宅私事目的(自宅 - 私事)は 3.6km,V z r
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(3-9)
第3章 実際の都市における理論的検討の検証
33
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䞉ேཱྀ⥲ᩘPOP表 3-1 重回帰分析に用いる説明変数と被説明変数 図 3-2 道路利用者による立地ポテンシャル(2007 年)
その他私事目的(自宅以外 - 私事)は 4.6km となっている.
3.2.3 検証に用いるデータの検討 道路網データ
バイパス開通前の他調査との比較を行うため,古い時点から複数時点でGISで 利用できるデータを入手するのが望ましいが,そこまで古いデータは存在しない.
過去のデータについて esri ジャパンに確認したところ,2016 年 6 月 24 日現在,
「ArcGIS・Geo Suite 道路網」データが販売されており,以下のような仕様となっ ている.複数時点のデータを利用することは困難なため,既に入手している「同 道路網 2014」データを活用した.
ArcGIS・Geo Suite 道路網 製品仕様
・ 2009 年秋時点データから1年ごとに作成
・ 2014 年秋時点版とそれ以前のバージョンでは速度等の計算ロジックが異なるた め,比較することができない.
・ 最小提供単位は都府県(定価:180,000 円(税別))
上記道路網データを用いる際に,過去の道路網を把握するために過去の地図を閲 覧する必要がある.その方法を以下にまとめる.
・今昔マップを使う.
埼玉大学の谷先生のホームページで過去の地形図と Google マップが同時閲覧でき る.大都市パーソントリップ調査エリアは概ね閲覧可能だが,閲覧できる時代が少 ない.
時系列地形図閲覧サイト「今昔マップ on the web」http://ktgis.net/kjmapw/
index.html
・国土地理院の地図閲覧サービスを使う.
複数時点あるが,解像度が低く,文字や道路種別までは分からない.
地図・空中写真閲覧サービス http://mapps.gsi.go.jp/maplibSearch.do#1
・古地図を買う.
2.5 万分 1 地形図(旧版)/ A2 判/柾判/モノクロ/ 370 円(税込み)+ 送料 720 円
旧版地図|日本地図センター http://www.jmc.or.jp/oldmap.html
・数値地図 25000(空間データ基盤)を借りる.
以上より,各年の道路網 shp データを作成し,分析に使用する.
交通の流れを示すデータ パーソントリップ調査データ
第3章 実際の都市における理論的検討の検証
35
「パーソントリップ調査は,「どのような人が」「どのような目的で」「どこからど こへ」「どのような交通手段で」移動したかを調べるもの」34)であり,「そこから,
鉄道や自動車,徒歩といった各交通手段の利用割合や交通量などを求めることがで き」34)る.
パーソントリップ調査は調査範囲や調査対象トリップによっていくつかに分かれ ている.
地方都市部で行われるパーソントリップ調査および新都市OD調査35)は多くの 都市圏で行われているが,複数回行っているところは少なく,その調査間隔も 20 年ほど空いている場合もあり,バイパス開通前後の経年比較といった本研究の用途 には適さない.当時の道路網の推測が困難な点も当該調査データを用いない理由の ひとつである.最後に調査されたのが 2001 年であることからも現在はほとんど行 われていない調査で,道路網データ等,他データとの連携が難しいため扱わない.
全国都市交通特性調査(全国PT)は 2001,2005,2010 年に調査が行われている が都市圏ではなく,特定の自治体単位の集計のため,都市圏単位の生活行動を想定 している本研究には利用できない.しかし,この調査で集計されている地方都市圏 の平均移動距離を商業施設利用行動の推定に使用している.使用法は「3.2 立地 ポテンシャルの算出」にて詳述する.
以上より,自動車利用が主体となっている都市の交通の流れを把握するには,三 大都市圏パーソントリップ調査で調査された地域のなかから,郊外部のデータを用 いるしかない.
三大都市圏パーソントリップ調査は東京都市圏・近畿都市圏・中京都市圏で 10 年おき(調査年は都市圏ごとに異なる)に行わている調査である.調査年は以下の ようになっており,地方都市で行われているパーソントリップ調査と比べると,高 頻度に調査が行われている.
調査年次
東京都市圏:1968 年から 10 年ごと.最新調査は 2010 年.
近畿都市圏:1970 年から 10 年ごと.最新調査は 2012 年.
中京都市圏:1971 年から 10 年ごと.最新調査は 2011 年.
国土交通省が管理する国土数値情報36)では,「地形,土地利用,公共施設などの 国土に関する基礎的な情報をGISデータとして整備」されており,これらは閲覧・
編集できるソフトを持っていれば誰でも利用することができる.パーソントリップ 調査の発生集中量とOD量が公開されている.2017 年 1 月 25 日現在,近畿都市圏 の調査は 2000 年と 2010 年調査の2時点が,中京都市圏の調査は 2001 年と 2011 年 調査の2時点が公開されているが,東京都市圏においてはそれぞれ 2008 年調査の みの公開となっている.
東京都市圏パーソントリップ調査は都市圏を4段階の領域(大ゾーン,中ゾーン,
計画基本ゾーン,小ゾーン)に分けており,その単位ごとに調査結果の集計が行わ れている.発生集中量とは,その単位ごとにそれぞれ,ある領域から発生するトリッ プ量,ある領域に集中するトリップ量を示している.ある領域から別の領域へ跨ぐ ようなトリップも存在するし,その領域内で完結するトリップもある.発生集中量 はすべてのトリップを数え上げ,領域内で完結するようなトリップはその領域にお ける発生量と集中量の両方に計上される.OD量とは,領域の起点 origin から終 点 destination の組み合わせごとにトリップ量を集計したものである.なお,集計 に用いられている4段階の領域は以下のような定義34)となっている.
ゾーンレベル:区分の内容
大ゾーン:地理的、歴史的な地域のまとまりを考慮しつつ、東京都市圏全域のマク ロ的な分析、検討の単位となるゾーン。
中ゾーン:ほぼ市区町村を単位とするが、大都市では数個に分割し、周辺では市町 村がいくつかまとまっている場合もある。
計画基本ゾーン:小ゾーンを数個集めて構成し、広域における計画単位として、ま た地域としてのまとまりのある交通計画の単位となるゾーンレベル。
小ゾーン:夜間人口約 15,000 人を目安とし、地区計画の単位となるゾーンレベル。
以上のようなパーソントリップ調査データを交通の流れのデータとして扱うには 道路網データと組み合わせて利用することが考えられる.つまり,パーソントリッ プ調査OD量データの起点と終点の各領域(ゾーン)の代表点をとり,それと交通 網データを用い,ある領域からある領域へ向かうトリップの量とその経路を推定す るのである.これは交通需要推定で一般的に用いられる四段階推定法と呼ばれる手 法である.四段階推定法は,生成交通量,発生・集中交通量,分布交通量,配分交 通量の段階に分けて交通量を推定する需要予測方法で,上記のパーソントリップ調 査のOD量データから実際の利用経路を推定するのは配分交通量すなわちどの交通 手段のどの経路をどのくらい利用するのかを予測することにあたる.
ところが本研究における交通の流れの予測を,四段階推定法の配分交通量として 予測するのは,やや負荷が大きいため,パーソントリップ調査は交通の流れの予測 には用いず,研究の実証に用いる地域の選定のみに用いる.地域の選定に関しては,
「3.2.4 対象都市の選定方法」で詳述する.
道路交通センサス一般交通量調査
一般県道以上の道路に対して,1県道・国道あたり数カ所の交通量調査を行って いる.道路交通センサス自体は 1928 年より調査が始まっており,調査方法が現在 の方法に確立されたのは 1980 年で,それ以降概ね3年おきに行われている.これ を交通の流れとして扱うこともできる.
なお,交通量調査は国土交通省以外に,各都道府県の警察が別途調査を行ってい
第3章 実際の都市における理論的検討の検証
37
る場合がある.茨城県においては茨城県警察が年1回発行している交通白書にその 調査結果が掲載されている.しかし,調査箇所は,県内6ヶ所上下線別の1年ごと の推移データであり,道路交通センサスと比較すると精度は落ちる.
事業所企業統計・経済センサス
町丁目ごとにまとめられた業種別事業所数・従業員数を商業施設等の分布と捉え ることができる.これと交通の流れのデータを組み合わせて施設利用分布を予想す ることもできなくはない.商業施設分布を把握することができる政府統計としては 後述する商業統計を用いるほうが適切であるが,事業所企業統計・経済センサスは e-stat 政府統計の窓口37)にて近年の調査結果を無料公開しているため地域の検討 をつけたり,実験的に分析を行う目的に用いるには有益となる.
以下に事業所企業統計・経済センサスの集計項目等を記載する.
【集計結果データ】
確報集計/事業所集計/町丁・大字別集計
全事業所について,産業,従業者規模,経営組織別等の事業所数及び男女別従業者 数を市区町村,町丁・大字ごとに集計した結果を都道府県別に編成
平成 18,13,8,3 年事業所企業統計/平成 21,24 年経済センサス:各県各年次 34560
~ 36720 円
【普及編成データ】
町丁・大字別集計事業所数及び従業者数
事業所・企業統計調査の町丁・大字集計結果のうち、男女別従業者数及び産業3区 分別事業所数を収録
平成 18,13 年事業所企業統計/平成 21 年経済センサス:各県各年次 2160 円 sinfonica 提供データ http://www.sinfonica.or.jp/datalist/index.html
【e-stat で無料公開しているデータ】(2016 年 6 月 29 日現在)
平成 13 年事業所企業統計/平成 21 年経済センサス(小地域)
産業別(大分類)・従業者規模別全事業所及び男女別従業者数
住宅地図
事業所企業統計・経済センサスなどの施設情報と組み合わせれば,新道沿いと旧 道沿いの商業施設数をそれぞれ数え上げることが可能となる.しかし,店舗面積を 考慮できない.国会図書館では 1978 年から所蔵されている.住宅地図を製作して いるゼンリンは 1952 年に別府で住宅地図を作成したのが始まりで,1980 年に全国 制覇をしている.
公示地価・都道府県地価調査データ
主に2ヶ所からデータを入手することができる.