2 機能
2.3 TSC レギュレータの機能
TSCレギュレータは,リクエストの集中による問題をコネクションのレギュレート(集 約)によって解決するためのプロセスです。
この節では,TSCレギュレータがリクエストの集中による問題を解決する仕組みと,
TSCレギュレータとTSCデーモンとの対応について説明します。
2.3.1 コネクションのレギュレート
大規模なシステムでクライアントアプリケーションの数が増大した場合,システムの動 作状態が不安定になったり,システムで管理する資源が不足して正常な処理ができなく なったりします。それは,TSCデーモンにリクエストが集中して,コネクション数が増 大し,ファイルやソケットのオープン数などのプロセス使用資源が増大するためです。
リクエストが集中する仕組みを次の図に示します。
図2-5 リクエストが集中する仕組み
TSCレギュレータは,リクエストの集中による問題を解決するための専用のプロセスで す。TSCレギュレータはクライアントアプリケーションからの幾つかのコネクションを 集約し,TSCデーモン当たりのコネクションの上限を管理します。これをコネクション のレギュレートといいます。TSCレギュレータがコネクションをレギュレートすること
せることができます。
コネクションのレギュレートの仕組みを次の図に示します。
図2-6 コネクションのレギュレートの仕組み
2.3.2 TSC レギュレータと TSC デーモンの対応
OTMでは,一つのTSCデーモンに対して,必要に応じて複数のTSCレギュレータを開 始できます。TSCレギュレータは,対応するTSCデーモンと同じコンピュータに配置す る必要があります。
TSCレギュレータがクライアントアプリケーションからのリクエストを受け付けると,
対応するTSCデーモンにリクエストを転送してリクエストの応答を待ちます。応答が 返ってくると,応答をクライアントアプリケーションに返します。そのときの動作はマ ルチスレッドで並行処理されます。
2.3.3 TSC レギュレータの動作モード
TSCレギュレータは,通常クライアントアプリケーションからのリクエストをスレッド パーセションモデルで処理し,サーバアプリケーションからのリクエストの応答をTSC レギュレータ内でスレッドごとに待ち合わせます。
TSCAdmクラスのgetTSCClient()メソッドで接続したTSCレギュレータへのコネク ションを複数のスレッドで共有した場合は,リクエストを同時に処理できません。
マルチスレッド環境のクライアントアプリケーションからのTSCレギュレータ経由のリ クエストを同時に処理させるには,リクエストスレッドごとにTSCAdmクラスの getTSCClient()メソッドを実行してコネクションを割り当てるか,またはtscregltdコマ
ンドに-TSCTPoolオプションを指定してTSCレギュレータをスレッドプーリングモデ
ルで動作させてください。