• 検索結果がありません。

TSC ノード情報の配布

ドキュメント内 A908.book (ページ 66-72)

2   機能

2.6  複数のネットワークセグメントで構成する TSC ドメイン

2.6.1  TSC ノード情報の配布

TSCノードによるリクエストの転送がネットワークセグメントを越えるためには,TSC ドメインマネジャのTSCノード情報がネットワークセグメントを越えることが前提とな ります。ブロードキャストはネットワークセグメントを越えられませんが,異なるネッ トワークセグメントのホストにあるTSCドメインマネジャにTSCノード情報を配布す ることができます。

TSCノード情報の配布に必要な設定を次に示します。

●相手ホストの名称またはIPアドレスの指定

TSCドメインマネジャの開始時にtscdmstartコマンドの-TSCSendHostオプション で,相手ホストの名称またはIPアドレスを指定します。この指定によって,相手ホス トのTSCドメインマネジャは,自TSCドメインで管理するTSCノード情報を自動的 に返します。ただし,相手ホストのTSCドメインマネジャはOTM 02-00以降でなけ ればいけません。

●TPBrokerのスマートエージェントの設定

TSCドメインマネジャは,tscdmstartコマンドの-TSCSendHostオプションで指定 されたホストにあるTSCドメインマネジャを検索するために,TPBrokerのスマート エージェント(osagent)を使用します。異なるローカルネットワーク上のスマート エージェントを相互に接続するよう設定してください。この設定の詳細については,

マニュアル「Borland Enterprise Server VisiBroker デベロッパーズガイド」を参照 してください。

2.6.2 複数のネットワークセグメントで TSC ドメインを構

成する場合の注意事項

●TSCノード情報を基に各ネットワークセグメントのTSCドメインマネジャ間で確立 されるコネクションは,TSCノード情報の配布先または配布元のTSCドメインマネ ジャが終了するまで切断されません。TSCノード情報の送信間隔は,tscdmstartコマ ンドの-TSCSendHostIntervalオプションで指定します。

なお,ブロードキャストと同様に,TSCドメインマネジャ開始直後からTSCノード 情報は配布されます。そのため,ネットワークセグメント間を接続している回線使用 料が有料の場合は注意が必要です。

●TSCドメインマネジャは,自ホストと同じネットワークセグメントにある同じTSC ドメイン名称のTSCドメインマネジャと,TSCノード情報を互いにブロードキャス トします。そのため,TSCドメインマネジャは同じネットワークセグメント内の同じ TSCドメイン名称のTSCノード情報をすべて保持します。一方,TSCドメインマネ ジャは,tscdmstartコマンドの-TSCSendHostオプションに指定したホストに対し ては,すべてのTSCノード情報を転送しません。-TSCSendHostオプションに指定 したホストに対しては,自TSCドメインマネジャが管理しているTSCノード情報だ けを配布します。そのため,ネットワークセグメントを越えてリクエストが転送され るようにシステムを構成するには,注意が必要です。

2.6.3 複数のネットワークセグメントでの TSC ドメインの

構成例

tscdmstartコマンドの-TSCSendHostオプションを指定した場合のシステム構成例を以 降に示します。本文中の番号は図中の番号と対応しています。

図2-15 複数のネットワークセグメントでTSCドメインを構成する例1

1. tscdmstartコマンドの-TSCSendHostオプションにホストBのホスト名称を指定し て,ホストAのTSCドメインマネジャを開始します。

ホストAのTSCドメインマネジャのTSCノード情報が配布されます。このとき,ホ

ストBからは,ホストBのTSCドメインマネジャのTSCノード情報が返されます。

2. ホストBにあるTSCノードのTSC識別子を指定して,ホストEにあるクライアント アプリケーションを開始します。

3. ホストEのクライアントアプリケーションが,ホストBにあるTSCノードに接続し た場合,リクエストはホストAに転送されます。

ホストBにはサーバアプリケーションAがないため,TSCノード間の通信によって,

リクエストはホストAに転送されます。ホストBからの転送先は負荷状況に応じて 選択されるので,ホストCに転送されることもあります。

4. ホストAでサーバアプリケーションAがリクエストを処理します。

図2-16 複数のネットワークセグメントでTSCドメインを構成する例2

1. tscdmstartコマンドの-TSCSendHostオプションにホストBのホスト名称を指定し て,ホストAのTSCドメインマネジャを開始します。

ホストAのTSCドメインマネジャのTSCノード情報が配布されます。このとき,ホ ストBからは,ホストBのTSCドメインマネジャのTSCノード情報が返されます。

2. ホストCにあるTSCノードのTSC識別子を指定して,ホストEにあるクライアン トアプリケーションを開始します。

3. ホストEのクライアントアプリケーションが,ホストCにあるTSCノードに接続し た場合,サーバアプリケーションAはホストCでリクエストを処理します。

ホストCにはサーバアプリケーションAがあるため,サーバアプリケーションAは

ホストCでリクエストを処理します。ホストCのサーバアプリケーションAの負荷 が高い場合でも,ホストAには転送されません。それは,ホストCには,ホストA のTSCノード情報がないためです。

図2-17 複数のネットワークセグメントでTSCドメインを構成する例3

1. tscdmstartコマンドの-TSCSendHostオプションにホストCのホスト名称を指定し て,ホストAのTSCドメインマネジャを開始します。

ホストAのTSCドメインマネジャのTSCノード情報が配布されます。このとき,ホ ストCからは,ホストCのTSCドメインマネジャのTSCノード情報が返されます。

2. ホストDにあるTSCノードのTSC識別子を指定して,ホストEにあるクライアン トアプリケーションを開始します。

3. ホストEのクライアントアプリケーションが,ホストDにあるTSCノードに接続し た場合,リクエストはホストCに転送されます。

ホストDにはサーバアプリケーションAがないため,TSCノード間の通信によって,

クライアントアプリケーションのリクエストはホストCに転送されます。

4. リクエストはホストAに転送されます。

ホストCのサーバアプリケーションAは負荷が高い状態なので,TSCノード間の通 信によって,クライアントアプリケーションのリクエストはホストAに転送されま す。それは,ホストCには,1.で配布されたホストAのTSCノード情報があるため です。

図2-18 複数のネットワークセグメントでTSCドメインを構成する例4

1. tscdmstartコマンドの-TSCSendHostオプションにホストBのホスト名称を指定し て,ホストAのTSCドメインマネジャを開始します。

ホストAのTSCドメインマネジャのTSCノード情報が配布されます。このとき,ホ ストBからは,ホストBのTSCドメインマネジャのTSCノード情報が返されます。

2. ホストAにあるTSCノードのTSC識別子を指定して,ホストEまたはホストFに あるクライアントアプリケーションを開始します。

ホストEまたはホストFのクライアントアプリケーションがホストAにあるTSC ノードに接続した場合,ホストAにはサーバアプリケーションAがないため,リク エストはエラーになります。また,ホストAがホストBから取得したTSCノード情 報には,ホストCの情報は含まれないので,リクエストは転送されません。

図2-19 複数のネットワークセグメントでTSCドメインを構成する例5

1. tscdmstartコマンドの-TSCSendHostオプションにホストCのホスト名称を指定し て,ホストBのTSCドメインマネジャを開始します。

ホストBのTSCドメインマネジャのTSCノード情報が配布されます。このとき,ホ ストCからは,ホストCのTSCドメインマネジャのTSCノード情報が返されます。

2. tscdmstartコマンドの-TSCSendHostオプションにホストBのホスト名称を指定し て,ホストAのTSCドメインマネジャを開始します。

ホストAのTSCドメインマネジャのTSCノード情報が配布されます。このとき,ホ ストBからは,ホストBのTSCドメインマネジャのTSCノード情報が返されます。

3. ホストAにあるTSCノードのTSC識別子を指定して,ホストDにあるクライアン トアプリケーションを開始します。

4. ホストDのクライアントアプリケーションがホストAにあるTSCノードに接続した 場合,リクエストはエラーになります。

ホストBにはサーバアプリケーションAについての情報があります。しかし,ホス トAがホストBから取得したTSCノード情報には,ホストCの情報は含まれないの で,リクエストは転送されません。

ドキュメント内 A908.book (ページ 66-72)