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資 料

Y. T. PYUN

米韓相互防衛条約(アメリカ合衆国と大韓民国との間の相互防衛条約)

1953年10月1日(ワシントンDC)署名 1954年11月17日発効

この条約の締結国は、

すべての国民及びすべての政府とともに平和のうちに生きようとする願望を再確認し、及 び太平洋地域における平和機構を強化することを希望し、

いかなる潜在的侵略者も、いずれか一方の締約国が太平洋地域において孤立しているとい う錯覚を起すことがないようにするため、外部からの武力攻撃に対して自らを防衛しよう とする共同の決意を公然と且つ正式に宣言することを希望し、また、

太平洋地域における地域的安全保障の一層包括的且つ有効な制度が発達するまでの間、平 和及び安全を維持するための集団的防衛についての両国の努力を強化することを希望して、

次のとおり協定した。

第一条

締約国は、それぞれが関係することのある国際紛争を平和的手段によって、国際の平和及 び安全並びに正義を危うくしないように解決し、並びにそれぞれの国際関係において、武 力による威嚇又は武力の行使を、国際連合の目的又は締約国が国際連合に対して負ってい る義務と両立しないいかなる方法によるものも慎むことを約束する。

第二条

締約国は、いずれか一方の締約国の政治的独立又は安全が外部からの武力攻撃によって脅 かされているといずれか一方の締約国が認めたときはいつでも協議する。締約国は、この 条約を実施しその目的を達成するため、単独に及び共同して、自助及び相互援助により、

武力攻撃を阻止するための適当な手段を維持し発展させ、並びに協議と合意とによる適当 な措置を執るものとする。

第三条

各締約国は、現在それぞれの行政的管理の下にある領域又はいずれか一方の締約国が他方 の締約国の行政的管理の下に適法に置かれることになったものと今後認める領域における、

いずれかの締約国に対する太平洋地域における武力攻撃が自国の平和及び安全を危うくす るものであることを認め、自国の憲法上の手続に従って共通の危険に対処するように行動 することを宣言する。

第四条

アメリカ合衆国の陸軍、空軍及び海軍を、相互の合意により定めるところに従って、大韓 民国の領域内及びその附近に配備する権利を大韓民国は許与し、アメリカ合衆国は、これ を受諾する。

第五条

この条約は、アメリカ合衆国及び大韓民国により各自の憲法上の手続に従って批准されな ければならない。この条約は、両国がワシントンで批准書を交換した時に効力を生ずる。

第六条

この条約は、無期限に効力を有する。いずれに一方の締約国も、他方の締約国に通告を行 ってから一年後にこの条約を終了させることができる。

以上の証拠として、下名の全権委員は、この条約に署名した。

1953年10月1日にワシントンで、英語及び韓国語により、本書二通を作成した。

アメリカ合衆国のために

ジョン・フォスター・ダレス(署名)

大韓民国のために Y・T・ピョン(署名)

Understanding of the United States

January 28, 1954

It is the understanding of the United States that neither party is obligated, under Article Ⅲ of the above Treaty, to come to the aid of the other except in case of an external armed attack against such party; nor shall anything in the present Treaty be construed as requiring the United States to give assistance to Korea except in the event of an armed attack against territory which has been recognized by the United States or lawfully brought under the administrative control of the Republic of Korea.

米韓相互防衛条約,合衆国の了解

1954年1月28日

次のことが合衆国の了解である。すなわち,いずれの締約国も,この条約の第三条の下で は,他方の国に対する外部からの武力攻撃の場合を除いては,その援助に赴く義務を負う ものではない。また,この条約のいかなる規定も,大韓民国の行政的管理の下に適法に置 かれることになったものと合衆国によって認められた領域に対する武力攻撃の場合を除い ては,合衆国が大韓民国に対して援助を与えることを義務づけるものと解されてはならな い。

(注)合衆国は1954 年1月28日付の文書でこの了解文を大韓民国に通告し、大韓民国は 1954年2月1日付文書でその受領を確認した。

資料7.アメリカ合衆国と大韓民国との間の合意議事録

AGREED MINUTE BETWEEN THE GOVERNMENTS OF THE UNITED STATES AND THE REPUBLIC OF KOREA BASED ON THE CONFERENCES HELD BETWEEN PRESIDENT EISENHOWER AND PRESIDENT RHEE AND THEIR ADVISERS IN WASHINGTON, JULY 27-30, 1954 AND SUBSEQUENT DISCUSSIONS BETWEEN REPRESENTATIVES OF THE TWO GOVERNMENTS

(アイゼンハワー大統領と李大統領及び両者のアドバイザーとの間でワシントンで開か れた1954年7月27日~30日の協議、また両国政府の代表らによる後続の審議に基づいたアメ リカ合衆国と大韓民国との間の合意議事録)

署名 1954年11月17日(ソウル)

効力発生 1954年11月17日

アメリカ合衆国と大韓民国が緊密な協力関係を維持することは、すでに相互の有益にな ることが証明され、かつ共産主義者の侵略に対する自由陣営の戦いと自由に生きていこう とする決意において大きく貢献しており、これは両国共通の利益に繋がる。

よって、大韓民国は、次の事項を実行する意図を持っており、それを自らの政策とする。

1. 大韓民国は、国際連合を通じた可能な努力も含む朝鮮統一の努力において、アメリカ 合衆国と協力する。

2. 大韓民国は、国際連合軍司令部が大韓民国の防衛の責任を担っている間は、韓国軍に 対する作戦指揮権を変更することが最大の相互的及び個別的利益に達することができると の合意に至る協議が行われない限り、韓国軍を国際連合司令部の作戦指揮権の下に置く。

3. 大韓民国は、付属文書Bに提示されている韓国軍の兵力水準及び諸原則を受諾する。

それは、経済の安定と両立しながら利用可能な資源の範囲内で、効果的な軍事計画の維持 を可能にする。

4. 大韓民国は、引き続き投資計画の私的所有を奨励する。

5. 大韓民国は、アメリカ合衆国の援助計画に通常適用される法律及び慣例に合致する援 助資金の行政上の手続きに協力する。

6. 大韓民国は、付属文書Aに提示されている措置を含めて、経済計画をより効果的に実 行するための必要な措置をとる。

アメリカ合衆国は、大韓民国が実現すると公言している状況に基づいて、次の事項を実

『韓国大統領統治史料集』2巻、396~401頁(“Agreed Minute Between the Government of US and ROK, With Appendix A and B,”November 19, 1954, NSC 170/1-Korea, Box 7, White House Office.

Office of the Special Assistant for Nation Security Affairs: Records 1952-1961, Special Assistant Series, DDEL)。本文中の取り消し線で表記されている部分は、当初最終草案に盛り込 まれていたものの、1954年11月17日の米韓合意の際、最終的に削除された。なお、日本語訳は筆 者による。

行する意図を持っており、それを自らの政策とする。

1. アメリカ合衆国は、大韓民国の政治的、経済的及び軍事的強化のため、1955会計年度 に反映された総額7億ドルに達する経済支援並びに直接軍事支援を含む援助計画を継続す る。これは、当初アメリカ合衆国が計画した1955会計年度の大韓民国への援助金額を、1億 ドル以上上回る規模である。この総額のうち、1955会計年度の債務に利用できる経済援助 額は、韓国民間救護計画(U.S. Appropriation Civil Relief in Korea: CRIK)からの繰 越金及びアメリカ合衆国からの国連韓国再建団(UN Korean Reconstruction Agency: UNKRA)

への拠出金を含めて、およそ2億8千万ドルに達する(1955会計年度における実際の支出額 は、およそ2億5千万ドルになると推計される)。

2. アメリカ合衆国は、付属文書Bに略記されているように、両国政府のしかるべき軍事 代表らによって練り上げられるはずの取決めに従い、予備軍制度の拡充を含む韓国軍の常 備編成の強化を支援する。

3. アメリカ合衆国は、韓国軍の常備編成を支援するための計画を履行するにあたり、大 韓民国のしかるべき軍事代表と十分な協議を行う。

4. アメリカ合衆国は、休戦協定に違反して大韓民国に不意の侵略(Unprovoked Attack)

があった場合、アメリカ合衆国の憲法上の手続きに従い、侵略者に対してその軍事力を行 使する。

5.アメリカ合衆国は、平和的なあらゆる手段によって韓国の統一を支援する。

5. アメリカ合衆国は、議会からの必要な承認を条件として、大韓民国の再建のための経 済計画を引き続き推進する。

付属文書A

効果的な経済計画のための措置

大韓民国は、経済計画を効果的に施行するため、次のようなものを含む必要な措置を受 け入れる。

1. 交換レートに関しては、大韓政府の公定レートと対充レート(the counterpart rate)

を180対1とする。ただし、アメリカ合衆国が提案したように、米軍が韓国銀行を通じてド ルを売ることによるファン引き出しを補うために、様々な現実的な交換レートでドルの交 換を行うものとする。また韓国経済に流入する援助物資に対しても、一般に同様のレート で交換を行うものとする。このような財源を使うことによって、韓国経済及び韓国予算に 最大限の貢献をもたらす。実際に米韓両国ともに満足できる形で上記の取決めが実施され ている限り、アメリカ合衆国によるファン引き出しに関する現行取決めの適用は停止する。

2. アメリカ合衆国から現物で供与されない援助計画のための物資に関して、求められる 品質の物を最善の価格で獲得できる非共産圏のどこの国からでも購買できるものとする

(韓国において、競合的な世界価格で可能な限り最大限調達するというのが、その目的で

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