2. 概念
2.7 S/R 連携
2.7.3 S/R 連携の状態
・ oneEveryN
表 2-4 受信データセットの状態
受信データセット の状態
説明
正常状態 データが正常に受信できた.あるいは,まだ一度もデータを受信していない.
無効化状態 データが無効化された.
無効値受信時処理がkeepであり,データセマンティックスのデータ要素の初期 値が無効値と等しい場合,RTEは,受信データセットの初期状態を「無効化状 態」とする【rte_sws_8008】.
タイムアウト状態 前回データを受信してからコンフィギュレーションで指定したタイムアウト時 間が経過した.
無効化/
タイムアウト状態
データが無効化された,かつ,前回データを受信してからコンフィギュレーショ ンで指定したタイムアウト時間が経過した.
表 2-5 受信データセットの遷移
受信データセット の遷移
説明 (箇条書きはアクションの内容)
データ送信 送信側ポートからデータが送信された.
・ 2.7.4.1データセマンティックスのデータ送信の挙動に示す処理を行う.
データ無効化 送信側ポートから無効値が送信された.
・ 2.7.4.2データ無効化の挙動に示す処理を行う.
タイムアウト検出 一定時間のデータ受信がないこと,あるいはパーティションの停止/再起動によ りタイムアウトが通知された.
・ 2.7.4.4タイムアウトの挙動に示す処理を行う.
表 2-6 無効値受信時処理keepにおける受信データセットの状態遷移表 遷移
受信データセットの状態 データ送信 データ無効化 タイムアウト検出
正常状態 正常状態 無効化状態 タイムアウト状態
無効化状態
正常状態 無効化状態 無効化/
タイムアウト状態 タイムアウト状態 正常状態 無効化状態 タイムアウト状態 無効化/タイムアウト状態
正常状態 無効化状態 無効化/
タイムアウト状態
以上の表にて,データセマンティックスのデータ要素の初期値が無効値と等しい場合,「無効化状 態」が初期状態となる.そうでない場合,正常状態が初期状態となる(表 2-4).
表 2-7 無効値受信時処理replaceにおける受信データセットの状態遷移表 遷移
受信データセットの状態 データ送信 データ無効化 タイムアウト検出 正常状態 (初期状態) 正常状態 正常状態 タイムアウト状態 タイムアウト状態 正常状態 正常状態 タイムアウト状態
2.7.3.2 受信キューの状態
イベントセマンティックスの受信キューの状態遷移を以下に定義する.
図 2-15 イベントセマンティックスの受信キューの状態遷移図
表 2-8 受信キューの状態
受信キューの状態 説明
キュー空状態 キューのデータが全て取り出された.あるいは,まだデータを受信していない.
キューイング状態 データが正常に受信でき,キューイングされた.
キューあふれ状態 キューが満たされているためデータが受信できず破棄された.
表 2-9 受信キューの遷移
受信キューの遷移 説明
データ送信 送信側ポートからデータが送信された.
・ 2.7.4.1イベントセマンティックスのデータ送信の挙動に示す処理を行う.
受信データ取得 受信側ポートでデータを取得した.
・ 2.7.4.3イベントセマンティックスの受信データ取得の挙動に示す処理を
行う.
表 2-10 受信キューの状態遷移表
遷移
受信キューの状態 データ送信 受信データ取得
キュー空状態 (初期状態) キューイング状態 キュー空状態 キューイング状態
[キューが満たされていない]
キューイング状態
[キューが満たされている]
キューあふれ状態
[キューに1つのデータがキューイ
ングされている]
キュー空状態
[キューに2つ以上のデータがキュ
ーイングされている]
キューイング状態 キューあふれ状態 キューあふれ状態 キューイング状態
2.7.4 S/R連携の操作