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PMBOK が主に対象としているスコープ

ドキュメント内 テニススクール経営改革のための (ページ 50-53)

第 5 章 スコープマネジメントの実践

5.2 PMBOK が主に対象としているスコープ

5.2.1 PMBOK の知識体系

PMBOK ではプロジェクト目標を達成するために実行される一連のアクティビティとし

てプロジェクトマネジメントプロセスが定義されており,PMBOK第4版ではプロセスは合 計42個存在する.

(1) 知識エリア

PMBOK第4版では9つの知識エリアが定義されている.各プロジェクトマネジメントプ

ロセスはいずれかの知識エリアに該当する.以下の表 5.1に,知識エリアと該当するプロセ ス数の対応を記す

表 5.1 プロジェクトマネジメントの知識エリアとプロセス数 知識エリア プロセス数

統合マネジメント 6

スコープ・マネジメント 5 タイム・マネジメント 6 コスト・マネジメント 3

品質マネジメント 3

人的資源マネジメント 4 コミュニケーション・マネジメント 5 リスク・マネジメント 6

調達マネジメント 4

PMBOKにおけるスコープ・マネジメントとコスト・マネジメントを参考にスコープマネ

ジメントの実践に取り組んだ.

(2) プロセス群

PMBOKでは各プロジェクトマネジメントプロセスは5つのプロセス群に分類されている.

各プロジェクトマネジメントプロセスはいずれかのプロセス群に該当する.以下の表 5.2に プロセス群とそれぞれ該当するプロセス数を示す.

表 5.2 プロジェクトマネジメントプロセス群とプロセス数 プロセス群 プロセス数 立ち上げプロセス群 2

計画プロセス群 20 実行プロセス群 8 監視コントロールプロセス群 10 終結プロセス群 2

(3) パート

各プロセスは3つのパートから構成されている.以下の図 5-2にプロセス構造を示す.

図 5-2 プロセス構造 以下の表 5.3に各パートの説明を示す.

表 5.3 プロセスのパート

パート 説明

インプット プロセス活動を行うために参照する情報

ツールと技法 プロセス活動を実行するために使用するテクニックなど アウトプット プロセスによって生成される成果物や結果

次項からPMBOKが主に対象としている,プロジェクト・スコープとプロジェクト・コス

トに関するマネジメント及びその中で本プロジェクトが参考にした事項について説明する.

5.2.2 プロジェクト・スコープ・マネジメント

PMBOKのプロジェクト・スコープ・マネジメントでは5つのプロセスが定義されており,

これらのプロセスは計画プロセス群と監視コントロールプロセス群に該当する.以下の表 5.4 にスコープ・マネジメント・プロセスの分類を示す.また PMBOK では,「プロジェク トを成功のうちに完了するために必要なすべての作業を含め,かつ必要な作業のみを含める ことを確実にするために必要なプロセスからなる」と定義されている.

表 5.4 スコープ・マネジメント・プロセスの分類 計画プロセス群 監視コントロールプロセス群

 要求事項収集

 スコープ定義

 WBS作成

 スコープ検証

 スコープコントロール

PMBOKによるスコープ・マネジメント・プロセスの概要を以下の表 5.5に示す.

表 5.5 スコープ・マネジメント・プロセスの説明

マネジメントプロセス 説明

要求事項収集 プロジェクト目標を達成するためにプロジェクトの基本 事項(目的・目標・主要成果物・概略予算など)とステー クホルダのニーズを定義し文書化するプロセス

スコープ定義 プロジェクトに必要な成果物を定義し,成果物に関する詳 細な記述書を作成するプロセス

WBS作成 プロジェクトの要素成果物およびプロジェクトの作業を,

より細かく,マネジメントしやすい構成要素に分解し,成 果物を遂行するための作業を定義するプロセス

スコープ検証 完成したプロジェクトの要素成果物を公式に受け入れる プロセス

スコープコントロール プロジェクト・スコープと成果物スコープの状況を監視 し,スコープ・ベースラインに対する変更をマネジメント することを目的とした,成果物とタスクの見直しを継続的 に行うプロセス

筆者が本プロジェクトのスコープマネジメント担当として重視するのは,開発フェーズで のスコープコントロールである.スコープマネジメントの成果として,仕様変更などによっ て成果物スコープの変更を検討する必要がある際にどのようなプロセスでスコープ変更に対 応するかを定義した.スコープ変更管理プロセスとして5.5節で詳細を述べる.

5.2.3 プロジェクト・コスト・マネジメント

プロジェクト・コスト・マネジメントでは3つのプロセスが定義されており,これらのプ ロセスは計画プロセス群と監視コントロールプロセス群に該当する.以下の表 5.6 にコス ト・マネジメント・プロセスの分類を示す

表 5.6 コスト・マネジメント・プロセスの分類

計画プロセス群 監視コントロールプロセス群

 コスト見積もり

 予算設定

 コストコントロール

これらの内,コスト見積もりについて詳しく説明する.

(1) コスト見積もり

コスト見積もりの「ツールと技法」には9つの項目が定義されている.その内見積りに関 係する3つの項目についての説明を以下の表 5.7に示す

表 5.7 コスト見積もり「ツールと技法」の項目(抜粋)

アクション 説明

類推見積もり 過去の類似プロジェクトから得た所要期間・予算・規模・

複雑さなどのパラメータに基づいて,プロジェクトの所要 期間を見積もる.トップダウン見積もりとも呼ばれる.

係数見積もり 過去の情報や,その他の変数を使って定量的に計算して期 間を見積もる.

ボトムアップ見積もり 個々のアクティビティあるいはワークパッケージのコス トを見積もった後,個々の見積もり金額を集計あるいは積 算することでプロジェクトの総額を算出する.

システムの工数見積もりの際に,これらのコスト見積もり手法を参考にした.5.7 節で詳 しく述べる.

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