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PIO-NETに収集された2015年度 の危害・危険情報は 1 万4447件

39)2015年度末時点の参画医療機関は以下の30機関。独立行政法人地域医療機能推進機構札幌北辰病院、医療法人渓 仁会手稲渓仁会病院、独立行政法人国立病院機構仙台医療センター、公益財団法人星総合病院、日本赤十字社成田 赤十字病院、国保松戸市立病院、国立大学法人千葉大学医学部附属病院、国立研究開発法人国立成育医療研究セン ター、NTT東日本関東病院、日本赤十字社東京都支部大森赤十字病院、立正佼成会附属佼成病院、順天堂大学医学 部付属練馬病院、日本医科大学多摩永山病院、社会福祉法人恩賜財団済生会横浜市東部病院、新潟医療生活協同組 合木戸病院、国立大学法人富山大学附属病院、長野県厚生農業協同組合連合会佐久総合病院、社会福祉法人聖隷社 会事業団総合病院聖隷浜松病院、社会医療法人名古屋記念財団名古屋記念病院、学校法人藤田学園保健衛生大学病 院、日本赤十字社京都第二赤十字病院、社会医療法人協和会加納総合病院、地方独立行政法人堺市立病院機構堺市 立総合医療センター、大阪府立急性期・総合医療センター、鳥取県立中央病院、県立広島病院、徳島県立中央病院、

九州大学病院、国立大学法人佐賀大学医学部附属病院、独立行政法人国立病院機構長崎医療センター。

40)「医療機関ネットワーク」で収集される事故情報は、30の医療機関を受診する原因となった事故のうち、各医療 機関が重大性などの観点から選択して収集するものであり、各医療機関を受診する原因となった全ての事故を対象 としているものではない。また、事故分類・件数等は、今後事故情報を更に蓄積・分析していく過程で変わる場合 がある。

図表3‑2‑7 医療機関ネットワークに収集された事故情報(2015年度)

187○0414̲3-2-7(安全課)医療機関ネットワーク.xlsx

(備考) 2015年度に医療機関ネットワークに収集された事故情報。

(単位:件)

軽症 中等症 重症 重篤 死亡 合計

転倒 1,496 237 15 0 0 1,748

転落 1,244 291 27 1 2 1,565

刺す・切る 441 24 11 0 0 476

挟む 279 36 9 2 1 327

ぶつかる・当たる 918 56 4 0 0 978

さわる・接触する 357 44 7 0 0 408

誤飲・誤嚥 732 58 2 0 0 792

溺れる 6 5 0 0 0 11

有毒ガスの吸引 10 1 0 1 0 12

その他 1,199 108 3 3 1 1,314

不明 88 11 2 0 1 102

合計 6,770 871 80 7 5 7,733

140

2014年度の1万1534件を下回り、危険情報 も4,270件と、2014年度の5,178件を下回っ ている状況です。

 危害情報について、危害内容別に見ると、

2015年度は、「皮膚障害」、「消化器障害」、

「擦過傷・挫傷・打撲傷」、「刺傷・切傷」、

「熱傷」の順に多くなっています(図表3-2-9)。

 「皮膚障害」では、例えば、化粧品使用 や美容室で髪を染めたことによる、痛みや 痒み、赤みが見られる等の皮膚トラブルが 主な内容です。

188○0418̲3-2-8 危害・危険̲総件数.xlsx

図表3‑2‑8 危害・危険情報の件数

(備考) PIO-NETに登録された消費生活相談情報(2016年 4 月10日までの登録分)。

0

(件)

5,000 10,000 15,000 20,000 25,000

2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014

(年度)

7,035 8,613 8,536 8,292 8,664 11,536 10,581 13,649

11,534

10,177

危害 危険

2015 3,578

4,594 3,988 3,634 4,151

3,710 4,162

6,889

4,270 5,178

10,613

13,207 12,524 11,926 12,815

15,246 14,743

20,538

16,712

14,447

図表3‑2‑7 医療機関ネットワークに収集された事故情報(2015年度)

187○0414̲3-2-7(安全課)医療機関ネットワーク.xlsx

(備考) 2015年度に医療機関ネットワークに収集された事故情報。

(単位:件)

軽症 中等症 重症 重篤 死亡 合計

転倒 1,496 237 15 0 0 1,748

転落 1,244 291 27 1 2 1,565

刺す・切る 441 24 11 0 0 476

挟む 279 36 9 2 1 327

ぶつかる・当たる 918 56 4 0 0 978

さわる・接触する 357 44 7 0 0 408

誤飲・誤嚥 732 58 2 0 0 792

溺れる 6 5 0 0 0 11

有毒ガスの吸引 10 1 0 1 0 12

その他 1,199 108 3 3 1 1,314

不明 88 11 2 0 1 102

合計 6,770 871 80 7 5 7,733

189○0418̲3-2-9 (P)危害情報.xlsx

図表3‑2‑9 危害情報の件数

(備考) PIO-NETに登録された消費生活相談情報(2016年 4 月10日までの登録分)。

0

(件)

2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 14,000 16,000

2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014

(年度)

皮膚障害 消化器障害 擦過傷・挫傷・打撲傷

熱傷 刺傷・切傷 その他

2015 2,928

7,035

3,533 8,613

3,501 8,536

3,482 8,292

3,868

8,664 4,765 11,536

4,717

10,581 5,284 13,649

5,345 11,534

4,373 10,177

521 678 525 600 684 700

621

680

733

723 731

646 764 682 671 745

687

815

761

726

481

618

572 598 804

696

691

857

822 811

681 1,094 1,191 917 782

917

1,024

2,001

1,151 1,155

1,778 2,019 1,990 1,940 1,765

3,850

2,654 4,013

2,767 2,489

第1部第3章  第2節  消費者庁に集約された生命身体に関する事故情報等

141

 「消化器障害」では、健康食品を食べたら 体調不良になったというもの、外食したら 下痢になったというもの等が主なものです。

 「擦過傷・挫傷・打撲傷」では、靴が合 わないことによる擦り傷や、自転車の部品 が破損し転倒して擦過傷を負った等の事例 が見られます。

 「刺傷・切傷」では、歯科治療中に口の 中が傷付いた、電気カミソリの外の網刃が 破損して顔に傷が付いたというもの、「熱 傷」では、外食の際、熱い食事や食器に触 れ火傷した、美容クリニックで医療脱毛す る際に火傷を負った等の相談が寄せられて います。

 この数年は、2010年度以前と比べ、相談 が多く寄せられています。特に2013年度は、

消費者安全法の生命身体事案の通知と同様 に、化粧品による皮膚障害の相談や冷凍食 品の農薬混入事案の影響による消化器障害 の相談件数が増加しています。

 危険情報について、危険内容別に見ると、

2015年度は「異物の混入」、「機能故障」、「発

煙・火花」、「過熱・こげる」、「破損・折損」

の順に多くなっています(図表3-2-10)。

 主な相談内容は、「異物の混入」では、スー パー等で購入した食品から金属片、プラス チック片等の異物が出てきたというもの、

「機能故障」では、自動車のエンジン不良 や、ブレーキが利かなくなり怖い思いをし たといったものが見られます。

 「発煙・火花」では、電子レンジを使用 したら発煙した、「過熱・こげる」は、スマー トフォンを充電していたら異常過熱してコ ンセント部分が焦げた、火花が飛んだ、「破 損・折損」では、購入したばかりの中古車 のタイヤの軸が破損した、自転車のフレー ムが折れた等の内容が寄せられています。

 危険情報についても、2013年度の「異物の 混入」の相談件数の突出には、危害情報と 同様に農薬混入事案の発生が影響していま す。

190○0418̲3-2-10 (P)危険情報.xlsx

図表3‑2‑10 危険情報の件数

(備考) PIO-NETに登録された消費生活相談情報(2016年 4 月10日までの登録分)。

0

(件)

1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000 8,000

2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014

(年度)

異物の混入 機能故障 過熱・こげる

発煙・火花 破損・折損 その他

2015 1,410

3,578 1,924 4,594

1,664 3,988

1,514 3,634

1,731 4,151

1,603 3,710

1,668 4,162

1,835 6,889

1,983 5,178

1,672 4,270

329 403

391 338 441

362 457

480

533

359

429 647

625 611 614 548 501

579

564 459

360 584 466 438 433 374 448

579

587 422

814 673 440 465 606 478 614

577

668 471

363 402 326 345 474

2,839

843 887

236 268

142

 子供の事故については、子供の発達に応 じた特徴があります。

 消費生活センター等へ寄せられた、2015 年度の危害情報のうち、被害者が子供の事 案について、以下では年齢別に、件数の多 い商品・サービスを見てみます。

 3歳未満、3歳以上7歳未満、7歳以上 13歳未満に年齢を分類して見ると、最も多 い事案が「外食」に関する相談であること は共通です(図表3-2-11)。具体的には、「卵 を使っていないことを確認したのに、子供 がアナフィラキシーを起こした」、「調理中 の油で火傷を負わせられた」等が見られます。

 幼稚園等への就園前に当たる3歳未満は だっこひも等の「子守用被服品」、「幼児用 イス」、「ベビーカー」といった商品に関す る相談が見られます。小学校の就学前に当 たる3歳以上7歳未満になると、「遊園地・

レジャーランド」等、小学生に当たる7歳 以上13歳未満では「一般用自転車」等に関 する相談が見られます。子供の成長段階に おける行動範囲の拡大に応じて、危害情報 に多く見られる商品・サービスにも違いが あるものと考えられます。

 2010年12月から2015年11月までに、医療 機関ネットワークには12歳以下の事故情報 が2万3781件寄せられており、そのうち0・

1・2歳の事故情報は1万2484件で約5割 を占めています。

 0・1・2歳の事故のきっかけとしては

「転落」、「転倒」、「誤飲・誤嚥」が多く、

発達との関係が見られます(図表3-2-12)。

年齢別に見ると、0歳は「転落」が最も多 く、「誤飲・誤嚥」、「転倒」、「ぶつかる・

当たる」、「さわる・接触する」と続きます。

1歳は一人で歩行できるようになり、行動 範囲が広がるため、「転倒」の割合が0歳 より多くなっています。1歳の内訳は0歳 と同様に「転落」が最も多いですが、「転倒」

の割合が増え、「誤飲・誤嚥」、「ぶつかる、

当たる」、「さわる・接触する」と続きます。

2歳は、不安定ながら歩く速さが増す等、

更に行動範囲が広がるためか、「転倒」が 最も多くなり、次に「転落」、3番目に「ぶ つかる・当たる」となり、一方、「誤飲・

誤嚥」による事故はかなり減少しています。

 具体的な事故内容では、0歳児に多い大 人用ベッドからの「転落」では、「寝返り をしないから大丈夫と思ってベッドに寝か せていたが落ちてしまった」等、それほど

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