PDFコンバーター(PDFConverter3.exe)は、その動作中にスクリーン上に表示され るダイアログへの自動応答機能を有した Excel/Wordなどの Microsoft Office文書や 一太郎などのアプリケーション文書ファイルを PDFファイルに変換する際に使用す る常駐ソフトウェアです。Microsoft Office文書や文書ファイルを変換する際に動作 している必要があります。そのため、製品をインストールするとコンピュータにロ グオンする際に自動的に起動するよう、そのショートカットファイルが「スタート アップ」フォルダに登録されます。
PDFコンバーターの起動方法の変更
一般の環境では、初期設定のまま使用しても問題ありませんが、以下の状況下では、
PDFコンバーターの起動方法を変更する必要があります:
1. Microsoft Office文書/アプリケーション文書のPDF変換を行わない場合 2. PDF Serverを動作させているコンピュータをリモートデスクトップを使って
操作する場合
ここでは、それぞれの状況に応じた PDFコンバーターの起動方法の変更方法につい て説明します。
オフィス/アプリケーション文書のPDF変換を行わない場合
PDFコンバーターは Microsoft Officeや各種アプリケーションの文書ファイルを PDF ファイルに変換するための常駐ソフトウェアです。従って、PDF Serverを用いてオ フィス /アプリケーション変換を行わなければ、PDFコンバーターを動作させる必要 はありません。スタートアップフォルダからショートカットファイルを削除するだ けで次回から自動で起動する事はなくなります。
PDFコンバーターのショートカットファイルをスタートアップから削除するには、
1. 「スタート」メニューの「すべてのプログラム」から、「スタートアップ」を開きます。
2. 「PDFコンバーター」を右クリックして表示されるコンテキストメニューから「削 除」を選択して、PDFコンバーターのショートカットファイルを削除します。
PDFコンバーターの ショートカットアイコン
PDFコンバーター
リモートデスクトップを利用して操作する場合
PDFコンバーターはその仕様上、コンピュータ上で同時に1つしか動作することが出 来ません(多重起動することができません)。直接コンソールを使って操作する際と 異なり、リモートデスクトップを使って PDF Serverを動作させているコンピュータ を操作する場合に問題となります。リモートデスクトップを使ってログオンすると そのコンピュータ上で仮想デスクトップが起動しますが、その際スタートアップフォ ルダに登録されているアプリケーションが起動します。先に述べたように PDFコン バーターは、多重起動が出来ない仕組みとなっているため、しばらくすると仮想デ スクトップ上の PDFコンバータは終了します。しかしながら、これが終了するまで の間、PDFコンバータは正しく機能できないため、この間 PDF Serverは、オフィス
/アプリケーション変換を正常に行うことができません。
この問題を回避するには、PDFコンバーターを 「タスク スケジューラ(タスク)」に 登録する事で解決します。以下に Windows Server 2008 R2の場合を例にその方法を 説明します。
PDFコンバーターをタスクスケジューラに登録するには
1. 前項を参考に「スタートアップ」フォルダから PDF コンバーターのショートカッ トファイルを削除しておきます。
2. 「スタート」メニューの「管理ツール」から「タスク スケジューラ」を選択して これを起動します。
3. タスク スケジューラウィンドウ右端の操作ペインにある「基本タスクの作成…」
をクリックし、「基本タスクの作成ウィザード」ダイアログを表示します。
4. 「基本タスクの作成」画面上のフィールド「名前」、「説明」のそれぞれに分かり やすいユニークな任意の文字列を入力します。入力後、「次へ」ボタンをクリッ クします。
5. 「タスクトリガー」画面が表示されます。
「ログオン時」を選択して、「次へ」ボタンをクリックします。
6. 「操作」画面が表示されます。
「プログラムの開始」を選択して、「次へ」ボタンをクリックします。
7. 「プログラムの開始」画面が表示されます。
「プログラム / スクリプト」フィールドに直接フルパスを入力するか、フィール ド右の「参照」ボタンをクリックして表示される「開く」ダイアログを使って、
PDF コンバーターを指定した後、「次へ」ボタンをクリックします。「引数の追加」
など他のオプション項目フィールドには何も入力しません。PDF コンバーターの パスはインストール時に変更していなければ以下の通りです。
32ビットOS:
C:¥Program Files¥Antenna House¥PDF Server V3¥PdfConverter3.exe
64ビットOS:C:¥Program Files (x86)¥Antenna House¥PDF Server V3¥PdfConverter3.exe
注意: パス名にスペースが含まれているため、PDF コンバーターのパスを直接フィールドに入力する時にはダブルクォーテーション( )で囲む必要があ ります。(「参照」ボタンをクリックして表示される「開く」ダイアログを 用いて選択した場合にはダブルクォーテーションは自動的に付加されます)
8. 「概要」画面が表示されます。
チェックボックス「[完了]をクリックしたときに、このタスクの[プロパティ]
ダイアログを開く」にチェックマークを付けて、「完了」ボタンをクリックします。
9. 作成したタスクのプロパティ画面が表示されます。
画面中のチェックボックス「最上位の特権で実行する」にチェックを入れます。
10. 「条件」タブ画面を表示し、チェックボックス「コンピューターを AC 電源で使用 している場合のみタスクを開始する」のチェックマークを外します。
11. 「設定」タブ画面を表示し、チェックボックス「タスクを要求時に実行する」以 外の項目のチェックマークを外した後、「OK」ボタンをクリックします。
12. タスクスケジューラーウィンドウ左端のペイン内の「タスク スケジューラ ライ ブラリ」をクリックして開き、中央のペインに作成したタスクが表示されている ことを確認して、作業は終了です。
注意 まだ「スタートアップ」フォルダから、PDF コンバーターのショートカッ トファイルを削除していない場合には、忘れずに削除して下さい。
ダイアログ自動応答
PDF Server が、オフィス / アプリケーション文書の PDF ファイルへの変換処理を行っ ているとき、変換対象となる文書ファイルに関連付けられているアプリケーション によっては応答が必要なダイアログやメッセージが表示される場合があります。
通常、この様な状態に陥ると表示されたダイアログに応答があるまで次の処理に進 むことができないため、処理対象がアプリケーション文書の場合にはタイムアウト が発生して処理に失敗し、オフィス文書の場合にはダイアログに応答があるまで待 機し、処理が停滞します。
PDF Server ではタスク実行時に表示されるダイアログに対して、あらかじめ設定し たボタンを自動的にクリックして応答することで、タスク処理を継続させることが できます。
注意: アプリケーションが表示するダイアログによっては、ダイアログ自動応答機能 によって応答できないものがあります。
HTMLファイルをPDFファイルに変換するには
ここでは、HTML ファイル(拡張子:HTM)を PDF ファイルに変換する場合を例に ダイアログ自動応答機能の利用方法を説明します。
※ ここでは、拡張子:HTM のファイルはアプリケーション「Interenet Explorer」
に関連付けられているものとして説明しています。「Internet Explorer」以外のア プリケーションに関連付けられている場合、以下の説明が適合しない場合があり ます。
ダイアログ自動応答への登録方法
1. タスクに割り当てる変換設定の「アプリケーション変換設定」について、変換対 象となる HTML ファイルの拡張子「HTM」を登録しておきます。
拡張子:HTM が登録されたアプリケーション変換設定画面
2. 自動応答させるダイアログを表示します。Internet Explorer を用いて、適当な HTM ファイルを開き、Ctrl + P を押下するなどして、「印刷」ダイアログを表示 します。
3. タスクトレイの PDF コンバーターアイコンを右クリックして表示されるコンテ キストメニューから「設定 ...」を選択し、「PDF コンバーター設定」ダイアログ を開きます。
「PDFコンバーター設定」ダイアログ
4. 手順2で表示した「印刷」ダイアログ中の「印刷」、「キャンセル」など応答対象 となるボタンがクリックできるようにそれぞれのダイアログの表示位置を調整し ます。
5. 「PDF コンバーター設定」ダイアログの「登録」ボタンをクリックします。
6. マウスカーソルの形状が、矢印から に変化します。この状態で自動応答させ たいダイアログ中のボタンをクリックします。
上の図の例では、「印刷」ダイアログの「印刷」ボタンをクリックします。
7. 「印刷」ダイアログで選択されていたプリンタを使って印刷処理が実行されます。
自動応答設定時のマウスカーソル