PADD I
ガソリン原油
($/gallon)2
原油価格寄与 (単独) ガソリン在庫 寄与(単独) その他寄与
推計誤差
実績
- 166 -
(2)軽油
図表104 原油、軽油価格[米国]
PADD I
PADD III
PADD V -2.5 -2.0 -1.5 -1.0 -0.5 0.0 0.5 1.0
2013/1 2013/7 2014/1 2014/7 2015/1 2015/7 2016/1
$/gallon(2012年末比)
原油価格 スポット価格 小売価格
-2.5 -2.0 -1.5 -1.0 -0.5 0.0 0.5 1.0
2013/1 2013/7 2014/1 2014/7 2015/1 2015/7 2016/1
$/gallon(2012年末比)
原油価格 スポット価格 小売価格
- 167 -
図表105 原油価格、軽油卸売価格、同小売価格間の転嫁率[米国、2013-2015年]
-2.5 -2.0 -1.5 -1.0 -0.5 0.0 0.5 1.0
2013/1 2013/7 2014/1 2014/7 2015/1 2015/7 2016/1
$/gallon(2012年末比)
原油価格 スポット価格 小売価格
61%
102%
74%
108%
44%
108%
63%
111%
52%
87%
61%
87%
0% 20% 40% 60% 80% 100% 120% 140% 160%
スポット→小売 原油→スポット スポット→小売 原油→スポット スポット→小売 原油→スポット
PADD VPADD IIIPADD I
上昇分 下落分
- 168 -
図表106 軽油スポット価格変動の寄与分解[米国]
PADD I
PADD III
PADD V -0.4 -0.2 0.0 0.2 0.4
2013/1 2013/7 2014/1 2014/7 2015/1 2015/7 2016/1
$/gallon
エラー修正寄与、
推計誤差 軽油在庫寄与
原油価格寄与
実績値
-0.4 -0.2 0.0 0.2 0.4
2013/1 2013/7 2014/1 2014/7 2015/1 2015/7 2016/1
$/gallon
エラー修正寄与、
推計誤差 軽油在庫寄与
原油価格寄与
実績値
-0.4 -0.2 0.0 0.2 0.4
2013/1 2013/7 2014/1 2014/7 2015/1 2015/7 2016/1
$/gallon
エラー修正寄与、
推計誤差 軽油在庫寄与
原油価格寄与
実績値
- 169 -
注: 原油価格変動や軽油在庫変動の動向に関わらず分析対象期間を通じて一定の軽油卸売 価格変動要因である趨勢寄与などは図示していない。
図表107 原油価格、軽油スポット価格の総変動と寄与[米国]
注: 2013年1月14日~2015年12月28日
5.まとめ
日本の転嫁率の推計結果の一覧を図表に、米国の転嫁率の推計結果の一覧を図表に示す。
なお、階差をとった経済系列の回帰分析で一般に見られるように、また、図でも見られたように、
決定係数は階差をとる前より下がっているが、米国PADD Vの一部などを除きこれらはそれほど 低い値というわけではない。
0.38 0.36 0.35 0.43
0.04 0.00
0.06
0.80 0.58
0.75 0.43
-0.2 0.0 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 1.2
PADD V PADD III PADD I
軽油原油
($/gallon)2
原油価格寄与 (単独) 軽油在庫寄与 (単独) その他寄与
推計誤差
実績
- 170 -
図表108 転嫁率推計結果一覧[日本、2013-2015年]
転嫁元 転嫁先 上昇分転嫁率 下落分転嫁率 在庫係数 R2
計 当期 1期前 2期前 計 当期 1期前 2期前[(¥/L)/万kL]
原油 RIM海上 45% 44% 1% 112% 65% 47% -0.011 1期前 0.51
原油 RIM陸上 61% 19% 42% 113% 46% 67% -0.014 当期 0.65
原油 仕切 65% 23% 42% 97% 18% 24% 56% -0.013 1期前 0.53
RIM海上 小売 66% 12% 34% 20% 75% 21% 28% 25% -0.012 当期 0.77
RIM陸上 小売 66% 36% 30% 81% 28% 32% 22% -0.008 1期前 0.86
仕切 小売 50% 50% 82% 57% 25% -0.007 1期前 0.75
原油 RIM海上 70% 32% 18% 20% 111% 49% 33% 29% -0.015 1期前 0.47
原油 RIM陸上 47% 13% 34% 124% 34% 62% 28% -0.009 1期前 0.65
原油 仕切 54% 17% 36% 84% 33% 51% -0.005 当期 0.50
RIM海上 小売 35% 16% 18% 75% 21% 29% 24% - 0.74
RIM陸上 小売 39% 22% 17% 68% 26% 42% -0.002 当期 0.77
仕切 小売 42% 42% 81% 50% 18% 13% - 0.75
原油 RIM海上 70% 69% 1% 99% 67% 32% -0.052 1期前 0.55
原油 RIM陸上 59% 18% 37% 4% 112% 33% 60% 19% -0.035 1期前 0.67
原油 仕切 40% 14% 26% 82% 26% 56% -0.019 1期前 0.50
RIM海上 小売 9% 9% 62% 14% 19% 28% -0.021 3期前 0.67
RIM陸上 小売 28% 17% 12% 59% 20% 22% 16% -0.008 3期前 0.80
仕切 小売 18% 18% 72% 42% 14% 16% -0.013 当期 0.73
注: 灯油の在庫は前期比ではなくトレンドからの乖離である
ガソリン軽油灯油
- 171 -
図表109 転嫁率推計結果一覧[米国、2013-2015年]
PADD I
PADD III
PADD V
2013年~2015年における石油製品卸売価格変動(上昇分累積、下落分累積別)の実績値 と上記の転嫁率から推計される原油価格転嫁分を比較したものが図 (日本)、図 (米国)である。
石油製品卸売価格は、原油価格のみならず、需給の状況など他の要因にも影響されうる。その ため、米国PADD I、IIIにおけるガソリンのように完全転嫁(転嫁率100%)に近いようなケースでも、
原油価格変動と卸売価格変動とには違いが生じている。
日本では、原油価格の上昇は、いずれの石油製品においても卸売価格に十分に反映されて いたわけではなかった(原油上昇分\60/Lに対し、例えば、RIM海上への転嫁は\27/L)。しかし、
上昇分累積同士で比較すると、灯油の陸上RIMを除くすべての卸売価格変動が結果として原油 価格変動を上回った(原油上昇分\60/Lに対し、例えば、RIM海上上昇分は\77/L)。一方、下 落分累積では、陸上・海上RIMはおよそ超過転嫁となっていたことから、卸売価格の実際の下落 幅は原油価格のそれを超えた。これに対して、仕切価格はRIMに比べて低い転嫁率が影響した のに加え、原油価格以外の要因も下落幅の縮小に寄与した。そうした背後には仕切価格決定 方式の変更の影響もあると推察される。
転嫁元 転嫁先 上昇分転嫁率 下落分転嫁率 在庫係数 R2
計 当期 1期前2期前 3期前 計 当期 1期前2期前 3期前4期前[($/gallon)/Mbbl]
原油 スポット 110% 110% 101% 70% 32% -0.003 1期前 0.51
スポット ブランドラック 84% 59% 25% 97% 76% 21% -0.001 当期 0.85
スポット アンブランドラック 107% 80% 27% 86% 86% 0.000 当期 0.80
ブランドラック 小売 106% 80% 14% 12% 77% 37% 22% 18% -0.001 1期前 0.89 アンブランドラック 小売 96% 57% 18% 9% 11% 86% 31% 26% 16% 7% 7% 0.000 1期前 0.87
原油 スポット 87% 87% 108% 82% 26% -0.015 当期 0.52
スポット 小売 61% 30% 19% 13% 44% 15% 15% 14% -0.002 1期前 0.79
軽油ガソリン
転嫁元 転嫁先 上昇分転嫁率 下落分転嫁率 在庫係数 R2
計 当期 1期前2期前 3期前 計 当期 1期前2期前 3期前4期前[($/gallon)/Mbbl]
原油 スポット 97% 97% 101% 61% 40% -0.012 当期 0.38
スポット ブランドラック 102% 81% 21% 86% 76% 11% 0.000 1期前 0.86 スポット アンブランドラック 98% 88% 10% 87% 77% 9% -0.002 1期前 0.86
ブランドラック 小売 104% 77% 13% 14% 68% 32% 23% 13% -0.003 1期前 0.87
アンブランドラック 小売 100% 67% 18% 14% 89% 33% 25% 10% 10% 10% -0.002 1期前 0.87
原油 スポット 87% 87% 108% 85% 23% -0.002 当期 0.61
スポット 小売 52% 27% 16% 8% 74% 18% 20% 21% 15% 0.000 1期前 0.69
ガソリン軽油
転嫁元 転嫁先 上昇分転嫁率 下落分転嫁率 在庫係数 R2
計 当期 1期前2期前 3期前 計 当期 1期前2期前 3期前4期前[($/gallon)/Mbbl]
原油 スポット 114% 114% 146% 146% -0.042 1期前 0.28
スポット 小売 71% 44% 15% 12% 52% 18% 19% 14% -0.009 1期前 0.77
原油 スポット 111% 90% 21% 102% 83% 19% -0.028 1期前 0.58
スポット 小売 63% 33% 22% 8% 61% 24% 16% 21% -0.002 当期 0.80
軽油ガソリン
- 172 -
図表110 石油製品卸売価格変動と原油価格変動転嫁分[日本、2013-2015年]
米国では、原油価格のガソリン、軽油いずれの卸売(スポット)価格への転嫁も、完全転嫁に 近い状況であった。社会が時に期待・想像するような、原油価格変動の石油製品価格へのス トレートな反映という意味においては、日本よりも米国の方が透明性が高いということになる。し かし、スポット価格の実際の価格変動が原油価格変動と近しかったのかという問いに対しては、
PADD Vにおけるガソリンを例外扱いにしたとしても、必ずしもそうであったとは言い切れない。
図表111 石油製品スポット価格変動と原油価格変動転嫁分[米国、2013-2015年]
ところで、本「石油製品需給適正化調査(石油製品価格モニタリング事業(石油製品の価格 形成及び取引実態と石油産業の収益構造に関する調査))」の仕様書には、以下のような記 載がある。
60 77
65 67 78
64 66 76
56 62
-89 -106 -96 -69
-104 -88 -57
-112 -94 -58
27 37 39 42 28 32 42 35 24
-99 -99 -83 -97 -108 -72 -87 -98 -70
-150 -100 -50 0 50 100
RIM 海上
RIM 陸上
仕切 RIM 海上
RIM 陸上
仕切 RIM 海上
RIM 陸上
仕切
原油 ガソリン 軽油 灯油
下落分累積¥/L上昇分累積
実績
うち 原油価格 転嫁分
2.6
3.6 4.2
3.3 2.9 3.5
-3.9
-5.2 -5.7 -5.3 -4.9
-5.4
2.9 2.5 3.0 2.3 2.3 2.9
-3.9 -3.9
-5.7 -4.2 -4.2 -4.0
-6 -4 -2 0 2 4 6