6. インストール
6.2 Oracle Universal Installer について
OUI は、Oracle 製品のインストールに利用する GUIツールです。今回インス トールするOracle 製品はいずれも、この OUIを利用してインストールを行いま す。
ヒント:Oracle Collaboration Suite リリース 2 では、Oracle Universal Installer, Version 2.3を使用します。
ヒント:OUIはインストールに利用するのみでなく、インストールされ
たOracle製品の確認および削除にも利用することができます。
この項では、OUIに関してInfrastructure、Information Storage、 Middle Tier の各インストールに共通な部分について解説します。
インストール・セッション・ログ・ファイル
Oracle Universal Installer の ロ グ フ ァ イ ル は 、oraInventory/logs 以 下 に
「installActionsYYYY-MM-DD_HH-MI-SS[AM|PM].log」というファイル名で出 力されます。
このoraInventoryディレクトリの位置は、OUIをコンピュータで初めて実行す る時に、「インベントリの場所」画面が表示されますのでここで指定します。
ヒント:oraInventoryディレクトリには、OUIがコンピュータ上にイン ストールした製品のインベントリ、および他のインストール情報が保存 されます。
注意:既存のoraInventoryディレクトリを利用する場合、OUIを所有す るUNIXグループには、oraInventoryディレクトリへの書込み権限が付与 されている必要があります。この権限なしで、OUI を実行すると失敗し ます。
oraInventoryの場所はoraInst.locというファイルで定義され、このファイルは 次のようにOS毎に位置が異なります。
プラットフォーム oraInst.locの位置
Solaris /var/opt/oracle/oraInst.loc HP 9000 Series HP-UX /var/opt/oracle/oraInst.loc
Linux /etc/oraInst.loc
注意:インストール済みの Oracle 製品が存在する場合は、すでに oraInventory ディレクトリおよびoraInst.locファイルが存在している可能 性があります。oraInst.locが残っていると、新規にインストールするOracle 製品はすべて oraInventory の位置をこのファイルから読み取ります。
Oracle製品を削除する際、このoraInst.locも必要に応じて削除するように
して下さい。
注意:インストール終了後、oraInventoryディレクトリまたはこのディ レクトリの内容を削除、または手動で変更しないでください。OUI で、
システム上にインストールした製品を検出できなくなる可能性がありま す。
注意:$ORACLE_HOME/installディレクトリ内のmake.logファイルに は、インストール中に実行された全てのファイル作成操作が記録されま す。また、make.log ファイルには、インストール中に発生した全てのリ ンク・エラーも記録されます。make.log ファイルは削除または変更しな いで下さい。
Oracle Universal Installer の実行
Oracle製品をインストールするには、まずOracle Universal Installerを起動し
注意:OUIはオラクル社が提供するJava runtime Environment(JRE)を自 動的にインストールします。この JREは、OUIおよびいくつかのOracle アシスタントを実行するために必要です。JRE を変更する場合は、オラ クル社カスタマ・サポート・センターが提供するパッチを使用してくだ さい。
ヒント:OUIは、LinuxおよびSolaris上にJDK1.3.1もインストールし
ます。HPの場合、OUIによってJDK1.3.1のダウンロード場所またはイン
ストール場所を入力するように要求されます。
ヒント:Oracle 製品のインストールには、CD-ROMから行う方法とハ ードディスクにコピーして行う方法があります。ハードディスクから行 う場合、インストール中に CD-ROM を入れ替える必要がなくなります。
CD-ROM のマウント方法およびハードディスクにコピーする時の構成に
関しては「Oracle Collaboration Suiteインストレーションおよび構成ガイ ド リリース2(9.0.4)」の第4章をご参照下さい。
1. oracleユーザーとしてログインします。
注意:OUIの起動時にrootユーザーとしてログインしないようにして 下さい。rootユーザーとしてログインしている場合は、OUIを管理する権 限がrootユーザーのみに付与されます。
注意:OUIの起動時にmount_pointを作業ディレクトリとして使用しな いでください。使用すると、インストール手順を実行中に 1 枚目の
CD-ROMを取り出せなくなり、2枚目のCD-ROMを挿入することができ
ません。
注意:同じホスト上に追加のOracle Collaboration Suiteアプリケーショ ンをインストールおよび構成する場合は、同じオペレーティング・シス テム・ユーザー・アカウントを使用することをお薦めします。
2. Oracle Universal Installerを起動するターミナルで、DISPLAY環境変数(→
5.5参照)が正しくセットされていることを確認します。
注意:Miracle Linuxにインストールする場合は、/etc/redhat-releaseに以下 の行を追加しておく必要があります。
Red Hat Linux Advanced Server release 2.1AS (Pensacola)
3. 該当する製品の1枚目のCD-ROMをCD-ROMドライブに挿入します。
3. OSに応じてインストール用のCD-ROMをマウントします。
4. 次の表を参照して、インストールする製品に該当するrunInstallerコマンド を実行します。{mount_point_directory}以外のディレクトリからコマンド を実行してください。
インストールする製品 入力コマンド
Oracle9iAS Infrastructure {mount_point_dir}/ocs_infr_cd1/runInstaller Oracle Collaboration Suite
Information Storage
{mount_point_dirocs_stor_cd1/runInstaller
Oracle Collaboration Suite {mount_point_dir}/ocs_mt_cd1/runInstaller Oracle Collaboration Suite
Interoperability Patch
{mount_point_dir}/ocs_interop/runInstaller
Oracle Collaboration Suite Client
{mount_point_dir}/ocs_clients/runInstaller
リリース1との違い:リリース1ではrunInstallerではなくrunInstallerNLS スクリプトを実行しましたが、リリース2では他のOracle製品と同様、
runInstallerでOUIを起動します。
[Step1]ようこそ
「次へ」をクリックして次へ進みます。
図 6-1 ようこそ
(Warning)
カーネル・パラメータの設定がインストール要件に満たない場合、以下のような
Warning画面が表示されます。この場合、OUIを一旦停止し、該当するカーネル・
パラメータを変更してOSを再起動した後、再度Oracle Universal Installerを起 動して下さい。
図 6-2 Warning
参照:Oracle Real Application Clusters を利用する場合には、「Oracle Collaboration Suite イ ンス ト レ ー ショ ン お よ び構 成 ガ イ ド リ リ ー ス 2(9.0.4)」を参照してください。
参照:Oracle Real Application Clustersのインストールの詳細は、「Oracle9i Real Application Clusters セットアップおよび構成」{Oracle Technology
Networkより入手可能}を参照してください。
[Step2]〜[Step3]は、初めてOracle製品をインストールする場合(つまり、oraInst.loc が存在しない場合)のみ実行します。
([Step2]インベントリの場所)
コンピュータに初めて Oracle 製品をインストールする場合は、「インベントリの 場所」画面が表示されます。
インストール・ファイルのベース・ディレクトリの位置を確認します。
ヒント:oraInventoryディレクトリには、Oracle Universal Installerにより インストールされたOracle製品の情報が格納されます。
UNIXおよびLinux版でORACLE_BASE環境変数が設定されている場合、
特に指定しない限りoraInventoryは$ORACLE_BASE以下に作成されます。
この画面で oraInventory の格納先を別のディレクトリに指定することも 可能です。
なお、oraInventoryの場所はoraInst.locに書き込まれます。
oraInventory および oraInst.locに関する詳細は、本ドキュメン 6.2をご参 照ください。
図 6-3 インベントリ・ディレクトリの指定
[Step3] UNIXグループ名
「UNIX グループ名」画面が表示されます。
oinstallあるいはdbaグループを指定します。ここで指定したグループのメンバー
には、システム上のOracleソフトウェアを更新する権限が付与されます。
図 6-4 UNIXグループ名
(Oracle Universal Installer)
次の画面は、以下の場合に表示されます。
Solaris において/var/opt/oracle/ ディレクトリが存在しないか、または
oracle ユーザーによるこのディレクトリへの書込みが不可能な場合
Linux および HP-UX において/etc ディレクトリが存在しないか、または oracle ユーザーによる書込みが不可能な場合
図 6-5 orainstRoot.shの実行
この場合、root ユーザーとして、別のターミナル・ウィンドウでorainstRoot.sh スクリプトを実行します。スクリプトの実行の終了後、「続行」をクリックしてイ ンストールを続行します。
% su Password:
# /tmp/OracInstall/orainstRoot.sh
[Step4] ファイルの場所
ソース・パスにはインストールするコンポーネント用の products.jar ファイルの 位置を、インストール先にはインスタンス名とOracleホームの位置を示します。
図 6-6 ファイルの場所の指定
[Step5] 言語の選択
Single Sign-Onによるアクセス画面やOracle Collaboration Suiteの各アプリケ ーションをWebブラウザで使用する場合、利用する言語を指定します。
図 6-7 言語の選択
注意:ここで指定したサポートする言語は、インストール完了後に追 加・変更を行うことはできません。他の言語を追加するには、Oracle
Collaboration Suiteを完全に再インストールする必要があります。
[Step6] Confirm Pre-Install Requirements
以下の設定を正しいかどうかについて、確認画面が表示されます。
必要なカーネル・パッチを適用してあるか
後でスクリプトを流すためにルート権限を持っているか
ポ ー ト 1521 が 使 用 さ れ て い な い か(Infrastructure、Information Storageのみ)
実行中のオーファン・プロセスがないか
チェック・ボックスにチェックを入れ、「次へ」をクリックします。(チェック をしないと進めないようになっています。)
図 6-8 インストールの要件確認
注意:これはあくまで確認のための画面であり、OUI がこれらに対する チェックを行うわけではありません。
この後、各ソフトウェア固有のインストール画面に進みます。
[参考] root.shについて
root.shは、Oracle Universal Installerが、Oracle ホーム・ディレクトリに作 成するスクリプトであり、インストールが終了すると(OUIの実行途中)、このスク リプトを実行するように求めます。root.sh スクリプトは、Oracle コンポーネン トに必要なファイルの権限を設定し、他のroot 関連の構成アクティビティを実行 します。
図 6-9 root.shの実行
root.shの実行を要求するプロンプトが表示されたら、以下の手順を実行して下さ
い。
1. root ユーザーとしてログインします。
2. 次のように、スクリプトを実行します。
#cd $ORACLE_HOME
#./root.sh