• 検索結果がありません。

Oracle Collaboration Suite 2(9.0.4) Creation Date: Jun 04, 2003 Last Update: June 30, 2004 Version:

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "Oracle Collaboration Suite 2(9.0.4) Creation Date: Jun 04, 2003 Last Update: June 30, 2004 Version:"

Copied!
112
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

Oracle Collaboration Suite

リリース 2(9.0.4)

セットアップ・ガイド

Creation Date: Jun 04, 2003 Last Update: June 30, 2004 Version: 1.15

(2)
(3)

1. はじめに...4 1.1 前提条件 ...4 1.2 表記 ...4 1.3 参考ドキュメント...7 2. 構成...9 2.1 提供するアプリケーション ...9 2.2 アーキテクチャ概要 ... 10 3. インストレーション概要... 13 3.1 ソフトウェア構成... 13 3.2 システム構成... 15 4. システム要件 ... 16 4.1 ハードウェア要件... 16 4.2 ソフトウェア要件... 19 5. インストールの準備... 28 5.1 システム要件の確認 ... 28 5.2 カーネル・パラメータの設定... 28 5.3 ホスト名ファイルの構成 ... 35 5.4 UNIX アカウントおよびグループの作成... 35 5.5 環境変数の設定 ... 37 6. インストール ... 38 6.1 リリース 1(9.0.3)との変更点 [参考]... 39

6.2 Oracle Universal Installer について ... 40

6.3 Oracle9iAS Infrastructure のインストール... 52

6.4 Oracle Collaboration Suite Information Storage のインストール... 64

6.5 Oracle Collaboration Suite (Middle-tier)のインストール ... 76

7. 起動/停止手順 ... 103 7.1 Infrastructure の起動/停止... 103 7.2 Information Storage の起動/停止... 104 7.3 Middle Tier の起動/停止 ... 105 8. URL リスト ... 111 9. 付録... 112

(4)

1. はじめに

Oracle Collaboration Suite は、電子メールや電子ファイルなどのコンテンツ管理を統合 して、データベースで一元管理することにより、高機能と堅牢性を両立させたエンタープ ライズ対応のコラボレーティブ(共同作業のための)アプリケーションです。

Oracle Collaboration Suite は基盤となるテクノロジーに Oracle9i Database と Oracle9i Application Server を採用し、多様なデータの一元管理とサーバーの集中管理に対応してい るため、容易な情報検索、情報漏洩の防止、柔軟な情報共有に対応します。これにより、 TCO の削減と生産性向上による ROI の最大化を実現します。

当ドキュメントでは、Oracle Collaboration Suite リリース 2(9.0.4)の導入方法について 解説します。Oracle Collaboration Suite を導入するにあたってのシステム要件、事前準備 から、インストール、インストール後の構成、起動/停止の方法や既存不具合の回避策、注 意すべき点を中心に解説します。

1.1 前提条件

当ドキュメントは、Oracle 製品が全くインストールされていないマシンに対し、 Oracle Collaboration Suite およびそれに必要な Oracle 製品を新規インストール することを前提に解説を行います。

1.2 表記

当ドキュメントにおける、表記上の注意事項を次に示します。 コマンドについての表記 インストール時に実行するコマンドの実行ユーザーには、root ユーザーと Oracle インストール・ユーザーの 2 種類のユーザーが存在します。基本的にコマ ンド実行ユーザーの指定が無い場合はOracle インストール・ユーザーで実行して 下さい。root ユーザーで実行する場合は、明記しています。コマンドのパスは、 基本的にはフルパスで記述しています。 次のように、プロンプト記号を使い分けて示しています。 プロンプト記号 説明 % Oracle インストール・ユーザー用プロンプト # root ユーザー用プロンプト SQL> SQL*Plus 用プロンプト

(5)

変数についての表記

インストールの際、OS 環境に依存する値、ユーザーが任意の値を設定する個所 がいくつか存在します。これら変数を記号「{}」を用い斜体で表記しますので、そ の部分はインストール環境に応じて任意の値を入力して下さい。例){sample} Oracle 製品、メディアについての表記

Oracle 製 品 、 ソ フ ト ウ ェ ア : Oracle9iAS Infrastructure, Oracle Collaboration Suite Information Storage 及び Oracle Collaboration Suite などの Oracle のインストール単位を「Oracle 製品」または「ソ フトウェア」と表記します。

コンポーネント:Oracle 製品に含まれる各機能(Oracle Internet Directory、Oracle Single Sign-On、Oracle Workflow 等)や、Oracle Collaboration Suite に含まれる各アプリケーション(Oracle Files, Oracle Email 及び Oracle Calendar 等)を「コンポーネント」と表記 します。

各ソフトウェアについての表記

当ドキュメントでは、各Oracle 製品を以下のように略記する場合があります。

略記 Oracle 製品名

Infrastructure Oracle9iAS Infrastructure

Information Storage Oracle Collaboration Suite Information Storage Middle Tier Oracle Collaboration Suite Middle Tier

各コンポーネント、ツールについての表記

当ドキュメントでは、コンポーネント、ツールの名称を以下のように略記する 場合があります。

略記 コンポーネント名

Files Oracle Files

Email Oracle Email

Calendar Oracle Calendar

Web Conferencing Oracle Web Conferencing Voicemail & Fax Oracle Voicemail & Fax

(6)

Wireless Oracle9iAS Wireless

Search Oracle Collaboration Suite Search Portal Oracle9iAS Portal

OEM Web Site, EMD Oracle Enterprise Manager Web Site

DAS Delegated Administration Service

OID Oracle Internet Directory

Workflow Oracle Workflow

Ultra Search Oracle Ultra Search

OC4J Oracle9iAS Containers for J2EE OUI Oracle Universal Installer

Oracle ホームについての表記

Oracle Collaboration Suite では、最低でも 3 種類の Oracle 製品をインストー ルする必要があるため、3 種類の Oracle ホーム(Oracle 製品をインストールする ディレクトリ、環境変数ORACLE_HOME で識別される)を作成します。これら の Oracle ホ ー ム を 明 確 に 分 け て 示 す 場 合 、 当 ド キ ュ メ ン ト で は 、 各 $ORACLE_HOME を以下のように表記します。この表記がされている場合は、環 境変数も指定のソフトウェア用の環境変数を使用することに注意して下さい。 表記 説明

{$INFRA_HOME} Infrastructure の$ORACLE_HOME {$STORAGE_HOME} Information Storage の$ORACLE_HOME {$MIDTIER_HOME} Middle-Tier の$ORACLE_HOME

データベース・インスタンスの表記

Oracle Collaboration Suite では少なくとも 2 種類のデータベース・インスタン スを作成します。当ドキュメントでは、これらのデータベース・インスタンスを 以下のように表記します。

データベース・インスタンス名 説明

Metadata Repository Infrastructure 専用のデータベース・インスタ ンス

Information Storage Oracle Collaboration Suite の各コンポーネン トがデータ・リポジトリとして利用するデータ ベース・インスタンス

(7)

各ソフトウェア用マシン名(ノード)についての表記

当ドキュメントでは、Oracle Collaboration Suite で使用する 3 つのソフトウェア をインストールしたマシン名(ノード)を以下のように表記します。それぞれそ のソフトウェア用の$ORACLE_HOME を所有しているマシンになります。1 台で 複数ソフトウェアをインストールする場合は、すべて同じマシン名になります。

{Infra_Hostname}:Infrastructure 用マシン名

{Storage_Hostname}:Information Storage 用マシン名 {Midtier_Hostname}:Middle-Tier 用マシン名

1.3 参考ドキュメント

当ドキュメントで触れていない内容に関しては、以下のマニュアルおよびドキ ュメントをご参照下さい。

社外公開ドキュメント

Oracle Collaboration Suite インストレーションおよび構成ガイド リ リース2(9.0.4)

Oracle Collaboration Suite リリースノート リリース 2(9.0.4) Oracle Collaboration Suite クイック・インストレーション・ガイド リ リース2(9.0.4)

Oracle Files セットアップ・ガイド リリース 2(9.0.4) Oracle Email セットアップ・ガイド リリース 2(9.0.4) Oracle Calendar セットアップ・ガイド リリース 2(9.0.4)

Oracle Web Conferencing セットアップ・ガイド リリース 2(9.0.4) Oracle Wireless セットアップ・ガイド リリース 2(9.0.4)

Oracle Collaboration Suite Search セットアップ・ガイド リリース 2(9.0.4)

ヒント: Oracle Collaboration Suite をインストールする前に、特に O racle Collaboration Suite リリースノート リリース 2(9.0.4)を読んでおくこ とをお薦めします。このマニュアルには、Oracle Collaboration Suite をイ ンストールおよび使用する際の制限事項や回避策に関する最新情報が記

(8)

社外サイト

Oracle Technology Network: http://otn.oracle.co.jp/

Oracle Internet Support Center:

http://support.oracle.co.jp/support/owa/ossj.menu Oracle MetaLink(US): http://metalink.oracle.com/ ミラクル・リナックス株式会社: http://www.miraclelinux.com/ レッドハット株式会社: http://www.jp.redhat.com/

(9)

2. 構成

ここでは、Oracle Collaboration Suite が提供する各アプリケーションの概要および、 Oracle Collaboration Suite 全体のアーキテクチャに関して解説します。

2.1 提供するアプリケーション

Oracle Collaboration Suite は、次のアプリケーションを提供します。

・ Oracle Files

統合された、スケーラブルな、信頼性のあるファイルサーバーを通して、ユ ーザーのファイル共有とコラボレーションをサポートするコンテンツ管理ア プリケーションです。Web ベースのユーザーインタフェースと、標準のプロト コルを提供しているため、ユーザーはグループ内あるいは企業を超えてさまざ まな種類のファイルの共有を簡単に行うことができます。

・ Oracle Email

統合されたメール・ストアを提供する信頼性のある、スケーラブルなメッセ ージシステムです。 E メール・サーバーはインターネット標準(IMAP、POP3、SMTP、NNTP) に完全対応しており、またメッセージはOracle9i Database に格納され、サ ーバーサイド・ルールやスパム/ウイルス対策機能を有しています。

・ Oracle Calendar

Oracle Calendar

は、エンタープライズ環境における、強力なリア

ルタイム・スケジューリングシステムです。個人、グループ、リソ

ースの効率的なスケジューリング機能だけでなく、他のOCSコンポ

ーネントと連携した統合的な時間管理環境を提供します。

・ Oracle Web Conferencing (Oracle Real-Time Collaboration)

リアルタイム・コラボレーションを促進するための、エンタープライズ・アプリ ケーションです。ユーザーはOracle Web Conferencingを利用して、様々な形態の ミーティングを開催したり参加したりすることができます。

・ Oracle9iAS Wireless

社外から社内情報へのアクセスを、あらゆる場所、あらゆるデバイスから可能 にします。

・ Oracle Collaboration Suite Search

(10)

ワーク上の必要な情報を一括検索できます。

・ Oracle Voicemail & Fax

Oracle Voicemail & Faxは、信頼性が高く、高スケーラブルなボイスメー ルおよびFAXのシステムです。ボイスメール・メッセージおよびFAXメッセ ージにはOracle Emailのメッセージ・ストアを使用します。

図 2-1 Oracle Collaboration Suite が提供するアプリケーション

2.2 アーキテクチャ概要

Oracle Collaboration Suite は次の 3 層から構成されます。 ・ Oracle9iAS Infrastructure(以降、Infrastructure)層

・ Oracle Collaboration Suite Information Storage( 以 降 、 Information Storage)層

(11)

Real

Appli

catio

n Clu

sters

J2EE Files Wireless

Email Web Conferencing Calendar Voicemail & Fax Search

Outlook Web Access FAX Voice Access Wireless Access

Infrastructure

Middle Tier

Access

Information

Storage

Single Sign-On Oracle Internet

Directory Metadata Repository

図 2-2 Oracle Collaboration Suite アーキテクチャ

Oracle Collaboration Suite アプリケーションは全て Middle Tier 層で動作しま すが、これらのアプリケーションに共通して必要なユーザー情報の管理機能やシ ングル・サインオンでのアクセス機能に関してはInfrastructure 層が提供します。 Information Storage 層では、Middle Tier で動作する Oracle Collaboration Suite アプリケーションのデータの格納に利用します。

各層を構成しているコンポーネントについて以下に解説します。

【Infrastructure 層】

・ Oracle Internet Directory

分散されたユーザーやネットワーク・リソースの共有を可能にするため のディレクトリ・サービスです。

Oracle 9iAS Single Sign-On

複数から成る Oracle Collaboration Suite アプリケーションへの認証を 一元的に管理するエンタープライズ規模のユーザー認証システムです。 ユーザーは一度の手続きで全ての Oracle Collaboration Suite アプリケ ーションにログインすることができます。

Oracle 9iAS Metadata Repository

Oracle Collaboration Suite インスタンスが動作するために必要なメタデ ータやスキーマを含むリポジトリ・データベースです。Oracle Internet

(12)

Directory で利用するユーザー・データも格納されます。 ・ J2EE and Web Cache

Oracle Collaboration Suite が内部的に利用する Oracle HTTP Server と Java の実行環境である Oracle9iAS Containers for J2EE (以降、OC4J) を構成します。

【Information Storage 層】

・ Oracle Files、Oracle Email および Oracle Web Conferencing が利用する Information Storage データベースが含まれます。これは、チューニング済み (Oracle Collaboration Suite の各コンポーネントを利用する上で必要な初期化 パラメータが予め設定されている)の Oracle9i Database リリース 2 を利用し ています。

注意:Oracle Calendar は Information Storage データベースを利用せず、 Middle Tier がインストールされたホスト上にある Calendar 専用データベ ースを利用します。

【Middle Tier 層】

・ Oracle Collaboration Suite アプリケーション ・ J2EE and Web Cache

Oracle HTTP Server と Java の実行環境である OC4J、および静的/動的 コンテンツのキャッシングを行うWeb Cache を構成します。

(13)

3. インストレーション概要

ここでは、Oracle Collaboration Suite をインストールする際のソフトウェア構成およ びシステム構成に関して解説します。

3.1 ソフトウェア構成

Oracle Collaboration Suite Release 2 CD Pack には、以下の種類のソフトウェ アが同梱されています。

1. Oracle9iAS Infrastructure

Infrastructure 層を構成するコンポーネントを含みます。 2. Oracle Collaboration Suite Information Storage

Information Storage 層を構成するコンポーネントを含みます。 3. Oracle Collaboration Suite

Middle Tier 層を構成するコンポーネントを含みます。 4. Oracle Collaboration Suite Clients

Oracle Calendar に利用する、エンドユーザーのためのクライアントとして、 Oracle Connector for Outlook9.0.4 および Oracle Calendar desktop Client9.0.4、Oracle Calendar Sync9.0.4 を含みます。

5. Oracle Voicemail & Fax

Oracle Voicemail & Fax on Windows2000 を含みます。 6. Oracle Collaboration Suite Interoperability Patch

Oracle Collaboration Suite で の 利 用 の た め に 、 既 存 の Oracle9iAS Infrastructure9.0.2.0.0 をアップグレードするためのパッチを含みます。 7. Oracle Collaboration Suite Documentation

インストレーションや各アプリケーションに関するマニュアルを含みます。

(14)

アをこの順番でインストールする必要があります。 ①Infrastructureの インストール ②Information Storageの インストール ③Middle Tierの インストール Infrastructure用 ホスト Information storage用 ホスト Middle Tier用 ホスト

図 3-1 Oracle Collaboration Suite のインストール

注意:上述の 1∼3 のソフトウェアは、異なるマシンにインストールする 必要はありませんが、必ずそれぞれ別々の Oracle ホーム(ORACLE_HOME 環境変数により識別される、インストール・ディレクトリ)にインストー ルする必要があります。

注意:Oracle9iAS Infrastructure を Oracle Collaboration Suite 利用の目的で 構成する場合、Oracle Collaboration Suite の CD Pack からインストールし て利用することもできますが、一方、Oracle9i Application Server が提供す る Oracle9iAS Infrastructure を利用することも可能です。後者の場合、 Oracle9iAS Infrastructure を Oracle Collaboration Suite 用にアップグレード す る 必 要 が あ る 場 合 が あ り ま す 。 こ れ に 関 す る 詳 細 は 「 Oracle Collaboration Suite イ ン ス ト レ ー シ ョ ン お よ び 構 成 ガ イ ド リ リ ー ス 2(9.0.4)」の第 3 章をご参照ください。

(15)

注意:日本語版 Oracle Calendar desktop client9.0.4 は Oracle Collaboration Suite 9.0.4.1 に含まれます。Oracle Collaboration Suite9.0.4.0 をご購入の方 で Oracle Calendar desktop client9.0.4 のご利用をご検討されている方はオ ラクル・カスタマー・サポートセンターにお問合せください。

注意:Oracle Collaboration Suite Documentation CD には、英語版のマニ ュアルが含まれています。日本語版のマニュアルは、以下の OTN サイト からダウンロード可能です。

http://otn.oracle.co.jp/

3.2 システム構成

Oracle Collaboration Suite で は 、 3 つ の ソ フ ト ウ ェ ア (Infrastructure 、 Information Storage、Middle Tier)のインストールに関して柔軟なシステム構成 をとることが可能であり、1 台のマシンにこれら全てをインストールすることも可 能です。しかし、パフォーマンスの問題より、これらはそれぞれ別々のマシンに インストールすることを推奨しています。

Oracle Collaboration Suite のシステム構成に関する制限事項を次にあげます。 ・ 同じホストに追加のOracle Collaboration Suite アプリケーションをインスト

ールおよび構成する場合は、同じOS ユーザー・アカウントを使用して下さい。 ・ 同じホスト上にMiddle Tier の単一又は複数のインスタンスをインストールで

きます。しかしOracle Email、Oracle Calendar では単一のホスト上で構成で きるのは一つのみです。

・ 同じタイプの複数のOracle Collaboration Suite コンポーネントをインストー スする場合、同じInformation Storage データベースを使用できます。また1 つのOracle Collaboration Suite 上の異なるタイプのコンポーネント(例えば Files と Email) に 同 じ Information Storage デ ー タ ベ ー ス 又 は 異 な る Information Storage データベースを使用することができます。

(16)

4. システム要件

ここでは、Oracle Collaboration Suite の導入にあたってのハードウェア要件およびソフ トウェア要件について解説します。

4.1 ハードウェア要件

表4-1 に、各 Oracle Collaboration Suite 製品のインストールに対するハードウ ェアの最低条件を示します。

表4-1 Oracle Collaboration Suite ハードウェア要件

Infrastructure Information Storage Middle Tier Solaris: SPARC プロセッサ

Linux: PentiumⅡ233MHz 以上(32bit) CPU

HP-UX PA-RISC: HP-UX11.0 用 HP9000 Series HP-UX プロセッ サ (64bit) モニター 256 色カラー表示機能 Solaris:3.96GB Solaris: Email 用3.26GB Files 用1.76GB (ソフトウェアおよび最初の データベース・インスタンス 用。追加のDB インスタンス には1.28GB 必要。) Solaris:1.84GB ディスク領域 Linux:4.2GB Linux: Email 用:3.6GB Files 用:3.8GB (ソフトウェアおよび最初の データベース・インスタンス 用。追加の DB インスタンス には 1.8GB 必要。) Linux:2.5GB

(17)

HP-UX:5.9GB HP-UX: Email 用:4.2GB Files 用:4.3GB (ソフトウェアおよび最初の データベース・インスタンス 用。追加の DB インスタンス には 1.5GB 必要。) HP-UX:4.8GB /var/tmp のディ レクトリ領域 36MB 34MB 209MB スワップ領域 2GB 注意:各ソフトウェアは必ず単一のディスク・スペースにインストール して下さい。1 つのソフトウェアを複数ディスクにまたがってインストー ルすることはサポートされません。 注意:インストールを行うユーザーが、/var/tmp ディレクトリに対する書 込み権限を持っていることを確認して下さい。

参照:Oracle Files が必要とするハードウェア要件の詳細は、「Oracle Files Planning Guide」をご参照ください。

参照:Oracle Web Conferencing において Document Conversion Server およ び Voice Conversion Server が必要とするハードウェア要件の詳細は、 「Oracle Web Conferencing サイジング・ガイド リリース 2(9.0.4)」の第 3 章をご参照ください。 次に各要件の確認方法を示します。

スワップ領域の確認

【Solaris の場合】 以下のコマンドを実行し、スワップ領域のサイズを確認します。 # /usr/sbin/swap -l

(18)

スワップ領域が不足している場合、以下のコマンドを実行することで、スワッ プ領域を追加することができます。 # #以下の処理は root アカウントで行う # #100M のスワップファイルを作成する # mkfile 1000m /export/home/users/ocs/ext_swap # #スワップファイルをスワップ領域に追加

# swap –a /export/home/users/ocs/ext_swap # #追加したスワップファイルを確認 # /usr/sbin/swap -l OS の起動時にスワップファイルを自動的にスワップスペースに指定するため には、 root アカウントで/etc/vfstab に以下のエントリを追加します。 /export/home/users/ocs/ext_swap - - swap - no - 【Linux の場合】 以下のコマンドを実行し、スワップ領域のサイズを確認します。 # /sbin/swapon -s スワップ領域が不足している場合、以下のコマンドを実行することで、スワッ プ領域を追加することができます。 # #以下の処理は root アカウントで行う # #100M のスワップファイルを作成する

# dd if=/dev/zero of=/swapfile bs=1024 count=102400 # mkswap /swapfile # #作成したスワップファイルを有効にする # swapon /swapfile # #追加したスワップファイルを確認 # /sbin/swapon -s OS の起動時にスワップファイルを自動的にスワップスペースに指定するため

(19)

には、root アカウントで/etc/fstab に以下のエントリを追加します /swapfile swap swap defaults 0 0

【HP-UX の場合】

SAM(Sysem Administrator’s Menu)を使って、スワップ領域のサイズを確認し、 不足している場合はスワップ領域を追加します。OS の起動時にスワップファイル を自動的にスワップスペースに指定するためには、Linux と同様 root アカウント で/etc/fstab にエントリを追加します。

RAM の確認

以下のコマンドを実行し、マシンに搭載されているメモリ・サイズを確認しま す。 【Solaris の場合】

# /usr/sbin/prtconf |grep “Memory size”

【Linux の場合】

# cat /proc/meminfo | grep MemTotal

【HP-UX の場合】

# grep MemTotal /proc/meminfo

4.2 ソフトウェア要件

ここでは、Oracle Collaboration Suite 製品のインストールに対するソフトウェア要 件について解説します。

オペレーティング・システムのバージョン

表4-2 に各プラットフォームに必要なオペレーティング・システムのバージョン および現行のオペレーティング・システムのバージョンを確認するコマンドを示 します。

(20)

表4-2. オペレーティング・システムのバージョンおよび要件 プ ラ ッ ト

フォーム

OS 要件 確認方法

Solaris Solaris2.6, Solaris7, Solaris8 # uname −a ・Red Hat Advanced Server2.1 (カーネル

2.4.9-e.12 が必要)

MIRACLE LINUX Standard Edition V2.1(カーネル

2.4.9-e.25 が必要)

# uname −a

glibc2.2.4-26 # rpm –q glibc

binutils-2.11.90.0.8-13 #rpm–q binutils Xfree86 Development 3.3.3.1 以降 # X -version

あるいは

# rpm –qa|grep Xfree86

Open Motif 2.1.30 # rpm –qa |grep openmotif

Linux

JDK1.3.1(本リリースに付属) 必要なし

HP-UX ・HP-UX 11.0 PA-RISC(64bit) ・JDK1.3.1

# uname −a

注意:Oracle Files を構成する場合、Solaris プラットフォームは Solaris8 のみ使用可能です。

注意:MIRACLE LINUX Standard Edition V2.1 ではインストール時に固 有の作業が必要となります。詳しい内容は、下記の URL をご参照くださ い。

http://www.miraclelinux.com/technet/kb/data/00058.html

必要な

OS パッチ

【Solaris の場合】

Oracle9iAS Infrastructure および Oracle Collaboration Suite に必要な Solaris パッチは、以下の通りです。

(21)

[Solaris8]

・最新の推奨パッチ・クラスタ

・Xsun patch: 108652-37 またはそれ以上 ・CDE dtwm patch: 108921-13 またはそれ以上 ・Motif 2.1 patch: 108940-37 またはそれ以上

・Portal and Wireless patch: 112138-01 またはそれ以上

[Solaris7] ・最新の推奨パッチ・クラスタ ・Libthread パッチ: 106980-17 以上 ・カーネル更新パッチ: 106541-17 以上 ・/kernel/fs/sockfs パッチ: 109104-04 以上 ・/usr/lib/fs/fsck パッチ: 107544-03 以上 ・Motif ランタイム・ライブラリ・パッチ: 107081-37 以上 ・X Input&Output Method パッチ: 107636-08 以上 ・Open Windows3.6.1 Xsun パッチ: 108376-29 以上 ・CDE Windows マネージャ・パッチ: 107226-18 以上 ・CDE1.3 libDT Widget パッチ: 108374-05 以上

・zh.GBK ロケールの不正なフォント用の置換用パッチ: 107153-01 以上 ・リンカー・パッチ: 106950-16 以上

・C++用の共有ライブラリのパッチ: 106300-10 以上および 106327-11 以上 ・Open Windows 3.6.1 libX+パッチ: 107656-07 以上

・CDE1.3: dtsession パッチ: 107702-09 以上 [Solaris2.6] ・最新の推奨パッチ・クラスタ ・リンカー・パッチ: 107733-09 以上 ・/usr/lib/libthread.so.1 パッチ: 105568-23 以上 ・libaio、libc および watchmalloc のパッチ: 105210-38 以上 ・X Input & Output Method パッチ: 106040-17 以上

・Open Windows3.6: Xsun パッチ: 105633-59 以上

・SunOS5.6: ISO8859-01 ロケールでの重大なエラーによって SSJDK1.2.1_03 が失敗す る: 108091-03 以上

・CDE1.2: libDtSvc パッチ(推奨): 105669-10 以上

・Motif1.2.7: ランタイム・ライブラリ・パッチ: 105284-45 以上 ・SunOS 5.6: カーネル更新パッチ(必須): 105181-30 以上

(22)

・patchadd および patchrm パッチ: 106125-11 以上 ・/kernel/drv/mm パッチ: 106429-02 以上

・C++共有ライブラリ・パッチ: 105591-12 以上

・ユーロ・サポート・パッチ: 106842-09 以上および 106841-01 以上

注意:Oracle Collaboration Suite Information Storage に必要な Solaris パッチ はありません。

必要なOS パッチが適用されているか確認するには、以下のコマンドを実行します。 % showrev -p|grep six_digit_patch_number

必要な OS パッチが適用されていない場合、下記のサイトよりダウンロードしてイ ンストールしてください。 http://sunsolve.sun.com 【Linux の場合】 Linux OS を利用する場合、必要なパッチはありません。 【HP-UX の場合】

Oracle9iAS Infrastructure および Oracle Collaboration Suite に必要なパッ チは、以下の通りです。

■パッチ

・Sept2002 QPK1100 ・PHKL_27813

■クラスタウェア・パッチ

・MC/ServiceGuard A.11.13 OPS Edition ・PHSS_28394

・PHCO_23919

また、Oracle Collaboration Suite Information Storage に必要なパッチは、 以下の通りです。

・Sept2002 QPK1100 ・PHKL_27813

(23)

必要なOS パッチが適用されているか確認するには、以下のコマンドを実行しま す。 %/usr/sbin/swlist –l patch 必要なOS パッチが適用されていない場合、下記のサイトよりダウンロードしてイ ンストールしてください。 ・バンドルパッチ http://www.software.hp.com/SUPPORT_PLUS ・個別パッチ http://itresourcecenter.hp.com

必要な

JRE パッチ

【Solaris の場合】 Solaris において推奨および必須の JRE パッチは、以下の通りです。 [Solaris8] なし [Solaris7]

・107636-01 X Input and Output Method パッチ(必須) ・106980-05 Libthread パッチ(推奨)

・107607-01 Motif fontlist、fontset、libxm(推奨) ・107078-10 Open Windows 3.6.1 Xsun パッチ(1)(推奨)

[Solaris2.6]

・106040-11 X Input and Output Method パッチ(必須) ・105181-15 カーネル・パッチ(必須) ・105284-25 Motif ランタイム・ライブラリ・パッチ(推奨) ・105490-07 動的リンカー・パッチ(推奨) ・106409-01 中国語の TrueType フォント・パッチ(1)(推奨) ・105633-21 OpenWindows 3.6: Xdun パッチ(1)(推奨) ・105568-13 Libthread パッチ(推奨) ・105210-19 LibC パッチ(推奨)

(24)

【Linux の場合】 Linux において推奨および必須の JRE パッチは、ありません。 【HP-UX の場合】 HP-UX において推奨および必須の JRE パッチは、以下の通りです。 ・PHCO_23792(推奨) ・PHCO_24148(推奨) ・PHKL_25475(推奨) ・PHNE_23456(推奨) ・PHNE_24034(推奨) ・PHSS_24303(推奨)

必要なパッケージ(Solaris のみ必要)

Oracle9iAS Infrastructure および Oracle Collaboration Suite に必要なパッケ ージは以下の通りです。

パッケージ・タイプ 必要なパッケージ

オペレーティング・シス テム

SUNWarc, SUNWbtool, SUNWhea, SUNWlibm, SUNWlibms,SUNWsprot, SUNWtoo Java 用のフォント・パッ ケージ 全てのロケールで、SUNWi1of, SUNWxwfnt が必要で す。 ヒント:ユーザーのロケールで使用されているフォント・スタイルをサ ポートするには、追加のフォント・パッケージを入手する必要がある場 合があります。フォント・パッケージは次の URL から入手可能です。 http://java.sun.com/j2se/1.3/font-requirements.html 必要なOS パッケージおよびフォント・パッケージがインストールされているか 確認するには、以下のコマンドを実行します。

(25)

ポート番号

Oracle9iAS Infrastructure および Oracle Collaboration Suite では、構成時に 各コンポーネントにポートを割当てます。この時、デフォルトのポート番号を割 当てようとしますが、そのポート番号がすでに他のアプリケーション等によって 使用されている場合、ポートの競合を避け、割当て範囲内で昇順に未使用のポー ト番号を自動的に検出し割当てます。しかし一部のポートでは、他のポート番号 を使用できないものもありますので既に使用されていないかどうか確認する必要 があります。

参考:Oracle Collaboration Suite で利用するポート番号は、「Oracle Collaboration Suite インストレーションおよび構成ガイド リリース 2」付 録 D をご参照下さい。 注意:ポート割当ての際、競合を避けるためには、そのポートを利用 するアプリケーションが起動している必要があります。停止している場 合、ポート競合を検出せずにそのポートを利用します。 特に、次のポートが既に使用されていないかどうか確認して下さい。 サーバー ポート番号 OS の LDAP サーバー 389 OS の FTP サーバー 21 SMTP 25 IMAP4 143 POP3 110 NNTP 119 ポート番号が既に使用されているかどうかは、次のコマンドにより確認する ことができます。

(26)

注意:OUI は LDAP サーバー(デフォルト 389)のポート使用に関しては、 起動しているか否かに関わらず、/etc/services の記述によって確認してい ます。/etc/services に中にポート 389 の記述がある場合、次に 4032(非 SSL) および 4031(SSL)ポートを割当てます。

ヒント:Oracle9iAS Infrastructure および Oracle Collaboration Suite を構 成後、以下のファイルより利用するポートのリストを参照することがで きます。(ただし、このファイルには、インストール後に動的に変更され たものに関しては反映されません。) $ORACLE_HOME/install/portlist.ini ヒント:FTP に関しては、Oracle Files 使用の FTP 用ポート番号の変更 で対応可能です。

X サーバー

マシン上に X サーバーが起動していることを、以下のコマンドなどで確認しま す。 % xclock この時、clock ウインドウが正しく表示されることを確認します。 ヒント:インストール対象マシンに X サーバーがインストールされてい ない場合、他のマシン上の X サーバーを利用することも可能です。 この場合、インストール対象マシンの DISPLAY 環境変数が X サーバーの 起動しているマシンの IP アドレスに正しく設定されているかどうかを確 認して下さい。

実行ファイル

以下の実行ファイルが存在し、パスが通っていることを、以下のコマンドで確 認します。 make ar ld

(27)

nm % which make % which ar % which ld % which nm ヒント:実行ファイルが存在しない場合、正常にインストールを実行 することができません。

(28)

5. インストールの準備

ここでは、インストール前に行う作業として以下の項目について解説します。 ・ システム要件の確認 ・ カーネル・パラメータの設定 ・ ホスト名ファイルの構成 ・ UNIX アカウントおよびグループの作成 ・ 環境変数の設定

5.1 システム要件の確認

ハードウェアおよびソフトウェアが前項の要件を満たしていることを確認して 下さい。

5.2 カーネル・パラメータの設定

カーネル・パラメータを次のように設定します。 注意:カーネル・パラメータが設定値に満たない場合、インストール中 あるいはインストール後にエラーが表示されることがあります。 【Solaris の場合】 カーネル・パラメータは、/etc/system を編集することにより設定します。まず root アカウントでログインし、vi などのエディタでこのファイルを次のような形式に 編集します。編集後、変更を反映させるためにOS を再起動します。 set shmsys:shminfo_shmmax=4294967295

Infrastructure および Middle Tier をインストールするマシンの場合、編集する カーネル・パラメータを以下に示します。ここで、X は既存の設定値を指し、また 要求値が 2 つあるパラメータに関しては、下段のパラメータが Middle Tier に Oracle Calendar を構成する場合の要求値となります。

注意:Oracle Calendar を構成する時としない時でカーネル・パラメータ の要求値が異なります。

(29)

カーネル・パラメータ 要求値 定義 IPC 共有メモリ shmsys:shminfo_shmmax Max(X, 4294967295) 1 つの共有メモリー・セグメントの 最大許容サイズ。4GB = 4294967295 バイトです。 shmsys:shminfo_shmmin 1 単一の共有メモリー・セグメントの 最小許容サイズ。 shmsys:shminfo_shmmni Max(X, 117) Max(X, 135) システム全体の共有メモリー・セグ メントの最大数。 shmsys:shminfo_shmseg Max(X, 17) Max(X, 18) 1 つのプロセスで追加可能な共有 メモリー・セグメントの最大数。 IPC セマフォ semsys:seminfo_semmni Max(X, 554) Max(X, 596) システム全体のセマフォ・セットの 最大数 semsys:seminfo_semmns Max(X, 1024) Max(X, 1192) システム上のセマフォの最大数 semsys:seminfo_semmnu X X+42 システム全体の undo 構造体の最 大数 semsys:seminfo_semmsl Max(X,256) セット当たりのセマフォの最大数 semsys:seminfo_semopm Max(X, 12) semop コールあたりの最大演算数 semsys:seminfo_semume Max(X, 42) プロセス当たりの undo 構造体の

最大数

semsys:seminfo_semvmx MAX(X, 32767) セマフォの最大値 semsys:seminfo_semaem MAX(X, 16384) adjust-on-exit の最大値 IPC メッセージ msgsys:msginfo_msgmni MAX(X, 3774) MAX(X, 6524) メッセージ・キュー識別子 msgsys:msginfo_msgmax MAX(X, 4096) メッセージの最大サイズ msgsys:msginfo_msgmnb Max(X, 360000) キュー上の最大バイト数 msgsys:msginfo_msgtql Max(X, 2500) メッセージ・ヘッダーの最大数 その他制限 rlim_fd_cur Max(X, 1024) 各プロセス用のオープン・ファイル の数

(30)

rlim_fd_max Max(X, 4117) 各プロセス用のオープン・ファイル の最大数 Information Storage をインストールするマシンの場合、編集するカーネル・パラ メータを以下に示します。 カーネル・パラメータ 要求値 定義 IPC 共有メモリ shmsys:shminfo_shmmax MAX(X, 4294967295) 1 つの共有メモリー・セグメントの 最大許容サイズ shmsys:shminfo_shmmin 1 単一の共有メモリー・セグメントの 最小許容サイズ shmsys:shminfo_shmmni MAX(X, 100) システム全体の共有メモリー・セグ メントの最大数 shmsys:shminfo_shmseg MAX(X, 10) 1 つのプロセスで追加可能な共有 メモリー・セグメントの最大数 IPC セマフォ semsys:seminfo_semmni MAX(X, 100) システム全体のセマフォ・セットの 最大数 semsys:seminfo_semmns MAX(X, 1024) システム上のセマフォの最大数 semsys:seminfo_semmsl MAX(X, 256) セット当たりのセマフォの最大数 その他制限 rlim_fd_cur MAX(X, 1024) 各プロセス用のオープン・ファイル の数 rlim_fd_max MAX(X, 1024) 各プロセス用のオープン・ファイル の最大数 【Linux の場合】

Infrastructure および Middle Tier をインストールするマシンの場合 1. root ユーザーとしてログインします。

2. カーネル・パラメータは/etc/sysctl.conf ファイルを編集することにより設定 します。vi などのエディタでこのファイルを次のような形式に編集します。 kernel.shmmax = 4294967295

(31)

編集するカーネル・パラメータを以下に示します。

ここで、X は既存の設定値を指し、また要求値が 2 つあるパラメータに 関しては、下段のパラメータがOracle Calendar を構成する Middle Tier に 対する要求値となります。 カーネル・パラメータ 要求値 定義 IPC 共有メモリ kernel.shmmax MAX(X, 4294967295) 1 つの共有メモリー・セグメントの 最大許容サイズ。 kernel.shmmni MAX(X, 4096) MAX(X, 4414) システム全体の共有メモリー・セグ メントの最大数。 kernel.shmmin 1 単一の共有メモリー・セグメントの 最小許容サイズ。 kernel.shmseg MAX(X, 4096) 1 つのプロセスで追加可能な共有 メモリー・セグメントの最大数。 kernel.shmvmx MAX(X, 32767) セマフォの最大値。 kernel.shmall MAX(X, 3279547) MAX(X, 3282294) シ ス テ ム 全 体 で 使 用 可 能 な 総 shm ページ数 IPC メッセージ kernel.msgmni MAX(X, 2878) MAX(X, 5628) メッセージ・キュー識別子 kernel.msgmax X MAX(X, 4096) メッセージの最大サイズ kernel.msgmnb MAX(X, 65535) キュー上の最大バイト数 IPC セマフォ kernel.sem(1:semmsl) MAX(X, 250) 初回のインストールにのみ適用さ れる、各ID に対するセマフォの最 小推奨数。 kernel.sem(2:semmns) MAX(X, 32000) MAX(X, 32042) システム上のセマフォの最大数。

kernel.sem(3:semopm) MAX(X, 100) 1 回のsemop のコールに対する操 作の最大数。

kernel.sem(4: semmni) MAX(X, 142) MAX(X, 184)

システム全体のセマフォ・セットの 最大数。

(32)

ファイル fs.file-max MAX(X, 327679) システム全体のファイル記述子 の最大数 ローカル・ポート net.ipv4.ip_local_port_range 1024 65000 ヒント:既にこれらのパラメータ値よりも大きな値が設定されている場 合は、パラメータを変更する必要はありません。 注意:/proc/sys ディレクトリ以下に記述する方法もありますが、この変更 は一時的なものであり、マシンをリブートすると値がデフォルト値に戻 ってしまいます。リブート後も有効にするためには、/etc/rc.local などに 記述する必要があります。 3. OS を再起動するか、あるいは以下のコマンドを実行し変更を反映します。 #/sbin/sysctl –p /etc/sysctl.conf 4. カーネル・プロセス数の設定を行います。 同時に起動できるプロセス数は、カーネルやシェルによって制限されています。 上限を変更するためにはulimit コマンドを使用するのですが、この作業は初期イ ンストール状態ではroot ユーザーでしか変更できません。一般ユーザーで実行す るには権限を付与する必要があります。ここでは、後に作成するOracle インスト ール・ユーザーが所属するdba グループに実行権限を事前に与えます。 Linux ではシステムリソースを制限するために、「/etc/security/limits.conf」で 管理を行います。このファイルを修正することで、権限を付与することが可能で す。 ファイルの最後に以下のように行を追加し、dba グループに ulimit の実行権限を 付与します。 % su # vi /etc/security/limits.conf @dba soft nofile 1024

(33)

@dba hard nproc 16384 #exit

このファイルはログイン時に読み込まれるので、一度ログアウトして下さい。 その後、以下の ulimit コマンドを実行し、1 プロセスに必要なディスクリプタ数 (open files)とユーザーごとに起動可能な最大プロセス数(max user processes) の値を変更して下さい。 % ulimit –n <fs.file-max_value> % ulimit –u 16384 ヒント:ulimit コマンドによる変更は起動シェル内でしか有効にならな いので、Oracle インストール・ユーザーの.bash_profile の中に記述する方 法を推奨します。 設定後、以下のコマンドで設定を確認して下さい。 % ulimit -a Information Storage をインストールするマシンの場合 1. root ユーザーとしてログインします。 2. カーネル・パラメータは/etc/sysctl.conf ファイルを編集することにより設定 します。vi などのエディタでこのファイルを次のような形式に編集します。 kernel.shmmax = 2147483648 編集するカーネル・パラメータを以下に示します。 カーネル 要求値 定義 IPC セマフォ kernel.sem(1:semmsl) MAX(X, 100) 初回のインストールにのみ適用され る最小推奨値。 kernel.sem(2:semmns) MAX(X, 256) システム上のセマフォの最大数。 kernel.sem(3:semopm) MAX(X, 100) 1 回のsemop のコールに対する操作

(34)

kernel.sem(4: semmni) MAX(X, 100) システム全体のセマフォ・セットの最 大数。 IPC 共有メモリ kernel.shmmax MAX(X, 2147483648) 1 つの共有メモリー・セグメントの最 大許容サイズ。SMP カーネルの場合 は、2GB です。 kernel.shmmin 1 単一の共有メモリー・セグメントの最 小許容サイズ。 kernel.shmmni MAX(X, 100) システム全体の共有メモリー・セグメ ントの最大数。 kernel.shmseg MAX(X, 4096) 1 つのプロセスで追加可能な共有メ モリー・セグメントの最大数。 kernel.shmvmx MAX(X, 32767) セマフォの最大値。 ローカル・ポート net.ipv4.ip_local_port_range 1024 65000 3. OS を再起動するか、あるいは以下のコマンドを実行し変更を反映します。 #/sbin/sysctl –p /etc/sysctl.conf 4.カーネル・プロセス数の設定を行います。 % su # vi /etc/security/limits.conf * hard nofile 65536 * hard nproc 16384 #exit % ulimit –n 65536 % ulimit –u 16384 設定後、以下のコマンドで設定を確認して下さい。 % ulimit -a

(35)

【HP-UX の場合】

カーネル・パラメータの変更には SAM(Sysem Administrator’s Menu)を用いて行います。

参照:HP-UX において推奨するカーネル・パラメータの値は、「Oracle Collaboration Suite インストレーションおよび構成ガイド」の 2 章を参照 してください。また、Middle Tier に Oracle Calendar を構成する場合は、 「Oracle Calendar 管理者ガイド」の B も併せて参照してください。

5.3 ホスト名ファイルの構成

/etc/hosts ファイルにホスト名が次のフォーマットで記述されているように確 認・編集します。

#IP_ADDRESS FULLY_QUALIFIED_HOSTNAME SHORT_HOSTNAME ALIASES 148.87.9.44 oasdocs.us.oracle.com oasdocs oracleinstall

注意:Solaris の場合、以下のファイルもホスト名を完全修飾名で記述 する必要があります。 ・/etc/nodename ・/etc/inet/hosts ・/etc/hostname* ・/etc/net/ticlts/hosts ・/etc/net/ticots/hosts ・/etc/net/ticotsord/hosts ・/etc/inet/ipnodes 注意:上述のファイルにホスト名の情報が適切に構成されていない場 合は、Oracle Collaboration Suite のインストール中にランタイム・エラー が発生する場合があります。

5.4 UNIX アカウントおよびグループの作成

(36)

ントを作成します。

グループの作成

Oracle 製品をインストールするために必要な UNIX グループは次の 2 つです。 Oracle Universal Installer インベントリ用の UNIX グループ

oraInventory ディレクトリを所有するグループ(ここでは oinstall)です。 インストールを実行するアカウントでは、oinstall グループをプライマ リ・グループに実行する必要があります。

権限が付与されたUNIX グループ

Infrastructure および Information Storage のインストールには、権限が 付与された次の2 つのグループが必要です。 データベース・オペレータ・グループ データベース管理者グループ Oracle のマニュアルでは、これらのグループをそれぞれ OSOPER およ び OSDBA と呼びます。データベースでは、オペレーティング・システム 認証にこれらのグループが使用されます。この動作は、データベースが停 止し、データベース認証が使用不可の場合に必要です。 これらのグループの権限は、単一の UNIX グループ、または対応する 2 つのUNIX グループのいずれかに付与されます。権限を付与するグループ を選択するには、次の2 つの方法があります。

・ OUI の起動前に、oracle アカウントが dba グループのメンバーである場合、 dba には OSOPER および OSDBA の両方の権限が付与されます。

・ Oracle アカウントが dba グループのメンバーでない場合、OUI は、これらの 権限を付与するグループ名を要求します。

ヒント:dba グループは、Middle Tier のインストール時には必要ありませ ん。 グループの作成には、admintool ユーティリティまたは groupadd コマンドな どを利用します。groupadd コマンドを用いる場合、root アカウントで下のように 実行します。 #/usr/sbin/groupadd oinstall #/usr/sbin/groupadd dba

(37)

アカウントの作成

Oracle ソフトウェアを所有・管理するための専用の UNIX アカウント(たとえ ばoracle)を作成します。このアカウントは、前述の oinstall グループおよび dba グループに所属する必要があります。インストールはこのアカウントが実行する 必要があります。

注意:root アカウントでは Oracle をインストールしないで下さい。

注意:単一マシンに 2 つ以上の Oracle ソフトウェア(たとえば、Oracle9iAS Infrastructure と Oracle Collaboration Suite Information Storage)をインスト ールする場合、単一の OS ユーザーでインストールするようにして下さい。 この場合、製品ごとに対応する.cshrc などの初期設定ファイルを作成し、 環境変数を使い分けるようにすると運用しやすくなります。 注意:Oracle インストール・ユーザーの所属グループは、プライマリ に oinstall、セカンダリに dba、wheel をお薦めします。

5.5 環境変数の設定

インストール時には、環境変数LANG および DISPLAY を設定する必要があり ま す 。(LD_LIBRARY_PATH, ORACLE_HOME, TMP, TMPDIR お よ び TNS_ADMIN などは、インストール時には特に設定する必要はありません。)

LANG:Oracle Universal Installer の GUI 上で表示されるメッセージの言 語は、OS の LANG 環境変数で決定されます。以下のコマンドを実行し、 LANG 環境変数を設定します。

C シェルの場合:

% setenv LANG ja_JP

B シェル、K シェルの場合: $ LANG=ja_JP; export LANG

(38)

DISPLAY:環境変数 DISPLAY を設定すると、他のワークステーションか らOUI をリモートで実行できます。OUI を起動するシステムで DISPLAY をOracle Universal Installer を操作するマシンに設定します。DISPLAY 環境変数のフォーマットは、”{IP_address}:0.0”または”{hostname}:0.0”です。 C シェルの場合:

% #OUI を起動するマシン上で

% setenv DISPLAY hostname:0.0 % #OUI を操作するマシン上で

% xhost +server_name

B シェル、K シェルの場合: $ #OUI を起動するマシン上で

$ DISPLAY=hostname:0.0; export DISPLAY $ #OUI を操作するマシン上で $ xhost +server_name 注意:インストール終了後の運用時には、前述の環境変数に加え以下の 環境変数を設定する必要があります。 ・NLS_LANG ・ORACLE_BASE ・ORACLE_HOME ・ORACLE_SID ・PATH ・LD_LIBRARY_PATH ・TMP ・TMPDIR ・TNS_ADMIN

6. インストール

この章では、Oracle Universall Installer(以降、OUI)の概要および各製品のインストール 方法について解説します。

(39)

注意:MIRACLE LINUX Standard Edition V2.1 ではインストール時に固 有の作業が必要となります。詳しい内容は、下記の URL をご参照くださ い。 http://www.miraclelinux.com/technet/kb/data/00058.html

6.1 リリース 1(9.0.3)との変更点 [参考]

リリース 2 のインストールでは、リリース 1 と比べて手動での作業が大幅に減 少し、OUI が自動で実行できるようになりました。 ここでは、リリース2 におけるインストール時の変更点について解説します。 インストール全体

Oracle Universal Installer, Version 2.3 を使用するようになりました。 これにより、OUI 起動時にシステムチェックが行われ、OS パッチやカー ネル・バージョンの確認が行われるようになりました。また、インスト ール時にカーネル・パラメータのチェックが行われるようになりました。 runInstaller を実行することによりあらゆる言語環境下でのインストー ルが可能になりました。OUI は実行環境における LANG 環境変数から言 語環境を特定します。(リリース 1 では、英語環境以外の言語環境では runInstaller ではなく、runInstallerNLS を実行する必要がありました) Infrastructure のインストール

Single Sign-On 画面で用いる言語のインストールが OUI から選択して実 行できるようになりました。(リリース 1 では、インストール後に手動の 作業が必要でした) リポジトリ・データベースのデータベース・キャラクタ・セットを指定 する必要がなくUTF-8 が選択されるようになりました。 インストール時にサンプル・ユーザー(orclguest)が自動作成されるよ うになりました。このユーザーはインストール後、構成された全ての Oracle Collaboration Suite アプリケーションにアクセスすることが可能 です。

(40)

スキーマやFiles スキーマが同じデータベース・インスタンス上に格納さ れるようになりました。

OID へのデータベース・インスタンスの登録を、OUI が構成ツールの実 行時に自動で行うようになりました。

Middle Tier のインストール

Portal 言語インストールおよび Portlet プロバイダの登録は OUI が自動 で行うようになりました。

6.2 Oracle Universal Installer について

OUI は、Oracle 製品のインストールに利用する GUI ツールです。今回インス トールするOracle 製品はいずれも、この OUI を利用してインストールを行いま す。

ヒント:Oracle Collaboration Suite リリース 2 では、Oracle Universal Installer, Version 2.3 を使用します。

ヒント:OUI はインストールに利用するのみでなく、インストールされ た Oracle 製品の確認および削除にも利用することができます。

この項では、OUI に関して Infrastructure、Information Storage、 Middle Tier の各インストールに共通な部分について解説します。

インストール・セッション・ログ・ファイル

Oracle Universal Installer のログファイルは、oraInventory/logs 以下に 「installActionsYYYY-MM-DD_HH-MI-SS[AM|PM].log」というファイル名で出 力されます。 このoraInventory ディレクトリの位置は、OUI をコンピュータで初めて実行す る時に、「インベントリの場所」画面が表示されますのでここで指定します。 ヒント:oraInventory ディレクトリには、OUI がコンピュータ上にイン ストールした製品のインベントリ、および他のインストール情報が保存 されます。

(41)

注意:既存の oraInventory ディレクトリを利用する場合、OUI を所有す る UNIX グループには、oraInventory ディレクトリへの書込み権限が付与 されている必要があります。この権限なしで、OUI を実行すると失敗し ます。 oraInventory の場所は oraInst.loc というファイルで定義され、このファイルは 次のようにOS 毎に位置が異なります。 プラットフォーム oraInst.loc の位置 Solaris /var/opt/oracle/oraInst.loc HP 9000 Series HP-UX /var/opt/oracle/oraInst.loc

Linux /etc/oraInst.loc 注意:インストール済みの Oracle 製品が存在する場合は、すでに oraInventory ディレクトリおよび oraInst.loc ファイルが存在している可能 性があります。oraInst.loc が残っていると、新規にインストールする Oracle 製品はすべて oraInventory の位置をこのファイルから読み取ります。 Oracle 製品を削除する際、この oraInst.loc も必要に応じて削除するように して下さい。 注意:インストール終了後、oraInventory ディレクトリまたはこのディ レクトリの内容を削除、または手動で変更しないでください。OUI で、 システム上にインストールした製品を検出できなくなる可能性がありま す。 注意:$ORACLE_HOME/install ディレクトリ内の make.log ファイルに は、インストール中に実行された全てのファイル作成操作が記録されま す。また、make.log ファイルには、インストール中に発生した全てのリ ンク・エラーも記録されます。make.log ファイルは削除または変更しな いで下さい。

Oracle Universal Installer の実行

(42)

注意:OUI はオラクル社が提供する Java runtime Environment(JRE)を自 動的にインストールします。この JRE は、OUI およびいくつかの Oracle アシスタントを実行するために必要です。JRE を変更する場合は、オラ クル社カスタマ・サポート・センターが提供するパッチを使用してくだ さい。

ヒント:OUI は、Linux および Solaris 上に JDK1.3.1 もインストールし ます。HP の場合、OUI によって JDK1.3.1 のダウンロード場所またはイン ストール場所を入力するように要求されます。 ヒント:Oracle 製品のインストールには、CD-ROM から行う方法とハ ードディスクにコピーして行う方法があります。ハードディスクから行 う場合、インストール中に CD-ROM を入れ替える必要がなくなります。 CD-ROM のマウント方法およびハードディスクにコピーする時の構成に 関しては「Oracle Collaboration Suite インストレーションおよび構成ガイ ド リリース 2(9.0.4)」の第 4 章をご参照下さい。 1. oracle ユーザーとしてログインします。 注意:OUI の起動時に root ユーザーとしてログインしないようにして 下さい。root ユーザーとしてログインしている場合は、OUI を管理する権 限が root ユーザーのみに付与されます。 注意:OUI の起動時に mount_point を作業ディレクトリとして使用しな いでください。使用すると、インストール手順を実行中に 1 枚目の CD-ROM を取り出せなくなり、2 枚目の CD-ROM を挿入することができ ません。

注意:同じホスト上に追加の Oracle Collaboration Suite アプリケーショ ンをインストールおよび構成する場合は、同じオペレーティング・シス テム・ユーザー・アカウントを使用することをお薦めします。

(43)

2. Oracle Universal Installer を起動するターミナルで、DISPLAY 環境変数(→ 5.5 参照)が正しくセットされていることを確認します。

注意:Miracle Linux にインストールする場合は、/etc/redhat-release に以下 の行を追加しておく必要があります。

Red Hat Linux Advanced Server release 2.1AS (Pensacola)

3. 該当する製品の 1 枚目の CD-ROM を CD-ROM ドライブに挿入します。 3. OS に応じてインストール用の CD-ROM をマウントします。 4. 次の表を参照して、インストールする製品に該当する runInstaller コマンド を実行します。{mount_point_directory}以外のディレクトリからコマンド を実行してください。 インストールする製品 入力コマンド

Oracle9iAS Infrastructure {mount_point_dir}/ocs_infr_cd1/runInstaller Oracle Collaboration Suite

Information Storage

{mount_point_dirocs_stor_cd1/runInstaller Oracle Collaboration Suite {mount_point_dir}/ocs_mt_cd1/runInstaller Oracle Collaboration Suite

Interoperability Patch

{mount_point_dir}/ocs_interop/runInstaller Oracle Collaboration Suite

Client {mount_point_dir}/ocs_clients/runInstaller リリース 1 との違い:リリース 1 では runInstaller ではなく runInstallerNLS スクリプトを実行しましたが、リリース 2 では他の Oracle 製品と同様、 runInstaller で OUI を起動します。 [Step1]ようこそ 「次へ」をクリックして次へ進みます。

(44)

図 6-1 ようこそ

(Warning)

カーネル・パラメータの設定がインストール要件に満たない場合、以下のような Warning 画面が表示されます。この場合、OUI を一旦停止し、該当するカーネル・ パラメータを変更してOS を再起動した後、再度 Oracle Universal Installer を起 動して下さい。

図 6-2 Warning

参照:Oracle Real Application Clusters を利用する場合には、「Oracle Collaboration Suite イ ン ス ト レ ー シ ョ ン お よ び 構 成 ガ イ ド リ リ ー ス 2(9.0.4)」を参照してください。

(45)

参照:Oracle Real Application Clusters のインストールの詳細は、「Oracle9i Real Application Clusters セットアップおよび構成」{Oracle Technology Network より入手可能}を参照してください。

[Step2]∼[Step3]は、初めて Oracle 製品をインストールする場合(つまり、oraInst.loc が存在しない場合)のみ実行します。

([Step2]インベントリの場所)

コンピュータに初めて Oracle 製品をインストールする場合は、「インベントリの 場所」画面が表示されます。

インストール・ファイルのベース・ディレクトリの位置を確認します。

ヒント:oraInventory ディレクトリには、Oracle Universal Installer により インストールされた Oracle 製品の情報が格納されます。

UNIX および Linux 版で ORACLE_BASE 環境変数が設定されている場合、 特に指定しない限り oraInventory は$ORACLE_BASE 以下に作成されます。 この画面で oraInventory の格納先を別のディレクトリに指定することも 可能です。 なお、oraInventory の場所は oraInst.loc に書き込まれます。 oraInventory および oraInst.loc に関する詳細は、本ドキュメン 6.2 をご参 照ください。

(46)

図 6-3 インベントリ・ディレクトリの指定

[Step3] UNIX グループ名

「UNIX グループ名」画面が表示されます。

oinstall あるいは dba グループを指定します。ここで指定したグループのメンバー には、システム上のOracle ソフトウェアを更新する権限が付与されます。

(47)

図 6-4 UNIX グループ名

(Oracle Universal Installer)

次の画面は、以下の場合に表示されます。

Solaris において/var/opt/oracle/ ディレクトリが存在しないか、または oracle ユーザーによるこのディレクトリへの書込みが不可能な場合 Linux および HP-UX において/etc ディレクトリが存在しないか、または oracle ユーザーによる書込みが不可能な場合

(48)

図 6-5 orainstRoot.sh の実行 この場合、root ユーザーとして、別のターミナル・ウィンドウで orainstRoot.sh スクリプトを実行します。スクリプトの実行の終了後、「続行」をクリックしてイ ンストールを続行します。 % su Password: # /tmp/OracInstall/orainstRoot.sh [Step4] ファイルの場所 ソース・パスにはインストールするコンポーネント用の products.jar ファイルの 位置を、インストール先にはインスタンス名とOracle ホームの位置を示します。

(49)

図 6-6 ファイルの場所の指定

[Step5] 言語の選択

Single Sign-On によるアクセス画面や Oracle Collaboration Suite の各アプリケ ーションをWeb ブラウザで使用する場合、利用する言語を指定します。

(50)

注意:ここで指定したサポートする言語は、インストール完了後に追 加・変更を行うことはできません。他の言語を追加するには、Oracle Collaboration Suite を完全に再インストールする必要があります。

[Step6] Confirm Pre-Install Requirements

以下の設定を正しいかどうかについて、確認画面が表示されます。 必要なカーネル・パッチを適用してあるか 後でスクリプトを流すためにルート権限を持っているか ポート 1521 が使用されていないか(Infrastructure、Information Storage のみ) 実行中のオーファン・プロセスがないか チェック・ボックスにチェックを入れ、「次へ」をクリックします。(チェック をしないと進めないようになっています。) 図 6-8 インストールの要件確認 注意:これはあくまで確認のための画面であり、OUI がこれらに対する チェックを行うわけではありません。 この後、各ソフトウェア固有のインストール画面に進みます。

(51)

[参考] root.sh について

root.sh は、Oracle Universal Installer が、Oracle ホーム・ディレクトリに作 成するスクリプトであり、インストールが終了すると(OUI の実行途中)、このスク リプトを実行するように求めます。root.sh スクリプトは、Oracle コンポーネン トに必要なファイルの権限を設定し、他のroot 関連の構成アクティビティを実行 します。 図 6-9 root.sh の実行 root.sh の実行を要求するプロンプトが表示されたら、以下の手順を実行して下さ い。 1. root ユーザーとしてログインします。 2. 次のように、スクリプトを実行します。 #cd $ORACLE_HOME #./root.sh

(52)

ヒント:OUI は、Oracle ホーム・ディレクトリ($ORACLE_HOME) 直下に root.sh スクリプトを作成し、Oracle コンポーネントのインストー ルが終了すると、このスクリプトを実行するように求めます。root.sh ス クリプトは、Oracle コンポーネントに必要なファイルの権限を設定し、 他の root 関連の構成アクティビティを実行します。また、デフォルトで は、「/usr/local/bin」ディレクトリの下に、oraenv、coraenv、dbhome ファ イルを作成します。すでに存在する場合は、別ディレクトリに格納して 下さい。このファイルは、自動的に Oracle 用環境変数を設定する際に使 用するツールになります。oraenv を実行すると自動的に Oracle 環境変数 が設定されます。C シェルを利用している場合は coraenv を使用します。 dbhome は oraenv(coraenv)から呼び出されるシェルになります。手動で 環境変数を設定する場合は、特に使用しません。

注意:Oracle Real Application Clusters をインストールする場合は、クラ スタの全てのノード上で root.sh スクリプトを実行する必要があります。

3. root.sh スクリプトが正常に終了した後、Oracle Universal Installer に戻り、「セットアップ」画面で「OK」をクリックします。

6.3 Oracle9iAS Infrastructure のインストール

ここでは、Infrastructure のインストール手順とインストール後の作業について 解説します。

注意:Oracle Internet Directory のポート番号を LDAP プロトコルの標準 ポート番号である 389(SSL は 636)で構成するには、インストール前に /etc/services からこれらのポート番号の記述を削除しておく必要がありま す。必ず、これらの行をコメント・アウトするだけでなく、削除するよ うにして下さい。また、ポート 389 または 636 で稼動する LDAP サーバ ーが存在する場合には、構成前にサーバーを停止してください。 /etc/services にポート 389 およびポート 636 の記述がある場合、Oracle Interenet Directory はポート 4032 および 4031 を利用するように構成されま す。

図  2-1 Oracle Collaboration Suite が提供するアプリケーション
図  2-2 Oracle Collaboration Suite アーキテクチャ
図  3-1 Oracle Collaboration Suite のインストール
表 4-1 に、各 Oracle Collaboration Suite 製品のインストールに対するハードウ ェアの最低条件を示します。
+7

参照

関連したドキュメント

VMWare Horizon HTMLAccess はこのままログインす ればご利用いただけます。VMWare Horizon Client はク

山砂、山砂利及び砕石等とするが、サイド ドレーン及びアンダードレーンを必要とす

C)付為替によって決済されることが約定されてその契約が成立する。信用

Vondrák: Optimal approximation for the submodular welfare problem in the value oracle model, STOC 2008,

WMS 計量モジュールには RS232 インターフェイスおよび RS422 インターフェイスが装備されてい

サーバー費用は、Amazon Web Services, Inc.が提供しているAmazon Web Servicesのサーバー利用料とな

このマニュアル全体を読んで、Oracle Diagnostics Pack に同梱の Oracle Performance Manager、Oracle Capacity Planner、Oracle TopSessions および Oracle Event

現行の HDTV デジタル放送では 4:2:0 が採用されていること、また、 Main 10 プロファイルおよ び Main プロファイルは Y′C′ B C′ R 4:2:0 のみをサポートしていることから、 Y′C′ B