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Oracle のメンテナンスについて

ドキュメント内 PRIMECLUSTER Wizard for Oracle 導入運用手引書 4.1 (ページ 47-53)

第3章 運用

3.5 Oracle のメンテナンスについて

ここでは、Oracle の設定変更、Oracle のパッチ適用、Oracle データベースのバックアップ・リカバリな ど、メンテナンス時の操作について説明します。

クラスタシステムにおいては、Oracle の起動・停止と Oracle のデータが格納されている共用ディスク 装置の活性/非活性制御が連動して行われます。

●  userApplication 運用中、Oracle の監視を行っているので、Oracle を手動で停止すると異常

が発生したと見なされ、Oracle の再起動や待機ノードへの切替えが発生します。

●  userApplication 停止中は、共用ディスク装置が非活性になり、共用ディスク装置へのアクセス

ができない状態になります。

そのため、Oracle コールドバックアップなどメンテナンス作業のために Oracle を手動で制御する必 要がある場合は、事前に PRIMECLUSTER の保守モードを使用するか、または Oracle インスタン スや Oracle リスナーの監視を一時的に中断する必要があります。

Oracle のメンテナンス時の基本的な手順を以下に示します。メンテナンスを行うノードにて実施してくだ

さい。

1.  userApplication の起動

設定変更を行う Oracle インスタンスリソースが含まれている userApplication が停止し ている場合は、起動してください。

2.  保守モード/監視中断

userApplication を保守モードにするか、または hvoradisable コマンドで Oracle インス タンスリソースやリスナーリソースの監視を中断してください。これは、Oracle を手動停止し てもリソース異常が発生しないようにするためです。

次の手順へ進む前に、保守モードへの移行や監視中断が正常に行われたことを確認してく ださい。

3.  Oracle に依存するリソースの停止

Oracle に依存するリソースがある場合は、Oracle を停止するよりも前に手動停止する必

要があります。

userApplication の保守モードを使用している場合、そのまま手動停止してください。

hvoradisable コマンドで監視中断している場合、RMS コマンド hvdisable でこれらのリソ

ースを監視中断状態にした後に、手動停止してください。

4.  Oracle の停止

Oracle を手動停止してください。

5.  Oracle のメンテナンス

Oracle の設定変更、Oracle のパッチ適用、Oracle データベースのバックアップ・リカバリ

などの操作を行ってください。

6.  Oracle の起動

メンテナンス完了後、Oracle を手動起動してください。リスナーも停止していた場合は再起 動してください。

次の手順へ進む前に、Oracle インスタンスやリスナーが正常に動作していることを確認し てください。Oracle インスタンスは OPEN 状態で起動している必要があります。

7.  Oracle に依存するリソースの起動

Oracle に依存するリソースを停止していた場合は、保守モード解除、または監視再開を行

うよりも前に手動起動する必要があります。

userApplication の保守モードを使用している場合、そのまま手動起動してください。

hvoradisable コ マ ン ド で 監 視 中 断 し て い る 場 合 、 手 動 起 動 し た 後 に RMS コ マ ン ド hvenableでこれらのリソースの監視を再開してください。

8.  保守モード解除/監視再開

userApplication の保守モードを解除するか、または hvoraenable コマンドで Oracle イ ンスタンスリソースやリスナーリソースの監視を再開してください。

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PRIMECLUSTER Wizard for Oracle 導入運用手引書

これにて運用再開となります。

● 保守モードと監視中断・再開について

userApplication を起動したまま Oracle を停止するには、PRIMECLUSTER の ”保守モ ード” または、PRIMECLUSTER Wizard for Oracle の “監視中断” 機能を使用します。

“保守モード” では、userApplication に登録されているすべてのリソース監視が停止します。

そのため Oracle を含めた全てのリソースのメンテナンスが可能になります。メンテナンス の際は、特に問題がない限り “保守モード” を使用してください。

“監視中断” 機能では、Oracle リソース監視のみが停止されます。そのため Oracle 以外

のリソース故障が発生するとフェイルオーバが発生しますので注意してください。

● Oracle RAC 10gについて

Oracle RAC 10g のリソースを制御する場合は、srvctl コマンドや shutdown コマンドなど を使用せず、RMS の userApplication に対して操作を行ってください。上記コマンドを使 用すると、PRIMECLUSTER にて異常と判断してリカバリが実行される場合があります。上 記コマンドを実行したい場合は、userApplication を保守モードにして実行してください。

● userApplication の保守モードについて

userApplication の保守モードについては、 PRIMECLUSTER RMS 導入運用手引書 の

5.4.11 Maintenance (保守) モードの使用 を参照して下さい。

● Oracle インスタンスやリスナーの監視中断・再開について

Oracle インスタンスやリスナーの監視中断・再開については、"4.1 hvoradisable - リソース 監視の中断", "4.2 hvoraenable - リソース監視の再開" を参照してください。

● 監視の再開

リソースの監視を中断した後、Oracle インスタンスや Oracle リスナーを手動・停止した場 合、監視を再開する前に、Oracle インスタンスや Oracle リスナーの手動・停止を行ってく ださい。起動されないまま監視を再開すると、リソース異常が発生します。

● メンテナンス中の userApplication の状態遷移について

hvoradisable コマンドによる Oracle 監視の中断中は、Oracle に異常が発生、または手

動停止しても状態遷移は発生しませんが、ディスク障害等 Oracle 以外の要因で状態遷移 が発生する場合がある点に注意してください。

● 監視中断中のリソースの状態について

hvoradisable コマンドによりリソースの監視が正しく中断された場合、リソースの状態は

Warning になります。

3.5.1 Oracle  の設定変更 

初期化パラメタの変更やデータファイルの配置変更など Oracle の設定変更を行う場合、以下の手順 で実施してください。

Oracle の設定を変更する場合、Oracle の停止が必要な場合とそうでない場合があります。

 PRIMECLUSTER Wizard for Oracle 導入運用手引書 

詳しくは Oracle のマニュアルを参照して、正しい変更方法を選択・実施してください。

3.5.1.1 Oracle  を停止させる必要がある場合 

Oracle の設定変更などを行う時に Oracle を停止させておく必要がある場合、以下の手順にて

Oracle の設定変更を実施してください。

1.  保守モード/監視中断

# hvutil –m on <userApplication>(保守モード)

# hvoradisable –a <userApplication>(監視中断)

2.  Oracle の停止

# su - <Oracle ユーザ>

$ sqlplus /nolog

SQL> connect / as sysdba SQL> shutdown immediate

3.  設定変更

Oracle の設定変更を行ってください。

初期化パラメタの変更、データファイルの配置変更など

4.  Oracle の起動

# su - <Oracle ユーザ>

$ sqlplus /nolog

SQL> connect / as sysdba SQL> startup

5.  保守モード解除/監視再開

# hvutil –m off <userApplication>(保守モード解除)

# hvoraenable –a <userApplication>(監視再開)

Oracle に依存するリソースがある場合は、監視中断コマンドを使用した手順が使用できない場合があ

ります。監視中断コマンドで Oracle リソースの監視を停止し、Oracle を手動で停止した際に、Oracle に依存するリソースが異常となる場合があるためです。

Oracle を手動で停止した場合に Oracle に依存するリソースが異常とならないか確認が必要です。

3.5.2 パッチ適用

Oracle PSR(Patch Set Release) など Oracle パッチの適用を行う場合、データベースをマウントす る必要性の有無に応じて、手順が異なります。

パッチ適用前後にデータベースをマウントする必要がない場合は、RMS を完全に停止した状態で、適 用を行ってください。パッチ適用前後にデータベースをマウントする必要がある場合は、以下のように

userApplication を保守モードにした状態で、適用を行ってください。

1.  保守モード/監視中断

# hvutil –m on <userApplication>(保守モード)

# hvoradisable –a <userApplication>(監視中断)

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PRIMECLUSTER Wizard for Oracle 導入運用手引書

2.  Oracle の停止(必要に応じて)

# su - <Oracle ユーザ>

$ sqlplus /nolog

SQL> connect / as sysdba SQL> shutdown immediate

3.  パッチの適用

Oracle のマニュアルに従い、パッチを適用してください。

4.  Oracle の起動(2で停止していた場合)

# su - <Oracle ユーザ>

$ sqlplus /nolog

SQL> connect / as sysdba SQL> startup

5.  保守モード解除/監視再開

# hvutil –m off <userApplication>(保守モード解除)

# hvoraenable –a <userApplication>(監視再開)

3.5.3  バックアップ

ここでは、Oracle データベースのバックアップ手順やその際の注意事項について説明します。

3.5.3.1 コールドバックアップ 

Oracle のコールドバックアップ(オフラインバックアップ)は、以下の手順で実施してください。これらの

手順は、バックアップを行うノード上にて実施してください。

また、Oracle に依存するリソース(例:SAP R/3)がある場合は、バックアップによる Oracle 停止中に リソース異常となる可能性があるため、これらも手動停止しておく必要があります。

1.  保守モード/監視中断

# hvutil –m on <userApplication>(保守モード)

# hvoradisable –a <userApplication>(監視中断)

2.  Oracle の停止

# su - <Oracle ユーザ>

$ sqlplus /nolog

SQL> connect / as sysdba SQL> shutdown immediate

3.  コールドバックアップ

データベースのコールドバックアップを行ってください。

4.  Oracle の起動

# su - <Oracle ユーザ>

$ sqlplus /nolog

SQL> connect / as sysdba SQL> startup

5.  保守モード解除/監視再開

 PRIMECLUSTER Wizard for Oracle 導入運用手引書 

# hvutil –m off <userApplication>(保守モード解除)

# hvoraenable –a <userApplication>(監視再開)

Oracle に依存するリソースがある場合は、監視中断コマンドを使用した手順が使用できない場合があ

ります。監視中断コマンドで Oracle リソースの監視を停止し、Oracle を手動で停止した際に、Oracle に依存するリソースが異常となる場合があるためです。

Oracle を手動で停止した場合に Oracle に依存するリソースが異常とならないか確認が必要です。

3.5.3.2 ホットバックアップ 

Oracle のホットバックアップ(オンラインバックアップ)は、以下の手順で実施してください。これらの手

順は、バックアップを行うノード上にて実施してください。

1.  保守モード/監視中断

# hvutil –m on <userApplication>(保守モード)

# hvoradisable –a <userApplication>(監視中断)

2.  ホットバックアップ

データベーのホットバックアップを行ってください。

次の手順へ進む前に、Oracle インスタンスやリスナーが正常に動作していることを確認し てください。

3.  保守モード解除/監視再開

# hvutil –m off <userApplication>(保守モード解除)

# hvoraenable –a <userApplication>(監視再開)

3.5.4 リカバリ

Oracle データベースのリカバリを行う場合、Oracle 停止の必要性に応じて実施してください。

Oracle データベースのリカバリを行う場合、Oracle の停止が必要な場合とそうでない場合があります。

停止を必要とするのは、リカバリ対象のデータファイルが SYSTEM 表領域や UNDO 表領域に属す る場合、データベース全体をリカバリする場合、不完全リカバリを行う場合などです。

停止を必要としないのは、リカバリ対象のデータファイルが SYSTEM 表領域や UNDO 表領域に属 さない場合、完全リカバリを行う場合などです。

詳しくは Oracle のマニュアルを参照して、最適なリカバリ方法を選択・実施してください。

3.5.4.1 Oracle  を停止させる必要がある場合 

Oracle データベースのリカバリ時に Oracle を停止させておく必要がある場合、以下の手順にてリカ

バリを実施してください。

また、Oracle に依存するリソース(例:SAP R/3)がある場合は、Oracle 停止中にリソース異常となる 可能性があるため、これらも手動停止しておく必要があります。

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ドキュメント内 PRIMECLUSTER Wizard for Oracle 導入運用手引書 4.1 (ページ 47-53)

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