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ONTENNA earring

ドキュメント内 音触感のユーザインタフェースデザイン (ページ 41-48)

第 9 章 ONTENNA を使用したろう者の反応

10.2 ONTENNA earring

髪の毛以外の部分にも着けられるようなデザインにしてほしいという意見から,耳にイヤリ ングのようにして取り付けることのできるONTENNAを制作した(図10.3).第7章で記述し たように,耳に装着すると気持ち悪いといった意見があったなか,髪の毛よりも耳のほうが振 動を感じやすいというろう者の意見もあり,このようなイヤリングタイプの装置をデザインし た.両耳に装着することで,音源方向を知覚することが可能である.今後は,耳以外にも様々 な部位に取り付けられるようなデザインの検討も必要であると考える.

図10.3 ONTENNA earring

11 章 結論

本章では,研究成果とその課題についてまとめ,今後の展望について記述する.

11.1 本研究のまとめ

本研究では,髪の毛で音を感じる新しい音環境認識装置「ONTENNA」を開発し,その評価 を行った.能動性という人間の知覚特性に着目し,装着する部位や音の表現方法について検討 した.そして,人間の身体性や感覚拡張についての可能性を模索し,新たな聴覚の感覚代行装 置の開発を試みた.

音源定位実験では, ONTENNAを 2 つ用いることで音源方向を知覚することが可能である かを検証した.実験の結果,ONTENNAを2つ用いることで左右の音源方向を正確に知覚でき る事が明らかとなった.さらに,ONTENNAを1つ用いた場合でも,身体を能動的に動かし音 源を探索することで,ONTENNAを2つ用いた場合と同様の正答率を得られることが分かった.

11.2 今後の展望

本研究で行われた実験は,実験環境のみでの検証であったため,今後は実際の環境において

ONTENNA を使用した際に起こる様々な出来事や使用方法の工夫などを発見したいと考える.

また,髪の毛以外の部分であり,尚且つ身体性に配慮した部位を探索するアプローチも必要で ある.さらに,ある一定の期間 ONTENNA を使用した熟達者と初心者とを比べて,知覚の程 度に違いが生じるのかについても検討を行う.将来,本当にろう者がONTENNAを日常的に用 いて,様々な音を感じたり,声を出したりする未来を期待する.

謝辞

はじめに,私をデザインという畑に引き入れて頂き,デザインの大切さを教えてくれた岡本 誠先生に心より感謝します.「障がい者は障害があるのではなく,視覚障がい者は暗闇のスペシ ャリスト,聴覚障がい者は無音のスペシャリストなのです」という岡本先生の言葉に励まされ て,この研究を続けることができました.本当にありがとうございました.副査である伊藤精 英先生には,実験方法や技術的な部分でのアドバイスを多くして頂きました.実験が無事に行 えたのは伊藤先生のおかげです.ありがとうございました.また,FUTURE BODY PROJECT に参加をされている小野哲雄先生(北海道大学),秋田純一先生(金沢大学),公立はこだて未 来大学・北海道大学・金沢大学の学生の皆様に深く感謝いたします.そして,NPO法人はこだ て音の視覚化研究会の皆様,全国の聴覚障害者団体の皆様,実験に協力していただいた皆様,

毎週のゼミにて様々な意見を与えてくれた岡本研究室の皆様に心より感謝をいたします.

最後に,本研究の一番の理解者であり,私に手話やろうの世界について教えてくれた兼平新 吾氏に深く感謝を致します.兼平さんのおかげで,何もなかった私の中に目標が生まれ,それ に向けて努力することが出来ました.落ち込んだり,投げ出しそうになった時,いつも隣で支 えてくれたことに心から感謝します.本当にありがとうございました.

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付録

評価実験の際に使用した実験手順書を付録として添付する.

音方向判別実験

本日は、評価実験にご協力頂きありがとうございます。

実験者の指示がありましたら、ページを開いて下さい。

説明の途中、不明な点や疑問点がありましたらその場で質問して下さい。

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