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OHPによる末梢神経障害

ドキュメント内 PowerPoint プレゼンテーション (ページ 99-104)

CPT-11

L- OHPによる末梢神経障害

急性末梢神経障害 慢性末梢神経障害

機序 神経細胞の細胞膜にて

oxalateとCaがキレートを形 成し、Naチャネル流入を阻害 することによると推定される

後根神経節細胞にL-OHPが蓄積 し、細胞の代謝や軸索原形質輸 送が障害されることによると推定 される

発現時期 導入時および毎回投与直後

~投与1、2日以内に発現し やすい

一般に、14日以上持続し、遅発 性・蓄積性で用量依存性に発現

誘因 寒冷刺激 L-OHPの累積投与量

臨床症状 しびれ、刺すような痛み、疼 痛、感覚不全、感覚異常 な ど

手・足等がしびれて文字を書きに くい、ボタンをかけにくい、飲み込 みにくい、歩きにくい など

回復 休薬により回復することが多 い

休薬により徐々に回復するが、

休薬時期が遅れると回復までに かなり時期を要することがある

[エルプラット®インタビューフォーム 第10版, ヤクルト本社(株), 2016.10.]

[エルプラット®適正使用ガイド, ヤクルト本社(株), 2016.10.]

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PTXによる末梢神経障害

 機序

 微小管阻害作用による軸索輸送障害

 発現時期

 投与開始後約3~5日後に現れ、また、使用が長期間に 渡ると発現頻度が高くなる傾向にある

 症状

 手先・足先のしびれ、刺すような痛み、関節痛、筋肉痛、

感覚が鈍い など

 1回投与量が多い(200 mg/m 2 (体表面積)以上)が出や すいとされている。さらに総投与量が715 mg/m 2 (体表面 積)を超えると頻度が上がるという報告がある。CDDPと の併用では、末梢神経障害が増強するおそれがある。

[タキソール®インタビューフォーム 第9版, ブリストル・マイヤーズ スクイブ(株), 2015.9.]

[タキソール®適正使用ガイド, ブリストル・マイヤーズ スクイブ(株), 2016.6.]

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化学療法誘発性末梢神経障害(CIPN)の予防

「成人がんサバイバーにおけるCIPNの予防と治療:ASCO臨床ガイドライン」

推奨できる薬剤が存在しない。以下の使用は推奨されない。

 牛車腎気丸

プラセボ対照二重盲検試験(GONE

1)

, GENIUS

2)

試験)において予防 効果は否定されている

 アミトリプチリン(トリプタノール ® )…三環系抗うつ薬

 Ca 2+ 、Mg 2+

 ビタミンE

 グルタチオン(GSH)

 all-trans-レチノイン酸(ATRA)

アセチル-L-カルニチン ※本邦では認可なし

など

1) Cancer Chemother Pharmacol, 2013, 72, 1283-1290.

2) Int J Clin Oncol, 2015, 20, 767-775.

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化学療法誘発性末梢神経障害(CIPN)の治療

「成人がんサバイバーにおけるCIPNの予防と治療:ASCO臨床ガイドライン」

 CIPNを発症しているがん患者には、デュロキセチン(サインバ ルタ ® )を使用することができる

以下の薬剤の使用は推奨されない

 三環系抗うつ薬(ノルトリプチリン、デシプラミン)

他の神経障害性疼痛に対する有効性が示されていることを踏まえて、

CIPNの治療における限定的な科学的エビデンス、リスク・ベネフィット などを患者と話し合って使用を試みるのは理にかなっている。

 ガバペンチン(ガバペン ®

ガバペンチンとプレガバリンは他の末梢神経障害性疼痛に対する有効 性が確立しているので、有痛性CINPを有する特定の患者に対して限 定的に使用は試みることはできる

バクロフェン・アミトリプチリン・ケタミン配合外用ゲル ※本邦では認可なし

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化学療法誘発性末梢神経障害(CIPN)の治療

「神経障害性疼痛薬物療法ガイドライン改訂第2版」(日本ペインクリニック学会)

 CIPNに対するデュロキセチンの有効性のエビデンスは中等度 である

…1C(強く推奨。効果の推定値に対する確信は限定的)

RCTでその鎮痛効果が検証されており、PTXよりL-OHPによるCINPに対して より有効であることが示唆された

日本人を対象とした小規模なRCTでも、デュロキセチンによりCIPNによる痛 みと痺れが改善したと報告されている

 現在のところ、CIPNに対し有効性が認められている薬物はデュ ロキセチン以外ない

…2D(弱く推奨。効果の推定値がほとんど確信できない)

 三環系抗うつ薬

 Ca 2+ チャネルα 2 δ リガンド

プレガバリンはCase-Control研究で有効性が報告されている

 トラマドール・アセトアミノフェン配合剤(トラムセット ®

 オキシコドン

[Int J Clin Oncol, 2015, 20, 866-871.]

[JAMA, 2013, 309, 1359-1367.]

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Tmabによる心障害

 発症頻度

Tmab+XP/FP:6%(Grade3以上:1%)

 発症時期

明確な発症時期はなし

 LVEFモニタリング頻度

対象 頻度

通常患者 12 週間毎

ドキュメント内 PowerPoint プレゼンテーション (ページ 99-104)

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