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Net metering 2.0

ドキュメント内 サマリー 1 (ページ 97-107)

PV

の余剰電力買取制度)

• 2019

年までに

PV

の自家発自家消費を推

進する

ToU

を義務付ける予定

PV

の自家発自家消費

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97

2. 市場参画に向けた支援策 -VPP/DER導入促進策の例-

 市場参画に向けた支援策

 VPP

/分散型エネルギーリソース(

DER

)が市場等で参画できるような取組として、諸外国では以下のような促進策が講じられている。

* FFR:Firm Frequency Response

** TCR:Tertiary Control Reserve、SCR:Secondary Control Reserve

出所)各種資料より三菱総研作成

概要 主な事例

VPP

① 市場の特別枠

VPP/DERなどに対して市場参画を促すために、卸市場や調整 力市場において特別な参加市場を策定。

特に蓄電池については、その応答性の速さなどを背景に別の市 場枠を策定している動きもある。

【米国PJM】reg-D(Fast response調整力)

【英国】STOR Runway/Enhanced Frequency Response等

② 入札単位の変更

より小規模な電源が直接参加できるようにするため、最小入札 単位を押し下げている。

規制当局からの要請に基づき市場運用者が変更する場合が多 い。

【英国】FFR*への提供容量が50MWから10MWに引 き下げ

【ドイツ】TCR,SCR**の参画要件として最小入札単位 は制度開始当初は50MWであったが、2011年に 10MW、2012年からは5MWに緩和

③ 標準化 技術性能、情報通信プロトコル、情報セキュリティなどに関して最 低限満たすべき最低要件を定めることで、より多くのVPP/DER の参画を促す。

【EU】VHP Ready(欧州におけるVPPの標準規格)

【米国】Open ADR(DRシグナルの通信データモデ ル)

DER ④ DER諸手続きの 簡易化

DER系統連系等において、一定規模容量以下の設備に対して、

手続き等を緩和することで参入障壁を下げる。(規制側の効率

化が主目的であると思われる) 【米国】系統連系上のファストトラック

2. 市場参画に向けた支援策 -①市場の特別枠( 1/2 )-

 Reg-D ( Fast response 調整力の特別市場)

米国

PJM

の周波数調整市場では、

2011

年の

FERC Order755

を受けて、市場の資源に対してパフォーマンスによるインセンティブを与えるため、

2

種 類の

Regulation

シグナルを規定。

 Reg-A

:従来型の発電等の資源に送られる指令。

 Reg-D

:バッテリーやフライホイール等の応答の速い資源に送られる指令。

 2016.1-9

における決済額平均は

$16.52/MW

Reg-A

との加重平均値のため、実質はこれよりも高額)。

応答の速い

Reg-D

にインセンティブを与えるために、パフォーマンススコア、便益係数、マイレージの

3

つのパラメータを設定。

パフォーマンススコア:シグナルへの応答性の高さを示す指標。

0

1

までの数値を取る。

Reg-D

Reg-A

よりも高い値を取る傾向にある。

便益係数(

Benefits Factor

):

Reg-D

の割合に従い設定される係数。

Reg-D

の比率が少なくなるほど減少し、

2.9

0

の値を取る。

マイレージ:シグナルに対して、実際に応答した量の積算値。

Reg-D

Reg-A

のマイレージの比によって、

Reg-D

への支払いが加算される。

RegDの現状

項目 現状

PJM からの調達信号に対 して応答した資源の数

RegA : 229 RegD : 52

決済額 $16.52/MW ※ RegD と RegA の加重平均

( 前年同期間比 -$19.04/MW,-53.5%)

注)2016.1~9の間における値

出所)State of the Market Report for PJM, 2016Q3

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2. 市場参画に向けた支援策 -①市場の特別枠( 2/2 )-

 STOR Runway (英国)

元々、

National Grid

が同期していない予備力調達の一つとして

STOR(Short-term Operating Reserve)

を実施。

さらに、上記要件を満たさない

DSR(Demand Side Response)

の参加を促すための新サービスとして試験的に運用中。

ENTSO-Eにおける分類としては、RR(Replacement Reserve;代替予備力)の位置づけ

National Gridが同期していない予備力として調達

技術要件は以下の通り

3MW以上の発電増/需要減を提供可(複数サイトからでも可)

開始:≤ 240 min(但し、大体は≤ 20 minで契約している)

持続:≥ 2 hour (契約MW全量)

回復:提供後 ≤ 1,200 hour に回復

回数:≥ 3回/week

STORポートフォリオを開発しづらいDSRがその難しさを克服するた めに設計したサービス

DSRの参加者は義務となる容量を確保していなくても、STORを包括 して入札できる

STORのパラメータと価格が合意してから、プロバイダは必要な容量を 契約すればよい

入札の結果は通常のSTORの一部として取り扱う

最低入札3MW

他のSTORプロバイダと経済的に見合う場合のみ受け入れ

National Gridは STOR Runwayを100~200MW契約する STOR

STOR Runway

出所)STOR Runway Update , National Grid

2. 市場参画に向けた支援策 -③標準化-

 VPP の標準化(調査対象分野「② VPP 導入・拡大を支援するスキーム」関連事項)

先行して

VPP

ビジネスが商用化されたドイツでは、これまで個別に

TSO

VPP

事業者の間で協議を行ってきた発電設備および通信設備の要件を 規格化して、

VPP

事業規模の拡大と規格の国際化を図るために設立された事業者協会である

VHP Ready

を設立し標準化を推進している。

現在、

Ver3.0

が公表されているが、

2017

年には

Ver.4.0

を公表する予定で、最終的には、欧州規格(

IEC

)及び国際規格(

ISO

)につなげる ことを目指しており

”Open ADR”

との連携やドイツ国内の規格団体との連携等も進めており、当初

2011

年に

Vattenfall

社で提唱された構想が 徐々に拡大している。

機器・設備における検討項目

VPP Readyで対象となる機器・設備

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2. 市場参画に向けた支援策 -④ DER 諸手続きの簡易化-

 DER 諸手続きの簡易化

 DER

に対しては、

Fast Track Process

が用意されており、費用負担の低減などがある。

接続する電圧階級

Fast Track

対象電源

< 5 kV ≤ 500 kW

≥ 5 kV and < 15 kV ≤ 2 MW

≥ 15 kV and < 30 kV ≤ 3 MW

≥ 30 kV and ≤ 69 kV ≤ 4 MW

出所)NYISO Tariffs Open Access Transmission Tariff (OATT) Attachment Z

通常

Fast Track

系統連系審査

(手数料) 記載なし

$500

(手数料、返金不可)

系統連系審査

(デポジット)

$50,000(固定コスト)※

+$1,000/MW(変動コスト)

$1,000

出所) CAISO “Business Practice Manual For Generator Interconnection Procedures”

大規模施設 小規模発電

注 通常の場合、合計で最大$250,000。$1,000未満は切り上げ

実際の調査コストがデポジットを上回る場合、その差分を支払う必要あり。

実際の調査コストがデポジットを下回る場合、未使用のデポジットは返金される。

Fast Track

対象電源

Fast Track

の費用(以下の①

-

③の費用)

Ⅲ. VPP 及びその構成要素の拡大に伴う課題、対応状況

1. VPP等拡大に伴う送配電網、電気料金への影響 2. 諸外国における対応状況

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1. VPP等拡大に伴う送配電網、電気料金への影響 -事業環境の整理≪再掲≫-

 本調査の調査対象国・地域における VPP に関連する事業環境を整理。

各国・地域における電力需給、需給運用、事業体制は現状日本とは異なる事業環境にあり、商用化したVPPに活用されているDERは比較的 規模大きい需要家を対象としたものが中心である。

米国 欧州 日本

NY州 CA州 ドイツ 英国

電力需給 需要・ピークともに増加傾向 需要・ピークとも増加傾向

(ダックカーブ) 需要は横ばい

電力輸出の拡大

需要は横ばい 需要、ピークともに減少

(RE出力抑制)

需給運用 NY州内で需給バランス CA州内で需給バランス

(一部域外との融通有) 欧州単一市場に向けた広域運

用のための制度設計 同左

(ただし物理的連系容量制約 若干有)

電力会社エリア内で需給バラン ス+広域運用

事業体制 ISO+TDSO ISO+TDSO TSO+DSO TSO+DNO TDSO DER導入に

関わる 政策的位置 づけ

NEM

DERの活用によるピーク需要削 減と送配電投資抑制

REはPV、風力の比率高

NEM

同左

+ロードカーブ改善

REはPV、風力の比率高

REは優先給電

FITからオークション(卸取引 市場への直接投入)

REはPV、風力、バイオマス

REは非優先給電

RO/FITからCfD

REは風力、バイオマス

FITによるREの導入(原則優 先給電)

2017買取スキーム変更

REはPVの比率高い VPP事業の

現状

DRの市場参画を契機に市場 機会

NY州REVによるDER活用施 策により市場拡大傾向

DRの市場参画を契機に市場 機会

CA州のRE及び蓄電池導入施 策により市場拡大傾向

DERの需給調整市場への参

画を契機に市場機会を拡大 DRの市場への参画を契機に

市場機会を拡大 実証事業段階

電力各社の調整力公募でDR の活用

特記事項 DSIPにより各ユーティリティが DER活用プラン

蓄電池を活用したピークシフト におけるVPPの活用

DRPにより各ユーティリティが DER活用プラン

DERサービスプロバイダのための Scheduling coordinator

市場参加以外にFIPを活用し たREマネジメントも実施

集約するDERは数百kW規模 以上

DNOの課題(系統増強、電 圧問題等)解決のためのVPP 活用

蓄電池を活用したVPPの事業 機会創出

実証事業では比較的小規模 DERも活用

2020年アンバンドリング

電力需給 需要・ピークともに増加傾向 需要・ピークとも増加傾向

(ダックカーブ) 需要は横ばい

電力輸出の拡大

需要は横ばい 需要、ピークともに減少

(RE出力抑制)

TSO : Transmission System Operator DSO : Distribution System Operator DNO : Distribution Network Operator ISO : Independent system operator

FIT : Feed in Tariff FIP : Feed in Premium RO : Renewable obligation CfD : Contract for Difference NEM : Net energy metering

RE : Renewable energy

DER : Distributed energy resources DR : Demand response

REV : Reforming energy vison

DSIP : Distributed system integration plan DRP : Distributed resources plan

出所)各種資料より三菱総研作成

2. 諸外国における対応状況 -状況と対応策-

 VPP や DER の導入拡大に伴う課題項目毎に、先行して導入が進む欧米における対応状況について整理。

欧米で商用化されている

VPP

は、①現状存在する

DER

と送配電ネットワークを有効に活用、②既存電力供給手段(大規模電源)と同等のコス ト競争力を有する、ことなどを前提に課題対応がなされている状況。

これらに不足している要素について、蓄電池等の新たなリソースの導入、託送料金の見直しなどの対応が実施されている。

米国では大規模電源の不確実性が高いことから

DER

の活用が注目されている。欧州では、環境性の観点から

DER

導入が進んでいるが、供給力 は広域運用で確保される見通し(現地調査より)。

項目 欧米での状況・対応策

該当する

VPP

提供サービス

調整力 卸電力 需要家向け

エネマネ 事業

環境

VPPの市場規模に影響する要素の見通し

(特に電力需要、再エネ導入量の見通し) 欧州:再エネの導入拡大や事業火力売却⇒調整力ニーズ

米国:電力需要増に対応する調整力・卸電力ニーズ

競争力

DER

既存電源に対するDERのコスト競争力

(調整力電源、卸電源としての競争力、ならびにグリッドパ リティ・ストレージパリティの達成時期)

欧州:グリッドパリティに近い状態(独など)

米国:FIT制度ではないため、自家発自家消費に強いニーズ

技術

DERに課す技術要件(応答速度、持続時間等)

通信規格、技術規格の統一化(独)

通信・テレメトリー要件の標準化を指令予定(米FERC)

スマートメータインフラの整備(米)

送配電事業者との通信・テレメトリー要件

需要家構内のリソースに対する稼働指令と実績計測

制度・

政策

VPPの事業機会を確保する電力取引制度設計

(調整力公募、卸取引制度、計量等)

VPPの参画を明示的に認める取引市場創出(米・英・独)

最低入札容量の緩和指令を予定(米FERC)

FIT後の再エネ電源の買取制度

FIPなどDER売電価格の市場連動化(独)

元来FIT制度でないため、DER外部売電スキームが成立しやすい(米)

DER増に伴う系統制約/抑制補償(接続制限 等)

再エネ出力抑制に対する機会損失費用の補償(独)

下流側での潮流変化・潮流増(逆潮流の場合) 家庭用需要家へのデマンドチャージ導入(米など)

アグリゲーションにおける系統混雑考慮(米)

自家発自家消費の拡大による系統利用の減少

PVの設置容量に応じた固定料金の課金(米)

蓄電池等の活用における託送料金の2重課金

ドキュメント内 サマリー 1 (ページ 97-107)