Copyright©2018 APSHP All Rights Reserved
切除不能NET・NECに対する化学療法
106膵NET(G1/2) ・エベロリムス(アフィニトール
®) …GradeB
・スニチニブ(スーテント
®)…GradeB
・ストレプトゾシン(ザノサー
®)…GradeC1 膵NEC(G3) ・PE(CDDP+VP-16) …GradeC1
・PI(CDDP+CPT-11) …GradeC1
消化管
Copyright©2018 APSHP All Rights Reserved
Everolimus(アフィニトール ® :EVE)
◼ 投与量・投与スケジュール
1 (days)
Everolimus 10mg/day 1日1回
食事の影響を受けるため 食後又は空腹時のいずれ
か一定の条件で服用
[アフィニトール®錠添付文書]
◼ 副作用
全Grade (Grade3以上)⚫ 口内炎:64% (7%) vs 17% (0%)
⚫ 発疹:49% (<1%) vs 10% (0%)
⚫ 下痢:34% (3%) vs 10% (0%)
⚫ 疲労:31% (2%) vs14% (<1%)
⚫ 感染:23% (2%) vs 6% (<1%)
⚫ 嘔気:20% (2%) vs 18% (0%)
⚫ 末梢性浮腫:20% (<1%) vs 3% (0%)
⚫ 食欲不振:20% (0%) vs 7% (1%)
⚫ 間質性肺炎:17% (2%) vs 0% (0%)
⚫ 貧血:17% (6%) vs 3% (0%)
⚫ 高血糖:13% (5%) vs 4% (2%)
⚫ 血小板減少:13% (4%) vs <1% (0%)
[N Engl J Med, 2011, 364, 514-523.]
副作用が多く、口内炎が高頻度、間質性肺炎も起こしやすい
Copyright©2018 APSHP All Rights Reserved
RADIANT-3試験
108膵NET患者における、Everolimusの有効性が示された
◼ Everolimus vs Placebo for pNET
(無作為化二重盲検プラセボ対照第Ⅲ相試験)
◼ 有効性
⚫ PFS:11.0ヵ月 vs 4.6ヵ月 (p<0.001)
⚫ PR:5% vs 2%
⚫ SD:73% vs 51%
[N Engl J Med, 2011, 364, 514-523.]
⚫ PFS ⚫ OS
Copyright©2018 APSHP All Rights Reserved
Sunitinib(スーテント ® )
◼ 投与量・投与スケジュール
Sunitinib 37.5mg/day 1日1回
1 (days)
最大50mgまで増量可能
◼ 副作用 全Grade (Grade3以上)
⚫ 下痢:59% (5%) vs 39% (2%)
⚫ 嘔気:45% (1%) vs 29% (1%)
⚫ 無力症:34% (5%) vs 27% (4%)
⚫ 嘔吐:34% (0%) vs 30% (2%)
⚫ 疲労:32% (5%) vs 27% (8%)
⚫ 好中球減少:29% (12%) vs 4% (0%)
⚫ 腹痛:28% (5%) vs 32% (10%)
⚫ 高血圧:26% (10%) vs 5% (1%)
⚫ 手足症候群:23% (6%) vs 2% (0%)
⚫ 食欲不振:22% (2%) vs 21% (1%)
⚫ 口内炎:22% (4%) vs 2% (0%)
⚫ 味覚異常:20% (0%) vs 5% (0%)
[N Engl J Med, 2011, 364, 501-513.]
副作用が多く、QT延長も起こしやすいため注意
Copyright©2018 APSHP All Rights Reserved
SUN1111試験
◼ Sunitinib vs Placebo for NET
(無作為化二重盲検プラセボ対照第Ⅲ相試験)
◼ 有効性
⚫ PFS:11.4ヵ月 vs 5.5ヵ月
⚫ 奏効率:9.3% vs 0% (p=0.007)
110
膵NET患者におけるSunitinibの有効性が示された
[N Engl J Med, 2011, 364, 501-513.]
⚫ PFS ⚫ OS
Copyright©2018 APSHP All Rights Reserved
Streptozocin(ザノサー ® :STZ)
◼ 作用機序
⚫ グルコーストランスポーター2を介して細胞に取り込 まれた後、DNAをアルキル化し、DNA合成を阻害す るニトロソウレア系抗悪性腫瘍薬
◼ 特徴
⚫ 非運動性の好気性グラム陽性菌Streptomyces achromogenesから分離された抗腫瘍性抗生物質
⚫ 米国では1982年から承認されていたが、日本では希 少疾病用医薬品として2014年に承認取得された
◼ 投与基準
⚫ 好中球≧1,500/mm3
⚫ 血小板≧100,000/mm3
⚫ 総ビリルビン≦1.5×ULN、AST/ALT≦2.5×ULN
⚫ 血清クレアチニン≦1.5×ULN、BUN≦30 mg/dL
⚫ 非血液毒性≦Grade2
[ザノサー®インタビューフォーム 第5版, ノーベルファーマ(株), 2015.11]
ULN:Upper limit of normal(施設基準値上限)
Copyright©2018 APSHP All Rights Reserved
Streptozocin(ザノサー ® :STZ)
◼ 投与量・投与スケジュール
112
1 4
STZ 1000 mg/m2 30-120 min
2 3 5 6 (weeks)
1 4
STZ 500 mg/m2 30-120 min
2 3 5 6 (weeks)
※1~2サイクルの投与完遂が75%以上の場合1250 mg/m2へ増量可能
3サイクル目において1250 mg/m2の完遂が66%以上の場合は、
1500 mg/m2へ増量可能 Daily投与
Weekly投与
下記4サイクル
下記4サイクル
[ザノサー®添付文書 第4版, ノーベルファーマ(株), 2015.11]
Copyright©2018 APSHP All Rights Reserved
国内第Ⅰ/Ⅱ相試験
◼ Streptozocin for NET
(国内第Ⅰ/Ⅱ相試験)
◼ 有効性
⚫ Daily:CR=0%、PR=6.7%、SD=86.7%、PD=0%
⚫ Weekly:CR=0%、PR=14.3%、SD=57.1%、PD=0%
◼ 副作用
【Daily】
⚫ 血管痛:66.7%
⚫ 便秘:60%
⚫ γGTP上昇:33.3%
⚫ 悪心:33.3%
⚫ 嘔吐:26.7%
⚫ 倦怠感:20%
⚫ 尿中ブドウ糖陽性:20%
【Weekly】
⚫ 悪心:71.4%
⚫ AST上昇:57.1%
⚫ ALT上昇:42.9%
⚫ 味覚障害:42.9%
⚫ 血管痛:42.9%
⚫ 口内炎:42.9%
⚫ 倦怠感:28.6%
日本ではストレプトゾシン単剤 でのみ適応が認められている
⚫ γGTP上昇:28.6%
⚫ 食欲減退:28.6%
⚫ 蛋白尿:28.6%
⚫ 尿中ブドウ糖陽性:28.6%
近位尿細管での尿細管上皮 細胞に毒性を示す
→血清クレアチニン値、血中 尿素窒素、尿蛋白測定
[ザノサー®適正使用ガイド, ノーベルファーマ(株), 2015.11]
Copyright©2018 APSHP All Rights Reserved
STZ+5-FU療法
114◼ 投与量・投与スケジュール
STZ 500 mg/m2
Day1-5 Day36-40
5FU 400 mg/m2 5FU 400 mg/m2
【STZ+5-FU】 10週毎
◼ 副作用
全Grade⚫ 嘔吐:80%
⚫ 骨髄抑制:57%
⚫ 皮膚障害:50%
⚫ 嘔吐・下痢以外の消化器症状:13%
⚫ 感染:12%
⚫ 肝障害:10%
国内外の代表的な診療ガイドライン、教科書等の記載も考慮する と、本邦においても本薬の単独投与、及び本薬と5-FU又はドキソ ルビシン(DXR)との併用投与は許容される
(ザノサー審査報告書より)⚫ 下痢:40%
⚫ 尿障害:35%
⚫ 神経障害:30%
Copyright©2018 APSHP All Rights Reserved
E1281試験
◼ STZ+5-FU vs DXR+5FU for 進行カルチノイド
(国際無作為化第Ⅱ/Ⅲ相試験)
[J Clin Oncol, 2005, 23, 4897-4904.]
◼ 有効性
⚫ 奏効率:15.9% vs 16.0% (p=0.82)
⚫ OS:24.3ヶ月 vs 15.7ヶ月(p=0.0267)
⚫ PFS:5.3ヶ月 vs 4.5ヶ月(p=0.17)
海外において5-FUは古くからストレプトゾシンと併用され、
比較的高い20~30%前後の奏効割合が報告されている
DXR 40 mg/m2
Day1-5
5-FU 400 mg/m2 5週毎
【DXR+5-FU】
⚫ OS
DXR:Doxorubicin
Copyright©2018 APSHP All Rights Reserved
PE(CDDP+VP-16)/PI(CDDP+CPT-11)療法
◼ 投与量・投与スケジュール
116
1 3
CDDP 80mg/m2 2hr
(days)
VP-16 100mg/m2 1hr
2 21
or CPT-11 60mg/m2 1hr
PI療法 vs PE療法を検証する国内無作為化
第Ⅲ相試験であるJCOG1213試験が現在進行中
ガイドラインに記載され ているが、適応外使用
NET診療ガイドラインでは、消化管NECに対する治療は小細胞癌
(SCLC)に準じて行うことが記載されている
本邦において、SCLCに対してはPE療法よりPI療法の方が有効性 が高かったことから、PI療法も考慮される
[膵・消化管神経内分泌腫瘍(NET)診療ガイドライン 第1版, 金原出版(株), 2015.4.10, 108-109.]
Copyright©2018 APSHP All Rights Reserved
PE療法の有効性
◼ PE as 1st-line for 高分化型NET(n=12),低分化型NET(n=41)
(後ろ向き調査)
◼ 有効性
高分化,低分化⚫ OS:17.6ヶ月,15ヶ月 (p=0.18)
⚫ PFS:2.3ヶ月,8.9ヶ月 (p=0.3)
⚫ 奏効率:9.1%,41.5%
◼ 副作用
全Grade (Grade3以上)⚫ 悪心・嘔吐:76% (20%)
⚫ 神経障害:72% (0%)
⚫ 白血球減少:70% (21%)
⚫ 好中球減少:70% (30%)
⚫ 貧血:32.7% (6%)
⚫ 血小板減少:24% (6%)
⚫ 難聴:14% (0%)
⚫ 腎毒性:6% (0%)
[Br J Cancer, 1999, 81, 1351-1355.]
Copyright©2018 APSHP All Rights Reserved
PI療法 vs PE療法
118[Cancer Sci, 2014, 105, 1176-1181.]
PI療法はPE療法に非劣性である 可能性が示唆された。直接比較 した臨床試験の結果が待たれる
◼ PI vs PE as 1st-line for 胃腸管 or 肝胆道系の切除不能 or 再発性NEC
(国内後ろ向き調査)
◼ 有効性
⚫ OS:13.0ヶ月 vs 7.3ヶ月 (p<0.001)
⚫ PFS:5.2ヶ月 vs 4.0ヶ月(p=0.033)
⚫ 奏効率:50% vs 23% (p<0.001)
⚫ OS
Copyright©2018 APSHP All Rights Reserved
JCOG9511試験(小細胞肺癌)
[N Engl J Med, 2002, 346, 85-91.]
◼ PI vs PE as 1st-line for ED-SCLC
(国内無作為化第Ⅲ相試験)
◼ 有効性
⚫ OS:12.8ヶ月 vs 9.4ヶ月 (p=0.002)
⚫ PFS:6.9ヶ月 vs 4.8ヶ月 (p=0.003)
⚫ 奏効率:84.4% vs 67.5% (p=0.02)
◼ 副作用
全Grade (Grade3以上)⚫ 好中球減少:99% (65.3%) vs 99% (92.2%)
⚫ 白血球減少:99% (26.7%) vs 97% (51.9%)
⚫ 貧血:91% (26.7%) vs 97% (29.9%)
⚫ 下痢:69% (16.0%) vs 17% (0%)
⚫ 悪心・嘔吐:72% (13.3%) vs 83% (6.5%) 日本人の転移性小細胞肺癌に
おいては、PI療法の方がPE療法 よりも有効性が高いことが示された
⚫ PFS
⚫ OS
Copyright©2018 APSHP All Rights Reserved
Octreotide(サンドスタチン ® LAR)
◼ 投与量・投与スケジュール
オクトレオチドLAR30mgを4週間毎に筋肉内注射
120
➢ 副作用
⚫ 胃腸障害
⚫ 造血器障害
⚫ 全身障害(倦怠感、発熱)
「公知申請への該当性に係る報告書」より 胆嚢結石については本剤との因果関係が 疑われたと記載あり。
◼ PROMID試験
➢ オクトレオチドLAR vs Placebo(二重盲検無作為化プラセボ対照試験)
➢ 有効性
⚫ TTP:14.3ヶ月 vs 6.0ヶ月
⚫ OS:77.4ヶ月以上 vs 73.7ヶ月
[J Clin Oncol, 2009, 27, 4656-4663.]
⚫ TTP
⚫ OS
TTP:time to tumor progression
Copyright©2018 APSHP All Rights Reserved
Lanreotide(ソマチュリン ® )
◼ 持続性ソマトスタチンアナログ徐放性製剤
◼ 投与量・投与スケジュール
4週に1回、120mgを深部皮下注
[N Engl J Med, 2014, 371, 224-233.]
Lanreotideの膵・消化管内分泌腫瘍に対する有効性が示された
⚫ PFS
◼ CLARINET試験
(二重盲検無作為化比較第Ⅲ相試験)
➢ Lanreotide vs Placebo for NET
➢ 有効性
⚫ PFS:not reached vs 18.0ヶ月 (p<0.001)
➢ 副作用
⚫ 下痢:26% vs 9%
⚫ 腹痛:14% vs 2%
⚫ 胆石症:10% vs 3%
Copyright©2018 APSHP All Rights Reserved Copyright©2018 APSHP All Rights Reserved
参考
122