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Mini plus Plasmid DNA Extraction system を用いて大腸菌からプラスミ ドを抽出した。

ドキュメント内 変異個体スクリーニング法の確立 (ページ 32-45)

5.

目的のサイズの

DNA

断片が挿入されていることを確認するため、プ ラスミドを

EcoRI

処理した。

Plasmid 5µl 10×H buffer 1µl EcoRI 0.3µl SDW 3.7µl Total 10µl

29

37℃で 30

分間インキュベートした。

6. 2%アガロースゲルで電気泳動し、エチジウムブロマイドにより染色し

た。UVを照射し、ゲルを撮影した。

7.

目的のサイズの

DNA

断片が挿入されていたクローンを用いて、

BigDye Terminator Cycle Sequencing Kit

を用いてシークエンス反応を 行った。

Ready Reaction Premix 2µl 5×BigDye Sequencing buffer 4µl T7 or SP6 primer (1.6pmol) 1.6µl Plasmid (80-150ng) 1µl SDW 11.4µl Total 20µl

96℃ 1m

↓ 96℃ 10s

50℃ 5s 25cycles 60℃ 2m

↓ 4℃ ∞

8.

各サンプルに

100%エタノール 50µl

3M

酢酸ナトリウム (pH5.2) 2µl を加え、よく混合し、氷上で

5

分静置した。14,500rpmで

15

分間遠心 し、上清を除去後、

70%

エタノールを

200µl

加えた。

5

分間遠心し、上 清を除いて、よく乾燥させた。これを

Hi-Di Formamide

に溶解し、

95℃

2

分インキュベートし、氷上に静置した。これらのサンプルを

ABI

PRISM 3130 Genetic Analyzer

にて解析し、塩基配列を決定した。

30

3-2)凍結融解受精卵を用いた Platinum TALEN

による遺伝子破壊マウスの作

基本的に、前述の

eGFP

遺伝子の破壊と同様の手順により、実験を行っ た。TALEN mRNA の合成や受精卵へのマイクロインジェクション、DNA シーケンシングなど重複する部分については、ここでは記載しない。

3-2-1)Platinum TALEN

プラスミド作製と

SSA

アッセイ

eGFP Platinum TALEN

プラスミドと同様に

bL

または

Clec4b1

Platinum TALEN

プラスミドを作製した。今回、使用した

destination vector

は、

ptCMV-153/47-VR

である。

bL

および

Clec4b1 Platinum TALEN

の模式図を図

10

に示す。

SSA

アッセイでは、bLおよび

Clec4b1 TALEN

の標的配列を含むオリゴ ヌクレオチドを作製し、アニールさせた

2

本鎖のオリゴヌクレオチドをそ れぞれ

pGL4-SSA vector

内の

TALEN

標的配列クローニングサイトに組み込

んだ。

HEK293T

細胞へのトランスフェクションおよびルシフェラーゼアッ

セイは、前述と同様の方法で行った。

3-2-2)Ayu8104

マウス受精卵の準備

Ayu8104

マウスは

bL

外来遺伝子をもつジーントラップマウスである

(Imaizumi

et al. 1999)

。このマウスは

1

コピーのトラップベクターがゲノ ム中に挿入されていることが確認されており、変異アレルをホモで維持し ても正常に生育し、異常な表現型はみられなかった。そこで、遺伝的背景 を

ICR

にした

Ayu8104

マウスを用いて

TALEN

による

bL

遺伝子の破壊を 行った。

31

A)交配による受精卵の作製

1. 10

週齢の

ICR

雌マウスに

PMSG

hCG

を各

7.5

単位ずつ

48

時間間 隔で腹腔内投与した。

2.

過排卵処理を行った雌マウスと個飼いにした

Ayu8104

ホモの雄マウ スを交配し、翌日、膣栓が確認できた雌マウスから採卵を行った。

3.

採卵した受精卵の半数を

PBS

にて

150ng/µl

に希釈した

bL TALEN mRNA

のインジェクションに使用した(コントロール)。

4.

残りの半数は簡易ガラス化法(Nakagata et al. 2013; Nakao

et al. 1997)

により凍結保存した。後日、受精卵を融解し、

150ng/µl

に希釈した

bL

TALEN mRNA

のインジェクションに使用した。受精卵の凍結融解は

以下の手順により行った。

・受精卵を

1M DMSO

溶液のドロップへ導入後、5µl の

1M DMSO

溶 液とともに受精卵を吸引し、クライオチューブへうつす。

・受精卵を入れたクライオチューブを0℃で5分間静置し、そこへ予め

0℃に保冷したDAP213 溶液を45µl加え、0℃で5分間静置した。

・クライオチューブをケーンに装着し、液体窒素に浸漬して保存した。

・後日、クライオチューブを液体窒素から取り出し、室温で

30

秒間静置 後、予め37℃に加温した0.25M sucrose 溶液を900µl加え、ピペッティ ング後、胚を溶液とともに

dish

へうつし、実体顕微鏡下で胚を回収し た。

32

・回収した胚を100µlのKSOM-AAドロップで3回洗浄後、インジェク ションに使用した。

B)体外受精による受精卵の作製

1. 10

週齢の

ICR

雌マウスに

PMSG

hCG

を各

7.5

単位ずつ

48

時間間 隔で腹腔内投与した。

2. 4

か月齢の

Ayu8104

ホモ雄マウス

2

匹を用いて新鮮精子および凍結

融解精子による体外受精を行った。雄の個体差により、体外受精率 や産仔への発生率へ影響がでないよう、頸椎脱臼にて安楽死させた 雄マウス

2

匹から

1

つずつ精巣および精巣上体をとりだし、各個体 から採取した

2

つの精巣上体尾部を使用して新鮮精子による体外受 精を行った。残り

2

つの精巣上体尾部を用いて精子の凍結保存を行 った。新鮮精子の前培養や精子の凍結融解およびその後の前培養手 順は中潟研究室のプロトコールに従い行った(Nakagata et al. 2013)。

3. hCG

の投与から

16

時間後、雌マウスを頸椎脱臼にて安楽死させ、

子宮、卵管、卵巣をとりだした。予め準備した体外受精用 dish の

CARD MEDIUM

ドロップへ、卵管膨大部から卵子塊を導入した。採

卵後の

dish

は媒精までの間

37℃、5% CO

2インキュベーター内に静 置した。

4.

前培養後の精子懸濁液を採卵後の

CARD MEDIUM

ドロップへ媒精 した。

33

5.

媒精から

5-6

時間後、卵を

HTF

ドロップで

3

回洗浄した。この時、

雌性前核と雄性前核が確認された受精卵を簡易ガラス化法により凍 結保存した。

6.

後日、融解し、150ng/µlに希釈した

bL TALEN mRNA

のインジェク ションに使用した。

3-2-3)C57BL/6N

マウス受精卵の準備

1. 8-12

週齢の

C57BL/6N

雌マウスに

PMSG

hCG

を各

7.5

単位ずつ、

5

週齢の

C57BL/6N

雌マウスには各々5 単位ずつ、48 時間間隔で腹

腔内投与した。

2.

ホルモン投与後の雌マウスを個飼いにした

C57BL/6N

雄マウスと交 配し、翌日、膣栓が確認できた雌マウスから採卵を行った。

3.

新鮮受精卵あるいは凍結融解後の受精卵へ、PBSにて

150ng/µl

に希 釈した

Clec4b1 TALEN mRNA

をインジェクションした。

3-2-4)変異個体スクリーニングのための解析

HMA

および

RFLP

解析、DNA シーケンシングは前述と同様の手順 にて行った。以下に

HMA

のためのゲノミック

PCR

について記載する。

PCR

反応液の組成については基本的に前述の

eGFP

遺伝子の

PCR

時と 同様である。

34

1. bL TALEN

の標的配列を含む

DNA

断片を増幅するための

PCR

bL –F

bL-R

プライマーを用いて行った。

95℃ 2m

95℃ 30s

66℃ 30s 35cycles 72℃ 20s

↓ 72℃ 5m

4℃ ∞

2. PCR

産物

3µl

3%アガロースゲルで電気泳動し、エチジウムブロマ

イドにより染色した。UV を照射し、ゲルを撮影した。残りの

PCR

産物は

RFLP

解析と塩基配列の決定に使用した。

RFLP

解析には

HphI

を使用した。

3. Clec4b1 TALEN

の標的配列を含む

DNA

断片を増幅するための

PCR

Clec4b1–F

Clec4b1–R

プライマーを用いて行った。

94℃ 2m

94℃ 30s

59℃ 30s 35cycles 72℃ 20s

↓ 72℃ 5m

4℃ ∞

35

4. PCR

産物を前述と同様に電気泳動した。残りの

PCR

産物は

RFLP

解 析と塩基配列の決定に使用した。

RFLP

解析には

Hpy188III

を使用し た。

36

第4章 結果

4-1) 新鮮受精卵を用いた Platinum TALEN

による遺伝子破壊マウスの作製 と変異個体スクリーニング法の検討

TALEN

によるノックアウトマウス作製と変異個体のスクリーニング法に

ついて検討するため、全身で

eGFP

遺伝子を発現している

pCAG-eGFP

マウ スの受精卵を用いて

TALEN

による

eGFP

遺伝子の破壊を試みた。 実験の

概要を図

2、マイクロインジェクション用装置とその方法を図 3

に示す。本

研究では、マウスにおける

Platinum TALEN

の毒性と活性を評価するため、

はじめに

TALEN mRNA

の使用濃度の検討、前核内あるいは卵細胞質へのイ

ンジェクションによる産仔への発生率や

eGFP

の蛍光消失産仔率について の比較検討を行った。これらの条件検討により、産仔への発生率や産仔の 蛍光消失率が最良であった実験区の産仔を用いて、

eGFP

遺伝子が破壊され たマウスの解析法を包括的に検討した。

前核内へのインジェクションでは、注入後に前核がわずかに膨らむため、

一定量の注入を確実に行える利点がある。そのため、前核内へのインジェ クションにて、使用する

mRNA

の濃度を検討した。

4-1-1) TALEN mRNA

使用濃度の検討(前核内インジェクション)

受精卵への

TALEN

インジェクションにより、ノックアウトラット作製に 成功した

Tesson

らの論文を参考に、

10ng/µl

濃度の

TALEN mRNA

を受精卵 の前核へ注入し、生存卵を偽妊娠雌マウスへ移植した(Tesson et al. 2011)。 胎生

12.5

日に

28

胚の蛍光観察を行ったところ、

TALEN

を注入していない コントロールの

12.5

日胚に比べ、蛍光が弱くなっている胚は観察されたが、

37

完全なノックアウト胚、すなわち、蛍光を発しない胚は観察されなかった

(図

4A)

。そのため、10倍濃度(100ng/µl)の

TALEN mRNA

を前核内へイ ンジェクションし、偽妊娠雌マウスへ移植した。胎生

12.5

日に蛍光観察を 行ったところ、

57

胚中

2

胚の蛍光消失胚と

2

胚の弱蛍光胚が観察された(図

4B)

。これらの胚では、DNA シーケンシングにより、塩基の欠失が確認さ れた(図

4C)

そこで、100ng/µl とさらに高濃度にした

150 ng/µl

2

種類の濃度で

TALEN mRNA

を前核内へ注入後、生存卵を偽妊娠雌マウスへ移植し、出産

させた。インジェクション後の卵の生存率は

100ng/µl

では

92.2 % (130/141)

150 ng/µl

では

90.6 % (116/128)

であった(表

1)

。移植後の産仔への発生率 は

100ng/µl

では

39.2 % (51/130)

150 ng/µl

では

27.6 % (32/116)

であった(表

1)。コントロールとして、インジェクションを行わず、受精卵を偽妊娠雌

マウスへ移植した場合、産仔への発生率は

38.1 % (8/21)であった(表 1)

。 出産日あるいはその翌日に産仔の蛍光を観察したところ、蛍光が消失し ていた個体は、100ng/µlでは

5.9 % (3/51)

、150 ng/µlでは

12.5 % (4/32)

で あった(図

5A、表 1)

。100ng/µl、150 ng/µlどちらの濃度の

TALEN mRNA

を使用したインジェクションにおいても、モザイク状に蛍光を発する個体 も観察された(図

5C)

ヘテロ二重鎖移動度アッセイ(HMA)は各個体のゲノム

DNA

を鋳型と

して

TALEN

標的配列を含む

DNA

断片を増幅する

PCR

を行い、電気泳動す

るだけで変異個体の判定が可能な最も簡便な変異個体スクリーニング法で ある。そのため、上記

2

種類の濃度でインジェクションを行った産仔につ いて、

HMA

により変異個体のスクリーニングを行うこととした。各個体か ら尾の一部を採取し、ゲノム

DNA

を抽出した。育児放棄や喰殺による死亡

ドキュメント内 変異個体スクリーニング法の確立 (ページ 32-45)

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