52
【形態学的特徴】
正常赤血球よりも直径が小さく、中央の薄く染まる部分がないために濃く染まって見える。
典型的なものは、辺縁部よりも中央が濃く染まって見える
【主な出現疾患】
遺伝性球状赤血球症 (HS)
自己免疫性溶血性貧血 (AIHA)など
球状赤血球:spherocyte
赤血球全体の0.6%出現で報告参考になります
・網状赤血球数
破砕赤血球:schizocyte
53
赤血球全体の0.6%出現で報告
【形態学的特徴】
物理的な力によって壊れて 生じた断片状の赤血球。ヘ ルメット型、三角型、著しく 小型のものなどがある。
【主な出現疾患】
細小血管障害性溶血性貧血
・血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)
・溶血性尿毒症症候群(HUS)
・播種性血管内凝固症候群(DIC)
・心臓の弁膜異常 など
④赤血球封入体
Jolly小体:Jolly body
パッペンハイマー小体:pappenheimer body
【形態学的特徴】
直径1~2 μmの小体で、脱核の際に核
(染色体)の一部が残存したものとされる。
【主な出現疾患】
骨髄異形成症候群(MDS)
巨赤芽球性貧血 サラセミア
摘脾後 など
【形態学的特徴】
非ヘム鉄(フェリチン、ヘモジデリン)顆粒が普通染 色で染まったもので、濃青色の小顆粒が1~数個も られる。
【主な出現疾患】
鉄芽球性貧血
骨髄異形成症候群(MDS)
摘脾後 など on 血小板
Fe染色
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カボット環:cabot ring
塩基性斑点:basophilic stippling
【形態学的特徴】
赤紫色の細い線が染まるもので、紡錘糸の一 部が残存したものと言われている。
【主な出現疾患】
巨赤芽球性貧血
骨髄異形成症候群(MDS)
各種重症貧血 摘脾後 など
【形態学的特徴】
好塩基性(青灰色)に染色される微細な斑点
【主な出現疾患】
鉛中毒
巨赤芽球性貧血 サラセミア
不安定ヘモグロビン症
骨髄異形成症候群(MDS) など
55
マラリア
マラリアの多発地域(分布図)
ギムザ染色によりマラリア原虫は赤血 球内に認められるので、それを顕微鏡 下で確認する。その際、バッファーの pHはアルカリに(7.2)
・スライド作成時には虫体を発見しやす いよう厚く作る(厚層塗抹標本)
56
⑤その他の所見
有核赤血球(赤芽球)
赤芽球出現に伴う白血球数の補正
末梢血に有核赤血球(赤芽球)が出現するとこの細胞は、機器的に白血 球として数えこまれる。従って、白血球の偽高値の原因になるため、真の 白血球数を算出するために補正を行う必要がある。
【補正に必要な情報】
①機械法での白血球数(赤芽球を含んだ白血球数)
②白血球分画100~200カウント中に認めた赤芽球数
【補正方法】
例えば・・・
白血球数:8,000/μl
赤芽球数:白血球100分類中20個出現 100
8,000 × = 6666.666 真の白血球数:6700/μlとなる 120
(100+20)
*あくまで概数なので100位未満四捨五入 57
連銭形成
寒冷凝集
【主な疾患】
多発性骨髄腫、マクログロブリン血症
感染症、膠原病、免疫疾患、妊婦さんなど
【主な疾患】
寒冷凝集素の高い症例 マイコプラズマ肺炎 悪性リンパ腫など
・冷式抗体という自己抗体が関与して溶血性貧 血を起こすため、寒冷暴露を避ける
・室温状態では赤血球が低く測定される 37度で 温めてから測定
37℃加温後
MCHC チェック
58
血小板形態異常の判定基準と報告方法
異常の種類 基準となるもの(程度) 記載報告
大型血小板 赤血球の1/2~同等大
(約4~8 μm未満)
5%以上の出現で記載
+ 巨大血小板 赤血球より大になる場合
(8 μm以上)
塗抹標本観察中に認めれば記載
+ 微小血小板 2 μm以下
老化血小板比率の増加が起因
+ 顆粒異常 消失、色調変化、分布異常
5%以上の血小板に認められれば記載 + 血小板凝集 5個以上の血小板が凝集している場合に記載
採血不備とEDTA偽性凝集の区別が必要 +
正常血小板
大きさ:直径2~4μm
中心部に多数の赤紫色顆粒(アズール顆粒)
を有する(顆粒質:granulomere)
周囲には明るい均一な構造からなる (硝子質:hyalomere)
59
ⅲ血小板形態観察
大型血小板
微小血小板
【形態学的特徴】
赤血球の1/2~同等大(約4~8 μm未満)
【主な出現疾患】
骨髄異形成症候群(MDS)
Bernard-Soulier症候群 メイヘグリン
骨髄線維症 原発性血小板血症 など
【形態学的特徴】
赤血球より大になる場合(8 μm以上)
平均血小板容積(MPV)の増加
【主な出現疾患】
大型血小板出現疾患に準ずる
【形態学的特徴】
微小な血小板(2 μm以下)
【主な出現疾患】
Wiskott-Aldrich症候群 原発性血小板血症
巨大血小板
60
①試験管内で血小板が凝集する減少
②自動血球計数器では実際よりも血小板数が低く測定される.
③時間に依存して血小板凝集が進行する.
採血後 約 10 分
採血後 約1時間
61
血小板凝集
EDTA依存性血小板減少症とは
EDTA塩による血小板の偽凝集
検体凝固による血小板凝集
フィブリンの析出がみられる
EDTA偽凝集との鑑別点 62
クエン酸加血
血小板数 PLT 22.1
①カナマイシン・コリマイシン等の抗生物質
②プレーン管
③過剰のEDTA塩
④硫酸マグネシウム
⑤クエン酸・ACD液
⑥GPⅡb/ⅢaやGPⅠbに対する抗体の添加
⑦ヘパリンリチウム
⑧血糖管(フッ化ナトリウム)
⑨ボルテックス攪拌
対処法の例
血小板数 PLT 3.0
その他血小板数に影響を及ぼすもの
粒子の大きさにより・・・
血小板、赤血球、白血球にカウントされる
各血球の偽高値の原因になる
血小板のサイズが大きく、赤血球にカウントされる可能性あり
血小板偽低値、赤血球偽高値の原因になる
白血球周囲に血小板が付着してみえる
血小板偽低値の原因になる
衛星現象
クリオグロブリン 巨大血小板 (8μm以上)
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