5 15 30 45 65 85 105 125 145 1-1 64.1 52.6 49.4 48.8 52.3 52.5 53.1 52.2 50.7 1-2 55.4 47.2 48.2 50.2 46.6 48.3 46.3 48.5 52.2 1-3 67.7 56.7 48.9 46.7 47.3 49.5 50.9 51.6 50.6 1-4 59.2 49.8 43.0 49.2 46.9 50.6 50.9 54.0 ND 1-5 55.7 51.8 53.3 52.0 52.5 55.7 59.4 50.8 59.2 1-6 49.3 47.8 48.0 46.7 51.5 49.3 55.1 51.2 47.3 平均 58.6* 51.0 48.5 48.9 49.5 51.0 52.6 51.4 52.0 標準偏差 6.6 3.5 3.3 2.1 2.9 2.7 4.4 1.8 4.4 1-1 265.7 474.5 469.7 454.2 422.6 369.5 361.3 357.7 357.0 1-2 97.4 427.4 569.1 2.0 560.1 574.6 436.4 597.1 606.5 1-3 269.2 394.6 538.0 530.1 555.8 563.9 594.2 569.5 530.9 1-4 299.3 443.0 498.1 550.7 512.2 390.7 461.4 487.2 ND 1-5 280.2 461.9 614.4 647.9 635.9 663.4 666.1 695.4 679.4 1-6 226.4 379.5 450.6 446.5 441.1 470.1 520.4 544.4 547.6 平均 239.7* 430.2 523.3 438.6 521.3 505.4 506.6 541.9 544.3 標準偏差 73.7 37.4 62.3 226.1 80.1 114.9 110.8 113.4 119.8 ND = データなし.
維持麻酔開始5分後までは自発呼吸とし,それ以降間歇的陽圧換気(IPPV)を実施.
表 1-7.プロポフォール麻酔中の動脈血中二酸化炭素(PaCO2) および酸素分圧(PaO2)の経時的変化
* p < 0.05,15分後以降の値との比較.
PaCO2
(mmHg)
PaO2
(mmHg)
供試馬 維持麻酔経過時間(分後)
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図 1-1 .プロポフォール投与速度と電気刺激に対す る体動反応が抑制された割合の関係.近似回帰直 線を併せて表示. r s = 0.977 , p <0.01 .
(Oku et al, 2005. J. Vet. Med. Sci . 67 : 569-575) y = 12.50 x - 0.78
R
2= 0.99
0 0.2 0.4 0.6 0.8 1
0 0.05 0.1 0.15
電 気 刺 激 に 対 す る 体 動 反 応 が 抑 制 さ れ た 割 合
プロポフォールの投与速度
第2章 プロポフォールの静 脈 内 持 続 投 与 がウマの循 環 動 態 に及 ぼす影 響
1.緒 言
一 般 に麻 酔 薬 の多 くは強 い循 環 系 抑 制 作 用 をもち (M ui r, 1 9 91 b ; St effe y,
1 99 1)、ヒトのプロポフォール麻 酔 において も動 脈 圧 、1 回 心 拍 出 量 (S V)、C I、
全 身 血 管 抵 抗 (S VR) お よ び 左 心 仕 事 率 の 低 下 が 報 告 さ れ て い る (Lan gl e y an d Heel, 1 9 8 8) 。ま た 、ウ マ に お い て は 、 麻 酔 中 の 循 環 抑 制 に よっ て 、ミ オ パ チ ー や X 大 腸 炎 な ど の 術 後 合 併 症 の 危 険 性 が 増 す こ と が 知 ら れ て い る
(Grand y et a l, 1 9 8 7 ; Li n d s a y et a l, 1 9 8 9)。したがって、ウマにおいて本 麻 酔 薬 を用 いた T IVA を安 全 に実 施 するためには、その持 続 投 与 が循 環 動 態 へ及 ぼす影 響 を詳 細 に把 握 する必 要 がある。し かし、プロポフォールを用 いた T IVA がウマの 循 環 系 に 及 ぼす影 響 を 、C O の測 定 に 基 づ いて 評 価 した報 告 は 僅 か で あ る 。 さ ら に 、 こ れ ら の 既 報 は す べ て メ デ ト ミ ジ ン (Bet t s ch art et a l, 20 0 1 a;
Bet ts ch art et a l, 20 0 3)あるいはキシラジン(M am a et a l, 1 99 8)の持 続 投 与 が 併 用 さ れ て お り 、 こ れ ら の 薬 剤 が 成 績 に 少 な か ら ず 影 響 し て い る 。 さ ら に 、 プ ロ ポ フ ォ ー ル の 投 与 速 度 と 循 環 抑 制 の 程 度 の 関 係 に つ い て 検 討 し た 報 告 は 著 者 が知 る限 り 一 つだけである(M am a et al, 1 9 9 8)。また、その報 告 においては、
プ ロ ポ フ ォ ー ル の 循 環 抑 制 作 用 よ り も 、 用 量 依 存 性 の 呼 吸 抑 制 に よ る 交 感 神 経 系 の 興 奮 が 成 績 に 大 き な 影 響 を 及 ぼ し て い る 。こ の よ う に 、 ウ マ の プ ロ ポ フ ォ ールを 用 いた T IVA にお い て 、プロポ フォ ール の 投 与 速 度 と循 環 系 機 能 の 抑 制 程 度 の関 係 は、い まだ明 らかにされていない。
そ こ で 本 章 は 、 プ ロ ポ フ ォ ー ル の 持 続 投 与 が ウ マ の 循 環 系 機 能 に 及 ぼ す 影 響 を明 らかにするため、異 なった投 与 速 度 における HR、M AP、C O などの循 環 系 指 標 を測 定 し、投 与 速 度 の変 更 に伴 う 循 環 系 機 能 への影 響 を検 討 した。
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2.材 料 および方 法
1)供 試 馬
供 試 馬 は健 康 なサラ ブレッド種 成 馬 6頭 であり、年 齢 は3 .0~4 .3歳 (中 央 値 3 .2)、平 均 体 重 は 4 4 5±3 0 k g であった(表 2 -1)。麻 酔 前 1 2 時 間 は絶 食 とし、
飲 水 は 自 由 とした。な お、本 研 究 にお ける 動 物 実 験 は 、日 本 中 央 競 馬 会 競 走 馬 総 合 研 究 所 動 物 実 験 指 針 に準 じて実 施 した。
2)麻 酔 法
麻 酔 導 入 はキシラジン 1 .0 m g/ k gによる麻 酔 前 処 置 から 1 0 分 後 に、供 試 馬 をスイングドア内 に保 定 し、1%プロポフォール(R api n ov et)3.0 m g/ k g を約 3 分 間 で静 脈 内 投 与 して実 施 した。供 試 馬 が スイングドア内 で胸 骨 臥 位 となった後 に 、 ド ア を 解 放 し て 側 臥 位 と し た 。 気 管 内 チ ュ ー ブ を 挿 管 後 、 ホ イ ス ト に よ り 四 肢 を懸 垂 して手 術 台 上 に移 動 、右 側 臥 位 に保 定 した。
麻 酔 導 入 のためのプロポフォール 3 .0 m g/ k g の投 与 終 了 後 より、プロポフォ ー ル の 持 続 投 与 に よ る 維 持 麻 酔 を 開 始 し た 。 持 続 投 与 に は 輸 液 ポ ン プ
(St ar-Flo w 59 2) を 用 い た 。 持 続 投 与 開 始 時 の 投 与 速 度 は プ ロ ポ フ ォ ー ル 持 続 投 与 の E D9 5に相 当 する0 .1 4 m g/ k g/ m in (Ok u et a l, 2 00 5)とし、麻 酔 前 処 置 が 循 環 系 指 標 の 測 定 値 に 及 ぼ す 影 響 を 可 能 な 限 り 低 減 す る た め 、 こ の 速 度 をキシラジンの半 減 期 である 5 0 分 間 継 続 した (Garci a-Vi ll ar et al, 1 9 8 1)。
その後 、0 .14、0 .2 0 および 0 .3 0 m g/ k g/ mi n の 3 種 類 の 速 度 のプロポフォール 持 続 静 脈 内 投 与 に お ける 循 環 系 指 標 を 測 定 し た 。 測 定 は そ れ ぞ れの 投 与 速 度 を 2 0 分 間 維 持 した後 に概 ね 5 分 間 で 実 施 した。なお、これら 3 種 類 の投 与 速 度 の実 施 順 序 は 6通 り存 在 するが、これら 6通 りの順 序 のいずれか 1つずつ を 各 供 試 馬 に ラ ン ダ ム に 実 施 し た( 表 2 -2) 。維 持 麻 酔 中 は 気 管 内 チュ ー ブ を 人 工 呼 吸 器 付 き 大 動 物 用 麻 酔 器 (M O K9 4) に 接 続 し 、1 0 0% 酸 素 を 流 量 6
L/ m i n で吸 入 させた。維 持 麻 酔 開 始 から 5 分 間 は自 発 呼 吸 として RR を測 定
するとともに、3 0 秒 間 以 上 の無 呼 吸 の有 無 を観 察 した。その後 、IP P V 法 を応 用 し、P aC O2を 45~5 5m m Hg の範 囲 内 に 維 持 するよう換 気 条 件 を調 節 した。
3)動 脈 血 ガス分 圧 の 測 定
動 脈 血 ガス分 圧 の測 定 は、維 持 麻 酔 開 始 から 15、3 0、4 5 分 後 および投 与 速 度 の変 更 から各 1 5 分 後 に実 施 した。測 定 は動 脈 圧 測 定 用 カテーテルを介 し て ヘ パ リ ン リ チウ ム 入 り 採 血 管 に 採 取 し た 血 液 を 用 い 、 動 脈 血 ガ ス 分 析 装 置
(28 8 Bl oo d Gas S ys t em)により実 施 した。
4)M AP および平 均 右 心 房 圧 (M R AP)の測 定
M AP お よ び MR AP は 、 多 用 途 監 視 装 置 (M 11 6 6 A) を 用 い て 測 定 し た 。 M AP は 2 0G カ テ ー テ ル を 顔 面 動 脈 に 、MR AP は S wan -Ganz カ テ ー テ ル
(9 3 A-1 9 1 -8 F; バ クス ター, 東 京 ) を 左 頚 静 脈 よ り 挿 入 し て 先 端 を 右 心 房 内 に そ れ ぞ れ 留 置 し 、 圧 ト ラ ン ス デ ュ ー サ ー を 介 し て 測 定 し た 。な お 、 圧 ト ラ ン ス デ ュ ーサーの 0 レベルは胸 骨 の高 さとした。
5)パルスドップラー法 による循 環 系 指 標 の 測 定
超 音 波 を利 用 する非 侵 襲 的 な C Oの測 定 法 であるパルスドップラー法 は、従 来 か ら 実 施 さ れ て い る 色 素 希 釈 法 あ る い は 熱 希 釈 法 と 高 い 相 関 性 を 有 し 、 ウ マにおいてもその有 用 性 が知 られている (M iz u no et a l, 1 99 4)。また、その測 定 過 程 で 得 ら れ る 大 動 脈 血 流 速 波 形 お よ び 心 電 図 か ら 前 駆 出 時 間 (P EP) 、 駆 出 時 間 (E T)および E T に対 する P E P の比 率 (P EP /E T)などを算 出 すること により、ヒト (Wei s sl er et a l, 1 9 61)およびウマ (Yam an ak a et a l, 2 0 0 1; Yo u n g an d S co tt , 1 99 8)に おいて 心 収 縮 力 の 評 価 が 可 能 とされてい る 。そ こで、本 研 究 においては本 測 定 法 を用 いて HR、S V、PE PおよびE Tを測 定 し、これらの指 標 より、C O、C I、S VR および P E P/ E T を算 出 した。
S V の 測 定 は 2 .5M Hz の セ ク タ ー 型 探 触 子 を も つ 超 音 波 画 像 診 断 装 置
(Lo gi q T M 5 0 0, GE 横 河 メディカルシステム, 東 京 )を用 い、既 報 (M iz un o
et a l, 1 9 94)に準 じて実 施 した。探 触 子 を左 第 5 -6 肋 間 の胸 壁 で走 査 して大
動 脈 洞 の Bモード画 像 を描 出 し、この画 像 の収 縮 期 における左 心 室 流 出 路 の 内 径 を 測 定 し て 断 面 積 を 算 出 し た 。動 脈 血 流 の サ ン プ リ ン グ ポ イ ント は 大 動 脈 弁 の 直 上 とし 、ド ップ ラー の 血 流 方 向 に 対 す る 入 射 角 を 1 5° 以 内 に 維 持 し て 大 動 脈 血 流 速 波 形 を 連 続 的 に 描 出 し た 。 こ れ ら の 波 形 画 像 か ら 典 型 的 か つ
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明 瞭 な連 続 した 5 心 拍 を選 択 し、そのトレースから得 られる時 間 積 分 値 に、左 心 室 流 出 路 の断 面 積 を乗 じて S V を算 出 した。また、心 電 図 波 形 (Bas e-ap ex 誘 導 )を同 時 記 録 す ることにより、HR、P E P(心 電 図 Q 波 開 始 より駆 出 開 始 ま で の 時 間 ) お よ び E T( 駆 出 開 始 か ら 終 了 まで の 時 間 ) を 測 定 し た 。これら の 指 標 を用 い、C O、C I、P EP / E T および S VR は次 式 により算 出 し た。
CO( L/ m i n ) = S V( L) × HR (b eat s/ mi n )
C I( L/ m i n/ k g) = C O(L/ m i n ) / Bo d y wei gh t (k g) PE P/ E T = P EP (ms ec ) / E T (m s ec)
SVR (d yn es・s ec/ cm5) = 6 0 × 〔MAP (mm Hg) - M R AP (mm Hg)〕 × 1 33 2 / 〔C O( L/ m i n ) × 10 0 0〕 (Bo n agu ra an d M ui r, 19 9 1)
6)統 計 学 的 解 析 法
呼 吸 循 環 器 系 の デ ー タ は 反 復 測 定 分 散 分 析 に よ り 、 麻 酔 経 過 時 間 お よ び 投 与 速 度 の 相 違 に よ る 差 異 を 検 定 し た 。 有 意 差 が 認 め ら れ た 場 合 は 、 St u d ent -Newm an -Keul s t est により 、そ れぞ れの 麻 酔 経 過 時 間 およ び 投 与 速 度 に お け る 測 定 値 に 対 す る 多 重 比 較 検 定 を 実 施 し た 。 有 意 水 準 は 、 危 険 率
0 .0 5 未 満 をもって有 意 差 ありとした。
3.結 果
1)麻 酔 時 間
麻 酔 に 要 し た 時 間 は 、 表 2 -3 に 示 し た 。 麻 酔 導 入 の た め の プ ロ ポ フ ォ ー ル
3 .0 m g/ k g 投 与 開 始 から供 試 馬 がスイングドア内 において胸 骨 臥 位 となるまで
の時 間 は、2 .4~3 .0(中 央 値 2 .5)分 間 で あった。このプロポフォール 3.0 m g/ k g 投 与 終 了 か ら プロ ポ フォ ー ル 持 続 投 与 に よ る 麻 酔 維 持 開 始 ま で に 要 した 時 間 は 5~1 4(中 央 値 9)分 間 であり、この間 に 供 試 馬 の気 管 内 挿 管 および手 術 台 上 へ の 移 動 を 実 施 し た 。プロ ポ フォ ー ル 持 続 投 与 に よ る 維 持 麻 酔 時 間 は 1 2 4
~1 3 1( 中 央 値 1 2 8) 分 間 で あ っ た 。 呼 吸 循 環 系 指 標 の 測 定 は 、プ ロ ポ フォ ー ル持 続 投 与 開 始 から概 ね70、9 5および1 2 0分 後 にそれぞれ実 施 された。麻 酔 期 間 中 、緊 急 の処 置 が必 要 となるような異 常 は特 に認 められなかった。
2)R R および動 脈 血 ガス分 圧 の変 化
維 持 麻 酔 開 始 か ら 5 分 間 の 自 発 呼 吸 下 に お け る R R は 6 .2±2 .6 b reath s /m i n であり、2 頭 に 3 0~6 0 秒 の無 呼 吸 が観 察 された 。維 持 麻 酔 中 の 動 脈 血 ガス分 圧 は表 2 -4 に示 した。IPP V 法 の応 用 後 の P aC O2は、目 標 値 で
ある 4 5~55 mm Hg の 維 持 が可 能 であった。
3)投 与 速 度 の変 更 に伴 う循 環 系 指 標 の 変 化
3 種 類 のプロポフォール投 与 速 度 における循 環 系 指 標 の成 績 は表 2 -5 に示 した。平 均 HR は 3 2 .0~3 2 .9 b eat s/ mi n の範 囲 であり、プロポフォールの投 与 速 度 によ る 有 意 な 変 化 は 認 めら れなかっ た。SV はプロ ポ フォ ール 投 与 速 度 の 増 加 に伴 って減 少 し 、0 .2 0 および 0 .3 0 m g/ k g/ mi n の値 は 0 .1 4 m g/ k g/ m i n の 値 に比 較 して有 意 に低 値 を示 した(p=0 .0 2 0)。C Oおよび C Iは、それぞれ2 2.6
~23 .7 L/ mi n および 5 0.5~52 .8 ml /k g /m i n の範 囲 内 で推 移 し、プロポフォー ル投 与 速 度 の相 違 に よる有 意 差 は認 められなかった。M AP およびM R APはそ
れぞれ 1 0 5~9 6 および 6 .0~6 .7 m m Hg の範 囲 内 で 推 移 してプロポフォールの
投 与 速 度 に よ る 有 意 な 変 化 は 認 め ら れ な か っ た 。S VR は プ ロ ポ フォ ー ル 投 与 速 度 0 .3 0 m g/ k g/ mi n に お い て 3 1 5.9 d yn es・s ec/ cm5 で あ り 、 同 0 .2 0