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IT Assistant でリモートデータベースをアップグレードする設定

ドキュメント内 ユーザーズガイド (ページ 44-47)

 

IT Assistant は、リモートシステムで設定したデータベースのアップグレードは行いません。 ここでは、IT Assistant(バージョン 7.0 以降)データベースのアップグレードに必要な手順を説明しま す。

 

ITA_STATION への IT Assistant データベースの導 入

1.  ITA_STATION で、サービスコントロールマネージャから IT Assistant 接続サービスと IT Assistant ネットワーク監視サービスを停止します。 これにより、IT Assistant のサービスがリ モートの IT Assistant データベースにアクセスしなくなります。 また、 REMOTE_DB_SERVER の IT Assistant データベース、ITAssist に他のプログラムがアクセスしていないことを確 認します。 SQL Server の Enterprise Manager や Query Analyzer などのデータベースプログラムが実行中の場合は、そのプログラムを終了するか、ITAssist という IT Assistant  データベースにそのプログラムがアクセスしないようにします。

2.  REMOTE_DB_SERVER でローカルのマスタデータベースに次の SQL ステートメントを実行して、ローカルの SQL Server から IT Assistant データベースを分離します。

 

exec sp_detach_db @dbname=’ITAssist’

3.  データベースが分離されたことを確認するには、ITA_STATION システムに移動し、ス タ ー ト →設 定 →コントロールパネル →管 理ツ ー ル →デ ー タ ソ ー ス(ODBC)の順に選択して ODBC Data Source Administrator を起動します。 シ ス テ ム DSN タブをクリックします。 ITAssist という名前のシステムデータソースがないことを確認します。 ある場合は、削 除 タブ をクリックして、そのデータソースを削除します。

4.  REMOTE_DB_SERVER で、MSDE または SQL Server のインストール場所にある Data フォルダに移動します。 デフォルトでは、これは C:\Program Files\Microsoft SQL Server\MSSQL です。 IT Assistant データベースファイル ITAssist_Data.mdf を ITA_STATION 上の目的のパスにコピーします。 この例では、目的のパスが DB_PATH である とします。

5.  ITA_STATION でDB_PATH にあるデータベースファイル、 ITAssist_Data.mdf をローカルの SQL Server に接続します。これは、ローカルのマスタデータベースに次の SQL ステー トメントを実行して行います。

 

exec sp_attach_single_file_db @dbname=’ITAssist’, @physname=’DB_PATH\ITAssist_Data.mdf’

 

 

最初の引数 @dbname はデータベースの名前を指定し、ITAssist である必要があります。 2 番目の引数 @physname はデータベースファイルの場所を指定します。

ITAssist_Data.mdf の正しい場所が反映されるようにカスタマイズします。 同じパスに ITAssist_log.ldf ファイルがないことを確認します。 同じ名前のファイルが存在する場合は、この コマンドを実行する前に削除してください。

 

ITA_STATION 上のデータベースへの IT Assistant の接続

1.  ITA_STATION で、IT Assistant がインストールされている設定ディレクトリに移動します。 [ITAssist_Odbc_Attributes] および [Master_Odbc_Attributes] セクションの REMOTE_DB_SERVER (データベース名)の各文字列(ロ ー カ ル)に置き換えて設定ファイル dconfig.ini を編集します。

2.  ITA_STATION で、IT Assistant サービスのログオン資格情報を共通アカウントからローカルシステムアカウントに変更します。 この操作は、IT Assistant 接続サービスと IT Assistant  ネットワーク監視サービスの両方に行う必要があります。 これを実行するには、サービスコントロールマネージャから各サービスを右クリックし、[プロパティ] を選択します。 次に、ログオン タブ を選択してログオン資格情報を変更します。 変更を保存して、IT Assistant のービスを開始します。

3.  IT Assistant を起動します。

 

IT Assistant のアップグレード

 

最新の 『Dell Systems Console and Agent CD』または『Dell Systems Management Tools and Documentation DVD』を使って IT Assistant をアップグレードします。アップグレード が完了したら、IT Assistant を起動します。

 

 

REMOTE_DB_SERVER への IT Assistant データベースの導 入

 

IT Assistant データベースをリモートシステムに移す場合は、「リモートデータベースへの IT Assistant データベースの導入」を参照してください。

メ モ: ITA_STATION システムに ITAssist_Data および ITAssist_Log のファイルがないことを確認します。

メ モ: データベースをリモートシステムに戻す場合は、「IT Assistant でリモートデータベースをアップグレードする設定」 に記載の手順を実行します。

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Dell™ OpenManage™ IT Assistant  の概要

Dell™ OpenManage™ IT Assistant バージョン 8.1 ユーザーズガイド   システム管理の簡略化

  IT Assistant コンポーネントの仕組み   組み込み機能

  IT Assistant UI における特権レベル   その他の必要情報

 

Dell OpenManage IT Assistant は、構内ットワーク(LAN)や広域ットワーク(WAN)に接続しているシステムの監視と管理を行うための中央アクセスポイントの役目を果たします。 IT Assistant  を使用すると、企業全体の包括的なビューを表示できるので、システムの稼働時間を増やし、繰り返し作業を自動化して業務の中断を防止できます。

 

システム管理の簡略化

 

IT Assistant を使用すると、以下の操作ができます。

l  リモートで管理するシステムグループを識別する。

l  すべてのシステムビューを統合して中央から一元管理する。

l  システムの稼働に影響が出る場合に自動的に通知する警告フィルタと処置を作成する。

l  各システムのインベントリを詳しく説明した企業全体のカスタムレポートを作成する。

l  ソフトウェアアップデート、デバイス制御(シャットダウン / ウェイクアップ)、コマンドライン実行など、企業全体にわたる設定管理を調整できるカスタムタスクを作成する。

l  Dell サーバーに Dell エージェントをインストールする。

l  ネットワーク上のシステムのパフォーマンスを測定する。

l  Dell システムの電力とエネルギー消費量を監視する。

 

リモート管 理するシステムグループの識別

 

IT Assistant は検出機能と状態ポーリングを実行し、システム管理者はネットワーク上のシステムとデバイスをホスト名、IPアドレス、または IP サブネット範囲別に識別できます。 状態ポーリング中 に IT Assistant は、システムとそのコンポーネントの正常性(ステータス)を調べます。 検出と状態ポーリング中に収集した情報は、管理コンソールに表示され、IT Assistant データベースに書き込 まれます。 IT Assistant に同梱されているデフォルトのデータベースは Microsoft® SQL Server 2005 Express Edition SP2 です。 さらに強力なデータベースを必要とする場合は、

Microsoft SQL 2005 Server または SQL Server 2000 を使用してください。

 

すべてのシステムビューの統合

 

IT Assistant を使用すると、システム管理者は管理コンソールから管理下システムを操作できます。 IT Assistant では、単一のシステムまたはグループ内の各システムに適用するタスクを作成し たり、管理を円滑にするために動的なシステムグループを作成したり、システムでインベントリを実行したりできます。 また、IT Assistant はDell OpenManage Server Administrator、

Dell OpenManage Array Manager、リモートアクセスコンソール、Dell OpenManage Switch Administrator、Digital keyboard/video/mouse(KVM)、プリンタ、テープ、ストレージデ バイス、クライアントシステム 、Intelligent Platform Management Interface(IPMI)デバイスなどの Dell システム管理アプリケーションやデバイスの統合起動点となります。

 

警 告フィルタと処置の作成

 

IT Assistant では、警告フィルタ を作成して、システム管理者にとって最も重要な警告を分離できます。 システム管理者は、警告フィルタの定義に使用した条件が満たされたときにトリガされる警告処 置を作成できます。たとえば、サーバーのファンが「警告」または「重要」の状態になったときにシステム管理者に通知できます。 対応する電子メール処置でフィルタを作成しておくと、ファンが特定の状態 に達したときにシステム管理者に電子メールが送信されます。 システム管理者は IT Assistant を使用して、通知に従ってシステムをシャットダウンするか、必要に応じて Server Administrator を 起動して問題のトラブルシューティングを行います。

 

検出とインベントリレポートのカスタム作成

 

IT Assistant のレポートウィザードを使用すると、企業全体のデバイスやグループに関するレポートをカスタム作成できます。 レポートには多数の属性に基づくデバイスのインベントリ情報が含まれて います。 たとえば、バスの速度と幅、製造元、スロットの長さや番号など、グループ内のシステムに搭載されている各アドオンカードの詳細をリストにしたレポートを作成できます。 IT Assistant には、

企業からの一般情報を集めたフォーマット済みレポート集も用意されています。

 

中 央コンソールから設定管理を有効にするタスクの作成

 

IT Assistant を使用すると、企業全体にわたる一般的な設定管理タスクを 1 つのコンソールから実行することもできます。IT Assistant のウィザードベースのユーザーインタフェース(UI)を使って 簡単なタスクを設定すると、管理下グループのシステムでデバイス制御タスク(シャットダウン / ウェイクアップ)、ソフトウェアのアップデート、エージェントの導入、タスクのエクスポートとインポート、コマ ンドラインタスクなどを実行できます。 IT Assistant では、Dell Update Packages(DUP)と システムアップデートセットを(「Dell サーバーアップデートメディア」または デルのサポートウェブサイ ト support.dell.comから)中央リポジトリにロードして、企業のシステムで準拠チェックを実行できます。 システム管理者は直ちにアップデートを実行させるか、指定したスケジュールに従ってアップ デートを実行するように指定できます。

 

 

 

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