第 2 章 機能概要
2.27 通信バックアップ機能
2.27.3 ISDN 接続を契機とした通信バックアップ
「通常状態」のHUB(1)の故障が発生した場合
本装置は、LAN0ポートでの通信障害を検出し、通信ポートをLAN1に切り替えます。この場合、FW装置
(1)も障害を検出し、FW装置(2)を経由した通信に切り替わったことを前提とします。この状態の通信経 路を、以下に示します。
本装置[LAN1]←→HUB(2)←→FW装置(2)←→ホスト
• LANポートバックアップ機能を利用する際に、lanインタフェースのLinkUp trapおよびLinkDown trapは、以下の場 合に送出されます。
- LinkUp trapは、両LANポートが利用できない状態から、どちらか一方が利用できる状態になった場合に送出されま す。
- LinkDown trapは、両LANポートが利用できない状態になった場合に送出されます。
それぞれのLANポートの状態の変化では、lanインタフェースのLinkUp trapおよびLinkDown trapは送出されません。
• バックアップポートでの通信中に通信ポートが復旧した場合、バックアップポートがポート切り替えのために一時的 に停止状態になります。このため、バックアップポート側ではキャリア喪失のシステムログが出力されますが、これ は異常ではありません。
ここでは、無通信監視の方向性機能と着信時経路UP機能を利用した通信バックアップについて説明します。
以下にネットワーク構成の例を示します。
● 運用前提
• 本装置(バックアップ)は、着信時経路UP機能を利用して、バックアップ回線となるISDN接続時だけセン タ側ネットワークに経路情報を広報するように構成する
• 本装置(2)は送出パケットだけに着目した無通信監視の方向性機能を利用する
● 通信動作 通常運用時
拠点側 :本装置(1)がマスタルータとなり、センタへのパケットは本装置(1)から送信されます。
センタ側 :本装置(マスタ)は拠点への経路を広報していますが、本装置(バックアップ)は経路を広報し ません。その結果、拠点への通信は本装置(マスタ)から送信されます。
ダイナミックルーティング
IP-VPN網 ISDNの回線網 拠点
センタ
VRRP Si-R(2)
Si-R(1)
Si-R
Si-R
トンネル トンネル
ルータ
(マスタ)
(バックアップ)
IP-VPN網 ISDNの回線網
拠点 センタ
Si-R(2)
Si-R(1)
Si-R
Si-R
トンネル トンネル
ルータ
(マスタ)
(バックアップ)
IP-VPN網障害発生時
拠点側 :本装置(2)がマスタルータとなります。センタへのパケットは本装置(2)から送信され、
ISDN回線が接続されます。
センタ側 :本装置(バックアップ)はISDN回線の接続によって拠点への経路広報を開始します。この広報 情報の優先度(メトリックなど)を、本装置(マスタ)の広報情報より高くすることで、拠点へ の通信は本装置(バックアップ)から送信されます。
(3)IP-VPN網復旧時
拠点側 :本装置(1)がマスタルータに戻り、センタへのパケットは本装置(1)から送信されます。
センタ側 :ISDN回線が接続されている間、拠点への通信は本装置(バックアップ)から送信されます。
ISDN回線切断前は、本装置(2)はセンタからの受信だけを受け持つことになります。しかし、無通信監視の方 向性機能を利用して送信だけを監視することによって、設定した時間になると回線が自動的に切断されます。
ISDN回線切断後は、「通常運用時」の状態に戻ります。
コマンド設定事例集
、
Web設定事例集
拠点 センタ
IP-VPN網 ISDNの回線網 Si-R(2)
Si-R(1)
Si-R
Si-R
トンネル トンネル
ルータ
(マスタ)
(バックアップ)
拠点 センタ
IP-VPN網 ISDNの回線網 Si-R(2)
Si-R(1)
Si-R
Si-R トンネル
(マスタ)
トンネル
(バックアップ)
ルータ