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IPv6 ユニキャストルーティングの通信障害

ドキュメント内 IP8800/S4600トラブルシューティングガイド (ページ 99-102)

い。

上記 2. については,ネットワーク構成の変更前と変更後の差分を調べ,通信ができなくなるような原因が ないか確認してください。

2. 自動経路情報設定に関連する機能に影響がある操作,またはイベントが発生した。

3.11   IPv6 ユニキャストルーティングの通信障害

3.11.1   RIPng 経路情報が存在しない

本装置が取得した経路情報の表示に,RIPng の経路情報が存在しない場合は,次の表に示す障害解析方法 に従って原因の切り分けを行ってください。

また,ネットワーク・パーティションを使用していて,コンフィグレーションコマンド maximum routes で経路の上限値を設定している場合,まず「3.11.4 VRF で IPv6 経路情報が存在しない」の障害解析方 法に従ってください。

表 3-37   RIPng の障害解析方法

3.11.2 OSPFv3 経路情報が存在しない

本装置が取得した経路情報の表示に, OSPFv3 の経路情報が存在しない場合は,次の表に示す障害解析方 法に従って原因の切り分けを行ってください。

また,ネットワーク・パーティションを使用していて,コンフィグレーションコマンド maximum routes で経路の上限値を設定している場合,まず「3.11.4 VRF で IPv6 経路情報が存在しない」の障害解析方 法に従ってください。

表 3-38 OSPFv3 の障害解析方法

項番 確認内容・コマンド 対応

1 RIPngの隣接情報を表示します。

show ipv6 rip neighbor

隣接ルータのインタフェースが表示されていない場合は項番2へ。

隣接ルータのインタフェースが表示されている場合は項番3へ。

2 コンフィグレーションでRIPng設定が正 しいか確認してください。

コンフィグレーションが正しい場合は項番3へ。

コンフィグレーションが正しくない場合はコンフィグレーション を修正してください。

3 コンフィグレーションで経路をフィルタリ ングしていないか確認してください。

隣接ルータがRIPng経路を広告しているか確認してください。

コンフィグレーションが正しくない場合はコンフィグレーション を修正してください。フィルタ設定情報の確認手順については,

「3.23.1 フィルタ/QoS設定情報の確認」を参照してください。

項番 確認内容・コマンド 対応

1 OSPFv3のインタフェース状態を確認しま

す。

show ipv6 ospf interface <Interface Name>

インタフェース状態がDRまたはP to Pの場合は項番3へ。

インタフェース状態がBackupDRまたはDR Otherの場合は項番 2へ。

インタフェースの状態がWaitingの場合は,時間を置いてコマン ドを再実行してください。項番1へ。

2 Neighbor List内よりDRとの隣接ルータ 状態を確認します。

DRとの隣接ルータ状態がFull以外の場合は項番4へ。

DRとの隣接ルータ状態がFullの場合は項番5へ。

3 Neighbor List内より全隣接ルータとの状 態を確認します。

一部の隣接ルータ状態がFull以外の場合は項番4へ。

全隣接ルータ状態がFullの場合は項番5へ。

3.11.3 BGP4+ 経路情報が存在しない

本装置が取得した経路情報の表示に,BGP4+ の経路情報が存在しない場合は,次の表に示す障害解析方 法に従って原因の切り分けを行ってください。

また,ネットワーク・パーティションを使用していて,コンフィグレーションコマンド maximum routes で経路の上限値を設定している場合,まず「3.11.4 VRF で IPv6 経路情報が存在しない」の障害解析方 法に従ってください。

表 3-39   BGP4+ の障害解析方法

3.11.4 VRF で IPv6 経路情報が存在しない

本装置が取得した経路情報の表示に,各プロトコルの経路情報が存在しない場合は,次の表に示す障害解 析方法に従って原因の切り分けを行ってください。

4 コンフィグレーションでOSPFv3の設定 が正しいか確認してください。

コンフィグレーションが正しい場合は項番5へ。

コンフィグレーションが正しくない場合はコンフィグレーション を修正してください。

5 OSPFv3経路を学習している経路を確認し

てください。

show ipv6 route all-routes

経路がInActiveの場合には項番6へ。

経路が存在しない場合は隣接ルータがOSPFv3経路を広告してい るか確認してください。

6 コンフィグレーションで経路をフィルタリ ングしていないか確認してください。

隣接ルータがOSPFv3経路を広告しているか確認してください。

コンフィグレーションが正しくない場合はコンフィグレーション を修正してください。フィルタ設定情報の確認手順については,

「3.23.1 フィルタ/QoS設定情報の確認」を参照してください。

項番 確認内容・コマンド 対応

1 BGP4+のピア状態を確認します。

show ipv6 bgp neighbors

ピア状態がEstablished以外の場合は項番2へ。

ピア状態がEstablishedの場合は項番3へ。

2 コンフィグレーションでBGP4+の設定が 正しいか確認してください。

コンフィグレーションが正しい場合は項番3へ。

コンフィグレーションが正しくない場合はコンフィグレーション を修正してください。

3 BGP4+経路を学習しているか確認してく

ださい。

show ipv6 bgp received-routes

経路が存在するがactive状態でない場合は項番4へ。

経路が存在しない場合は項番5へ。

4 BGP4+経路のネクストホップアドレスを

解決する経路情報が存在するか確認してく ださい。

show ipv6 route

ネクストホップアドレスを解決する経路情報がある場合は項番5 へ。

ネクストホップアドレスを解決する経路情報がない場合は,その 経路情報を学習するためのプロトコルの障害解析を実施してくだ さい。

5 コンフィグレーションで経路をフィルタリ ングしていないか確認してください。

隣接ルータがBGP4+経路を広告しているか確認してください。

コンフィグレーションが正しくない場合はコンフィグレーション を修正してください。フィルタ設定情報の確認手順については,

「3.23.1 フィルタ/QoS設定情報の確認」を参照してください。

項番 確認内容・コマンド 対応

表 3-40 VRF の障害解析方法

項番 確認内容・コマンド 対応

1 VRF内の経路数がコンフィグレー ションで設定した上限値以上でないか 確認してください。

show ipv6 vrf

経路数が上限値以上であれば項番2へ。

経路数が上限値未満であれば,存在しない経路のプロトコルの障害解 析を実施してください。

RIPng:「3.11.1 RIPng経路情報が存在しない」

OSPFv3:「3.11.2 OSPFv3経路情報が存在しない」

BGP4+:「3.11.3 BGP4+経路情報が存在しない」

2 コンフィグレーションでVRF内の経 路数の上限値を確認してください。

上限値を増やすか,経路を集約するなどして,経路数を減らしてくだ さい。

ドキュメント内 IP8800/S4600トラブルシューティングガイド (ページ 99-102)