1.1 HiRDB の特長
1.1.2 HiRDB を導入するメリット
PC 上の UAP で ODBC 関数などを使用すれば XDM/RD E2 にアクセスできますが,適用言語の制限 などがあります。XDM/RD E2 接続機能を使用すると,UAP 中に SQL を直接記述できるため,多様 な処理ができるようになり,UAP の開発効率も向上します。
XDM/RD E2 接続機能については,マニュアル「HiRDB Version 9 XDM/RD E2 接続機能」を参照 してください。
(b) グローバルバッファによるきめ細かなバッファ制御
HiRDB では,アクセス頻度が高いインデクスのデータなどを専用のバッファに割り当てられます。これに よって,インデクス検索やデータの全件検索などの様々な処理が混在する環境でも,バッファ間の干渉をな くし,安定したレスポンスを確保できます。
(c) シンクポイントダンプ処理方式による性能の向上
HiRDB では,ある時点までの更新情報をデータベースに反映し,その時点での回復情報をファイルに取得 しています。この処理をシンクポイントダンプ処理といいます。従来のシステムでは,シンクポイントダン プ処理中はトランザクションの受け付けが中断されるため,処理性能が低下していました。HiRDB はシン クポイントダンプ処理中でもトランザクションの受け付けを制限しないため,シンクポイントダンプ処理が 原因で処理性能が低下しないようにしています。
(d) 高速リランによる短時間でのシステム回復
HiRDB では定期的なシンクポイントダンプ処理によって,障害時の回復範囲を小さくし,短時間で回復処 理を完了できます。
また,システム回復時には,ロールバックと新規トランザクションの受け付けを同時に開始するディレード リラン方式を採用しているので,速やかにシステムを再開始できます。
(3) 高信頼システムの実現
(a) システムやデータベースの回復に必要な情報のファイルへの取得 システム再開始時に必要な情報の取得
HiRDB では障害が発生した場合に備えて,HiRDB 稼働中に,再開始に必要な情報(システムステータ ス情報)をファイルに格納します。このファイルをステータスファイルといいます。
データベース回復時に必要な情報の取得
HiRDB では障害が発生した場合に備えて,データベースを回復するときに必要なデータベースの更新 履歴情報(システムログ)をファイルに格納します。このファイルをシステムログファイルといいま す。システムログファイルによって,障害が発生した場合でも障害直前の状態にデータベースを正しく 回復できます。
ファイルの二重化
HiRDB ではステータスファイル及びシステムログファイルを二重化して,システム及びデータベース の回復に必要な情報を取得できます。二重化することで,片方のファイルに異常が発生してももう一方 のファイルを使用できるため,システムの信頼性を向上できます。
(b) システムの自動再開始
軽度の障害であれば,HiRDB ではステータスファイルを使用して自動的にシステムを再開始します。この とき,オペレータの操作は不要です。
(c) 系切り替え機能による不稼働時間の短縮
業務処理中のサーバマシンとは別に待機用のサーバマシンを準備すれば,業務処理中のサーバマシンに障害 が発生した場合にも,スムーズに待機用のサーバマシンに業務処理を切り替えられます。これを系切り替え 機能といいます。
(4) 運用・操作性の向上
(a) 特定のサーバマシンからの集中管理
HiRDB/パラレルサーバの場合,特定のサーバマシンからシステムを一元的に集中管理できます。例えば,
あるサーバマシンでコマンド又はユティリティを実行して,すべてのサーバマシン又は特定のサーバマシン 上の HiRDB を開始又は終了できます。
(b) HiRDB の環境設定支援
HiRDB の環境設定を支援するツールを提供しています。提供しているツールを次に示します。
• 簡易セットアップツール
GUI で HiRDB の環境を設定できます。運用ディレクトリ及びセットアップディレクトリを指定すれ ば容易に環境設定ができる「標準セットアップ」と,より詳細な設定ができる「カスタムセットアッ プ」のどちらかを選択できます。また,作成又は編集したシステム定義を更新できます。
• バッチファイル【Windows 版限定】
バッチファイルを実行すると,基本的な HiRDB の環境を自動的に設定できます。
通常は,簡易セットアップツールを使用して HiRDB の環境設定をしてください。
(5) オープンな環境での柔軟なシステムの実現
(a) X/Open の XA インタフェースの装備
HiRDB では,X/Open の XA インタフェースを使用して OLTP と連携できます。HiRDB のトランザク ション処理をトランザクションマネジャで制御するために,HiRDB XA ライブラリを提供しています。
(b) ODBC,JDBC,OLE DB インタフェースの装備
HiRDB は業界標準の ODBC,JDBC,OLE DB に対応しているので,ODBC,JDBC,OLE DB に従っ たアプリケーションを使用できます。また,ADO(ADO.NET にも対応),DAO,及び RDO も使用でき ます。
(6) ノンストップサービスへの対応
ネットビジネスが盛んになり,24 時間 365 日ノンストップでオンライン業務を行いたいというニーズが増 えています。HiRDB は 24 時間連続稼働を想定した機能を提供しています。24 時間連続稼働を想定した 機能については,マニュアル「HiRDB Version 9 システム運用ガイド」を参照してください。
1 概要
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