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HII Configuration Utility

ドキュメント内 LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 (ページ 69-106)

MegaRAID Human Interface Infrastructure (HII) Configuration Utilityは、オペレーティングシステム起動前のUnified Extensible Firmware Interface (UEFI)環境で、コントローラ、物理ドライブ、ロジカルドライブの構成を行うものです。この 章では、SAS RAIDコントローラ上のRAID構成の作成と参照に使用する、HII Configuration Utilityについて説明します。

HII Configuration Utility の開始・終了

HII Configuration Utilityを開始するには、システムのブート時に次のステップを行います:

1. システムのブート中に、BIOSセットアップを起動します。

2. 操作したいSASアレイコントローラを選択し、SASアレイコントローラの設定メニューを開きます。メインメニューが表 示されます。

HII Configuration Utilityを終了するには、BIOSセットアップを終了します。

NOTE: BIOSセットアップの起動方法、メニュー表示名、操作方法は、システムの仕様に依存します。起動には一般的

に<F2>キーが使用されます。詳細は画面の表示やシステムのドキュメントを参照してください。

Critical Boot Error Message

消失したロジカルドライブに対してpreserved cacheが残っている場合、HII Configuration UtilityはCritical Boot Error

Messageというタイトルの表示を行います。物理ドライブの故障や取り外しによりロジカルドライブが正常に動作していな

い場合などに表示される場合があります。操作を継続するには、対処を行う必要があります。

このメッセージが表示された場合は、以下の対処を行ってください。

1. すべてのドライブやケーブルが正しく接続されていることを確認します。

2. ドライブにLEDがある場合、故障を示していないことを確認します。

3. 接続やLED表示に問題がない場合、構成情報に問題がある可能性があります。これを解決するため、<C>キーま

たは<Y>キーを押して構成情報を修復します。同じメッセージが表示されなくなるまで、操作を繰り返してください。ま

た、最後に<ESC>キーを押して画面を閉じてください。

4. これらの操作でも問題が解決しない場合、購入元にご相談ください。

ストレージ構成の管理

メインメニューでConfiguration Managementを選択すると、以下のようなConfiguraiton Management画面が表示され ます。

図 54: Configuration Management

次の章で操作を説明します。

NOTE: ロジカルドライブが設定されていない場合、最初の2点のみ表示されます。また、状況によってはManage

Foreign Configurationがメニューに表示されることもあります。

ロジカルドライブのプロファイル作成

ロジカルドライブを、あらかじめ決められたプロファイルを使用して作成するには、次のステップで行います。

1. メインメニューから、Configuration Managementを選択します。

2. Configuration Managementメニューから、Create Profile Based Virtual Driveを選択します。

3. Create Virtual Driveメニューから、Generic RAID 0など使用するプロファイルを選択します。

4. 詳細な設定をDrive Selection Criteriaフィールドに設定します。(選択肢がない場合は表示されません) 5. Save Configurationを選択し、構成を作成します。

6. リストの中からRAIDレベルなどの設定を選択します。

選択可能な項目がCreate Configurationダイアログ内に表示されます。

以下の項目が選択可能です。システムにより選択できる項目が異なります。

表 18: Virtual Drive Creation Profile Options

オプション 説明 Drive Selection

Criteria 使用するドライブの条件を指定します。

Virtual Drive

Name ロジカルドライブの名前を指定します。

RAID Level RAIDレベルを指定します。

Virtual Drive Size ロジカルドライブの容量を指定します。デフォルトでは、最大容量が指定されています。

Power Save Mode ドライブの節電機能を、None, Auto, Max, Max without Cache, Controller Definedの中から指定します。

Strip Size ストライプサイズを、8 KB, 16 KB, 32 KB, 64 KB, 128 KB, 256 KB, 512 KB, 1 MBの中から指定します。

Read Policy リードキャッシュのポリシーを、Default (コントローラの設定に従う)、Read Ahead、No Read Aheadの中から指定します。

Write Policy ライトポリシーを、Default (コントローラの設定に従う)、Write Through、Write Back with BBU、Force Write Backの中から 指定します。

I/O Policy I/Oポリシーを、Default (コントローラの設定に従う)、Direct IO、Cached IOの中から指定します。

Access Policy アクセスポリシーを、Read/Write、Read Onlyの中から指定します。

Disk Cache Policy 物理ドライブの書き込みキャッシュを、Unchanged (ドライブの設定に従う)、Enable、Disableの中から指定します。

Default

Initialization ロジカルドライブの初期化の設定を、No、Fast、Fullの中から指定します。

Save

Configuration このウィザードにより設定される構成を保存します。

ロジカルドライブの手動作成

Configuration ManagementメニューからCreate Virtual Driveを選択すると、次の例にある画面が表示されます。

図 55: Create Configuration ウィンドウ

ロジカルドライブを作成するには、次のステップで行います。

1. Select RAID Level を選択し、<Enter>キーを押し、表示されたメニューの中からRAIDレベルを指定します。

2. Select Drives From を選択し、<Enter>キーを押し、表示されたメニューの中からUnconfigured CapacityまたはFree Capacityを指定します。

Free Capacity: これを指定した場合、新しいロジカルドライブは、構成済みドライブの未使用の領域を使用して作成さ

れます。

Unconfigured Capacity: これを指定した場合、新しいロジカルドライブは、未構成のドライブを使用して作成されま

す。

3. 必要に応じて、Virtual Drive Nameを選択し、ロジカルドライブの名前を指定します。

必要に応じて、Strip Size、Read Policy、Write Policy、I/O Policy、Access Policy、Drive Cache、Disable Background

5. Select Drivesを選択し<Enter>キーを押します。次のダイアログが表示されます。

図 56: Select Drives ウィンドウ

6. 必要に応じて、Select Media Typeから使用するドライブの種類を指定します。HDDまたはSSDを選択できます。ひと つのロジカルドライブにHDDとSSDを混在させることはできません。

7. 必要に応じて、Select Interface Typeからドライブのインターフェースの種類を指定します。SAS、SATA、Both (両方) から指定できます。ひとつのロジカルドライブにSASとSATAを混在させることはできません。

8. 物理ドライブの中から、選択して<Space>キーを押し、使用するドライブを指定します。なお、個別に選択する代わり に、Select All (すべて指定)またはDeselect All (指定を解除)をすることもできます。

NOTE: 指定する物理ドライブ数が、作成するRAIDレベルに過不足がないようにしてください。

9. 指定が完了したら、Apply Changesを選択し<Enter>キーを押してください。

NOTE: 物理ドライブの容量が複数ある場合、空き領域は使用できない旨の警告メッセージが表示されます。そのま

ま進める場合は、Yesを選択し<Enter>キーを押してください。

10. Save Configurationを選択し<Enter>キーを押します。

11. 確認メッセージを表示されます。OKを選択し<Enter>キーを押します。

ロジカルドライブのポリシー設定の説明については、以下を参照してください。

表 19: Virtual Drive のポリシー

オプション 説明

Strip Size ストライプサイズを、8 KB, 16 KB, 32 KB, 64 KB, 128 KB, 256 KB, 512 KB, 1 MBの中から指定します。

Read Policy リードキャッシュのポリシーを、Ahead (Read Ahead)、Normal (No Read Ahead)の中から指定します。

Write Policy ライトポリシーを、Write-through (WThru)、Write-back (WBack)、Force Write Backの中から指定します。

I/O Policy I/Oポリシーを、Direct、Cachedの中から指定します。

Access Policy アクセスポリシーを、Read/WriteRead OnlyBlockedの中から指定します。

Drive Cache 物理ドライブの書き込みキャッシュを、Unchanged (ドライブの設定に従う)、Enable、Disableの中から指定します。

Disable Background

Initialization (BGI) ロジカルドライブのBGIの設定を、EnabledDisabledの中から指定します。

Default Initialization ロジカルドライブの初期化の設定を、No、Fast、Slowの中から指定します。

CacheCade Pro 2.0 ロジカルドライブの作成

Configuration ManagementメニューからCreate CacheCade Virtual Driveを選択すると、次の例にある画面が表示され ます。

図 57: Create CacheCade Virtial Drive ウィンドウ

CacheCade Pro 2.0ロジカルドライブを作成するには、次のステップで行います。

1. 必要に応じて、Virtual Drive Nameを選択し、ロジカルドライブの名前を指定します。

2. RAID Level を選択し、<Enter>キーを押し、表示されたメニューの中からRAIDレベルを指定します。

3. Write Cache Policyを選択し、<Enter>キーを押し、表示されたメニューの中からライトポリシーを指定します。

4. 物理ドライブの中から、選択して<Space>キーを押し、使用するドライブを指定します。なお、個別に選択する代わり に、Check All (すべて指定)またはUncheck All (指定を解除)をすることもできます。

NOTE: 指定する物理ドライブ数が、作成するRAIDレベルに過不足がないようにしてください。

5. 指定が完了したら、Create CacheCade Virtual Driveを選択し<Enter>キーを押します。

6. 確認メッセージを表示されます。OKを選択し<Enter>キーを押します。

ドライブグループプロパティの表示

Configuration ManagementメニューからView Drive Group Propertiesを選択すると、次の例にある画面が表示されま す。

図 58: View Drive Group Properties ウィンドウ

ドライブグループは、物理ドライブで構成されたロジカルドライブの管理単位です。ドライブグループ内のロジカルドラ イブは、同一のRAIDレベルのみ指定できます。この画面では、ひとつのドライブグループの情報を表示します。

Capacity Allocation では、ドライブグループ内に構成されているロジカルドライブの容量などの情報を表示します。空き

領域を確認するには、Capacity Allocationを選択し<Enter>キーを押します。

グローバルホットスペアの表示

Configuration ManagementメニューからView Global Hot Sparesを選択すると、次の例にある画面が表示されます。

図 59: View Global Hot Spare Drives

構成のクリア

Configuration ManagementメニューからClear Configurationを選択すると、警告メッセージが表示されます。

メッセージに表示されている通り、この操作ではすべてのロジカルドライブやホットスペアの設定が消去されます。

CAUTION: ロジカルドライブ上のデータを残したい場合は、あらかじめバックアップされていることを確認してください。

操作を継続するには、次のステップで行います。

ドキュメント内 LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 (ページ 69-106)

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