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Ctrl-R Utility

ドキュメント内 LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 (ページ 35-69)

この章では、SAS RAIDコントローラ上のRAID構成の作成と参照に使用する、Ctrl-R Utilityについて説明します。オペレ ーティングシステムをインストールする前に、ドライブグループやドライブを構成できます。

概要

Ctrl-R Utilityは、SASコントローラのBIOSに含まれ、オペレーティングシステムとは別に動作します。Ctrl-R Utilityで、以 下のようなタスクを実行できます:

 ドライブグループとロジカルドライブの作成

 コントローラ、物理ドライブ、ロジカルドライブ、エンクロージャ、Flash Backup Unit (FBU)のプロパティを参照、ま たはパラメータを変更

 ロジカルドライブを削除

 電源の設定を変更

 Foreign Configuration (外部構成)情報のインポートと消去

 ロジカルドライブの初期化

 データ整合性のためのチェック

 CacheCadeロジカルドライブの作成

Ctrl-R Utility の開始

Ctrl-R Utilityを開始するには、システムのブート時に次のステップを行います:

1. システムのブート中に、次のダイアログが表示されている間に<Ctrl> + <R>キーを押します:

Copyright© LSI Corporation Press <Ctrl><R> for Ctrl-R

2. システムに搭載されているコントローラによって、次のいずれかのシナリオになります:

 システムに複数のコントローラがある場合: Controller selectionダイアログが表示されます。目的のコントローラ を選択して<Enter>キーを押します。Ctrl-R Utilityのメイン画面が表示されます。

 システムに1つのコントローラのみある場合: Ctrl-R Utilityのメイン画面が表示されます。

Ctrl-R Utility の終了

Ctrl-R Utilityを終了するには、次のステップを行います:

1. 次の操作を行います:

 現在ダイアログが表示されていない場合、<Esc>キーを一度押します。

 現在ダイアログが表示されている場合、<Esc>キーを二度押します。一度目でダイアログを閉じ、二度目でユー ティリティを終了します。

確認メッセージが表示されます。

2. OKを押します。

Ctrl-R Utility のキー操作

次の表に、Ctrl-Rユーティリティの画面上で使用するキー操作を示します。

表 16: Ctrl-R画面上のキー操作 キー操作 アクション

F1 現在表示されている画面のヘルプメッセージを表示します。

F2

選択されたデバイスに対して操作可能なコマンドを表示します。このキーは、VD Mgmt, PD Mgmt, Foreign Viewメニューでのみ有効です。有効なコマンドは白でハイライトされ、無効なコマンドは黒でハイライトされま す。

NOTE: 構成によって、使用できるコマンドと使用できないコマンドがあります。

F5 現在表示されている画面を更新します。

F11 コントローラを切り替えます。

F12 コントローラのリストを表示します。別のコントローラに移動できます。

<Ctrl><N> 次のメニュー画面に移動します。

<Ctrl><P> 前のメニュー画面に移動します。

<Ctrl><S> コントローラのプロパティ画面で、Apply ボタンのショートカットキーです。

<Tab> カーソルを画面上の次の項目に移動します。

<Shift><Tab> カーソルを画面上の前の項目に移動します。

<Enter> アイテムを選択、ボタンを押す、リストのボックスにチェックを入れます。

<Esc> 現在のスクリーンを閉じます。

上矢印 カーソルを上の選択に移動します。

下矢印 カーソルを下の選択または上位のメニューに移動します。

右矢印 サブメニューを開く、次のサブメニューに移動する、またはサブメニューの最初のアイテムに移動します。また は、ポップアップ表示を閉じます。

左矢印 サブメニューを閉じる、前のサブメニューに移動する、またはサブメニューから上位のメニューに移動します。

スペース アイテムを選択、またはボックスにチェックを入れます。

Ctrl-R Utililty のメニュー

Ctrl-R Utilityには次のメニューがあります:

VD Mgmt PD Mgmt Ctrl Mgmt Properties Foreign View

VD Mgmt メニュー

VD Mgmtメニューは、Ctrl-R Utilityを開始したときに最初に現れる画面です。

図 14: VD Mgmt

この画面では、コントローラ上の構成、ドライブグループ、ロジカルドライブを表示します。右のパネルでは、選択され たデバイスの属性を表示します。

Virtual Drive Management画面では、ロジカルドライブの作成と初期化、MDCの実行、削除、拡張、Foreign

Configurationのインポートと消去、CacheCadeロジカルドライブの作成などが行えます。

NOTE: コントローラの設定によって、選択肢の有効・無効が変わります。

PD Mgmt メニュー

PD Mgmtメニューでは、コントローラに接続された物理ドライブの情報を表示します。この画面ではさらに、エンクロー

ジャ、エンクロージャ内の物理ドライブ数、バックプレーンに接続されたドライブを表示します。

図 15: Physical Drive Management

右のパネルでは、選択されたデバイスの追加の属性を表示します。

Drive Management画面では、故障したドライブのリビルド、ドライブのオフライン、ホットスペアの作成などが行えま

す。

Ctrl Mgmt メニュー

Ctrl Mgmtメニューでは、選択されているコントローラの設定を変更できます。Ctrl Mgmtメニューは2つの画面で構成さ

れています。

最初の画面(下の図)では、コントローラBIOSの有効化、PD故障履歴の管理、エラー時のBIOS停止設定などのコントロ ーラのオプションを変更できます。さらに、リビルドやパトロールリードなどのレートを設定できます。

図 16: Controller Settings – 最初の画面

2番目の画面(下の図)では、リンク速度の変更、節電機能、バッテリ設定などの変更が行えます。

図 17: Controller Settings – 2番目の画面

Properties メニュー

Propertiesメニューでは、現在のコントローラのプロパティを表示します。このメニューは、2つの画面で構成されていま

す。この画面に表示されている内容は、読み取り専用です。

最初の画面(下の図)では、コントローラのファームウェア版数、BIOS版数、メタデータのサイズ等を参照できます。

図 18: Properties

追加のプロパティを参照するには、Nextボタンへ移動して<Enter>キーを押してください。次のプロパティ画面では、キ ャッシュサイズ、ドライブのスタンバイ時間、節電の設定などが参照できます。

前の画面に戻るには、Prevボタンへ移動して<Enter>キーを押してください。

Foreign View メニュー

構成されている物理ドライブが取り外しと再挿入されたり、別個体のコントローラへ移動した場合には、コントローラは これらのドライブに存在するRAID構成を読み取り、Foreign Configuration (外部構成)であると判断します。

Foreign Viewメニューは、コントローラがForeign Configurationを検出した場合にのみ表示されます。Foreign Configurationがない場合は、Foreign Viewメニューは表示されません。

図 19: Foreign View メニュー

Foreign Config View画面で、Foreign Configurationのドライブグループ、ロジカルドライブ、物理ドライブ、ホットスペア などの情報が参照できます。

Foreign Viewメニューでは、Foreign Configurationのインポートや消去を行えます。

ソフトウェアライセンスの管理

Ctrl-R Utilityを使用して、MegaRAID Advanced Software Optionsのライセンスキーの有効化を行うことができます。ライ センスキーは、Activation Keyと呼ばれる場合もあります。

拡張機能を使用するには、ライセンスキーを有効化する必要があります。

Advanced Software Options のライセンスキー入力

Activation Keyを入力するには、次のステップで行ってください。

1. VD Mgmt画面で、コントローラを選択して<F2>キーを押してください。

2. Advanced Software Optionsを選択して、<Enter>キーを押してください。

次の図のように、Manage MegaRAID Advanced Software Options ダイアログが表示されます。

図 20: Manage MegaRAID Advanced Software Options

Activated MegaRAID Advanced Software Options ボックスに、Adv SW OptionとLicenseが表示されます。

 Adv SW Option には、コントローラが持っている機能の名称が表示されます。

 License には、ライセンス状態が表示されます。トライアル期間中か、または無期限(Unlimited)が表示されま

す。

 Safe ID とSerial Number は、コントローラにより生成された番号が表示されます。

3. Activation Keyフィールドに、正しいActivation Keyを入力します。

4. Activateを押します。

次の項目にある、Advanced Software Options Summary ダイアログが表示されます。

5. Unlimited Keyの有効化に併せてTrial Keyを無効化する場合は、Deactivate Trialsを押します。

Deactivate Trial ダイアログが表示されます(次の図に例を示します)

図 21: Deactivate Trial ダイアログ

6. 次のいずれかを行います:

 トライアルキーを無効化したい場合は、Yesボタンを押してください。

 トライアルキーを無効化したくない場合は、Noボタンを押してください。

Activation Keyに入力したキーが間違っている場合、以下のメッセージが表示されます。

 シナリオ1

Activation Keyが無効(invalid)な場合、以下のメッセージが表示されます。

図 22: Invalid Activation Key メッセージ

 シナリオ2

Activation Keyに空白(blank)またはスペースが入力された場合、以下のメッセージが表示されます。

図 23: Activation Key Left Blank

 シナリオ3

Activation Keyが誤っており(incorrect)、コントローラで認証できない場合、以下のメッセージが表示されます。

図 24: Activation Key Mismatch メッセージ

Advanced Software Summary 画面と有効化

Manage MegaRAID Advanced Software Options 画面でActivateボタンを押した場合、次の図のようにAdvanced Software Options Summary ダイアログが表示されます。

図 25: Advanced Software Options Summary

Summary ボックスには、行ごとに拡張機能のリスト、元の状態、新しい状態が表示されます。

 Adv SW Options の列には、機能の名称が表示されます。

 Former Status の列には、Activation Keyを入力する前のライセンス状態が表示されます。

 New Status の列には、Activation Keyを入力した後のライセンス状態が表示されます。

内容を確認し、よろしければFinishボタンを押してください。

Trial Software Key の有効化

Trial Keyを有効化する場合、以下のように表示されます。

図 26: Trial Software Keyの有効化 内容を確認し、よろしければFinishボタンを押してください。

ドキュメント内 LSI MegaRAID SAS 12G Software User Guide - 日本語 (ページ 35-69)

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