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※ ①の目標は、「福岡県自殺対策連絡協議会報告書」(平成 20 年 3 月)に合わせて設定している。

(4)生活習慣の改善の推進

 県民の健康の増進を形成する基本要素となる栄養・食生活、身体活動・運動、休養、

飲酒、喫煙及び歯・口腔の健康に関する生活習慣を改善します。

① 栄養・食生活

 栄養・食生活は、生命を維持し、子どもたちが健やかに成長し、また、人々が健 康で幸福な生活を送るために欠くことのできない営みです。多くの生活習慣病の予 防のほか、生活の質の向上及び社会機能の維持・向上の観点から重要です。

 また、企業等による食環境の改善は個人が健康づくりを維持・推進する上で重要 です。

【現状と課題】

○ 本県の肥満者の割合は、5 年前に比べると男性で増加しています。一方で女性 のやせの割合は 20 代・30 代で増えています。

○ 「県民健康づくり調査」(平成 23 年)によると、ほとんど毎日、主食・主菜・

副菜をそろえて食べている者の割合は 69.8%です。

○ 食塩の平均摂取量は、5 年前に比べると減少していますが、日本人の食事摂取 基準の目標である男性 9g 未満、女性 7.5g 未満をまだ上回っており、さらなる 食塩摂取量の減少が課題です。

○ 野菜の摂取量は、5 年前に比べ減少しており、野菜の摂取量の目安である 350g には届いていません。果物の摂取量が 100g 未満の者は 66.4%です。

○ 「県民健康づくり調査」(平成 23 年)によると、3 人に 1 人は昼食時に外食 を利用しており、外食でも適正なカロリー・塩分・野菜の摂取が可能になれ ば、健康に関心の低い人たちの健康づくりにも影響をもたらすことが期待で きます。

 しかしながら、栄養成分表示を行う店のうち、ヘルシーメニューに取り組む協 力店は 40 店舗であり、店舗数の伸びは横ばい状態が続いています。

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 健康食品: 「国が特定の機能の表示などを許可したもの(保健機能食品)」と「そうでないもの」の 2 つに 分類され、保健機能食品には、さらに「特定保健用食品(通称トクホ)」と「栄養機能食品」の 2 種類があ る。

康食品を利用する人が増加しています。

【施策の方向】

ア 好ましい食事と適正体重に関する普及啓発

 日本の食事パターンである主食・主菜・副菜を組み合わせたバランスのとれた 食事、及び適正な量の食事をしている人を増加させることで、適正体重を維持し ている人を増加させ、生活習慣病の一次予防を目指します。

イ 減塩に関する取組

 減塩により血圧を低下させ、結果的に循環器疾患を減少させることができ、ま た、食塩・高塩分食品摂取が胃がんのリスクを上げることも示されているため、減 塩に向けた普及啓発などの取組を行います。

ウ 利用者に応じた栄養管理が行える特定給食施設の増加のための取組

 乳幼児から高齢者まで、利用者に応じた食事の計画、調理及び栄養の評価など の栄養管理が行える特定給食施設の増加のため、栄養士会等の関係機関と連携し て、研修会等を開催します。

エ ヘルシーメニューの提供等に取り組む飲食店等の増加のための取組

 カロリー・塩分控えめ、野菜たっぷりといったヘルシーメニューの提供や食に 関する健康づくり情報の提供を行う飲食店等の増加に努めます。

オ 食育の推進

 教育機関やその他関係機関と連携しながら、生涯にわたるライフステージに応 じた間断ない食育を推進します。

カ 健康食品に関する正しい知識や情報の提供

 健康食品は、不適切な使用により健康被害を引き起こす危険があるため、安全 で適切な使用が行われるよう、正しい知識や情報の提供を行います。

【施策の目標】

項   目 現 状 目 標

① 適正体重を維持している者 の増加

ア 肥満者(BMI 25 以上)の 割合の減少

20 歳~ 60 歳代男性 30.0%

40 歳~ 60 歳代女性 18.5%

(H23 年)

20 歳~ 60 歳代男性 28%

40 歳~ 60 歳代女性 16%

(H34 年度)

イ やせ(BMI 18.5 未満)の 割合の減少

20 歳~ 30 歳代女性 25.0%

(H23 年)

20 歳~ 30 歳代女性 18%

(H34 年度)

② 適切な量と質の食事をとる 人の増加

ア 主食 ・ 主菜 ・ 副菜を組み合わ せた食事が 1 日 2 回以上の日 がほぼ毎日の者の割合の増加

68.6%

(H23 年)

80%

(H34 年度)

イ 食塩摂取量の減少 男性 10.8g 女性  8.9g

(H23 年)

男性 9g 女性 7.5g

(H34 年度)

ウ 野菜と果物の摂取量の増加 野菜摂取量の平均値 259g

果物摂取量 100g 未満 の者の割合

64.4%

(H23 年)

野菜摂取量の平均値 350g

果物摂取量 100g 未満 の者の割合

30%

(H34 年度)

③ ヘルシーメニュー提供に取 り組む飲食店の増加

40 店舗

(H24 年)

70 店舗

(H34 年度)

④ 利用者に応じた食事の計画、

調理及び栄養の評価、改善を実 施している特定給食施設の割 合の増加

( 参考値 ) 管理栄養士・栄養士 の配置をしている施設の割合

69.0%

(H23 年)

80%

(H34 年度)

② 身体活動・運動

 交通機関の整備状況や車社会の進展等により、日常生活の中で身体を動かすこと が少なくなっています。運動の必要性は感じているものの、生活習慣として身につ

【現状と課題】

○ 「県民健康づくり調査」(平成 23 年)によると、日常生活における歩数は、男 性は 50 代から、女性は 60 代から減少していき、また運動習慣のある者の割合は、

男女とも 60 代、70 代が最も多くなっています。

 それぞれの年代に応じた適切な取組を継続していくことが必要です。

【施策の方向】

ア 身体活動や運動に関する普及啓発

 日常生活における身体活動や運動が重要であるため、年代に応じた、歩数及び 運動習慣の向上のための取組等の情報提供に努めます。

イ 運動に取り組みやすい環境づくりの促進

 県民が地域において運動に取り組みやすい環境づくりを、市町村等関係機関を 支援するなどして促進します。

【施策の目標】

項   目 現 状 目 標

① 日常生活における歩数の増加 20 歳~ 64 歳 男性 7,839 歩 女性 7,305 歩 65 歳以上

男性 6,584 歩 女性 5,531 歩

(H23 年)

20 歳~ 64 歳

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