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許■ 11ジ 1171

3       Fooo309*

O      FO.0963+

O      FO.0075**

O      FO.0309*

筋 茨,十.05 宰バ10,lρく.05,'lρ く.01

'ア

ンケー ト結果では,「普段 よ りも発表ができた」と答 えた児童は 4名 と少な く,否定的 な評価が多かったのは,多くの児童が発表はみんなの前です るものであるととらえてお り,

グループ内での発表 とは違 うもの と考えていたのではないか と考えられる。本研究での言 語活動は

,ク

ラス全体の前での発表場面のみを指すのではな く

,グ

ループ内やパアで 自分 の考 えを表現す ることも発表 としていた。発表 とい うものは

,み

んなに発表す ることだけ

10

15

13

でな く

,グ

ループや友達同士での発表 も発表の一つだ と認識 させ る必要があつた。

「図を使 うことで

,考

えてい ることを説明 しやす くなる」の項 目では

,10%水

準で

,有

意傾 向が見 られた。 しっか りとした有意性 が出なかった理 由として

,モ

デル 図の書きかた についての説明が不足 していたことによ り

,モ

デル図 と考えが結びきれていない児童 もい た ことが考 え られ る。しか し,「図に結果や予想 を書き加 えるとよくわかる し友達に説明 し やすい」「自分の思った ことが書けてよかった」とい う自由記述 もあ り,モデル図を用いる ことで分か りやす くなった とい う児童 もいた。普段か ら

,モ

デル 図を描 くことや

,考

えを

言葉 に して書いてみることを習慣づけておけば

,児

童がモデル 図を使 うことの意義を見い だす ことができたのではないだろ う力ヽ

「炭酸水に二酸化炭素が溶 けていることを使 うと

,ペ

ッ トボ トル がへ こんだ理 由を説明 しやす くなる」 とい う項 目では

, 1%水

準で高い有意性が見 られた。炭酸水に二酸化炭素 が溶 けていることは確 かめる実験で確認 してお り

,そ

の確かめる実験 を したことによ り,

深 める実験の説明が しやすかった と答 える児童がいた。炭酸水 に二酸イヒ炭素が溶 けている な ら

,逆

に二酸化炭素が水 に溶 けるのではないか とい う逆転の発想 に結びつけることがで きたので,説 明が しやす くなった と考え られ る。また,この項 目で,「あま りそ う思わない」

を選んだ児童の うち 2名 は, ワー クシー トで言葉 を書 くことができない児童だった。 この ことか ら

,確

かめる実験で得た知識 を利用 して深 める実験での現象 を考えない と

,深

める

実験での言葉の説明が困難 であることが推察できる。深 める実験 について考えるときに,

も う一度確 かめる実験で得 た知識 を振 りかえらせ ることで

,児

童が既習事項を使 うことの 意義 を理解 できると考 えられ る。

「前に学習 したことを使 うと

,新

しく学習 した ことを説明できそ うだ。」 とい う項 目で は

,5%水

準で有意性 が見 られた。今回では

,確

かめる実験で知識 を得てか ら深 める実験 に 挑戦 し

,実

際 に既習事項を使 つて課題 に取 り組 めたことで児童に実感 が湧 き

,有

意性が見 られた と考 えられ る。 また, 自由記述 に

,「

石灰水な ど前に学習 したのを使 つたので とて もわか りやすかったか らとて もよかった」 と書いている児童がいた。石灰水については前 回 に学習 してお り

,石

灰水 の性質 を使 つて実験 したことが既習事項 を使 つた学習になった と感 じた児童 もいた。 この ことか ら

,授

業の最初 に学んだことだけでな く

,以

前に学習 し た ことを使 って新 しい ことに挑戦す ることで

,よ

り実感 と意欲 を持たせて授業に臨む こと ができると考 え られ る。

31

5章  

総合考察 と今後の課題

本研究では

,先

に与 えられた知識 をもとに児童が 自分の考 えを整理 し

,そ

の考 えを図 と 言葉で表現 して説明す ることで言語活動 を促進す る支援 の効果について検証す ることを目 的 とした。そのために指針

A,指

Bの

2つの指針 を立てて授業 を構成 した。まず指針

A

として

,基

礎知識 を先 に教 え

,考

えるための材料 を与 えた。本時の授業では

,炭

酸水 には 二酸化炭素が溶 けてい るとい う基礎知識 を先に教 えることで

,二

酸化炭素が水 に溶 けるか を考えさせた。成果 として,ワー クシー トや発話の事例か ら,既習事項 を使 うことによ り,

児童の言語活動 を促進す ることが明 らかになった。 さらに

,ア

ンケー トか らは

,児

童が既 習事項 の意義を理解できていることが推察 された。児童は

,何

もない状態か ら考 えるより も

,考

えるよ りどころを与 えてか ら考えさせた ことで よ り活発 に考 えるのである。また,

確 かめる実験で炭酸水 には二酸化炭素が溶 けていることを学んでか ら

,深

める実験に取 り 組む ことで

,二

酸化炭素が水 に溶 けることを理解 しやす くな り

,周

りに説明をす るときに も

,共

通の知識 を持つているので

,説

明が しやす くなった と考え られ る。特に

,ア

ンケー

トの 自由記述では

,「

確 かめる実験 を してか ら深 める実験 をす るとヒン トがいっぱいで分 か りやすかった」 と答 えた児童がお り

,考

えるよ りどころを作 ることで思考を促せ ること が推察できる。

次に

,指

Bと

して

,見

えない ものを見えるよ うにモデル化す ることで 自分の考えを表 現 し,説 明 しやす くさせ た。本時の授業では,二酸化炭素の粒子 をモデル図にす ることで,

ペ ッ トボ トルがへ こんだ現象 を見えるよ うにし

,児

童 の思考の補助 と説明の道具 として使 うよ うに した。モデル図を使 つて考 えさせ ることで

,見

えない ものを見えるよ うに してお り

,実

験の ときに どの よ うな現象が起きているのか具体的に見ることができた。そのこと は

,「

図に結果 とか予想 を書 き加 えると

,よ

く分か る し友達 に説明 しやすい」 とアンケー トに答 える児童がお り

,実

際 に全体発表の時は

,黒

板 の図を使 つて説 明 していたので

,モ

デル 図は児童の考 えや説明の手助 け となるととらえることができる。 これ らのことか ら,

知識 を与えてか ら課題 に取 り組 ませ ることとモデル図を使 って考え

,説

明の道具 とす るこ とは

,児

童 の学習 において有効な手段であるといえる。

さらに

,ア

ンケー トの 自由記述 には

,「

他 の気体 も溶 けるのか」 「酸素 と水 を混ぜた ら どうなるだろ う」な ど

,児

童が知 ってい る他の気体では どのよ うになるか興味を持つ とい う姿 も見 られた。 これは児童の興味を引き

,次

の課題や 自己学習 につなげることができた ととらえることができる。実験 を して終わるのではな く

,そ

の知識 を活か して次に繋げよ うとす る知的好奇心 を揺 さぶ ることができた ととらえている。

課題 としては

,児

童が発表回数 を少 ない と感 じて しまつたことである。今回の対象 クラ スは

,も

ともと

,発

表す ることに抵抗のある児童が多 く

,接

極 的に発表す る児童は少 ない と感 じていた。発表す るための知識が得 られなぃために自信がな く

,発

表 しづ らい とい う

理 由か ら

,知

識 を与え

,接

しやすい友達 との話 し合いか ら既習事項 を使 つた話 し合いを導 入 したが

,話

し合い

=発

表 とい う繋が りがな く

,ア

ンケー ト結果では発表回数が増 えた と

は言えなかった。 また

,授

業内容が長かつたために

,時

間が延びて しまい

,最

後 のま とめ

は教師側で行 つて しまった。既習事項を使 つて課題 を達成 したのに

,時

間がなかったため

にま とめを教師側で行 つた ことで

,児

童 に授業内容 を完全に理解できているかが分か らな い状態 となって しまった。 グループでの話 し合いをペアに変更す る

,予

想 の時間を減 らし てみるな どの時間短縮 を図れば

,児

童がま とめる時間を作れただろ う。

本研 究では

,既

習事項 を使 うことで考 えるよ りどころを作 り

,思

考の手助 け となるよ う に した。児童に新 しい ことを気づかせ ることを大事ではあるが

,そ

の ことに気づ くための 知識 を与えることも大事である。教 えることは しっか りと教 え

,そ

の先にある気づきへ と 導 けるよ うにこれか らの教育現場で活か していきたい。

33

引用 口参考文献

1)文部科学省『小学校指導要領解説

 

理科編』大 日本図書

,2008年

,p.3

2)上掲,p.5

0角屋重樹 。寺本貴啓 。木下博義「理科で育てる言語力」

,梶

田叡一 。甲斐睦朗『「言語力」

を育てる授業づくり』図書文イ ヒ,2009年

,p.150

の上掲

,p.150

め市川伸一『「教えて考えさせる授業」を創る』図書文イ ヒ,2008年 ,pp.4

6)上

掲め

,pp。8‐9

つ前掲

5),p.10

8)市

川伸一『教えて考えさせる理科小学校―基礎基本の定着・深化をはかる習得型授業の 展開』図書文化,2010年

,p.11

9上掲

,p。 11 10)前 8), p.11 11)前 5), p。26 1'前掲 め,p.1lo

13)前羽勁5), pp llo‐ 119

1の前掲 め,p.120

15)石田靖弘 。今林義勝 。進藤公夫 「知識伝達―事例化モデルの 10年 (Ⅱ

)一

導入に向け ての疑間に答える一」『 日本科学教育学会研究会報告研究 Vol.24 No.5』 日本科学教 育学会, 2009年, p.53

16)上掲,p.53

17)前掲15),p.54

18)鏑木 良夫 の HP「 先行研究学習」,(http://prior‐learningocoWsemipedia/sa.html),2015 年 1月 22日 参照

19)上掲

20)鏑

木良夫 「 『教えて考えさせる』をどう捉えるか―先行学習で理解と思考を深める一」

『 日本理科教育学会全国大会要項』日本理科教育学会,2008年

,pp.37‐38 21)前

掲 10

22)日

置光久・村山哲哉・全小理石川大会実行委員会『「見えないきまりや法則」を「見え る化」する理科授業』明治図書,2010年

,p.33

23)̲上

″ 訪

22), pp32‐33

2の

中山迅 「道具の魅力」 ,中 山迅 。稲垣成哲『理科授業で使う思考と表現の道具―概念地 図法と描画法入門』明治図書,1998年

,p.21

2→

上掲

,p.22

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