0 50 100 150 200 250
25%
20%
15%
10%
5%
0%
5%
10%
15%
20%
25%
Mar-13 Sep-13 Mar-14 Sep-14 Mar-15 Sep-15 Mar-16 Sep-16 Mar-17 Sep-17
百貨店衣料品売上高
YoY(百貨店衣料品売上高) YoY(オンワード樫山)
(JPYbn)
-4 -2 0 2 4
2013 Jan Apr Jul Oct Jan
2014 Apr Jul Oct Jan
2015 Apr Jul Oct Jan
2016 Apr Jul Oct Jan
2017 Apr Jul Oct Jan 2018 Q1, Q3 Q2, Q4 Northern Japan Eastern Japan Western Japan
(˚C)
オンワードホールディングス|8016
LAST UPDATE: 2018.11.06 Research Coverage Report by Shared Research Inc. | www.sharedresearch.jp
R Coverage
連結(上)及び単体(下)業績推移(百万円)
会社別売上(左)営業利益(右)(十億円)
出所:会社資料よりSR作成
決算概要
Q3累計:21%営業増益。国内事業が牽引、23区の大幅伸長含め主要ブランドが回復、構造改革、在庫管理一元化も奏功 2018年2月期Q3累計期間の業績は、売上高1,808億円(前年比0.2%増)、営業利益64億円(同20.8%増)、経常利益78億 円(同30.9%増)。営業利益は前年比では1,101百万円増加。欧州子会社2社(OLG、JOSEPH)の営業損失(前年比1,158 百万円減益)を防寒アウター商品が好調に推移した単体の1,257百万円増、国内グループ子会社の増益で補った構図(下 表)。欧州子会社においては、生産部門での一部ライセンス契約での卸売からOEM生産への契約形態の変更、ブランド ビジネスでの苦戦等で減益となった。
連結通期計画は修正されていないが、欧州子会社2社の営業損益計画はOLGが増益、JOSEPHが減益方向に各々修正され、
2社計では0.5億円減額された。また、OLGは上期時点では新規ライセンスブランドを売上・利益ともに通期予想に織り込 んでいたが、Q3時点では持分法適用に変更する見通し。引き続き、生産機能の安定化や収益性の回復・向上に向けた施 策に取り組んでいるとのこと。
通期計画に対しては、Q4がセール期であることを勘案しても営業利益は超過基調で推移、好調な国内事業もQ4も特段の 懸念はない模様。欧州子会社2社は通期営業損失幅が前回計画比約50百万円拡大する見通しだが、国内事業で補い連結で は計画達成を見込む。なお、12月の単体月次売上は前年比2%減となったが、ファミリーセールの規模縮小による影響が 大きく、店舗段階では前年比増収を維持している模様だ。
72,361 60,358
73,303 73,985 73,561 58,564
75,595 73,781 68,769
56,726
70,832 67,189 65,513
53,982 60,915 64,490 61,028 54,372
65,408
6,548
-2,897 6,950
-401 5,963
-3,386 5,544
-2,390 4,399
-4,174 5,036
-1,483 4,942
-4,413 4,762
-1,088 4,561
-3,132 4,963 49.4% 44.8% 49.9%
42.4% 49.7%
44.4% 48.4% 40.5% 48.1% 43.5% 48.4%
40.8% 49.4%
43.1% 51.0%
41.3%
49.7%
43.1% 50.7%
-10%
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
-10,000 -10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 60,000 70,000 80,000
FY02/14(*) Q1 Q3 Q1
FY02/15 Q3 Q1
FY02/16 Q3 Q1
FY02/17 Q3 Q1
FY02/18 Q3
売上高 営業利益 売上総利益率(右軸)(JPYmn)
42,081 33,500
44,029
40,320 42,784 32,855
43,601
39,033 39,044 30,874
40,977
37,437 37,205
29,993 37,928 35,970 35,422 29,459
38,962
5,808
-1,621 6,871
597 5,976 -1,996
6,171
565 4,409 -2,072
5,331
-331 4,237
-2,095 4,408
288 4,258 -1,180
4,729 53.5%
46.1% 55.1%
43.6% 52.9%
45.6% 54.5%
43.6% 52.2%
45.6% 53.5%
42.2% 53.2%
45.9% 54.1%
43.9% 54.8%
47.5% 55.4%
-20%
0%
20%
40%
60%
80%
100%
-10,000 -10,000 20,000 30,000 40,000 50,000
FY02/14(*) Q1 Q3 Q1
FY02/15 Q3 Q1
FY02/16 Q3 Q1
FY02/17 Q3 Q1
FY02/18 Q3
売上高 営業利益 売上総利益率(右軸)(JPYmn)
42.133.544.0 40.342.832.943.6 39.039.0
30.941.0 37.437.230.037.9 35.9 35.429.539.0 72.4
60.4 73.3 74.0 73.6
58.6 75.6 73.8
68.8 56.7
70.867.2 65.5
54.060.964.561.0 54.4
65.4
0 10 20 30 40 50 60 70 80
FY02/14 Q1 Q1
FY02/15 Q1
FY02/16 Q1
FY02/17 Q1
FY02/18
単体 国内子会社 オンワードラグジュアリーグループ ジョゼフ その他 (JPYbn)5.8
-1.6 6.9
0.6 6.0
-2.0 6.2
0.6 4.4
-2.1 5.3
-0.3 4.2
-2.1 4.4
0.3 4.3
-1.2 4.7
-5 0 5
FY02/14 Q1 Q1
FY02/15 Q1
FY02/16 Q1
FY02/17 Q1
FY02/18
単体 国内子会社 オンワードラグジュアリーグループ ジョゼフ その他 (JPYbn)オンワードホールディングス|8016
LAST UPDATE: 2018.11.06 Research Coverage Report by Shared Research Inc. | www.sharedresearch.jp
R Coverage
2019年2月期に向けては、国内事業は中期計画の方針の下、ECを引き続き伸ばしつつ、選択と集中を進めていく方針。百 貨店の閉店に伴う店舗売上の減少をECで補い、不採算店舗の撤退も進めていく。物流・在庫面でも、支店倉庫の統合や、
EC・店舗在庫の統合、国内外での物流改革、RFIDの活用を更に推進。関連コストが先行する可能性もあるが、中期的には 効率化に繋がる見通し。欧州事業については、OLG・JOSEPHともに営業損失の縮小を狙う。JOSEPHについてはOLG生産 拠点の活用も含めて構造改革を推進する予定である。
国内:気温低下による季節需要増を追風に、単体既存ブランド全体で前年売上を上回る。EC成長も寄与
国内事業は減収ながらも増益を確保。中核事業会社のオンワード樫山(単体)においては、気温低下で季節需要が盛り上 がるなかでその追風を捉え、主力ブランドのプロモーションの強化や、EC強化などの施策に継続的に取り組んだ成果が 表れ、1.2%減収で着地。Q3は2.7%の増収。なお、単体売上が前年比増収に転じたのは2015年2月期Q1以来、Q3(3か月)
としては2012年2月期Q3以来であった。
ブランド別には「23区」の大幅伸長に加えて、「自由区」「J.プレス」「ジョゼフ」「any SiS」を始めとする主要ブラ ンドが回復し、既存ブランド全体では前年売上を上回った。EC強化の取組により、単体EC売上は前年比44%増加と、ブ ランド廃止等や店舗統廃合による国内実店舗等売上の減少を補ったことも、下支え要因となった。
営業利益も、事業構造改革の効果もあって単体が1,257百万円増益(19.2%増)、国内子会社も主要子会社で増収増益を 確保した。単体は、プロパー販売比率の向上や不採算事業の廃止が、国内子会社は既存子会社、新規子会社、廃止子会社 が各々寄与したとみられる。
単体売上前年比
出所:会社資料よりSR作成
単体業績
単体においては中期経営計画のもと「選択と集中」や「EC事業の拡大」といった施策に取り組んでいるが、Q3累計実績 には取組の成果も見えつつある。とりわけ、単体粗利率が前年比1.5pt(Q3のみは1.3pt)改善が図られた点に注目。上期 においては、a)MDの改善:実需に合わせてMDを短サイクル化、b)在庫管理一元化を実現する組織改編:在庫の管理 を営業部隊からブランド事業部へ移管、d)モノづくり:初回投入を抑え、売上動向に応じた期中生産を拡充し、短納期 化も図る、d)ECを用いた在庫処分の効率的な運用:在庫処分の役割をECが担うことで、売れ残り商品の色・サイズ等 の集約を可能にし、リアル店舗からWEBへの移行(店頭におけるセール期間短縮や催事減少等)などの施策が奏功した。
同社ではEC活用もあるが、在庫管理も含めてブランドの企画販売体制強化が背景にあるとみていた模様だ。これらは事 業基盤の強化であり、Q3以降も効果が続いたとみられる。在庫も単体は1.8%増と売上の伸びを下回り、内容も悪くない 模様だ。
なお、Q2時点においては、下期以降については、立ち上がりの9月及び10月前半の状況は好調であるものの、単体の修正 下期計画では冬物商品のリスクを織り込んだ、としていた(実需に合わせたMDやQR生産を活かした初回投入規模の抑制 も継続する考えであった)。Q3はプロパー販売期にあたるが、売上規模の大きい「23区」を中心にヒット商品が複数生 まれたこともあって、売上・粗利率ともに好調に推移。結果的に、想定を上回る形で着地した。
但し、Q3の単体販管費は前年比4.6%増加、販管費比率は0.8pt上昇し、単体営業利益は47億円と3億円の増益にとどまっ
10%
5%
0%
5%
10%
FY02/12 Q1 Q1
FY02/13 Q1
FY02/14 Q1
FY02/15 Q1
FY02/16 Q1
FY02/17 Q1
FY02/18
百貨店全国 同、東京・横浜・名古屋・京都・大阪 同、他地域 単体売上オンワードホールディングス|8016
LAST UPDATE: 2018.11.06 Research Coverage Report by Shared Research Inc. | www.sharedresearch.jp
R Coverage
た(営業利益率は0.5pt上昇)。これは、EC関連費用が人件費やポイント関連費用(その他販管費に含まれる)含めて全 般的に増加したこと、広告宣伝費が増加したことによるもの。Q4以降も同様の傾向が続く可能性がある点に留意したい。
単体ブランド別
単体基幹ブランドは3.2%増収(Q3のみは7.8%増)、「23区」「自由区」をはじめ主力ブランドが回復し、全基幹ブラン ドで復調の兆しがみられた。とりわけ規模の大きい「23区」が5.0%増(同12.3%増)と牽引した点に注目したい。
上期においては、基幹ブランド復調の要因として、1)春物商品の在庫抑制、2)夏物商品の実需品や売れ筋商品を中心 とした好調、3)EC強化の取組(EC向け企画商品の充実、欠品時の店頭からECへの積極誘導等)、4)主力ブランドのプ ロモーション強化といった戦略の成果、そして、百貨店アパレル市場に底打ち感もみられることをあげていた。
Q3は、秋冬商品が天候要因による季節需要増を追風に、「23区」においてはレザージャケットなど戦略的に在庫を積み 増した商品が複数ヒットし、EC限定商品等の取組を更に強化したこともあり、東日本大震災の影響からの反動増もあっ た2013年2月期Q1(15.1%増)以来の二桁増収を記録した。限定商品等の取組は他ブランドでも行っているが、「23区」
は売上規模が大きい(FY02/17実績272億円で同社一、2番目は組曲の99億円)ことから、生産コストを抑制しつつ商品ロッ トの多様化が可能となる。秋冬商品は春夏商品よりも規模を広げ、且つ、実績にも結び付けた。商品の端境期に積極的に 行っており、今後もまだ拡大の余地はあるとのこと。
なお、単体EC売上は44.4%増の104億円(単体売上構成比10.0%)と順調に売上を拡大。グループ間顧客基盤の共有も着 実に進めている模様だ。通期計画(国内EC197億円、前年比41%増)に対しても順調としている。
SCやモール、ファッションビル向けの新流通ブランドでは「any SiS」が順調に売上を伸ばすなか、2015年2月期Q2以降 減収傾向が続いた「any FAM」がQ2に増収に転じ、Q3も維持している。「any SiS」はセットアップ商品やWEBマガジン が好評で、勢いが感じられるとのこと。「any FAM」は不採算店舗の閉鎖と主力店への集中の効果が引き続き出ていると みられる。
新しい取組:Owned Media
また、「自由区」では9月より新たな取組を開始。自社メディア「Another Door」を15万部発刊、ブランドの顧客に向け て9月に送付した。創刊号(各シーズンの発行を予定)はWEB限定商品含めて商品価値や魅力を訴求したフルカラー100 頁超のカタログ形式のファッションマガジンとなっており、専用ECサイトで簡単に購入できるようになっている。自由 区はブランドとしてまだ拡大期であるとみており、ターゲットとする40歳代超の女性に向けた戦略を強化していく考え。
年齢層に合わせて自宅や店舗でゆっくり見てもらうスタイルを採っており、当初見通しには達しないものの成果は出つつ ある模様。なお、Q3の売上は3.3%増とQ2(2.4%)より増収幅が拡大している。