(例 2)
3.14 FTP 接続応答メッセージの情報抑止機能
FTP 接続時の応答メッセージは,通常,次のように表示されます。
この応答メッセージ内のホスト名,製品名,およびバージョン情報を表示しないようにできます。また,
この応答メッセージを任意の文字列にすることもできます。
FTP 接続応答メッセージを変更するには,定義情報をあらかじめ登録しておきます。
この登録情報は,JP1/File Transmission Server/FTP Server サービスを起動したあとに有効になります。
3.14.1 定義情報を登録する
次のように,定義ファイルを作成し定義情報を記述してください。
(1) 定義ファイルの作成
次のパス名で定義ファイルを作成してください。
JP1/FTPのインストールディレクトリ\FtsBanner.ini
(2) 定義ファイルの内容
次のように,Windows の初期化ファイル( .ini )の形式で記述してください。
指定できるセクション,キー,および値を次の表に示します。
表 3‒18 定義ファイル(FtsBanner.ini)の定義内容
セクション キー 値 定義内容
[BANNER] Display ON|OFF
≪ON≫
FTP 接続応答メッセージ内のホスト名,製品名,およびバー ジョン情報を表示するかどうかを指定します。
• ON:表示します。
セクション キー 値 定義内容 [BANNER] Display ON|OFF
≪ON≫
• OFF:表示しません。
(3) FTP 接続応答メッセージファイルの作成
FTP 接続応答メッセージを任意の文字列にする場合には,定義ファイルで Display を OFF に設定した上 で,次のパス名で FTP 接続応答メッセージファイルを作成してください。
JP1/FTPのインストールディレクトリ\FtsBanner.txt
(4) FTP 接続応答メッセージファイルの内容
次のように,FTP 接続応答メッセージ文字列を記述してください。
注意事項
• FTP 接続応答メッセージファイルは,1 行以上で構成されます。
• 1 行に指定できる文字数は,256 バイト以内です。256 バイトを超える文字は無視されます。
• ファイルのサイズは,512 バイト以内です。512 バイトを超えると,ファイルが存在しないものと 見なされます。
• 改行だけの行も有効です。
• コメントは定義できません。
• 0 バイトの場合,ファイルが存在しないものと見なされます。
• 接続する FTP クライアントによっては,応答メッセ−ジの形式に制限がある場合があります。接続 する FTP クライアントが認識可能な形式で FTP 接続応答メッセージファイルに記述してください。
3.14.2 表示される FTP 接続応答メッセージ
表示される FTP 接続応答メッセージを次に示します。
定義ファイル( FtsBanner.ini )で Display を OFF に設定し,FTP 接続応答メッセージファイル
( FtsBanner.txt )が存在しない場合,FTP 接続応答メッセージは次のようになります。
FTP 接続応答メッセージファイル( FtsBanner.txt )が存在する場合,FTP のプロトコル仕様に従って,
FTP 接続応答メッセージは,次のようになります。
• ファイルの内容が 1 行の場合には,行の先頭に応答コード「220 」が付加されます。
• ファイルの内容が複数行の場合には,最初の行の先頭に「220- 」,最後の行の先頭に「220 」,および 最初と最後以外の行の先頭に 5 個の半角スペースが付加されます。
FTP 接続応答メッセージの例を次に示します。
FTP 接続応答メッセージファイル(FtsBanner.txt)の内容:
FTP 接続応答メッセージ:
ドキュメント内
JP1/File Transmission Server/FTP(Windows(R)用)
(ページ 82-85)