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周波数スパンは 0 からナイキスト周波数までの範囲なので、エリアジングを防 止する最良の方法は、有意な大きさのエネルギーを持つ入力信号のすべての周 波数成分を含むように周波数スパンを設定することです。

FFT スペクトル・リーケージ

FFT 演算では、時間レコードが繰り返されると仮定しています。レコード内の サンプル波形のサイクル数が整数でないと、レコードの最後で不連続が生じま す。これをリーケージと呼びます。スペクトル・リーケージを減少させるた め、FFT 演算の前に、信号の最初と最後で滑らかに 0 に近づくウィンドウが フィルタとして適用されます。FFT メニューに用意されているウィンドウは、

ハニング、フラット・トップ、方形、ブラックマン・ハリスの 4 種類です。

リーケージの詳細については、Keysight Application Note 243、The Fundamentals of Signal Analysisを参照してください

(http://literature.cdn.keysight.com/litweb/pdf/5952-8898E.pdf)。 図 2 エリアジング

演算波形

演算機能は、アナログ・チャネルおよび下位演算機能上で実行できます。結果 の演算波形は薄紫色で表示されます。

表 8 演算機能

機能 フロント・パネル・キー / ソフトキー配置(詳細は内蔵ヘルプをご覧ください)

算術演算子 [Math] 演算 > 演算子(加算、減算、乗算、除算、FTT 大きさ、FFT 位相、ロー・パ ス・フィルタ)

カスケード演算機 能

[Math] 演算 > ソース 演算機能波形、ス

ケール [Math] 演算 > スケール、 入力ノブ 演算機能波形、オ

フセット [Math] 演算 > オフセット、 入力ノブ

ヒ ン ト

演算機能のヒント

アナログ・チャネルまたは演算機能がクリップされている(画面に全体が表示 されない)場合は、結果として表示される演算機能もクリップされます。

機能が表示されたら、アナログ・チャネルをオフにして、演算波形を見やすく することができます。

演算機能波形に対しては、[Cursors] カーソルや [Meas] 測定による測定を実 行できます。

表 9 FFT(大きさ)、FFT(位相)演算子機能

機能 フロント・パネル・キー / ソフトキー配置(詳細は内蔵ヘルプをご覧ください)

自動設定 [Math] 演算 > 自動設定 スパン / 中心 [Math] 演算 > その他 > スパン

[Math] 演算 > その他 > 中央

演算波形の単位

各入力チャネルの単位を、チャネルのプローブ・メニューの単位ソフトキーを 使って V または A に設定できます。演算機能波形の単位を次に示します。

2 つのソース・チャネルが使用され、チャネルがそれぞれ異なる単位に設定さ れていて、単位の組合わせが解決できない場合は、演算機能に対してスケール 単位U(未定義)が表示されます。

垂直軸単位 [Math] 演算 > その他 > 垂直軸単位(FFT(大きさ)用):デシベルまたは V RMS。

FFT(位相)の場合:ラジアンまたは度数。) FFT(位相)ゼロ位

相基準点

[Math] 演算 > その他 > ゼロ位相基準(トリガ、ディスプレイ全体)

表 9 FFT(大きさ)、FFT(位相)演算子機能 ( 続き )

機能 フロント・パネル・キー / ソフトキー配置(詳細は内蔵ヘルプをご覧ください)

表 10 ローパス・フィルタ演算子機能

機能 フロント・パネル・キー / ソフトキー配置(詳細は内蔵ヘルプをご覧ください)

演算ローパス・

フィルタのカット オフ周波数

[Math] 演算 > 帯域幅

演算機能 単位

加算または減算 V または A

乗算 V2、A2、または W (Volt-Amp) FFT 大きさ dB(デシベル)または V RMS.

FFT 位相 度数またはラジアン

基準波形

アナログ・チャネルまたは演算波形は、オシロスコープの 1 つまたは 2 つの基 準波形位置に保存できます。その後、基準波形を表示して、他の波形と比較で きます。一度に表示できる基準波形は 1 つです。

表 11 基準波形機能

機能 フロント・パネル・キー / ソフトキー配置(詳細は内蔵ヘルプをご覧ください)

基準波形、ディス プレイ

[Ref] 基準 > 基準ディスプレイ

基準波形、保存 [Ref] 基準 > 保存 / クリア > ソース、[Ref] 基準 > 保存 / クリア > 保存 基準波形、ス

キュー [Ref] 基準 > スキュー、 入力ノブ 基準波形、スケー

ル [Ref] 基準 > スケール、 入力ノブ 基準波形、オフ

セット [Ref] 基準 > オフセット、 入力ノブ 基準波形、クリア [Ref] 基準 > 保存 / クリア > クリア

[Save/Recall] 保存 / リコール > デフォルト / 消去 > セキュア消去 基準波形、情報 [Ref] 基準 > 保存 / クリア > ディスプレイ情報

基準波形、情報、

透明な背景

[Ref] 基準 > 保存 / クリア > 透明 基準波形、USB ス

トレージ・デバイ スに保存 / リコー ル

[Save/Recall] 保存 / リコール > 保存 > フォーマット、基準波形データ (*.h5) [Save/Recall] 保存 / リコール > リコール > リコール、基準波形データ (*.h5)

ディスプレイの設定

高速な時間 /div 設定や低いトリガ速度などのさまざまな信号特性に対応する ために、表示されたアナログ入力チャネル波形の輝度を調整できます。

波形残光表示をオンにすることができます。ここで、新しい収集があるとオシ ロスコープは表示をは更新しますが、前の収集結果はすぐには消去されませ ん。前の収集はすべて、輝度を下げて表示されます。新しい収集は、通常のカ ラーと輝度で表示されます。

表 12 表示機能

機能 フロント・パネル・キー / ソフトキー配置(詳細は内蔵ヘルプをご覧ください)

波形輝度(アナロ グ入力チャネル用)

[Intensity] 緯度(入力ノブのすぐ下にある小さい丸型キー)

輝度を高くすると、ノイズや稀にしか発生しないイベントを最大限に表示できます。

輝度を低くすると、複雑な信号がより詳細に表示されます。

残光表示、無限 [Display] ディスプレイ > 残光表示 > 残光表示、∞ 残光表示

残光表示、可変 [Display] ディスプレイ > 残光表示 > 残光表示、可変 残光表示、[Display] ディ スプレイ > 残光表示 > 時間、 入力ノブ

残光表示クリア [Display] ディスプレイ > 残光表示 > 残光表示クリア ディスプレイ・ク

リア

[Display] ディスプレイ > ディスプレイ・クリア

[Quick Action] クイック・アクション・キーでディスプレイをクリアするように設 定することもできます。“[Quick Action] クイック・アクション・キーの設定

" ページ 91 を参照してください。

グリッド輝度

[Display] ディスプレイ > グリッド > 輝度 , 入力ノブ グリッド・タイプ [Display] ディスプレイ > グリッド > グリッド(フル、mV、IRE)

波形ラベル [Display] ディスプレイ > ラベル >

“ ユーザが作成したテキスト・ファイルからラベルのリストをロードするには

" ページ 50 も参照。

ラベル・ライブラ リ・リセット

[Utility] ユーティリティ > オプション > 設定 > デフォルト・ライブラリ 注釈 [Display] ディスプレイ > 注釈 >

ユーザが作成したテキスト・ファイルからラベルのリストをロードす るには

テキスト・エディタでラベルのリストを作成し、ラベル・リストをオシロス コープにロードすることができます。これにより、オシロスコープのコント ロールでなくキーボードを使ってラベル・リストを編集できます。

最大 75 個のラベルのリストを作成して、オシロスコープにロードできます。

ラベルはリストの先頭に追加されます。75 個より多くのラベルをロードした場 合は、最初の 75 個だけが記憶されます。

テキスト・ファイルからオシロスコープにラベルをロードするには:

1 テキスト・エディタを使ってラベルを作成します。1 つのラベルの長さは最 大 10 文字です。ラベルとラベルの間はライン・フィードで区切ります。

2 ファイル名を labellist.txt とし、USB マス・ストレージ・デバイスに保存 します。

3 ファイル・エクスプローラ([Utility] > File Explorerを押す)を使って オシロスコープにリストをロードします。

ディスプレイ固定 [Quick Action] クイック・アクション・キーでディスプレイを固定するように設定 する必要があります。“[Quick Action] クイック・アクション・キーの設定 " ペー ジ 91 を参照してください。

トリガ・レベルの調整、垂直軸/水平軸設定の調整、データの保存などのさまざま な操作によって、表示の固定が解除されます。

表 12 表示機能 ( 続き )

機能 フロント・パネル・キー / ソフトキー配置(詳細は内蔵ヘルプをご覧ください)

注 記

ラベル・リストの管理

ライブラリ・ソフトキーを押すと、最近使用した 75 個のラベルのリストが表 示されます。このリストには、重複したラベルは保存されません。ラベルの末 尾には、いくつかの数字を付加することができます。ベース文字列がライブラ リ中の既存のラベルと一致する場合は、新規ラベルはライブラリに追加されま せん。例えば、ライブラリに A0 というラベルがあり、A12345 という新規ラベ ルを作成した場合は、この新規ラベルはライブラリに追加されません。

新しいユーザ定義ラベルを保存すると、リスト内の最も古いラベルが新しいラ ベルに置き換えられます。最も古いラベルとは、ラベルが最後にチャネルに割 り当てられてから最も時間が経ったもののことです。チャネルにラベルを割り 当てると、そのラベルはリスト中の最新の位置に移動します。したがって、ラ ベル・リストをしばらく使っていると、自分で作成したラベルが主にリストに 表示されるようになり、必要に合わせて機器画面をカスタマイズするのが容易 になります。

ラベル・ライブラリ・リストをリセット(次の項目を参照)すると、カスタ ム・ラベルはすべて削除され、ラベル・リストは工場設定に戻ります。

トリガ

トリガ・セットアップは、オシロスコープがデータを収集して表示するタイミ ングを指定します。例えば、アナログ・チャネル 1 の入力信号の立ち上がり エッジでトリガするようにセットアップできます。

入力チャネルまたは Ext Trig 入力 BNC をほとんどのトリガ・タイプのソース として使用することが可能です(“ 外部トリガ入力 " ページ 55 参照)。 トリガ・セットアップの変更はただちに有効になります。オシロスコープを停 止した状態でトリガ・セットアップを変更した場合は、[Run/Stop] 実行 / 停 止または[Single] シングルを押したときに、オシロスコープは新しい指定を 適用します。オシロスコープの動作中にトリガ・セットアップを変更した場合 は、オシロスコープは次の収集の開始時に新しいトリガ定義を使用します。

トリガ・セットアップはオシロスコープ・セットアップとともに保存できます

(“ 保存/リコール(セットアップ、画面、データ)" ページ 85 を参照)。

トリガ・ノブおよびキー

トリガ・タイプ

エッジ・トリガ・タイプの他に、パルス幅やビデオ信号によるトリガをセット アップすることができます。DSOX1000- シリーズのオシロスコープでは、パ ターン、立ち上がりおよび立ち下がりエッジ遷移時間のトリガ設定、および違 反の設定とホールドも可能です。

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