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EC力11盟後のイギリス農政

ドキュメント内 イギリス農業環境政策の展開に関する研究 (ページ 43-47)

共通農業政策(C A P)とイギリス農政

1973年のEC加盟に先だって, イギリスではE C )JrI!JUによって農業が受ける 影響について様々な議論がなされた。 NFUは, 当初, E C加盟に伴ってイギ リス固有の価格審議制度が廃止され, その結果, 政策決定への影響力が弱まる のではないかと危慎した。 また制度の変更により価格政策の対象からはずれる 品目が出てくること, 大陸からの野菜や果物の保護関税が撤廃されることなど,

全体としてEC加盟はイギリス農業者に不利であるとして加盟に反対するj17が 強かった。

しかし, より詳細!な検討が加えられた結果, イギリス}実業は経営規模が大き く耕地の分散も少ないため競争力に優れていること, C A Pの価格制度のもと でも農業者の受取り価絡は必ずしも低下しないことなど, E C )JII盟はイギリス 農業者の利益に反しないという認識がしだいに広がっていった。 納税者の1mで もE C )Jr!盟によって不足払いのための財政負担から免れるという考えプjが広ま

っfこ。

結局, イギリスはE Cに加盟し, 5 年間の移行JV]1mを経た1978íT� 1凡からC APがイギリス股業に全面的に適用されることになった。 C^Pの適Jijにより 農産物のfiHi絡政策は不足払し、からíilfi{各支持へと転換された。 不足払いは愉人市Ij

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限のない自r11なdT場メカニズムのも とで形成される安いdî場仙i絡をlìíJ 挺とし,

fdJí絡支持は輸入課徴金によって国際価絡と遮断されたところで形成される高い 市場佃i絡を前提としている。 価格政策は財政負担型から消貨省負担型へと転換 されたのである。

ところでI 1970年代初期には世界的な食料危機とオイルショ ックによるイン フレーションの進行とがあった。 そのため, この"引切における農産物価絡上昇 のどれだけがEC加盟によるものかを正確に計ることは困難である。 とはいえ,

ある推計によれば, イギリス農業者の受け取る実質価格はE C力11盟によってとF 均20%高くなり, そのため農業者の増産意欲は大いに刺激された。 一万, 消費 者価絡はCAPの採用により平均12%程度高くなったといわれる(後藤I 1990)。

この時期, 石油価絡や加工 ・ 流通貨の上昇によって食料価格は継続的に上昇 することが予想された。 そのことは国民の食料供給についての関心を高めた。

そこで政府はI 1975年に「自国資源による食料供給」という白書を発表し, そ れまでの10年間と同じく年率2.5%の農業生産の地大をうたった。 その理山と してI (1)将来大幅な価絡変動と国際的な食料不足が見込まれ, 食料の国際価 格は1960年代のような低価格時代ではなくなったことI (2)価絡の上昇と為替 の変動によって食料輸入額は地加する危険性があり, 国際収支上も問題である ことなどが指摘されている( MAFF, 1975 )。

さらに, それから4年後の1979年に発表された白書「民業と国民」において も地産指向が引き継がれた。 ただし, そこでは消費者や経済全体に対する負担 を考慮、して, 生産性向 上を通じた生産の拡大がうたわれている。 そして, さら に注目すべきは, 生産拡大が自然環境に及ぼす影響にも配慮すべきことが指摘 されている点である( MAFF. 1979 )。

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2. 1980年代の農政転換

このように, 政策の内容や重点に変化はみられるものの, 食料の増産はìì没後 イギリス農政におけるlつの大きな住であった。 2 J主にわたる世界大戦時の経 験と, 自給率の向上が国際収支の改善に寄与するという与え方が, そうした政 策の恨底にあった。 1973年以降の食料危機はこの政策選択に新たな恨拠を与え,

食糧増産の動きに拍車をかけたのである。

1973年のEC加問により, イギリスは従来からの農業法にもとづく農業政策 の継続性を尊重しつつも, E Cの共通農業政策の原則を受け入れた。 ところが,

表1 - 6に示すように, 当時イギリスはEC加盟国の'11で農場の平均而桜が最 も大きく, とりわけ穀作農業の生産力が高かった。 しかもECの穀物価絡はイ ギリスからみると割高で, イギリス農業者にとってその生産は極めて有利なも のとなった。

CAPのもとで急述に生産力を高めてきたEC農業ではあるが, しかし80年 代に人ると「バターのIll, ワインの湖!と抑撤されるほどの過剰問題を発生さ るようになってきた。 その処理は加盟凶に膨大なJI�'政負担を強いる ープJ , 補助

金付き輸出という形で貿易摩擦を激化させてきた。

それと同1I寺に, イギリス農業は環境問題という新たな記長組に也liJiすることに なった。 これまでの農業の在り方は生産拡大を至上IJ (1なとするあまり, lï然環 境の保全, 食killの 安全性, 野生生物の保護などをないがしろにしてきた, とい う批判が高まってきたのである。 すなわち, 窒素肥料の大量投下は地下水を汚 染し, }J�模拡大のための生垣や樹木の除去は野生生物の生息地を減少させた。

変化に富んだUI園風畏は一面単調な麦1111や菜種1111に変えられ, lilll場で大泣に焼 かれる麦藁の煙と灰は付近の空気を汚し, ときには交通を阻害することさえあ

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表1 - 6 EC加盟国の平均農場而積

(単位: ha) 1975年 1989年

ベルギー 13.9 15. 8

デンマーク 22. 8 34. 2

西ドイツ 13.8 17.7

ギリシャ 4. 0

スペイン 15.4

フランス 24. 3 28. 2

アイノレランド 20. 5 26.0 イタリア 7.8 5.6 ノレクセンフソレグ 23. 5 32. 1

オランダ 14.4 16. 1

ポルトガル 6. 7

イギリス 64. 3 67.9

EC平均 17.2 14. 0

出所: CEC(1980; 1994)

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