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工人階層

技術労働者 フ力労働者 コ崩労働者 自雇用者階層 自雇用者 私営企業主階層 私営企業主

その他階層 軍人、警察、その他

(注)弁事員階層は、管理人員、企業・事業体の 職員、例えば、秘書、簿記、パソコンに関する事 務的業務に従事する人員。自雇用者階層は自営 業を指す。

出所:鄭杭生・李路路等著『当代中国城市社会結 構』中国人民大学出版社,2004年,30頁。

 中国における経済改革は、第2次産業、第3次産業の労働者が増加する直接的な要因と なったが、特に、1990年代以降の景気の拡大過程において、都市部の所有形態別労働者構 造が大きく変化した。国有部門の従業員は1991年、1992年、1993年と、それぞれ318万 人、225万人、31万人の増加にとどまり、1995年の11,261万人をピークに減少し・2005 年には6,488万人となった。集団部門(集団所有制企業及びそれら管理下の組織)の従業 員は、1991年に79万人増加したが、1992年、1993年にそれぞれ7万人・228万人減少

し、さらに1994年、1995年には108万人、138万人減少した。2000年初頭の段階におい ては、さらに減少し、2005年には810万人となった。このように、集団部門の従業員は1990 年代前半には、増加から急激に減少するようになった(表1−8−3参照)。

表∬−8−3全国就業者数における都市部の就業者の推移 (単位二万人)

合計

小計 国有部門 集団部門 私営企業

香港・マ Jオ・台

p系

外資系 個人経営 その他

1978 40,152 9,514 7,451 2,048

一 一 一 15

1980 42,361 10,525 8,019 2,425

一 一 一 81

1985 49,873 12,808 8,990 3,324

一 一 6 450 38

1990 64,749 17,041 10,346 3,549 57 4 62 614 96 1991 65,491 17,465 10,664 3,628 68 69 96 692 49 1992 66152 17,861 10,889 3,621 98 83 138 740 56 1993 66,808 18,262 10,920 3,393 186 155 133 930 230 1994 67,455 18,653 1t214 3,285 332 211 195 t225 344

1995 68,065 19,040 11,261 3,147 485 272 241 1,560 370 1996 68,950 19,922 11,244 3,016 620 265 275 1,709 412 1997 69,820 20,781 11,044 2,883 750 281 300 1,919 511 1998 70,637 21616 9,058 t963 973 294 293 2,259 942

1999 71,394 22,412 8,572 1712 1,053 306 306 2,414 1ρ69 2000 72,085 23,151 8,102 t499 t268 310 332 2」36 1,186 2001 73,025 23,940 7,640 1,291 1,527 326 345 2,131 t369 2002 73740 24,780 7163 1122 1,999 367 391 2,269 1,666

2003 74,432 25,639 6,876 1,000 2,545 409 454 2,377 1,897

2004 75200 26,476 6,710 897 2,994 470 563 2,521 2,297

2005 75,825 27,331 6,488 810 3458 557 688 2,778 2,682

注:その他は株式合作企業、連営企業、有限会社、株式会社を含む。

出所:『中国統計摘要(2004)』中国統計出版社,42頁;『中国統計年鑑(2006)』中国統計出版社,7

−8頁より作成。

 一方、都市部門のなかには、従業員が急激に増加する部門も存在する。個人経営の従業 員は、1989年の648万人から1990年614万人にまで減少した後、1991年以降毎年増加

し、2005年には2,778万人となった。私営企業の従業員は1990年に入ると、毎年増加し、

1990年の57万人から、1999年の1,053万人にまで増加しており、2000年代に入ると、

さらに増加し2005年には3,458万人になり、その増加数が加速的に拡大している。

 香港・マカオ・台湾系企業の従業員は1990年、1991年にそれぞれ4万人、69万人であ ったが、1994年、1995年にはそれぞれ211万人、272万人と急激に増加しており・2000 年以降は毎年増加し、2005年には557万人になっている。外資系企業の従業員は1990年、

1g91年にそれぞれ62万人、96万人であったが、1994年、1995年にはそれぞれ195万人、

241万人に増加し、香港・マカオ・台湾系企業と同様に2000年以降は毎年増加し・2005 年には688万人になっている。

 その他の株式合作企業(従業員共同出資の企業)、連合経営企業(2っ以上の企業法人等 の出資の企業)、株式会社、有限会社の従業員は1990年の96万人から1991年の49万人 に減少したが、1992年には56万人に増加した。1993年、1994年にはそれぞれ230万人、

344万人に増加しており、さらに、1999年には1,069万人、2005年には2,682万人へと増 加している。

(3)都市部における農村労働者の構成

 都市部における農村労働者を雇用する企業、事業体等をみると、2005年の時点で国有部 門288.66万人、集団所有制部門146.50万木、その他部門1,087,95万人となっており、そ れぞれが就業人口に占める割合は4.5%、18.1%、26.5%となっている。

    表∬−8−4各地区城鎮(都市)企業体等の産業別における農村労働者数

(単位:人)

2003年 2004年 2005年 産業別 1143t773(計) 13,185,972(計) 15,231,102(計)

農林牧漁業 412,318 441,791 417鴻00

採掘業 475,036 553,959 642」44

製造業 5,458,555 6,797μ93 8.235β87

電力・ガス・水道 123ρ18 107,244 116,411

建築業 2,904,030 2,974,683 3.281486

交通運輸・郵政業 258,284 263,474 290ρ53

情報・インターネット・ソフトウェア 26,790 35,683 35ρ24

卸業・小売業 246567 282,837 316,683

宿泊・飲食業 264025 327ρ16 356464

金融業 102,658 109,700 103,275

不動産業 117,951 154,995 182,916

商務サービス 213,074 254,866 335,335 科学研究・技術サービス・地質探査 36099 53336 49643 水利・環境・公共設備管理業 152,949 167,331 190,384 社会サービス・その他サービス 43,730 59」68 67,793

教育 279,880 278,663 274,738

衛生、社会保障・社会福利業 89」05 90542 93209 文化教育・娯楽業 33,031 38242 37,779

公共管理・社会組織 194,673 194,949 204,978

出所1表皿一8−1に同じ,33−35頁。

 産業別からみた各地区の城鎮(都市)企業体等における農村労働者は、2003年の 11,431,773人から2004年の13,185,972人、さらに2005年には15,231,102人に増加して

いる。

 業種では、製造業、建築業は他の業種を上回っており、製造業の農村労働者は2003年の 5,458,555人から、2004年6,797,493人、2005年8,235,387人へと増加していζ・製造業

の農村労働者が城鎮(都市)企業体等の農村労働者全体に占める割合は・2003年47・7%か ら、2004年51.6%、2005年には54.0%に増加している・建築業は2003年の2,904,030 人から、2004年2,974,683人、2005年には3,281,486人に増加しているが・建築業の農村 労働者が城鎮(都市)企業体等における農村労働者全体に占める割合は・2003年の25・4%

から、2004年22.6%、2005年には21.5%へと減少した。しかし、製造業と建築業を合わ せると、2003年、2004年、2005年の都市部企業体等の農村労働者全体に占める割合が、

73.1%、74.2%、75.5%を占めていた(表ll−8−4参照)。

 地域別にみると、2005年の段階において、各地区城鎮(都市)の企業体等における農村 労働者の上位に占める省市は、広東(2,305,887人)、漸江(1,728,503人)・福建(1,523,439 人)、山東(1,325,965人)北京(887,493人)、江蘇(823,256人)、四川(794,467人)・

河南(610,798人)、湖北(510,191人)、上海(455,374人)の順となっている。河南、湖 北を除けば、全ては東部地域に属する省市である(表ll −8−5参照)。

         表皿一8−52005年各地区城鎮(都市)

企業体等の農村労働者数 地区 労働者数(人) 地区 労働者数(人)

北京 887,493 湖北 510」91

天津 146,684 湖南 477,958

河北 427,046 広東 2,305,887

山西 277,577 広西 275,439

内モンゴル 120,857 海南 45,509

遼寧 428,890 重慶 330,015

吉林 60,537 四川 794,467

黒竜江 97,740 貴州 262,276

上海 455,374 雲南 279,919

江蘇 823,256 チベット

9014

漸江 t728,503 陳西 178,866

安徽 254,728 甘粛 114,727

福建 1.523439 青海 16,002

江西 232,007 寧夏 50,803

山東 1,325,965 新彊 179,135

河南 610,798 合計 15,231,102

出所:表E−8−1に同じ,33頁。

 以上、農村労働者は都市部のその他部門(非公有制企業等)に多数雇用されており、産 業構造上において、また地域別から整理すると、製造業、建築業が大きなウェートを占め、

労働者の多くは経済発展の進んでいる東部地域の企業等に勤務しており、中国経済の発展 に大きな影響を与える労働者集団になっていることを示している。

第2節 職業選択行動に与える要因

(1)高等教育の普及

中国全土を混乱に陥れた文化大革命は勃発から10年を経て、1976年に終息した。1978

の共産党第11期3中全会は改革・開放政策を策定し、国家のあり方を政治運動から経済建 設へと転換させることになった。その後、経済改革、経済発展に資する人材の育成が学校 教育に課せられた重要な任務となっている。

 当時、最高指導者であった郵小平は、次のように指摘していた。「私たちが4つの現代化 を実現する鍵は、科学技術の発展にある。科学技術を発展させるためには、教育を軽視し てはならない」1)。また、「わが国が世界の先進水準に追いつくためには、何から着手すべ きか。私は科学と教育から着手すべきだと考える」2)という郵小平の言葉に示されていたよ うに、科学と教育とが結びつけられ、「科学技術は生産力である」3)と強調され、国家の経 済発展に直結する科学技術が重視されるようになった。このように指導者の発言によって、

中国は改革・開放政策導入以来、教育発展のスローガンとしてきた「経済は教育に依拠し なければならず、教育は経済に奉仕しなければならない」4)という相互依存の関係は、1980 年代の教育改革から始まり、21世紀の中国においても現実の取り組みとして機能している。

 1985年に中国共産党中央委員会は「教育体制改革に関する決定」を公布し、教育行政に おける中央政府によるマクロ管理の強化と財政も含めた地方分権の促進を基本とする教育 制度整備の基本的な方針を示した。同時に、職業技術教育と高等教育を発展させることを 表明している。1993年に中国共産党中央委員会は「中国教育の改革と発展に関する基本要 綱」を公布し、改革・開放政策後の教育に対する総括を進めるとともに、21世紀に向けた 教育発展の基本方針を示した。そこでは教育の地方分権の促進と教育改革を雇用管理と連 動させるという社会主義制度の根本に関わる問題について論じ、一層の市場経済化を推進 していくことを明示している。同年国務院は「高等教育の調整・改革、加速的発展の若干 の問題に関する意見」を公布し、1995年には、「中華人民共和国教育法」が制定された。同 法は中国の教育基本法的性格を持つものであり、従来の九年制義務教育の実施、教育行政 の地方分権を促進することが明記され、1999年には「高等教育法」が施行された。

 中国の高等教育は、普通教育、職業教育、成人教育5)の3つの領域に分けられる。普通 教育は、大学院(修士課程・博士課程)、大学の本科、専科から構成される。労働者予備軍

と位置づけられる大学生は1990年代以降の高等教育の普及によって卒業生は増加しつつあ る(表II−8−6参照)。

 大学数は1978年の598校から1985年には1,016校となり、在学生数は85.6万人から 170.3万人に増加した。募集定員は1978年の40.2万人から1980年28.1万人に減少した が、1985年には61.9万人に増加し、卒業生数は1978年の16.5万人から1980年14.7万 人に減少し、1985年には31.6万人に増加した。1985年には大学、募集定員、在学生卒業 生はそれぞれ1,016校、61.9万人、170.3万人、31.6万人に増加しおり、1989年には大学 数は1,075校、在学生数208.2万人、卒業生57.6万人に増加したが、募集定員が1988年 より7.3%減少した。1990年、学校数は1989年と同じ1,075校で変化がなかったが、在学 生数は206。3万人に減少した。募集定員数、卒業生数はそれぞれ60.9万人、61.4万人とな

った。

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