Dynamic Workload Console から IBM Workload Scheduler エージェントのトレ ース・ファイルを収集する方法について説明します。
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以下のアクションを実行することによって、IBM Workload Scheduler エージェン トのトレース・ファイルを収集できます。
1. Dynamic Workload Console にログインします。
2. 上部のナビゲーション・バーで、「システム状況および正常性」 > 「ワークロ ード・モニター」 > 「ワークロードのモニター」をクリックします。
3. 「エンジン」フィールドで 1 つ以上のエンジンを選択します。
4. 「オブジェクト・タイプ」フィールドで「ワークステーション」を選択します。
5. 「その他のアクション」メニューで、「エージェント・ログの収集」を選択しま す。
すべてのエージェント・トレースを含む .zip ファイルが作成されます。
注:
.zip ファイルのサイズが非常に大きい場合、エラー・メッセージが表示されること があります。この場合は、エージェント・ワークステーションでのログ・ファイル のサイズを縮小してみてください。
セルフサービス・モバイル・アプリケーションのログ・ファイル
セルフサービス・カタログ・モバイル・アプリケーションおよびセルフサービス・
ダッシュボード・モバイル・アプリケーションのログ・ファイルは、Dynamic
Workload Console グローバル設定ファイルで構成できます。ログ・ファイルは、
デフォルトで使用可能になっています。
詳しくは、「Dynamic Workload Console ユーザーズ・ガイド」でモバイル・アプリ ケーションのアクティビティーの監査に関するセクションを参照してください。
ログ・ファイルは以下のパスに書き込まれます。
UNIX の場合:
<JazzSM_profile_dir>/logs/server1/audit_SSC_SSD.log Windows の場合:
<JazzSM_profile_dir>¥logs¥server1¥audit_SSC_SSD.log
ここで、JazzSM_profile_dir のデフォルト値は以下のとおりです。
¥TWA¥JazzSM¥profile または /opt/IBM/JazzSM/profile。
動的ワークロード・スケジューリングのログ・ファイルとトレース・ファイ ル
動的ワークロード・スケジューリング・プロセスによって生成されるログとトレー スのほとんどは、IBM Workload Scheduler マスター・ドメイン・マネージャーの ログ・ファイルとトレース・ファイルに含まれています。また、 41 ページの表 4 にリストされているファイルにも、これらのプロセスによるログおよびトレースの 資料が含まれています。
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表 4. ログ・ファイルとトレース・ファイルの場所
コンポーネント パス トレース・ファイル ログ・ファイル 内容
IBM Workload Schedulerマス ター・ドメイ ン・マネージャ ー
<WAS_profile_path>
/logs/twaserverN
ここで、N は TWA インスタンスの 数で、<WAS_profile_path> のデフォル トのパスは TWA_home/WAS/TWSprofile です。
native_stderr.log native_stdout.log serverStatus.log startServer.log stopServer.log SystemErr.log trace.log
SystemOut.log
動的ワーク ロード・ス ケジューリ ングで使用 する追加の ログ・ファ イル
IBM Workload Schedulerエー ジェント
TWA_home /TWS/stdlist/JM JobManager_trace.log ita_trace.log
JobManager_message.log ita_message.log
ログ・ファ イルとトレ ース・ファ イル TWA_home /TWS/stdlist/JM/
JOBMANAGER-FFDC/yy-mm-dd/
JobManager_message.log 処理エラー のログ・フ ァイル Job Brokering
Definition Console
user's home directory/jd_workspace/
.metadata/tivoli/JBDC/logs
trace.log msg.log、msg_cbe.log トレース・
ファイル
$TEMP/TWA/jbdc851
trace_installation.log trace_installation_xml.log
msg_installation.log インストー ルのログ・
ファイルと トレース・
ファイル
Job Brokering Definition Console のログの活動化
デフォルトでは、ロギングは無効です。ログ・ファイルを生成するには、「プリフ ァレンス」ダイアログ・ボックスでトレースを有効にする必要があります。
ロギングを有効にするには、以下の手順を実行します。
1. Windows メニューの「プリファレンス」を選択します。「プリファレンス」ダ
イアログ・ボックスが表示されます。
2. オプションとして、「ログ・ファイル・ディレクトリー」フィールドにログ・フ ァイルのパスと名前を指定します。
3. 「コンソールへのロギングを有効にする」チェック・ボックスを選択します。
ログは、表 4 に示されているディレクトリーに保存されます。
動的エージェントのログ・ファイルとトレース・ファイル
エージェントのログおよびトレース・ファイルを収集する方法について説明しま す。
以下のアクションを実行することによって、エージェントのログおよびトレース・
ファイルを収集できます。
エージェントが稼働している場合:
44 ページの『twstrace コマンド』で説明されているように、twstrace コ マンドを実行します。
エージェントが停止している場合:
JobManager.ini ファイルの [JobManager.Logging] セクションを構成しま す。
詳しくは、「IBM Workload Scheduler 管理ガイド」のログ・メッセージ・
プロパティー [JobManager.Logging.cclog] の構成に関するセクションを参 照してください。この手順では、動的エージェントを停止してから再始動す る必要があります。
ログ・メッセージは以下のファイルに書き込まれます。
Windows オペレーティング・システム:
<TWA_home>¥TWS¥stdlist¥JM¥JobManager_message.log UNIX および Linux オペレーティング・システム:
<TWA_home>/TWS/stdlist/JM/JobManager_message.log
トレース・メッセージは以下のファイルに書き込まれます。
Windows オペレーティング・システム:
v <TWA_home>¥TWS¥stdlist¥JM¥ITA_trace.log
v <TWA_home>¥TWS¥stdlist¥JM¥JobManager_trace.log v <TWA_home>¥TWS¥JavaExt¥logs¥javaExecutor0.log UNIX および Linux オペレーティング・システム:
v <TWA_home>/TWS/stdlist/JM/ITA_trace.log
v <TWA_home>/TWS/stdlist/JM/JobManager_trace.log v <TWA_home>/TWS/JavaExt/logs/javaExecutor0.log 拡張オプションのあるジョブ・タイプに関するロギング情報
実行可能ジョブ・タイプおよびアクセス方式ジョブ・タイプ以外では、
logging.properties ファイルを使用して、拡張オプションのあるジョブ・
タイプのロギング・プロセスを構成できます。
logging.properties ファイルは、IBM Workload Scheduler for z/OS エ ージェントの TWA_home/TWS/JavaExt/cfg/logging.properties の下にあり ます。
インストール後、このファイルは次のようになります。
# Specify the handlers to create in the root logger
# (all loggers are children of the root logger)
# The following creates two handlers
handlers = java.util.logging.ConsoleHandler, java.util.logging.FileHandler
# Set the default logging level for the root logger .level = INFO
# Set the default logging level for new ConsoleHandler instances java.util.logging.ConsoleHandler.level = INFO
# Set the default logging level for new FileHandler instances java.util.logging.FileHandler.level
= ALL
java.util.logging.FileHandler.pattern
= C:¥TWA_home¥TWS¥JavaExt¥logs¥javaExecutor%g.log java.util.logging.FileHandler.limit
= 1000000
java.util.logging.FileHandler.count
= 10
# Set the default formatter for new ConsoleHandler instances java.util.logging.ConsoleHandler.formatter =
java.util.logging.SimpleFormatter java.util.logging.FileHandler.formatter =
java.util.logging.SimpleFormatter
# Set the default logging level for the logger named com.mycompany com.ibm.scheduling = INFO
次の内容をカスタマイズできます。
v 次のキーワードのロギング・レベル (INFO から WARNING、ERROR、または ALL に)。 .level
内部ロガーのロギング・レベルを定義します。
com.ibm.scheduling
拡張オプションのあるジョブ・タイプのロギング・レベルを定義 します。拡張オプションのあるジョブ・タイプに関する情報をロ グに記録するには、このキーワードを ALL に設定します。
v ログが書き込まれるパス。次のキーワードで指定します。
java.util.logging.FileHandler.pattern
エージェント稼働中のトレース・プロパティーの構成
twstrace コマンドを使用して、稼働しているエージェントでのトレースを設定しま
す。
twstrace コマンドを使用すると、稼働しているエージェントに対して以下のアクシ
ョンを実行することができます。
v 44 ページの『コマンドの使用法およびバージョンの確認』. v 44 ページの『トレースを有効/無効にする』.
v トレースを特定のレベルに設定し、作成するトレース・ファイルの数を指定し、
トレース・ファイルそれぞれの最大サイズを指定します。 44 ページの『トレ ース情報の設定』を参照してください。
v 45 ページの『トレース情報の表示』.
v コマンド行を使用して、トレース・ファイル、メッセージ・ファイル、および構 成ファイルを圧縮ファイルに収集します。 45 ページの『トレース情報の収集』
を参照してください。
v Dynamic Workload Console を使用して、トレース・ファイル、メッセージ・
ファイル、および構成ファイルを圧縮ファイルに収集します。「トラブルシュー ティング・ガイド」で、Dynamic Workload Console から IBM Workload
Scheduler エージェントのトレースを取得する方法に関するセクションを参照し
てください。
また、 エージェントの構成セクションで説明されているように JobManager.ini フ ァイルの [JobManager.Logging] セクションを編集することによって、エージェン トが稼働していないときのトレースを構成できます。この手順では、エージェント
twstrace コマンド
twstrace コマンドを使用して、エージェントのトレースを構成し、ログ、トレー
ス、および構成ファイル (ita.ini および jobManager.ini) を収集します。停止して から再始動することなく、稼働中に、情報はすべて圧縮ファイルに収集されます。
コマンドの使用法およびバージョンの確認
コマンドの使用法およびオプションを調べるには、次の構文を使用してください。
構文
twstrace -u | -v パラメーター
-u コマンドの使用法を表示します。
-v コマンドのバージョンを表示します。
トレースを有効/無効にする
トレースのレベルを最大または最小に設定するには、以下の構文を使用します。
構文
twstrace -enable | -disable パラメーター
-enable
トレースを最大レベルに設定します。最大レベルは 1000 です。
-disable
トレースを最小レベルに設定します。最小レベルは 3000 です。
トレース情報の設定
トレースを特定のレベルに設定し、作成するトレース・ファイルの数を指定し、ト レース・ファイルの最大サイズを指定するには、次の構文を使用してください。
構文
twstrace [ -level <level_number> ] [ -maxFiles <files_number> ] [ -maxFileBytes
<bytes_number> ] パラメーター
-level <level_number>
トレース・レベルを設定します。 1000 から 3000 の範囲で値を指定します。
3000 はデフォルト値でもあります。このパラメーターを 3000 に設定すると、
詳細レベルは最も低くなり、トレース・メッセージ数は最少になる点に注意して ください。トレース・レベルを上げて、最大トレース・レベルにして最も詳細な トレース・メッセージが得られるようにする場合は、この値を 1000 に設定しま す。