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このパラメータは、ファイルを作成するためのディスク上の有効な位置を指定します。ファイ ル・システム上のディレクトリまたは自動ストレージ管理ディスク・グループを指定できます。

複数のデータベース間でのフラッシュ・リカバリ領域の共有 複数のデータベース間でのフラッシュ・リカバリ領域の共有 複数のデータベース間でのフラッシュ・リカバリ領域の共有 複数のデータベース間でのフラッシュ・リカバリ領域の共有

次のいずれかの条件を満たす場合、複数のデータベースでDB_RECOVERY_FILE_DESTに同じ 値を指定できます。

DB_UNIQUE_NAMEに同じ値が指定されているデータベースがない

DB_UNIQUE_NAMEが指定されていないデータベースで、DB_NAMEに同じ値が指定されて いるデータベースがない

このようにしてデータベースが単一のフラッシュ・リカバリ領域を共有する場合、フラッ シュ・リカバリ領域を保持しているファイル・システムまたはASMディスク・グループには、

すべてのデータベースのすべてのリカバリ・ファイルを保持できる十分な大きさが必要です。

別のデータベースのDB_RECOVERY_FILE_DEST_SIZEのすべての値を追加した後、3-16ペー ジの「フラッシュ・リカバリ領域のサイズ: DB_RECOVERY_FILE_DEST_SIZE」で説明するよ うに、実際のディスク領域を割り当てる際のミラー化や圧縮などのオーバーヘッドについて考 慮します。

フラッシュ・リカバリ領域使用時の初期化パラメータの制限 フラッシュ・リカバリ領域使用時の初期化パラメータの制限 フラッシュ・リカバリ領域使用時の初期化パラメータの制限 フラッシュ・リカバリ領域使用時の初期化パラメータの制限

フラッシュ・リカバリ領域を使用する際は、その他の初期化パラメータの影響を受けます。

REDOログのアーカイブ先を指定するのに、LOG_ARCHIVE_DESTおよびLOG_ARCHIVE_

DUPLEX_DESTパラメータを使用することはできません。かわりに、新しいLOG_

ARCHIVE_DEST_nパラメータを使用する必要があります。LOG_ARCHIVE_DEST_nパラ メータのセマンティクスについては、『Oracle Databaseリファレンス』を参照してくださ い。

リカバリ領域を作成し、ローカルのアーカイブ先を他に設定しない場合は、LOG_

ARCHIVE_DEST_10は暗黙的に USE_DB_RECOVERY_FILE_DESTに設定されます(アー カイブREDOログ・ファイルはフラッシュ・リカバリ領域に送信されます)。

注意注意

注意注意: 指定した値には、特定の種類のディスクのオーバーヘッドは含まれま せん。

ブロック0または各OracleファイルのOSブロック・ヘッダーは、このサ

イズに含まれません。フラッシュ・リカバリ領域で必要な実際のディス ク使用量を計算する場合、このデータ用に10%多く見積もります。

基礎となるファイル・システムがミラー化または圧縮されている場合、

あるいはOracleでは認識されないオーバーヘッドの影響を受けている場

合、DB_RECOVERY_FILE_DEST_SIZEは、ディスクで占有される実際 のサイズではありません。たとえば、通常の冗長性(双方向のミラー化)

ASMディスク・グループにフラッシュ・リカバリ領域を構成する場合、

Xバイトの各ファイルがASMディスク・グループの2Xバイトを占有し ます。このような場合、DB_RECOVERY_FILE_DEST_SIZEには、ASM ディスク・グループのディスクの1/2未満のサイズを設定する必要があ ります。同様に、高度な冗長性(3方向のミラー化)ASMディスク・グ ループを使用する場合、DB_RECOVERY_FILE_DEST_SIZEには、ディ スク・グループのディスクの1/3未満のサイズを指定する必要がありま す。

Recovery Manager用のフラッシュ・リカバリ領域の設定

DB_RECOVERY_FILE_DESTをDB_CREATE_FILE_DESTパラメータ、またはいずれかの DB_CREATE_ONLINE_LOG_DEST_nパラメータと同じ値に設定しないことをお薦めしま す。DB_RECOVERY_FILE_DESTがこれらのパラメータと同じ場合、アラート・ログに警 告が記録されます。

既存データベースへのフラッシュ・リカバリ領域の追加 既存データベースへのフラッシュ・リカバリ領域の追加 既存データベースへのフラッシュ・リカバリ領域の追加 既存データベースへのフラッシュ・リカバリ領域の追加

フラッシュ・リカバリ領域を作成するには、初期化パラメータ・ファイル(PFILE)に必要な パラメータを設定し、データベースを再起動します。また、この例に示すとおり、ALTER SYSTEMを使用してDB_RECOVERY_FILE_DESTおよびDB_RECOVERY_FILE_DEST_SIZE初 期化パラメータを設定して、オープン状態のデータベースにフラッシュ・リカバリ領域を追加 することもできます。

1. SQL*Plusを起動してデータベースに接続してから、フラッシュ・リカバリ領域のサイズを

設定します。たとえば、10GBに設定します。

SQL> ALTER SYSTEM SET DB_RECOVERY_FILE_DEST_SIZE = 10G SCOPE=BOTH SID='*';

SCOPEにBOTHを設定して、メモリーとサーバー・パラメータ・ファイルの両方に変更を 適用しています。(シングル・インスタンス・データベースではSIDを「*」に設定しても 影響はありませんが、RACデータベースではすべてのインスタンスで変更が有効になりま す。)

2. フラッシュ・リカバリ領域の位置を設定します。たとえば、フラッシュ・リカバリ領域の 位置がファイル・システム・ディレクトリ/disk1/flash_recovery_areaである場合 は、次のように設定できます。

SQL> ALTER SYSTEM SET DB_RECOVERY_FILE_DEST = '/disk1/flash_recovery_area' SCOPE=BOTH SID='*';

フラッシュ・リカバリ領域の位置が自動ストレージ管理ディスク・グループdisk1である 場合は、次のように設定できます。

SQL> ALTER SYSTEM SET DB_RECOVERY_FILE_DEST = '+disk1' SCOPE=BOTH SID='*';

V$RECOVERY_FILE_DEST および および および および V$FLASH_RECOVERY_AREA_USAGE の使用 の使用 の使用 の使用

V$RECOVERY_FILE_DESTおよびV$FLASH_RECOVERY_AREA_USAGEビューを使用すると、

フラッシュ・リカバリ領域に十分な領域を割り当てているかどうかを判断できます。

V$RECOVERY_FILE_DESTビューを問い合せて、フラッシュ・リカバリ領域の現在の位置、

ディスク割当て制限、使用領域、ファイル削除による再利用可能な領域、およびファイルの合 計数を確認します。

SQL> SELECT * FROM V$RECOVERY_FILE_DEST;

NAME SPACE_LIMIT SPACE_USED SPACE_RECLAIMABLE NUMBER_OF_FILES --- --- --- -- ---/mydisk/rcva 5368709120 109240320 256000 28

V$FLASH_RECOVERY_AREA_USAGEビューを問い合せて、ファイルのタイプごとに使用されて いるディスク割当て制限の合計の割合、および各タイプのファイルの領域で、不要なファイル、

冗長なファイルまたはテープにバックアップ済であるファイルを削除することによって再利用 可能となるサイズを確認できます。

SQL> SELECT * FROM V$FLASH_RECOVERY_AREA_USAGE;

FILE_TYPE PERCENT_SPACE_USED PERCENT_SPACE_RECLAIMABLE NUMBER_OF_FILES 注意

注意 注意

注意: DB_RECOVERY_FILE_DEST_SIZEは、DB_RECOVERY_FILE_DEST を指定する前に指定する必要があります。

Recovery Manager用のフラッシュ・リカバリ領域の設定

ARCHIVELOG 4.05 2.01 31 BACKUPPIECE 3.94 3.86 8 IMAGECOPY 15.64 10.43 66 FLASHBACKLOG .08 0 1

V$RECOVERY_FILE_DESTおよびV$FLASH_RECOVERY_AREAビューの詳細は、『Oracle

Databaseリファレンス』を参照してください。

フラッシュ・リカバリ領域の無効化 フラッシュ・リカバリ領域の無効化 フラッシュ・リカバリ領域の無効化 フラッシュ・リカバリ領域の無効化

フラッシュ・リカバリ領域を無効にするには、DB_RECOVERY_FILE_DEST初期化パラメータ をNULL文字列に設定します。たとえば、次のSQL*Plus文を使用して、稼働中のデータベー スのパラメータを変更します。

ALTER SYSTEM SET DB_RECOVERY_FILE_DEST='' SCOPE=BOTH SID="*";

これで、データベースは以前のDB_RECOVERY_FILE_DESTの位置に格納されているファイル にフラッシュ・リカバリ領域の領域管理機能を提供しなくなります。ただし、ファイルは

Recovery Managerリポジトリに認識され、バックアップおよびリストア操作を実行できます。

バックアップ保存方針の構成 バックアップ保存方針の構成 バックアップ保存方針の構成 バックアップ保存方針の構成

バックアップ保存方針では、データのリカバリ要件に従って、保存する必要があるバックアッ プを指定します。この方針は、リカバリ期間(リカバリ可能な過去の最大日数)または冗長性

(保持するバックアップ・ファイルのコピーの数)に基づいています。

保存方針を設定するには、CONFIGUREコマンドを使用します。

リカバリ期間ベースの保存方針の構成 リカバリ期間ベースの保存方針の構成 リカバリ期間ベースの保存方針の構成 リカバリ期間ベースの保存方針の構成

CONFIGUREコマンドのRECOVERY WINDOWパラメータでは、現時点と最初のリカバリ可能ポ イント間の日数を指定します。Recovery Managerは、リカバリ期間内の全体バックアップやレ ベル0の増分バックアップを必要なものとみなします。また、すべてのアーカイブ・ログと、

期間内の任意の時点にリカバリする必要のあるレベル1の増分バックアップも保持します。

Recovery ManagerプロンプトでCONFIGURE RETENTION POLICYコマンドを実行します。次

の例では、データベースを過去1週間のどの時点の状態にでもリカバリできます。

RMAN> CONFIGURE RETENTION POLICY TO RECOVERY WINDOW OF 7 DAYS;

Recovery Managerは、リカバリ期間によって不要となったバックアップを自動的には削除しま

せん。かわりに、REPORT OBSOLETEの出力やV$OBSOLETE_BACKUP_FILESのOBSOLETE列 に、OBSOLETEとして表示します。DELETEOBSOLETE コマンドを実行すると、Recovery

Managerは不要なファイルを削除します。

冗長性ベースの保存方針の構成 冗長性ベースの保存方針の構成 冗長性ベースの保存方針の構成 冗長性ベースの保存方針の構成

CONFIGURERETENTIONPOLICYコマンドのREDUNDANCYパラメータでは、Recovery

Managerが保持する必要がある各データ・ファイルおよび制御ファイルのバックアップの数を

指定します。つまり、特定のデータ・ファイルまたは制御ファイルのバックアップの数が REDUNDANCYの設定を超えると、Recovery Managerは余分なバックアップを不要とみなしま す。デフォルトの保存方針は、REDUNDANCY=1です。

さらにバックアップが作成されると、Recovery Managerは保存するバックアップと不要なバッ クアップを追跡します。Recovery Managerは、すべてのアーカイブ・ログと、必要なバック アップのリカバリに必要な増分バックアップを保持します。

データ・ファイル7を月曜日、火曜日、水曜日および木曜日にバックアップすると仮定します。

データ・ファイルのバックアップは4つ作成されます。REDUNDANCYが2の場合、月曜日と火 参照

参照 参照 参照:

CONFIGURE構文の詳細は、『Oracle Databaseバックアップおよびリ カバリ・リファレンス』を参照してください。

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