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Codex 委員会のミネラル NRV-R とわが国のミネラル NRVs をも とにした日本人の集団特性の比較検討

ドキュメント内 平成 (ページ 84-87)

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研究課題 IV. Codex 委員会のミネラル NRV-R とわが国のミネラル NRVs をも

85 用した。

C.D. 結果及び考察

国民健康・栄養調査の結果を利用して、

ミネラル類の摂取量がNRV(-R)s 未満の集

団及びNRV(-R)s以上の集団について比較

した。

カルシウムについては、Codex委員会の

NRV-R以上で摂取する人の割合は低く、全

体で3.8%、男性では4.5%、女性は3.3%で あった。一方、わが国の NRV以上で摂取 する人の割合はCodex委員会のNRV-Rを カットポイントとした場合に比べて高く なり、全体で19.3%、男性では20.5%、女

性は 18.3%であった。これは、わが国の

NRV(680 mg)が、Codex委員会が設定する 値に比べ低いためである。Codex委員会及 びわが国の設定のどちらの値をカットポ イントとして用いた場合においても、食品 消費量の多い男性は、女性に比べてカット ポイント以上での摂取者の割合が高くな った。

鉄については、Codex委員会では吸収率 の違いに応じた2種類のNRV-R を設定し ている。高吸収率を想定した15%、低吸収 率を想定した10%の設定である。Codex委 員会の NRV-R(高吸収率、15%) 以上での 摂取者の割合は低く、全体でわずか0.2%、

男性では0.2%、女性では0.1%であった。

低吸収 率 10%の Codex 委員会 の NRV-R(22.0 mg)をカットポイントとすると、

NRV-R 以上での摂取者の割合は高くなる

ものの、低割合であることに変わりは無か った。一方、わが国の NRV設定には、月 経の有無が考慮されていないため国際的 にも低い値(6.8 mg)が設定されており、

NRV 以上での摂取者の割合は Codex 委員

会 NRV-R をカットポイントとした場合よ

りも高くなり、全体で 57.9%、男性では 63.8%、女性は52.8%であった。Codex委員 会及びわが国の設定のどちらの値を用い た場合でも、食品消費量の多い男性は、女 性に比べてカットポイント以上での摂取 者の割合が高くなった。

Codex委員会では、亜鉛についても鉄と

同様に、吸収率の違いに応じた 2 種類の

NRV-R が設定されている。高吸収率を想

定した30%、低吸収率を想定した22%の設

定である。高吸収率のCodex委員会 NRV-R(11.0 mg)以上での摂取者の割合は低く、

全体で3.1%、男性では5.4%、女性では1.2%

であった。低吸収率のCodex委員会 NRV-R(14.0 mg)をカットポイントとした場合に

は、NRV-R以上での摂取者の割合は増える

ものの、集団ごとの数値の傾向は同様であ った。一方、わが国のNRV には、国際的 にも低い値(8.8 mg)が設定されており、

NRV 以上での摂取者の割合は Codex 委員

会 NRV-R をカットポイントとした場合に

比べ高くなり、全体で 33.3%、男性では 46.5%、女性は21.7%であった。Codex委員 会及びわが国で設定されているどちらの 値を用いても、食品消費量の多い男性は、

女性に比べてカットポイント以上での摂

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「日本人の食事摂取基準(2015年版)」に 基づき設定されているわが国のNRVs2015 とCodex委員会が設定するNRV-Rsとを比 較した場合、一部の栄養成分については乖 離が明らかとなっている。本年度の研究で は、日本人が実際に摂取しているミネラル 類の量について、NRV-Rs あるいは NRVs をカットポイントとし、必要量を摂取して いる人の割合について解析した。その結果、

ミネラル類についても、Codex 委員会の

NRV-Rsの中には、日本人の摂取量の実態

からは乖離した値が設定されている場合 が複数あることも明らかとなった。特にカ ルシウム、鉄、亜鉛に関しては、Codex委 員会のNRV-Rsとわが国のNRVsとの間に 乖離がある。Codex委員会のミネラル類の

NRV-Rsをカットポイントとすると、その

値を満たして摂取している日本人の割合 は極めて低くなる。特に、日本人のカルシ ウム摂取量は高いとは言えず、国際的な

NRV-R の値に近づけることの実現可能性

は低いと考えられる。鉄を対象とした値の 設定には、Codex委員会とわが国との間に ある考え方の違いが顕著に表れている。わ が国においても、国際的に考慮されている 月経の有無を考慮することで、NRVの国際 整合が進むと考えられる。

日本人の食生活を踏まえてNRVsを設定

することが現在の方針である。この方針に 沿って今後も NRVs を設定するとともに、

栄養成分表示に活用することが望まれる。

さらに、「日本人の食事摂取基準2020年版」

を最新の科学的根拠として、これまでに設 定されたNRVsを再検証することが求めら れる。NRVsの活用に当たっては、食品消 費量が大きく影響することから、性差等の 要素を考慮することも重要である。

E.研究発表 1. 論文発表

1)石見佳子:栄養表示のための栄養参照量 の 国 際 比 較, 栄 養 学 雑 誌, 75(1), 39-46(2017)

2)Tsuboyama-Kasaoka N, Takimoto H, Ishimi Y: Comparison of Nutrient Reference Values for Food Labeling in Japan with CODEX Recommendations, Based on DRIs and Nutrient Intake in Japan, J Nutr Sci Vitaminol, 65(1), 102-105(2019)

2. 学会発表

石 見 佳 子:栄 養 表 示 と 食 事 摂 取 基 準, 第 65 回日本栄養改善学会シンポジウム, 2018.9.5

F. 知的財産権の出願・登録状況 特になし

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研究課題 V. Food Safety における最新技術の導入状況と

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