研究課題 II. 食品安全行政の国際化のためのリスクコミュニケーション
E. 研究発表
1) 松尾真紀子, 渡邉敬浩:シンポジウム:
Codex における日本の貢献と今後の課題,
食品衛生研究, 69(9), 17-24 (2019)
2) 松尾真紀子, 小島三奈:開催報告 国際 シンポジウム:Codex委員会の将来の展望 と 課 題, 食 品 衛 生 研 究, 68 (10), 31-37 (2018)
F. 知的財産権の出願・登録状況 特になし
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研究課題 III. 食品安全行政の国際化に不可欠な研修の計画と実施への協力
A.研究目的
Codex 委員会の枠組み内に限らず、諸外
国政府等と実際に交渉をし、国際的に調和 した食品規格等を策定する政府職員がその 基礎としなければならない、特に科学的な 原理・原則を知り、事案に応じて活用する能 力を養成しさらには向上させ継続させてい くことが、わが国の食品安全行政の国際化 戦略において重要な役割を果たすことは明 らかであり課題でもある。本研究課題では、
政府内担当部局が実施する政府職員を対象 とした研修に資する、効果的なプログラム 開発の検討を目的とした。また、実施にも協 力した。
B.研究方法
平成29年度~令和元年度の3 年間に亘 り毎年、食品安全行政に携わる厚生労働省 担当職員の国際的な対応能力の向上に必 要な重要事項のうち、食品微生物学の基礎、
Codex委員会における食品衛生の一般原則
と HACCP、食品における微生物規格の原
則、微生物のリスクアナリシス及びリスク マネジメントのガイドライン並びに、分析 とサンプリングに関する研修に使用する 教材を、新たに入手した知見また特定した 課題を踏まえて更新するとともに、それら を用いて、厚生労働省が開催した研修会に おいて講義を行った。
C.D. 結果及び考察
厚生労働省の担当部署の計画をもとに当 研究班との調整の結果、食品安全行政の国 際化戦略のためのリスク管理者向けの研修 が以下の通り毎年開催された。
平成29年度:2017年6月~8月にかけて計 15回開催
平成30年度:2018年7月~9月にかけて計 17回開催
令和元年度:2019 年7月~9 月にかけて計 18回開催
本研修は、基本的には、厚生労働省医薬・
生活衛生局の食品安全行政担当職員を対象 として行われ、本研究班は毎年、一部研修に ついて教材と講師を提供した。その時々の 必要性を踏まえ、各年の研修プログラムに は若干の変更が加えられている。以下には 令和元年度の研修プログラムの概要を示す。
<総論>(計2回)
食品安全行政の国際化について リスクアナリシスについて
<各論>
・分析並びにサンプリング(計3回):国際対 応に必要な分析の基礎知識、分析の目的と 実行
汚染物質(計3回):国際対応に必要な食品汚 染物質の基礎知識、食品汚染物質のリスク 管理
農薬・動物用医薬品(計3回):国際対応に必 要な農薬・動物用医薬品の基礎知識、農薬・
83 動物用医薬品のMRL設定
食品添加物(計2回):国際対応に必要な食品 添加物の基礎知識、食品添加物規制の考え 方とその対応
微生物(計3回):国際対応に必要な食品中の 微生物管理の基礎知識、食品中の微生物の リスク管理
食品輸出入の検査・認証制度(1回):国際対 応に必要な食品輸出入検査・認証制度の基 礎知識
平成29年度から令和元年度までの3年間 を通じて以下に挙げる講師が各講義を担当 した。
・農林水産省顧問:山田友紀子博士(総論、
汚染物質、農薬・動物用医薬品、食品添加物)
・山口大学共同獣医学部:豊福肇(研究分担 者)(食品衛生の一般原則と HACCP、微生物 のリスク評価、食品輸出入の検査・認証制度)
・国立医薬品食品衛生研究所:渡邉敬浩(分 析並びにサンプリング)
食品安全行政の国際化戦略のための研修 として、横断的に必要な原理・原則等に関す
る知識を提供する総論に始まり、化学物質 ハザード、微生物ハザード、分析並びにサン プリング法、さらに食品の輸出入における 検査・認証制度に関する知識を提供する各 論を、基礎及び応用に分け、適宜演習の実施 を含め研修プログラムは計画された。
受講者を対象としたアンケートでは、回 答者全員が本研修を大変有用であった又は 有用であったと評価した。より具体的な事 案の解説を聞きたいとの要望もあり、解説 する事案を受講者に挙げさせることも含め て研修と捉え、検討する価値があると考え る。今後も、職員への知識や情報の提供、さ らにはそれらの定着・向上を図るために、よ り効果的かつ効率的な内容について検討を 重ね更新しながら、引き続き研修を提供す ることが重要である。
E.研究発表 特になし
F. 知的財産権の出願・登録状況 特になし
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