Calculation Wizardを使用すると、既存の2列を比較する新しい計算列を作成したり、メトリックを一括処理
(集計処理)して作成することができます(NULLやゼロ除算ロジックなどの既存のエラー・トラップも含む)。
Calculation Wizardを「Business Model and Mapping」レイヤーで起動するには、数値データ型のディメン ション列または論理ファクト列を右クリックし、「Calculation Wizard」オプションを選択します。Calculation Wizardの設定方法については、「「Options」ダイアログ・ボックスにおける「General」タブの使用」(31ペー ジ)を参照してください。
式ビルダー 式ビルダー 式ビルダー 式ビルダー
Administration Toolで、式ビルダーの各ダイアログ・ボックスを使用すると、リポジトリ内で絞込み条件、集計 およびその他の定義を作成できます。式ビルダーで作成する式は、SQLの式に類似しています。式ビルダーで作 成したすべての式は、特に注記がないかぎり、Oracle BI Serverに対するSQLクエリーで使用できます。
式ビルダーでのSQLの使用方法については、「SQL構文およびセマンティクス」(366ページ)を参照してくださ い。Oracle BI ServerでサポートされるSQL関数については、「SQLリファレンス」(376ページ)を参照して ください。
この項の内容は次のとおりです。
■ 式ビルダーのダイアログ・ボックスについて(195ページ)
■ 式ビルダーのツールバー(197ページ)
■ 「Selection」ペインのフォルダ(197ページ)
■ 式の設定例(199ページ)
■ 式ビルダー内のナビゲート(200ページ)
■ 式の作成(200ページ)
■ 時系列の変換関数について(201ページ)
式ビルダーのダイアログ・ボックスについて 式ビルダーのダイアログ・ボックスについて 式ビルダーのダイアログ・ボックスについて 式ビルダーのダイアログ・ボックスについて
式ビルダーは、次のダイアログ・ボックスからアクセスできます。
■ Logical Table Source(「Content」タブ)
■ Logical Table Source(「Column Mapping」タブ)
■ Logical Column(「General」タブ)
■ Logical Column(「Aggregation」タブ)
■ Logical Foreign Key
■ Physical Foreign Key
■ Session Variable(「Variable」タブ)
式ビルダーのダイアログ・ボックスで式を作成する際には、カテゴリ・ペインと構築ブロック・ペインで検索し ます。検索ボックスに値を入力すると、一致しない文字列が除外され、一致するもののみが表示されます。検索 ボックスに検索条件を入力した後は、矢印を使用してリストの上下に移動したり、タブで最初の検索ボックスと2 つ目の検索ボックスの間を移動することができます。結果の完全なリストに戻すには、「Search」フィールドか ら検索文字列を削除します。
式に挿入する項目が見つかったら、その項目を選択し、ダイアログ・ボックスの「Insert」をクリックするか、
キーボードの[Enter]キーを押します。選択した項目が、式ボックスの式に表示されます。
「Expression Builder」ダイアログ・ボックスを最初に開くときは、項目はソートされていません。「Sort Panes」チェック・ボックスを選択すると、ペイン内のすべての項目がソートされます。このチェック・ボックス を選択すると、ペインの自動的な再描画がすぐに実行されます。この際、ペインの内容やフィルタ条件は変更さ れません。
196ページの図15に、式ビルダーの例を示します。このダイアログ・ボックスには、次のセクションがありま す。
■ ダイアログ・ボックスの上部の編集ペイン。現在の式を編集できます。
■ ダイアログ・ボックスの中央のツールバー。一般的に使用される式の構築ブロックが含まれます。
■ ダイアログ・ボックスの下半分にある「Selection」左ペイン。式ビルダーのアクセス元であるダイアログ・
ボックスに応じたフォルダが表示されます。
■ 下中央の「Categories」ペイン。「Selection」ペインで選択したフォルダで使用できるカテゴリが表示され ます。中央ペインの下にある「Search」フィールドを使用すると、中央ペインの値を検索できます。
■ 右下の「Building Blocks」ペイン。「Category」ペインで選択したカテゴリの個々の構築ブロックが表示さ れます。右ペインの下にある「Search」フィールドを使用すると、右ペインの値を検索できます。
図15. 式ビルダーの例
式ビルダーのツールバー 式ビルダーのツールバー 式ビルダーのツールバー 式ビルダーのツールバー
ツールバーは、式ビルダーの中ほどにあります。197ページの表22では、式の各アイコンとその機能について説 明します。
「 「
「 「 Selection 」ペインのフォルダ 」ペインのフォルダ 」ペインのフォルダ 」ペインのフォルダ
「Selection」ペインに表示されるフォルダは、式ビルダーのアクセス元のダイアログ・ボックスに応じて異なり ます。この項では、表示される可能性があるフォルダについて説明します。
Aggregate Content
「Aggregate Content」フォルダには、使用可能な集計関数があります。集計ソースは、ここに表示される関数 の1つを使用してコンテンツ・レベルを指定する必要があります。
表22. 式ビルダーのツールバー 演算子演算子
演算子演算子 説明説明説明説明
+ 加算のプラス記号。
- 減算のマイナス記号。
* 乗算の乗算記号。
/ 除算の除算記号。
|| 文字列の連結。
( 開きカッコ。
) 閉じカッコ。
> 大なり記号。値が比較対象よりも大きいことを示す。
< 小なり記号。値が比較対象よりも小さいことを示す。
= 等号記号。値が同じであることを示す。
<= 以下記号。値が比較対象よりも小さいまたは等しいことを示す。
>= 以上記号。値が比較対象よりも大きいまたは等しいことを示す。
<> 不等号記号。値より大きいまたは小さいが同じでないことを示す。
AND AND連結語。1つ以上の条件の論理積で複合条件を形成することを示す。
OR OR連結語。1つ以上の条件の論理和で複合条件を形成することを示す。
NOT NOT連結語。条件に合致しないことを示す。
, カンマ。リスト内の各要素を区切るために使用する。
Dimensions
「Dimensions」フォルダには、ビジネス・モデルで構成されているディメンションがあります。ビジネス・モデ ルにディメンションが存在しない場合、または特定の式ビルダーにディメンション・フォルダが関連しない場合、
「Dimension」フォルダは表示されません。
「Dimensions」フォルダを選択すると、構成済の各ディメンションが中央のペインに表示され、選したディメン ションの各レベルが右ペインに表示されます。
Logical Tables
「Logical Tables」フォルダには、ビジネス・モデルで構成されている論理テーブルがあります。特定の式ビル ダーに論理テーブルが関連しない場合、「Logical Tables」フォルダは表示されません。
「Logical Tables」フォルダを選択すると、ビジネス・モデルの各論理テーブルが中央のペインに表示され、選択 した論理テーブルの各列が右ペインに表示されます。
Operators
「Operators」フォルダには、使用可能なSQL論理演算子があります。
Expressions
「Expressions」フォルダには、使用可能な式があります。
Functions
「Functions」フォルダには、使用可能な関数があります。表示される関数は、選択したオブジェクトによって異 なります。
Constants
「Constants」フォルダには、使用可能な定数があります。
Types
「Types」フォルダには、使用可能なデータ型があります。
Repository Variables
このフォルダには、使用可能なリポジトリ変数があります。リポジトリ変数が定義されていない場合、このフォ ルダは表示されません。
Session Variables
このフォルダには、使用可能なシステム・セッション変数および非システム・セッション変数があります。セッ ション変数が定義されていない場合、このフォルダは表示されません。
式の設定例 式の設定例 式の設定例 式の設定例
199ページの図16に、導出された論理列の式ビルダーを示します。
左ペインで、「Functions」フォルダを選択します。右ペインの関数をダブルクリックして、編集ボックスに関数 を貼り付けます。式ビルダーの編集ボックスで、関数のカッコの間を一度クリックして、その領域を関数の引数 を追加するための挿入ポイントとして選択します。
図16. 導出された論理列の式ビルダー