第 4 章 vIO コントロール機能を利用した運用例
4.5 CPU ブレードの故障時の交換
交換の場合には、以下に示す手順のように、故障した現用系CPUブレードをCPUブレ ードスロット1から取り外し、同一構成の新しいCPUブレードを搭載するだけで、特に設 定変更することなく運用を再開可能です。
運用再開までの手順
1. 現用系CPUブレードの電源OFF 2. CPUブレードを交換
3. 新しいCPUブレードの電源ON
ブートコンフィグはブレードスロットに紐付けられていて、新しいCPUブレードを搭載 するだけで、現用系CPUブレードのブートコンフィグ「FC_Boot_with_vIO」が自動的に適 用されるため、Fig. 4-19のように交換後、すぐに運用を再開できます。
Fig. 4-19 CPUブレード交換手順 CPU ブレードスロット1
OS が起動する
3. 新しい CPU ブレードの電源 ON 同じブートコンフィグ
が自動的に適用される 2. CPU ブレードを交換
故障
新品 1. 現用系ブレード
サーバの電源OFF
Fig. 4-20に交換前のアドレス情報と交換後のアドレス情報を示します。交換の前後で工 場設定値は変わっていますが、仮想アドレス(vMAC、vWWPNおよびvWWNN)はvIOコン トロール機能によって同一のものが使用されます。OS上からは仮想アドレスが認識される ため、交換後のCPUブレードは交換前のCPUブレードと同一のものとして認識されます。
そのためネットワークやストレージ側の設定変更は必要ありません。
Fig. 4-20 交換の前後でのvIO情報の比較
工場設定値は 異なるアドレス 仮想アドレス
は同じ 交換前
交換後
Fig. 4-21に示されるように、交換前後で同一のWWPNとWWNNが使用されていること
がVMware vSphere上で確認できます。
Fig. 4-21 CPUブレード交換前後のWWPNとWWNN
vIO コントロール機能を用いない場合には、CPU ブレードを交換すると、交換前後で WWPNやWWNNが変わるため、ストレージ側の設定変更が必要となります。
Fig. 4-22に従来の場合とvIOコントロール機能を用いた場合の比較を示します。この例で
は従来の場合はストレージのアクセスコントロールの設定変更を行う必要がありますが、
vIO機能を使用すると設定変更を行う必要がありません。
交換前
交換後
WWPNとWWNNは同じ
Fig. 4-22 従来方式との比較(ブレード交換)
故障 新品
従来のシステム
WWPN1
仮想WWPN3 工場設定値WWPN1
vIO コントロール機能使用
仮想WWPN3 工場設定値WWPN2
アクセスコントロールの 変更が必要
許可: WWPN1→ WWPN2 アクセス不可
アクセス可能 WWPN2
故障 新品
アクセスコントロールの 変更不要
許可: 仮想WWPN3