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COP14(2008)

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2010 年における世界の国別蒸気タービン受注量 (MWe)

⑥ COP14(2008)

2008 年 12 月 1 日から 12 月 12 日まで、ポーランドのポズナニにて気候変動枠組み条約第 14 回締約国会議(COP14)および京都議定書第 4 回締約国会合(COP/CMP4)が開催された。

COP14 の位置付けとしては、“将来の枠組みの合意”が期待されている 2009 年開催のコペ ンハーゲンでの COP15 に向けた交渉の中間地点とした。

(a)将来枠組みのたたき台作成 (b)2009 年作業計画への合意

なお、ポズナニでの会議の各国のスタンスには、新興国と先進国とで大きな開きがあったが、

COP15 での合意に向けた政治的メッセージの合意がなされた。

日本政府の評価としては、国際的金融危機の中にあっても気候変動問題に積極的に取り 組んでゆくとの各国の強い決意の下で議論が行われ、我国は洞爺湖サミットの議長国として その成果を国連における成果につなげるべくセクター別アプローチの考えなどについて議 論に積極的に参加した。今回の会合で来年の交渉の道筋を示すことができたこと、2013 年 以降の国際枠組みに対する各国の見解についての幅広い議論が真剣に行われたことは来年 の COP15 での交渉の準備としても有益であった。

⑦ G8 首脳会合ラクイラ会議の結果(2009 年 7 月 8~10 日開催、外務省ホームページより 抜粋)

首脳宣言として、次のような内容が合意された。

・2009 年 12 月の COP15 に向けてすべての主要排出国が責任ある形で次期枠組みに参加す ることを確保することの重要性を再認識。工業化以前の水準から世界全体の平均気温が 2℃を超えないようにすべきとする広範な科学的見地を認識。

・洞爺湖において合意した世界全体の温室効果ガス排出量を 2050 年までに少なくとも 50%

削減するとの目標を再認識し、先進国全体で 1990 年、またはより最近の複数の年と比し て 50 年までに 80%、またはそれ以上削減するとの目標を支持する。

・低炭素技術の開発・普及を促進し、もって低炭素社会への移行を更に推進することの重 要性を強調。

・途上国の緩和・適応支援、技術の開発・普及のため、官民を問わずにすべての資金を活 用することの重要性を確認。

なお麻生総理は、主要排出国の参加、環境と経済の両立、長期目標の実現を前提に、日本 は 2020 年に 2005 年比 15%の温暖化ガス削減の中期目標を発表した。

⑧ COP15(2009 年 12 月 20 日 外務省ホームページより引用)

・2009 年 12 月 7 日から 19 日まで、デンマークのコペンハーゲンにおいて、気候変動 枠組条約第 15 回締約国会議(COP15)、京都議定書第 5 回締約国会合(CMP5)などが行 われた。

・30 近くの国・機関の首脳レベルの協議・交渉の結果、「コペンハーゲン合意」が作成 され、COP 全体会合でほぼ全ての国が賛同し、採択を求めたが、数カ国が採択に反対し たため、条約締約国会議として「同合意に留意する」と決定された。

・コペンハーゲン合意の主たる内容は次の通りである。

1)世界全体としての長期目標として産業化以前からの気温上昇を 2 度以内に抑える。

2)先進国は 2020 年の削減目標を途上国は削減行動を、それぞれ付表に記載する。各国 は 2010 年 1 月 31 日までに記載事項を提出する。

3)締約国の行動は測定/報告/検証可能なものとされなければならない。

4)先進国は 2010~2012 年の間に 300 億ドルの新規かつ追加的な資金による支援を共同 で行い、また 2020 年までには共同して年間 1,000 億ドルの資金動員目標を約束する。

5)2015 年までに合意の実施状況を評価する。

・日本政府の対応は次のようにする。

日本は全ての主要排出国が参加する公平で実効性のある枠組みの構築と野心的な目 標合意を前提に、2020 年までに 90 年比 25%の削減を目指すことを改めて表明した。

また、鳩山イニシャティブの具体化として、COP15 における政治合意の成立の際には、

温室効果ガスの排出削減など気候変動対策に積極的に取り組む途上国や、気候変動の 悪影響に脆弱な状況にある途上国を広く対象として、2012 年までの 3 年間で1兆 7,500 億円(概ね 150 億ドル)、そのうち公的資金は1兆 3,000 億円(概ね 110 億ド ル)の支援を実施してゆくことを決定した旨発表し、各国から歓迎されると共に交渉 の進展に弾みをつけた。

⑨ COP16(2010 年 外務省ホームページからの抜粋)

2010 年 11 月 29 日から 12 月 10 日までメキシコのカンクンにおいて、気候変動枠組条 約第 16 回締約国会議(COP16)、京都議定書第 6 回締約国会合(CMP6)が開催された。

日本からは松本環境大臣ほかが出席した。

・日本政府の対応

日本政府は COP15 で作成された「コペンハーゲン合意」を踏まえ、米国・中国を含むす べての主要排出国が参加する公平かつ実効的な国際枠組みを構築する新しい 1 つの包 括的な法的文書の早急な採択を目標とし、先進国と途上国の排出削減と資金等の支援と の間のバランスのとれた COP 決定の作成を目指した。

・COP16 の成果

1)「コペンハーゲン合意」に基づく 2013 年以降の国際的な法的枠組みの基礎になり得 る、包括的でバランスのとれた決定が採択された。

2)その一部として、同合意の下に先進国及び途上国が提出した排出権削減目標等を国 連の文書としてまとめた上でこれらの目標等を COP として留意することとなった。これ により我が国が目指すすべての主要排出国が参加する公平かつ実効的な国際枠組みの 構築に向けて交渉を前進させることとなった。

3)今後は 2011 年末に南アフリカにて開催される COP17 に向け、作業部会において COP16/CMP6 での合意内容を基礎とした交渉を続けることとなる。

4)市場メカニズムに関する項目として、CO2回収・貯留を CDM プロジェクトとして適用 することについて、これまではブラジル等から強硬な反対がなされていたが、条件付き ながらも CDM として認める決定文案が締約国会合に提案され、政治的判断を求めること になった。次回の京都議定書第 7 回締約国会合に本案が提案される。

⑩ COP17(2011 年 外務省ホームページからの抜粋)

2011 年 11 月 28 日から 12 月 11 日まで南アフリカのダーバンにて、気候変動枠組条約第 17 回締約国会議(COP17)、京都議定書第 7 回締約国会合(CMP7)等が行われた。日本から は細野境大臣等が出席した。会期を 1 日半延長し、最終的には COP 及び CMP の一連の決定が 採択された。

・日本政府の主要な対応

1) COP16 で合意されたカンクン合意を踏まえ、すべての主要排出国が参加する公平か つ実効性のある国際枠組みを構築する新しい 1 つの包括的な法的文書の早急な採択と いう目標に向けて、交渉に臨んだ。途上国が求めていた京都議定書の第二約束期間につ いては将来の包括的な枠組みの構築に資さないため、日本は参加しないとの立場を貫い た。

2) 東日本大震災という困難にあっても日本国民は気候変動問題に積極的に取り組んで いること、現在新しいエネルギーベストミックス戦略・計画に向けた検討と、今後の温

暖化対策の検討を進めている事を説明した。「世界低炭素成長ビジョン-日本の提言」の 公表や 150 億ドルの短期資金を今後も着実に実施することも表明した。

・COP17 の主要な成果

将来の枠組みへの道筋、京都議定書第二約束期間に向けた合意、緑の気候基金、カンク ン合意の実施のための一連の決定において 4 つの大きな成果があった。

1)将来の枠組みへの道筋

法的文書を作成するための新しいプロセスである「強化された行動のためのダーバ ン・ププラットフォーム特別作業部会」を立上げ、遅くとも 2015 年中に作業を終え て、議定書、法的文書または法的効力を有する合意成果を 2020 年から発効させ、実 施に移すとの道筋に合意した。

2)京都議定書

第二約束期間の設定に向けた合意が採択された。日本ならびロシア、カナダなどはは 第二約束期間に参加しないことを明らかにした。

なお、森林吸収源等については、各国の状況を反映した算定方式が適用されることに なり、日本のこれまでの主張が大筋で反映された形で合意した。

3)緑の気候基金の基本設計に合意するとともに、削減目標・行動推進のための仕組み、

MRV(測定・報告・検証)の仕組みのガイドラインなどに合意した。新たな市場メカ ニズムについては国連が管理を行うメカニズムの方法・手続野開発、各国の国情に応 じた様々な手法の実施に向けて検討を進めることで合意した。

4)次回の COP18 はカタールのドーハで開催されることになった。

なお、COP17 の速報がなされた IGES 地球環境セミナーでは、CDM としての CCS の扱いに ついて次のように報告された。

1)2007 年の COP12 にて CCS が CDM として適格か否かの議論が開始されたが、賛成国と 反対国が激しく対立し、結論を出すことが出来ず、議論は数年間にわたって平行線を たどったが、COP16 において、CCS に付随するさまざまな課題の解決を条件として「適 格である」と決定された。この決定を受けて、COP17 では CCS を CDM として実施する 場合の手続きと手順について検討が行われ、決定されたので、その主要項目を示す。

通常の CDM での諸事項に加えて CDM 理事会は、CCS の計画書、貯留サイトの選定、リ スク評価、環境へのインパクト、モニタリング要件、資金的要件などについての文書 を整備することを義務づけた。さらに、

 検証機関(DOE)は、貯留サイトの適格性、リスク評価・環境影響評価の結果と有効 性、プロジェクト参加者の資金的状況などを確認しなければならない。

 DOE は、炭素漏洩が発生した場合にその対策とリスク・環境評価が効果的に実施さ れたか、漏洩により排出された量などを確認しなければならない。

 クレジット期間終了後 20 年間はモニタリングを継続しなければならない。過去 10 年間に漏洩が発生せず、炭素が長期にわたって完全に大気と隔離されたことが示 された時にモニタリングを終了して良い。

としている。

なお、今回決定した手続きは今後定期的に見直す手続きが改訂されても既に登録済 みのプロジェクトには影響を与えない、国境をまたぐ CCS プロジェクトの適格性と紛 争解決策については、COP18 にて検討するとされている。

2.2.2 各国の温室効果ガス削減目標ならびに温暖化対策に関連する主な税制

国連環境計画(United Nations Environment Program、UNEP)公式サイトに掲載されて いる、最新(2012 年 1 月時点)の主要各国の温室効果ガス削減目標を示す。

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