日産の
CSR
地球環境の保全 安全への配慮ステークホルダーへの価値の向上 お客さまのために
株主・投資家の皆さまとともに
社員とともに
ビジネスパートナーとともに
社会とともに
コーポレートガバナンス
社員一人ひとりが考える サステナビリティ
事業概況
第三者意見書
001 002
006 023 060 074
075 083 086 096 102 111
121
125 129
日産はダイバーシティ(多様性)を重要な経営戦略のひとつと位置づけています。
2004
年10
月には、そ の主導的な役割を果たす組織として「ダイバーシティディベロップメントオフィス」を日本に設立。以来、国内 の人事部門のみならず、北米や欧州、一般海外地域の人事部門とも連携し、「多様性を尊重し持続的な成長 を目指す」という共通のゴールに向かって、さまざまな取り組みを行っています。また、各部門を代表する役 員をメンバーとした「ダイバーシティ ステアリング コミッティ」を設立して、ダイバーシティ推進に関する方 針を決定しています。ダイバーシティディベロップメントオフィスでは、多様性を日産の競争力とするため、「女性の能力活用」を 推進するとともに、ルノーとのアライアンスから生み出された「クロスカルチャー」を生かしてより高い価値 創造を目指す「カルチャーダイバーシティ」に力を注いでいます。
2004
年度から継続的に取り組んでいる「女性の能力活用」では、以下の2
つを柱とする活動を行ってい ます。1.
女性のキャリア開発支援お客さまに多様な価値を提供していくためには、とくにプロジェクトや組織のリーダーとなる女性の活躍 が欠かせません。日産では性別にかかわらず活躍できる環境づくりに取り組んでおり、女性のキャリア開発 を支援しています。一人ひとりの状況に合ったキャリア形成ができるよう、女性キャリアアドバイザーを配置 しているほか、人事部門との協働で必要な能力開発研修、女性同士のネットワークづくりのためのイベント などを実施しています。また、社内イントラネットでは、さまざまな領域で活躍する先輩女性社員のインタ ビューをロールモデルとして紹介しています。
また製造現場では、男性と比べて体格が小さく、力の弱い女性も活躍できるよう、エルゴノミクス(人間工 学)を推進。誰もが働きやすい製造ラインづくりに取り組んでいます。
「女性の能力活用」をテーマにした取り組み(
2004
年度〜)ダイバーシティステアリングコミッティに 関する組織図
COO CEO
ダイバーシティ ステアリング
コミッティ
開発部門
購買部門
生産部門
マーケティング
&
セールスダイバーシティを企業戦略として取り入れ、グローバルに推進 多様性の尊重
女性キャリアアドバイザーによる面談の様子
誰もが働きやすい製造ラインづくりを推進
091
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2.
ワークライフバランス(仕事と家庭の両立)の支援社員による仕事と育児・介護の両立を支援するため、日産では幅広い働き方ができる制度を導入していま す。妊娠期の母性保護休職制度や育児・介護のための就業時間短縮制度、育児・介護期間中の在宅勤務制 度、テクニカルセンター内託児所(まーちらんど)の設置など、社員の性別にかかわらず、「ワーク」と「ライ フ」の適正なバランスを維持するためのさまざまな支援制度を整えています。
2005
年4
月施行の「次世代 育成支援対策推進法」に基づく行動計画については、その取り組みと目標の達成が認められ、子育て支援に 積極的に取り組む企業として認定を受けています。また、日産自動車では年次有給休暇の取得を奨励するとともに、
2008
年4
月からは「結婚」「配偶者出産」「育児」「介護」を理由とした休暇を「ファミリーサポート休暇」として統合・新設。新たに不妊治療のための 通院にも適用できるものとして、毎年度最大
12
日間(内5
日は有給)の取得を可能としました。次世代育成支援認定マークを取得
厚生労働省の「仕事と生活の調和推進プロジェクト」に参加
日産自動車は、厚生労働省がワークライフバランスの推進に向けて実施する「仕事と生活の調 和推進プロジェクト」に参加しています。このプロジェクトは、社団法人日本経済団体連合会の推 薦に基づき選定された企業
10
社が、モデル企業としてワークライフバランスへの取り組みやそ の成果を社会全体に広くPR
することで、仕事と生活の調和の実現に向けた機運を高めることを 目的としたものです。日産自動車では、本プロジェクトの2008
年度の重点実施事項として「育 児・介護等、家族のためのファミリーサポート休暇制度の取得日数増加」に取り組んでいます。「日産リーダーシップフォーラム〜女性カーライフアドバイザー
2008
〜」を開催2008
年11
月6
日から2
日間、販売会社で活躍する優秀な女性カーライフアドバイザーを対象 とした「日産リーダーシップフォーラム〜女性カーライフアドバイザー2008
〜」を開催しました。全国の優秀女性カーライフアドバイザー約
80
名が参加し、「自分の今後のキャリアアップについ ての考察」「働き続けるためのヒント(仕事とプライベートの両立)の習得」といったプログラム やグループディスカッションを実施。また、米国フォーチュン誌の「ウーマン・トゥ・ウォッチ」(グ ローバルに活躍するビジネスウーマン50
人)に選ばれた、東京日産自動車販売(株)の林文子社 長が講演するなど、女性カーライフアドバイザーのさらなるキャリアアップに向けた意識醸成を 図りました。「日産リーダーシップフォーラム」を開催
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グローバル市場で事業を展開する日産にとって、さまざまな文化や国籍を持つ社員の力を活用すること は欠くことのできない要素です。ルノーとの提携以降、「クロスカルチャー」を日産の強みとするために、文 化の違いに気づき、受け入れ、さらに違いを生かしたシナジー効果を創出する取り組みを行っています。
異文化への理解を深めるための「異文化研修」や、その国の背景となる歴史や文化・生活を理解するため の「ロシアセミナー」「インドセミナー」といった国別セミナーを開催し、「カルチャーダイバーシティ」が企業 風土として定着するよう努めています。
日産では
2005
年から、マネジメント層へのトレーニングとして「ダイバーシティワークショップ」を実施し ています。日産におけるダイバーシティの重要性を理解し、多様な人財を生かすことを学び、どのようにビジ ネスに役立てていくかを考えることで、組織におけるダイバーシティの浸透を図っています。また、社内イン トラネットに役員自身のダイバーシティに関する意見や体験記事を掲載。経営層からのメッセージを積極的 に発信し、社員のダイバーシティマインドの醸成を図っています。2008
年6
月にはルノーが主催した「ダイバーシティDAY
」に日産社員が参加しました。日産の活動を紹介 するとともに、アライアンスを通してダイバーシティを多角的に議論する機会となりました。「カルチャーダイバーシティ」を生かす取り組み(
2006
年度〜)ダイバーシティマインドの醸成
カルチャーダイバーシティについて考える イベント
社内でのダイバーシティ浸透を目的とした 専用サイト
南アフリカにおける女性の地位向上活動に賛同
南アフリカでは、毎年
8
月9
日が「女性の日」と定められています。南アフリカ日産自動車会社(
NSA
)は2008
年、この祝日に合わせて「仕事と社会生活の両立」と題する教育プログラムを主 催しました。女性社員の大多数がこのプログラムに参加し、非常に有意義な経験だったと述べて います。2008
年11
月には、女性と子どもに対する暴力の根絶を目指すキャンペーン活動「16 Days
of Activism
(16
日間の抗議行動)」にも積極的に参加しました。NSA
の社員は、南アフリカの自 治省副大臣による人権とハラスメントに関する講演を聴き、意識喚起の機会となりました。093
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「人にやさしいモノづくり」を理念に掲げる日産では、独自の「日産生産方式」を基盤に、エルゴノミクスを 取り入れた作業環境の構築に取り組んでいます。アライアンスパートナーのルノーから作業の難易度や負 荷を客観的に判断する手法を導入し、両社のノウハウをもとに作業者の負担低減と生産性向上に向けた改 善活動を進めています。たとえば、ライン作業者の手の届く範囲に部品を供給し、無理な姿勢や無駄な作業 を低減する「ストライクゾーン」という考え方で作業改善を行い、誰でも楽な姿勢で作業に集中できる環境 をつくり出し、品質と生産性の向上につなげています。また、生産ラインや職場改善に関する情報を共有す る場として、「グローバル安全
&
エルゴノミクス会議」を毎年開催し、グローバルレベルで生産現場の環境改 善に努めています。日産では独自に開発した安全管理診断手法とともに、
2004
年度からリスクアセスメントの手法を導入し、工場における労働災害リスクを事前に回避する、危険ゼロの職場づくりに取り組んでいます。安全を脅かす 労働災害リスクを回避するため、世界の各拠点から研修生を受け入れ、労働安全に関する実習を行い、安全 の確保に努めています。
2007
年4
月には日産自動車安全衛生基本方針を新たに策定し、社員の安全はもちろんのこと、健康面に ついても最優先で確保していくことを全社的な方針として確認しています。生産ラインの環境改善をグローバルに展開
社員の健康と安全を確保した職場づくり 安心して働ける安全な職場を目指して
日産生産方式「ストライクゾーン」
改善前(写真上):作業者がしゃがんだ姿勢で 部品を取り付ける
改善後(写真下):クルマを昇降式コンベアで 上下させることで、無理のない姿勢で 部品を取り付ける
北米日産が推進する多様性あふれる職場づくり
北米日産会社(
NNA
)では、さまざまな「ビジネス・シナジー・チーム(BST
)」を発足させ、事業 目標の達成や他部門との相互交流の強化、地域への働きかけの支援に取り組んでいます。第一 号となった「女性のBST
」は、2007
年にNNA
のナッシュビル本社で組織されました。このチー ムは150
人近い男女混成のボランティア・グループで、2008
年は献血運動の主催や、フードバン ク用として提供される食料の収集、ビジネス・マナーや日本文化の教育研修など、さまざまな活 動を展開しました。ビジネス・シナジー・チームを発足し、
多様性ある活動を実施