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BtoB の現状

ドキュメント内 国際連携-2.doc (ページ 67-91)

N:1( ネット調達)

2.2.2 BtoB の現状

2.2.2.1 2001

年の

BtoB

全体 (1) 2001年のBtoB 市場規模

2001 年における日本全体の BtoB 市場規模は約 34.0 兆円、電子商取引化率で約 5.04%と推計される。その中では、前年同様に、「電子・情報関連機器」と「自動車」の品目分 野が、各々約15.1兆円・13.5兆円とEC金額規模で大きく先行しており、自動車では電子商 取引化率が最も高い約30.52%に達している。続いて、「産業関連機械・精密機械」、「鉄・非 鉄・原材料」、「繊維・日用品」、「食品」の順でEC金額が大きい。

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前年と比較すると、全体のBtoB 市場規模は約57.6%拡大しており、前回調査の該当品 目だけを捉えても合計で約 55.6%の伸び率となっている。前年からの伸びが著しい品目分 野は、前年対比で約19.0倍のBtoB 市場規模となった「化学」、約8.8倍の「産業関連機械・

精密機械」、約8.4倍の「紙・事務用品」等である。また、既にEC金額が7.2兆円を越えてい た「自動車」でも、伸び率で約86.5%、金額にして約6.3兆円もBtoB市場規模が拡大してい る。

前回調査における2001年の予測値と比較すると、全体のBtoB市場規模では、予測値の 35.7兆円を若干下回る程度となっており、比較的乖離は少ない。

品目毎に見ると、予測値より大幅にBtoB 市場規模が拡大したのが、「化学」(前回調査の 予測値の約3.81倍)と「産業関連機械・精密機械」(同、約2.68倍)である。予測値よりやや 拡大したのは「鉄・非鉄・原材料」(同、約1.27倍)、ほぼ予測通りであったのが、「電力・ガス・

水道関連サービス」(前回調査の予測値も2001年の実績値もともに0)、「食品」(前回調査の 予測値の約0.98倍)、「自動車」(同、約 1.11倍)、「繊維・日用品」(同、約 1.15倍)である。

一方、予測値を大幅に下回ったのが建設(同、約0.29倍)、紙・事務用品(同、約0.56倍)

であり、予測値をやや下回った品目は、「運輸・旅行サービス」(同、約 0.69倍)、「電子・情報 関連機器」(同、約 0.81倍)となっている。

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表 2 -3 2001年BtoB電子商取引市場規模

*その他サービスには、出版/印刷、教育、医療/保健/福祉、広告、不動産関連、物品賃貸、専門、人材派遣、娯楽サービスを包括。

**電子商取引化率は中間需要と最終需要の関連部分との合計金額に対する電子商取引金額の割合。

  なお前回調査の電子商取引化率については最新のSNA産業連関表に基づき再計算を行っている 。

2001年の全体のBtoB市場規模である約 34.0兆円は、e-Japan重点計画がEC市場の 成長率として目標としている60%を概ねクリアするものと言うことができる。1998 年度の第 1 回調査時点から見ると、1998年が約8.6兆円、1999年が約 12.3兆円、2000年が約 21.6 兆円、2001年が34.0兆円と、年率に換算すると約 50〜60%程度の成長を維持している。

注:2001年は新たにサービスセグメントを追加

1999年は調査を実施していないため、1998年調査時の1999年予測値を記載

図 2-2 BtoB第1回からの電子商取引市場規模推移

(2) BtoB の主な市場環境の変化

市場規模(円) 電子商取引化率** 市場規模(円) 電子商取引化率** 市場規模(円) 電子商取引化率**

食品 6,800 億   1.09 %      8,300 億   1.36 %      8,170 億   1.34 %      繊維・日用品 5,800 億   1.53 %      7,200 億   1.93 %      8,250 億   2.21 %      化学 240 億   0.04 %      1,200 億   0.21 %      4,570 億   0.78 %      鉄・非鉄・原材料 3,800 億   0.99 %      6,900 億   1.83 %      8,750 億   2.32 %      産業関連機械・精密機械 1,100 億   0.20 %      3,600 億   0.66 %      9,650 億   1.77 %      電子・情報関連機器 119,900 億   18.89 %      185,300 億   29.72 %      150,840 億   24.19 %      自動車 72,500 億   16.10 %      121,300 億   27.39 %      135,190 億   30.52 %      建設 2,700 億   0.27 %      13,200 億   1.35 %      3,770 億   0.39 %      紙・事務用品 160 億   0.09 %      2,380 億   1.34 %      1,340 億   0.75 %      電力・ガス・水道関連サービス 0 億   0.00 %      0 億   0.00 %      0 億   0.00 %      金融・保険サービス 該当なし   該当なし      該当なし   該当なし      10 億   0.003 %      運輸・旅行サービス 2,900 億   1.11 %      8,000 億   3.11 %      5,500 億   2.14 %      通信・放送サービス 該当なし   該当なし      該当なし   該当なし      130 億   0.11 %      情報処理・ソフトウェア関連サービス 該当なし   該当なし      該当なし   該当なし      3,840 億   4.04 %     

その他サービス* 該当なし   該当なし      該当なし   該当なし      260 億   0.02 %     

昨年度の該当なし分を除外した小計 215,900 億  4.14 %      357,380 億  6.98 %      336,030 億  6.57 %     

合計 - - - - 340,270 億  5.04 %     

2001年 今回調査 前回調査

分類 2000年 2001年(予測)

86,200

123,200

216,000

340,270

0 50,000 100,000 150,000 200,000 250,000 300,000 350,000 400,000

1998年 1999年 2000年 2001年

( 億 円 )

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2001年は、国内経済の停滞により全般的に生産・販売活動が伸び悩み、各業界において も企業間取引を活性化するような好機に、必ずしも恵まれるとはいえない状況が続いた。

その中では、IT・通信関連業界や物流業界等で、対企業関連の取引を堅調に増加させた 事業者が見られる。例えば、IT・通信関連業界では、顧客企業における社内システムや社外 ネットワーク整備に対する個別の需要を、全体最適化の視点からの提案型アプローチ等で、

包括的に取込むこと等により成功している事業者がある。また、物流業界では、商用貨物の 小口化に対応し、時間帯指定やスピード配送サービスをさらに充実すること等により、対企業 関連サービスの取扱額や件数を年々増加させている大手事業者もある。

これらの業界では、対顧客企業とのコミュニケーションや取引を促進するために、インター ネット技術ベースの情報化戦略を鮮明に打出している事業者も存在している。

また、2001 年では、特にメーカーや卸売・加工等を行う中間事業者で、新規の企業向け 販路拡大を重視して、既存の商取引慣習や従来の企業系列を越えた、新たなビジネスモデ ルを模索する動きが顕在化してきた。完成品やサービス等の購入企業サイドでも、集中購買 やコア事業以外の業務のアウトソーシングにより、直接的な調達金額の削減や、内部の事務 処理プロセスのスリム化とサービスコストの低減化を図る動きが高まっている。これらにより、従 来の系列内に留まらない企業間取引や企業間連携が、徐々に増加していく方向にある。

ただし、新規顧客や取引先の開拓には、調達面では品質保証、販売面では与信管理等 が大きな課題となるため、日本企業は概して、新規取引先の発掘にかなり慎重であることも指 摘されている。さらに他社とのデータ共有に対しても、機密性の保持に慎重なあまり積極的で ない大手事業者が多く、小売業界等では他社と販売予測データ等を交換するSCM の構築 が、未だ検討の域を脱しないケースも見られる。

これらの背景から、インターネット技術ベースの情報化戦略が、新規顧客・取引先の発掘 や企業系列を越えた他社とのデータ共有に、あまり積極的に取入れられていない段階にある 業界・事業分野もある。

近年、特に卸売事業者では、生残りをかけた事業モデルの再構築が主要な課題となって いる。総合商社等では電子商取引に着目し、e マーケットプレイス等の構築により、新たな事 業機会を得る企業戦略を展開しているところもある。しかし、適正なコスト水準を維持した上で サービスの充実を図ることに、今のところ苦戦しているケースも多い。

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以上の背景等もあり、インターネット技術ベースの情報化に対する取り組みには、未だ業界 格差が大きい。また、積極的に活用している場合でも、そのケースが大手事業者のみに留ま っていたり、必ずしも受発注業務ではなく、情報提供等に代表されるその他のコミュニケーシ ョン手段として主に利用されており、直 接的にBtoB取引金額に寄与しない場合等もある。

また、海外企業とのグローバル取引への電子商取引導入は、全般的にこれからの命題と 捉えられており、国内で電子商取引化に先進的な自動車業界等においても、その実現には 言語や商慣習の違いを克復することが先決であると見ている。同様に、企業間の設計・開発 段階におけるコラボレーションの進展も、国内ではまだまだこれからである様相が強く、この段 階における本格的なインターネット技術の導入には、やや時間を要するものと受留められて いる。

(3) 2001年のBtoB の動向

2001年において、全体のBtoB取引金額は前年比約57.6%の増加となり、堅調な伸びを

示している。BtoB に関する画期的なビジネスモデルの出現はないが、電力・ガス・水道関連 サービスを除き、どの品目分野においても一様にEC取引金額が拡大している。

個々の事業者や業界の電子商取引に対する取組姿勢を見ると、既存取引先と取引コスト の低減化等を目的として行うBtoB には一定の理解が見られ、既存取引が徐々に電子商取 引ベースに移行している過程にある。ただし、電子商取引を通じて新規顧客企業との取引を 開拓するケースでは、購入サイドでは品質や納期の確保、販売サイドでは与信・決済等に関 わるリスク管理の問題や、販売実績等の企業データを他社と共有することへの躊躇があること 等から、取組姿勢にかなりの温度差がある。これらの結果として、先進的な電子・情報関連機 器や自動車業界とその他では、電子商取引に対する取組姿勢に業界格差があり、電子商取 引市場規模にもかなりの隔たりがあるという従来の傾向に、大きな変化は見られなかった。

BtoB取引に際して利用する媒体では、電子・情報関連機器を除き、各品目ともに 1:N 型 の販売サイトやN:1型のプライベートな電子調達システムの活用が、従来と同様にほとんどを 占める現状となっている。今のところ、後述するeマーケットプレイスを活用したECは、全体の 1割強に留まっている。

ドキュメント内 国際連携-2.doc (ページ 67-91)

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