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セグメント別 BtoB の現状と展望

ドキュメント内 国際連携-2.doc (ページ 104-200)

N:1( ネット調達)

3 セグメント別 BtoB の現状と展望

ここでは、BtoB各品目について、電子商取引全体とeマーケットプレイスに分けて、2001年の 市場規模、主な市場特性、2001年の動きとその背景、将来展望と今後の課題について記述する。

なお、BtoGについても、関連する品目分野において言及していくこととする。

3.1

食品

3.1.1

食品〜BtoBの概要

食品分野について、2001年のBtoB市場規模は約8,200億円、電子商取引化率で約1.34% と推計される。ここでいう食品分野には、農業一次生産物、漁業一次生産物、食料品、飲料・たば こが含まれている。その中では、大手飲料メーカーによる原料となる飲料原材料、の調達や、大手 スーパーによる食品仕入等が、BtoBの取引金額規模で大きな割合を占めている。

この背景には、大手メーカーや大手小売店を頂点とした調達業務が、一部の事業者の強いイニ シアティブにより、徐々にインターネット技術ベースに移行してきていることがある。ただしこれらの 動きは、今のところ業界全体に浸透していく程の影響力を伴ってはいない。

2001年において、食品のeマーケットプレイス取扱金額は約30億円程度に留まり、eマーケッ トプレイス率では約0.37%であるものと推計される。その中では、食品の仲介販売や、花等の農業 一次生産物の卸売事業で実績が確認されている。

特に、他社にない最新情報の全国網羅的な提供が、地理的条件を越えた素早い調達を実現し たい購買者ニーズにうまく合致し、成果を挙げている成功事例等がある。

2006年の当セグメントのBtoB市場規模は約8.2兆円、電子商取引化率は約12.6%と予測す る。2001年の約8,200億円から年々順調に拡大し、2006年では、BtoB市場の約6.52%を占め る割合に至ることが見込まれる。食品においては、大手を中心とした食品製造メーカーにおける原 材料調達、小売業界における食品調達の両面で、今後電子商取引が拡大するものと見る。

2006年において、eマーケットプレイス市場規模は約2,900億円に拡大し、eマーケットプレイ ス率では、約3.5%に達するものと予測する。食料品関連では、既存の国内eマーケットプレイスの 活用が今後も拡大基調にある。特に各地の情報提供等の側面で付加価値が高く、これが取引自 体の活性化に大きく寄与していくものと予想される。

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3.1.2

食品〜

2001

年の

BtoB

市場規模

(1) 電子商取引全体

2001年のBtoB市場規模は約8,200億円、電子商取引化率は約1.34%と推計される。

詳細品目で見ると、飲料と食料品の取扱分野が金額規模でかなり先行している。

飲料では、最も金額規模が大きなケースを挙げると、某大手飲料メーカーによる原材料の 調達で、約 4,100億円の電子商取引があったものと推計される。

食料品では、数社の大手スーパーや某大手百貨店による食品仕入で、各々約3,430億円 及び約160 億円の電子商取引が行われたことが確認されている。その他でも、一部製油メー カーによる小売店等への食品卸しが約260億円程度ある。

その他を含め、詳細品目毎に BtoB 市場規模を示すと次表のようになる。食品全体の BtoB市場規模は、前年と比較すると約20.1%の伸び率となり、前回調査における2001年の

予測値は8,300億円であり、これとの乖離はほとんどない。

表 3-1  「食品」BtoB市場規模

注:品目の市場規模金額と各サブ品目の市場規模の合計値は、四捨五入による丸め処理の為、等しくならない場合がある

(2) eマーケットプレイス

2001年のeマーケットプレイス市場規模は約30億円、eマーケットプレイス率は約0.37%

と推計される。詳細品目で見ると、食料品と農業一次生産物の取扱分野で事例がある。

食料品では、食品全般を取扱う「インフォマート」等のe マーケットプレイスを経由する取引 額が、約 18 億円程度に達したものと推計される。また、農業一次生産物では、「栽培ネット」

や「NOU」を含めたeマーケットプレイスで、約 8億円の電子商取引があったことが確認され ている。

2000年 2001年(予測) 2001年 合計 EC化率 農業一次生産物(コメ、青果等) 6,800 億円  8,300 億円  45 億円 

漁業一次生産物(魚介、海藻等) 1 億円 

食料品 3,915 億円 

飲料/たばこ(清涼飲料・酒類) 4,210 億円 

合計 6,800 億円  8,300 億円  8,171 億円 

今回調査 品目 前回調査

1.34%

8,170 億円

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その他を含め、詳細品目毎にeマーケットプレイス市場規模を示すと次表のようになる。な お、前回調査では、eマーケットプレイスの定義が異なり、本年ではオープン型M:N の取引 形態のみを算入しているため、前年数値や2001年の予測値との直接的な比較はできない。

(参考 :前年は30億円、前回調査の2001年予測は200億円)

表 3-2  「食品」EMP 市場規模

3.1.3

食品〜市場特性

食料品業界では、商品特性として品質管理が特に重視されることが挙げられ、その中でも生鮮 食品類はスピーディな物流や保冷配送サービス等との組合せが求められる。また業界特性として、

品種が非常に多いことから、納入・小売事業者共に多岐に渡る規模の会社が全国に存在しており、

同品種や異品種間双方における相互の競合関係も強い。

品質重視の側面もあり、小売事業者と納入事業者との取引関係は固定的な要素が強いが、最 近では、更なる選別により納入先の集中化を図る動きが進行する方向にある。このように業界では、

大きなバイイングパワーを持つ大手小売店やファミリーレストラン等の影響力が強い。その大手小 売店では、売上低迷に未だ有効な解決策が見出せない状況が続いているが、ファミリーレストラン はやや堅調に業績が推移している。大手小売店等での数少ない急成長分野の商品として、レトル ト食品等が挙げられる。

業界で大きな影響力があり、電子商取引化の推進母体となりうる大手小売店等では、企業の情 報化により、主として調達サイドにおける業務効率化と取引関係の集中化を目指す傾向が強い。

飲料業界では、ウィスキー等のアルコール類で、特に輸入品の値下げ攻勢による競争が激化し ている。また清涼飲料の分野でも、新商品発売を含めた販売競争が激しく進行している。その中で、

一部の国産飲料メーカーは、電子商取引活用により原材料の調達コストの削減を図ろうとしてい る。

2000年 2001年(予測) 2001年 合計 EMP化率

農業一次生産物(コメ、青果等) 30 億円  200 億円  10 億円 

漁業一次生産物(魚介、海藻等)

食料品 20 億円 

飲料/たばこ(清涼飲料・酒類)

合計 30 億円  200 億円  30 億円 

今回調査 品目 前回調査

0.37%

30 億円

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飲料業界においては、小売店が、全般的に、メーカーや販売代理店も網が系列化されており、

事業者の数も比較的限られていることから、全く新たな取引先の開拓やスポット取引の必要度は低 い。

なお、食品分野には大手事業者を中心に、EDI が既に構築されているが、やや複雑な流通構 造と旧来の商慣習が影響し、日用雑貨品業界等に比べその活用度合は低い。

3.1.4

食品〜2001年の

BtoB

動向と背景 (1) 電子商取引全体

売上低迷による競争激化と淘汰が進行しており、特に大手スーパー業界ではその傾向が 強い。このような環境下において、電子商取引額は堅調な伸び率を示している。EC形態は、

今のところ大手小売店や大手飲料メーカーを軸としたN:1型の調達が主流であり、2001年で のEC活用による新たなビジネスモデルの創出は特に見られない。

食料品業界では大手小売店、飲料業界では大手飲料メーカーを頂点とした調達業務が、

一部の事業者の強いイニシアティブにより、徐々にインターネットベースに移行している。この

ことが、2001年における電子商取引額の堅調な伸びを下支えしている。ECの活用により、食

料品業界では主に業務効率化と取引関係の集中化、飲料業界では集中購買による原材料 の調達コストの削減等を図ることが目指されている。

ただしこれらの事業者の動きは、食料品や飲料業界全体に対し、急激にEC化を浸透させ ていく程の強い影響力を与えているわけでは今のところない。特に日本の百貨店等では、ギ フト商品等を除き単品毎の管理をあまり行っておらず、ある程度の商品群を一括した単位で の管理をしていることから、WebEDIを活用できる範囲がやや限られている。

食品全般で見れば、依然からVANや従来型のEDIベースの取引を行っていた場合、そ れが現在も継続されており、インターネット技術ベースに移行していないケースが多い。

(2) eマーケットプレイス

食品分野における、e マーケットプレイス自体の成長はまだまだこれからと見られ、提供す る情報内容等で優位性の高い一部の事業者等が先行している。品質重視の商品特性より、e

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マーケットプレイスよりN:1型の調達形態での取引が今までは主流となっている。最近の新し い動きとして、eマーケットプレイス運営事業者が、特定の商品市場に限り自ら取引主体として 参加したり、他社との提携により決済サービスを付加するようなことが見られる。

特に、食料品等では品質管理が重要なため、e マーケットプレイスで新規取引先を開拓す る際には、購入する前にサンプル取寄せ等の事前準備が必要となる。従って、オークション等 の機能がそのままでは適合しにくい現状にある。また、食料品業界では、一般的に大手小売 店の影響力が大きいが、それらの小売店が合同で新たなeマーケットプレイスを構築する動き は、今のところ見られない。一方で、小売業者とサプライヤー間での、食品・雑貨・衣料等のグ ローバルな取引手段を提供する業界コンソーシアム型 e マーケットプレイスである「WWRE」

の活用については、品質保証の面等から新規取引先開発に慎重な業界体質もあり、今のとこ ろやや様子見の状況が続いている。

その中では、食品を取扱う「インフォマート」の健闘が注目される。匿名取引や有益な情報 提供、積極的なeコラボレーションやリアルでの営業活動等、独自の工夫や事業展開が利用 者サイドへの利便性を大きく向上しており、これらが成長要因となっている。

3.1.5

食品〜BtoBの将来展望 (1) 全体市場規模予測

2006年時点での予想されるBtoB市場規模は約8.2兆円、電子商取引化率は約12.6% である。2001 年の約 8,200 億円から年々順調に拡大し、2006 年では、BtoB 市場の約 6.52% を占める割合に至ることが見込まれる。

表 3-3  「食品」BtoB市場規模・電子商取引化率調査比較

2000年 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 今回調査 EC市場規模(億円) 8,170 11,700 19,200 32,000 51,900 81,800

EC比率 1.3% 1.9% 3.2% 5.2% 8.2% 12.6%

前回調査 EC市場規模(億円) 6,800 8,300 12,800 21,700 37,000 60,500

EC比率 1.1% 1.3% 2.0% 3.4% 5.8% 9.5%

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