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BCN 系超硬質皮膜

ドキュメント内 (PVD CVD ) (ページ 87-96)

●Fターム (FT)

1.4  技術開発の課題と解決手段

1.4.4  BCN 系超硬質皮膜

 BCN系超硬質皮膜の課題と解決手段を図1.4.4に示す。さらに、具体的課題および解決手 段に対応する出願状況を表1.4.4‑1に示す。また、課題と解決手段に対応する出願人状況 を表1.4.4‑2に示す。 

1 5 37 3 59 18 10 8 5 3

9 7 2 1 2

1 2 4 1 1 1

1 3 1 1 1 2

4 2 3 6 7 5 5 7

2 36 18 1 85 16 15 29 9 7

3 12 3 24 5 3 4 7 2

1 1

4 4 1 11 2 4 6

0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11

図 1.4.4 BCN 系超硬質皮膜の課題と解決手段 

装 置 の 構 成 ・ 構 造

成 膜 条 件 の 制 御

前 処 理 ・ 後 処 理

成 膜 操 作

皮 膜 の 構 造

皮 膜 の 構 成

皮 膜 原 料 の 選 択

皮 膜 の 材 質 ・ 特 性

基 体 表 面 の 性 状

基 体 材 質 の 選 定

解決手段

基体の特性 皮膜の特性

          機械的機能の付与    熱的・化学的  機能の付与    複合機能の付与    意匠性・電磁  気的機能の付与    皮膜の品質向上    密着性の向上      被覆物の品質向上      成膜操作・制  御性の向上  コスト低減・   

生産性の向上      課 題 経 済 性 の 向 上 品 質 の 向 上

成膜操作・装置

1991 年 1 月 以 降 出 願 さ れ 2003 年 7 月 ま で に 公 開 さ れ た 特 許 ・ 実 用 新 案  

表 1.4.4‑1 BCN 系超硬質皮膜の課題と解決手段に対応する出願件数 

調

調

/

/

摺動特性の向上 1 15 4 1 4 10 2 1 1 2 6 1 2 2 1 1 1 1 1 耐摩耗性の向上 2 1 13 4 1 2 16 5 4 4 2 4 1 2 1 3 3 1 1 2 1

硬度・強度の向上 1 1 1 1 1 2 2 1 1 1

欠損性・なじみ性等

の機能付与 2 1 2 1 1

耐熱性の向上 1 1 3

断熱特性の向上 1 1

熱疲労・溶損性等

の特性向上 1

耐腐食性の向上 1 1 2 1 1

その他の化学的機

能の向上 3 1 1 2

1 1 1 4 1 1 1

電磁気的機能の付

1 2 1 1 1 2

意匠性の付与

1 耐割れ性・耐剥離

性等の改善 1 1 1

耐劣化性・耐汚れ

性の防止 2 1 1 1

皮膜品質の向上 2 1 1 3 2 2 2 1 3 2 2

膜厚特性の向上 1 3 1 2 1

皮膜表面品質の向

1 1

1 1 19 17 11 7 1 1 3 12 1 53 15 15 1 10 5 2 22 2 1 2 4 5 6 1

信頼性の向上 1 1 1 1

安定性・安全性の

向上 3 3 1 5 2 3 2 2 2 1 2

取扱性等の向上 1 1 1 1 1 1

被覆物の性能向上 1 2 2 1 2 2 1 1 1 1 2 1

被覆物の高精度化 2

適用性の拡大等 1 1 2 1 1 1 1

成膜精度の向上 成膜操作の信頼 性・安全性の向上 制御性の向上

成膜条件の緩和 1 1

成膜効率の向上 2 3 1 4 3 2 2 2

稼働率の向上 1 2 2 2 2

成膜コストの削減 2 1 1

被覆物・装置に対 するコスト削減 被覆物の

品質向上

成膜操 作・制御 性の向上

コスト低 減・生産 性の向上 複合機能の付与 意匠性・

電磁気的 機能の付

皮膜の品 質向上

密着性の向上 機械的機 能の付与

熱的・化 学的機能 の付与

解決手段

課題

BCN 系超硬質皮膜の課題としては、密着性の向上が最も件数が多く、次に機械的機能の 付与が続いている。この二つの課題に比べると、その他の課題は件数が少なく、被覆物の 品質向上が続いている。

密着性の向上に対する解決手段としては、皮膜の構成によるものが最も多く、次いで基 体表面の性状および前処理・後処理となっている。これに続いて、やや数は減るがほぼ同 じ件数で皮膜の材質・特性、皮膜の構造および成膜操作によるものがある。

一方、機械的機能の付与に対しては皮膜の構成による解決が最も多く、次いで皮膜の材 質・特性、皮膜の構造によるものがある。

ホウ素B、炭素Cおよび窒素Nの元素から得られる材料は硬度が高く、気相合成法で良 質な皮膜を形成できるようになってきたが、これらの皮膜の実用化にあたっては、基体と 皮膜との密着性が低いことが課題とされており、この解決のための研究開発が盛んに行わ れているのが上記のような傾向の背景となっているといえる。 

出願件数上位5社の住友電気工業、三菱マテリアル、日新電機、日本特殊陶業およびシ チズン時計について傾向を見てみる。 

住友電気工業においては、密着性の向上が最も多い課題であり、次いで機械的機能の付 与となっている。密着性の向上に対する解決手段としては、基体表面の性状によるものが 最も多く、次いで皮膜の構成によるものが多い。その他の解決手段もそれぞれ取上げてお り幅広くこの課題に対応していることが読み取れる。機械的機能の付与に関しては、皮膜 の材質・特性による課題解決が最も多く、次いで皮膜の構成によるものの順になっている。 

三菱マテリアルにおいても、密着性の向上が課題として最も多く、次いで機械的機能の 付与となっている。密着性の向上に対する解決手段としては、皮膜の構成によるものが多 く、次いで皮膜の材質・特性によるもの、皮膜の構造、前処理・後処理の順になっている。 

日新電機においては、機械的機能の付与、熱的・化学的機能の付与およびこれら機能の 複合化した機能の付与が大きな課題となっている。その解決手段としては、皮膜の構成に よるものが最も多いが、その他の手段も幅広く採用されている。ダイナミックミキシング を適用して皮膜を形成することが多いのが日新電機の特徴である。 

日本特殊陶業においては、課題として密着性の向上が半数を占めており、その解決手段 としては前処理・後処理によるものが大きな比重を占めている。 

シチズン時計においては、課題としては密着性の向上および機械的機能の付与が大きな 割 合 を 占 め て い る が 、 上 記 4 社 と 比 較 し て 、 被 覆 物 の 品 質 向 上 と い う 課 題 の 比 重 が 高 く なっている。解決手段としては、いずれの課題に対しても、皮膜の構成によるものが高い 比率を占めている。時計のように身につけるものにおいては、金属アレルギー防止への配 慮がうかがえる。 

表 1.4.4‑2 BCN 系超硬質皮膜の課題と解決手段に対応する出願人(1/6) 

解 決 手 段  

基 体 の 特 性   皮 膜 の 特 性  

課 題  

基 体 材 質 の

選 定   基 体 表 面 の 性 状  皮 膜 の 材 質 ・ 特 性   皮 膜 原 料 の 選 択 皮 膜 の 構 成  

 

サ ン ド ビ ッ ク 

G E  

住 友 電 気 工 業   大 同 特 殊 鋼   日 本 特 殊 陶 業   日 立 金 属 +日 立 ツ − ル 

37 

住 友 電 気 工 業 8  ブ リ ヂ ス ト ン 3  リ ケ ン 2  三 洋 電 機 2 

住 友 電 気 工 業 + 日 新 電 機 +日 本 ア イ 2  日 本 ピ ス ト ン リ ン グ 2 キ ャ タ ピ ラ −   ト ヨ タ 自 動 車   ナ ノ テ ッ ク   荏 原 製 作 所  

物 質 ・ 材 料 研 究 機 構   Y K K  

三 宅 正 二 郎 + 日 産 自 動 車 

三 菱 マ テ リ ア ル  小 松 製 作 所   昭 和 電 工   川 崎 重 工 業   大 豊 工 業  

帝 国 ピ ス ト ン リ ン グ   電 気 化 学 工 業   産 業 技 術 総 合 研 究 所 + 荏 原 製 作 所  

日 新 電 機   富 士 ダ イ ス   富 士 写 真 フ イ ル ム  

松 下 電 器 産 業 2 住 友 電 気 工 業  

59 

シ チ ズ ン 時 計 6  日 立 ツ − ル 6  テ ィ ー デ ィ ー ケ イ 5  住 友 電 気 工 業 4  三 菱 マ テ リ ア ル 3  神 戸 製 鋼 所 3 

三 宅 正 二 郎 + 日 産 自 動 車 2 

日 新 電 機 2 

ウ ン ア ク シ ス ・ バ ル ツ エ ル ス コ マ ツ グ  ソ ニ −  

ヂ − ゼ ル 機 器   ノ − ト ン   ビ デ ィ ア  

フ ァ − シ ュ ラ イ ス ・ シ ュ ッ ツ ・ テ ク ニ − ク ケ ラ −  

ブ ラ ザ − 工 業   リ コ − 光 学   旭 光 学 工 業  

韓 国 科 学 技 術 研 究 所   光 洋 機 械 工 業   三 洋 電 機   松 下 電 器 産 業   松 下 電 工   川 崎 重 工 業   大 阪 真 空 工 業   大 豊 工 業  

帝 国 ピ ス ト ン リ ン グ   東 芝 タ ン ガ ロ イ  藤 倉 電 線  

産 業 技 術 総 合 研 究 所 + 小 浜 泰 昭 +阿 部 利 彦 +ア プ ラ イ ド ダ イ ヤ モ ン ド 日 本 ピ ス ト ン リ ン グ   日 本 大 学 +ナ ノ テ ッ ク 日 本 電 装 + 豊 田 中 央 研 究 所  

日 立 製 作 所  

不 二 越 +東 レ +東 洋 殖 産 武 内 プ レ ス 工 業 

 

       

日 新 電 機 4  住 友 電 気 工 業   昭 和 電 工 + 昭 和 ア ル ミ ニ ウ ム 缶  

新 日 本 製 鐵  

新 日 本 製 鐵 +吉 川 潔 +山 本 靖 +督 寿 之  

東 京 窯 業  

  

三 菱 マ テ リ ア ル 神 戸 ツ ー ル ズ 3 

シ チ ズ ン 時 計 2  日 新 電 機   日 本 軽 金 属  

 

 

  

日 立 ツ − ル  

       

シ チ ズ ン 時 計   日 新 電 機  

表 1.4.4‑2 BCN 系超硬質皮膜の課題と解決手段に対応する出願人(2/6)

解 決 手 段  

皮 膜 の 特 性   成 膜 操 作 ・ 装 置 

課 題  

皮 膜 の 構 造   成 膜 操 作   前 処 理 ・ 後 処 理 成 膜 条 件 の 制 御 装 置 の 構 成 ・ 構 造 

 

18  京 セ ラ 3 

三 菱 マ テ リ ア ル 2  帝 国 ピ ス ト ン リ ン グ 2 

日 立 ツ − ル 2  シ チ ズ ン 時 計   ノ − ト ン  

ボ デ イ コ − ト   メ タ ラ ジ カ ル   コ − テ イ ン グ ス  三 菱 電 機   住 友 電 気 工 業   石 油 公 団   日 新 電 機   日 立 金 属   富 士 通  

10 

シ チ ズ ン 時 計   G E  

ト ヨ タ 自 動 車   科 学 技 術 振 興 機 構 山 口 県  

昭 和 電 工   積 水 化 学 工 業   日 立 製 作 所   不 二 越  

豊 田 中 央 研 究 所 + 日 本 電 装  

イ − グ ル 工 業 2  テ ィ ー デ ィ ー ケ イ   ト ピ − 工 業   石 川 島 播 磨 重 工 業   日 産 自 動 車   日 新 電 機   不 二 越  

ノ − ト ン   フ ラ ウ ン ホ − フ ァ −  

三 洋 電 機   住 友 金 属 鉱 山   豊 田 中 央 研 究 所 

ソ ニ −  

ダ イ ア モ ネ ッ ク ス 

富 士 電 機  

 

京 セ ラ   松 下 電 器 産 業  

  

テ ィ ー デ ィ ー ケ イ  

日 新 電 機 2 

   

 

 

日 新 電 機 2  三 菱 重 工 業   住 友 電 気 工 業  

信 越 化 学 工 業  

  

Y K K  

イ − ゲ ン ヴ ェ ル ト 

ドキュメント内 (PVD CVD ) (ページ 87-96)