しますか?
しますか?
自社専用 自社専用 ASPASPにしますか?にしますか?
YES YES
NO NO NO NO
YES YES NO
NO
自社専用
ASP
自社専用自社専用ASP ASP
汎用
ASP
汎用 汎用
ASP ASP
NO NO
自社構築 自社構築
ASP ASP 利用 利用
(4) 自社構築か ASP 利用か
−2ヶ月 −1ヶ月 当月 +1ヶ月
−3ヶ月
−4ヶ月
−5ヶ月
機器・ソフトの調達
システム開発内容の確認 必要に応じてシステム開発
接続テスト フェーズ1 フェーズ2 フェーズ3
旧システムとの 並行運用
平行運用 の停止 マッピング
取引先との 接続情報設定
環境構築 アプリケーション開発と
EDI関連情報の設定 本番移行
凡例:
2.導入にかかわる全体の流れ
プロジェクトの立ち上げ
事前準備
標準EDI仕様の理解
取引先との接続テスト 取引先との方針確認
ネットワーク環境手配
システム環境構築
取り決め 基本情報作成
テスト計画・
移行方針の策定 テスト計画・
移行方針の策定
34
(1) 事前準備
具体的作業を始める前に、正式なプロジェクトを立ち上げ、流通 BMS につ いての十分な理解、取引先との調整を行います。
①プロジェクトの立ち上げ
• システム形態の選定
プロジェクトを立ち上げるにあたり、導入するシステム形態を選定します。
「大手企業や大規模システムを持つ企業」と「中小企業や取引量の少ない企業」とは準備 するEDIシステムの形態は異なります。企業の実態に応じたシステムを選定してください。
– S-S
型EDI
モデル»
取引先とサーバ同士で接続するモデル。»
通信プロトコルはebXML MSもしくはAS2。どちらを選ぶかは取引先との調整により決定する。»
どちらのプロトコルも、データが発生したタイミングで相手に送りつけるPush型通信。– C-S型EDIモデル
»
ハブとなる企業がサーバシステムを設置し、そこに向けて小規模の企業がクライアントシステムで接 続するモデル。»
通信プロトコルはJX手順。»
送受信の要求はクライアント側から発し、サーバ側はその要求に応じて送受信を行うPull型通信。»
現行のEOSと同様の運用を実現。サーバ側は、企業が直接行う場合とVANやASPが行う場合があ る。3.最初の取引先との本番移行まで
3.最初の取引先との本番移行まで
(量販
(量販XX))
ビジネス 文書 ビジネス ビジネス
文書文書 ビジネス
文書 ビジネス ビジネス
文書文書
アプリケーションアプリケーションアプリケーション データ変換データ変換データ変換 EDIクライアントシステム EDIEDIクライアントシステムクライアントシステムビジネス
文書 ビジネスビジネス
文書文書
インターネットインターネットインターネット
社内 形式
社内 形式
ファイア ウォール 相当機能
ビジネス 文書 ビジネスビジネス
文書 文書 ビジネス
文書 ビジネス ビジネス
文書文書 ビジネス
文書 ビジネスビジネス
文書文書 E DIサーバシステム EDIEDIサーバシステムサーバシステム
データ変換データ変換データ変換
ビジネス 文書 ビジネスビジネス
文書文書 ビジネス
文書 ビジネスビジネス
文書文書
アプリケーションアプリケーションアプリケーション インターネットインターネットインターネット
社内 形式
社内 形式
ファイア
ウォール (量販X(量販X))
★ S-S 型 EDI モデル
ebXML MS
ebXML MS
、、AS2 AS2
★ C-S 型 EDI モデル J X J X
手順手順36
• 体制の立ち上げ
プロジェクトを立ち上げるため、流通BMS導入の目的を明確にし、必要な体制を決めます。
–
導入目的の明確化»
自社の現状を整理し、なぜ今流通BMSの導入が必要なのかまとめます。»
ポイントは、取引先からの依頼、JCA手順の限界回避、コスト削減、事業の効率化、業務の拡大、等 会社の置かれている環境を的確に理解することです。–
体制の検討、組織化»
プロジェクト実施に必要な人材を選出します。»
体制は、「取引先との接点となる人」「取引先との業務アプリケーションを開発する人」「EDIを運用する 人」「システム・ネットワークインフラを管理する人」から構成されます。»
経営に関わる方がメンバーに入ることも重要な要件です。»
実際の構築段階では、ここにEDIパッケージベンダーやSIerは加わります。3.最初の取引先との本番移行まで
• 計画の立案
プロジェクトが立ち上がると、具体的な計画の策定に入ります。ここで全体の作業負荷を見 極め、予算を決定します。
–
全体計画の策定»
導入期間の目安は、6ヶ月。»
システムの規模やアプリケーション改変の有無によりその期間は前後します。»
「1.導入に関わる全体の流れ」を参考に大まかなスケジュールを組みます。»
詳細なスケジュールは、標準EDIの仕様の理解や業務の見直しを進める中で確定してください。–
稟議(予算、人、物の確保)»
大まかなスケジュールをもとに、概略予算を立てます。»
それをもとに、ハードウェア、ソフトウェア(EDIシステム、アプリケーション開発)、ネットワークベンダー に対してRFPを提示し、その費用を確定します。»
その他導入関連費用を洗い出し、ベンダー見積を合わせて最終稟議を作成します。»
ポイントは、自社システムと標準システムとのギャップに関わる開発費。3.最初の取引先との本番移行まで
38
②標準 EDI 仕様の理解
• 従来方式との差異を理解
–
流通BMS
とはどのようなものか、新しい通信プロトコルにはどのような特徴があるかをま ず理解する。– XMLベースのメッセージとはどのようなものかを理解する。
–
標準の業務フロー、メッセージ、項目の意味や扱いに現状との違いがないかを確認する。–
セキュリティーや証明書・署名は、従来なかった概念なので十分な理解が必要。–
参考とする資料は、本冊子のほか、巻頭「はじめに」記載の「流通ビジネスメッセージ標 準」ダウンロード資料をご参考にしていただきたい。3.最初の取引先との本番移行まで
③取引先との方針確認
• 方針等を相互確認
–
最初に取り組む相手先は、経営レベルで相互に流通BMS
の拡大を合意できるお取引先で あること。– 「共通確認シート」(*1)
をベースに、どの業務をどういう方式でいつごろまでに実現する かを確認する。–
お互い同じ言葉で確認しても、レベルの相違や理解の仕方にズレがあり、誤解を生むこと もある。十分な話し合いが必要。–
実現方法には、いくつものパターンがあるため、具体的な内容まで事前に確認し合うこと。• スケジュール決定
–
双方の確認事項をもとに、環境構築、システム開発、テスト、本番移行等の順に具体的な スケジュールを決定する。–
基本は6ヶ月で可能であるが、各社の事情も加味し無理な計画は立てない。–
決算期や自社のイベント(サーバ入れ替え・・・)など繁忙期は避ける。–
ここでは大まかなスケジュールとし、詳細な検討を進める中でより綿密なスケジュールに 落としていく。3.最初の取引先との本番移行まで
(*1