5. 一般的な命名規約
5.7 AOI を設計するためのベストプラクティス
AOIをエクスポートするときには、セクション5.5に説明されたように名前を付ける必要があり ます。
図5-4. AOIの例
5.7.3 AOIパラメータ名の接頭語
AOIのパラメータ数は、すぐに増やすことができます。パラメータの可視性を制御するために AOIの能力と組み合わせると、AOIのパラメータの使用方法があいまいな説明になることがあり ます。
接頭語の規約では、パラメータの基本機能を3文字とアンダースコア(_)に省略して、特定のパ ラメータの機能をさらに明確にするために追加のテキストを続けます。これらの接頭語を使用す ると、AOIを適切に使用する方法について開発者の理解が増します。詳細は、以下の表を参照し てください。
パラメータの基本的な機能 パラメータ
の基本機能 接頭語 使用の説明
Command Cmd_ 通常は、HMIを使用してオペレータからまたはプログラムからのコマン
ド入力として使用される。
例:
– Cmd_Reset: フォルトをクリアしてプロセスをリセットする。
– Cmd_JogServo: サーボ軸をジョグする。
– Cmd_FillTank: タンクを液体で満たす。
Configuration Cfg_ 通常は、AOI機能内の処理方法を構成するのに使用される値を指定する
のに使用される。これは、たまにしか変更されない。これはHMIからま たはレシピの一部として入力できる。
例:
– Cfg_JogDirection: サーボがジョグする方向を選択する: 0=正、1=負 – Cfg_BulkFill: 使用するフィルレートを選択する: 0=Slow Rate, 1=Fast
Rate
– Cfg_UserUnits: 使用する量の測定単位を選択する: 0=mm3, 1=m3, 2=gal – * Cfg_EnableInterlocks: インターロック機能を有効にする。
– * Cfg_EnablePermissive: 許容機能を有効にする。
パラメータ
の基本機能 接頭語 使用の説明
Status Sts_ AOI命令内のプロセスのステータス
例:
– * Sts_Alarm: アラーム状態(HI/LOWアラームなど)がプロセス内に存在 する。アラーム列挙の処理については、セクションAlarmを参照してく ださい。
– * Sts_ER: プロセス内の命令実行にエラーが検出された。エラー列挙E については、Error列を参照してください。
– Sts_IndexComplete: プロセス内のサーボインデックス移動が完了した。
– Sts_FillInProcess: タンクの充填プロセスが動作中
Error Err_ Sts_ERビットが1にセットされているときは、Err_パラメータ、プロセス
内で起こった実際のエラーを示す。これは、ビットレベルまたは値レベ ルのいずれかの表示にできる。値ベースのエラー通知によって、大量の エラーを1つのインジケータでサポートできるようになる。ただし、この アプローチでは一度に1つのエラーを通知することが必要です。ビットレ ベルのエラー記録は複数のエラーを同時にサポートできるが、エラー状 態すべてサポートするには大量のインジケータが必要です。
例:
– Err_Value: 0ではない値はエラー状態を示す。異なる値は異なるエラー を示す。
– Err_PCamCalcFault: MCCPに起こったエラーを示す。
Alarm Alm_ Sts_Almビットが1にセットされているときは、Alm_パラメータは、プロ
セス内で起こったアラームを示す。これは、ビットレベルまたは値レベ ルのいずれかの表示。値ベースのアラーム通知によって、大量のアラー ムを1つのインジケータでサポートできるようになる。ただし、このアプ ローチでは一度に1つのアラームを通知することが必要です。ビットレベ ルのアラームは複数のアラームを同時にサポートできるが、アラーム状 態すべてをサポートするには大量のインジケータが必要です。
例:
– Alm_Value: 0ではない値はアラーム状態を示す。異なる値は異なるアラ ームを示す。
– Alm_TankHI: HI level状態がタンク内で検出されたことを示す。
Input Inp_ AOI内のプロセスを駆動するために使用されるリアルタイムデータ。通
常は、リアル入力ポイント、制御デバイス、または他の計算プロセスか ら受信されるデータのいずれかへの接続を指定するために使用される。
例:
– Inp_ServoPosition: サーボの位置の入力値を供給する変数 – Inp_ServoRegistrationPosition: サーボの登録位置の入力
– * Inp_InterlockOK: 外部インターロックを示す入力が満たされた。
– Inp_TankLevel: タンクのレベルのアナログ入力を供給する変数 – Inp_TankLevelFillRate:
Output Out_ AOI内のプロセスから駆動されるリアルタイムデータ。通常は、リアル
出力ポイント、制御デバイス、または他の計算プロセスに送信されるデ ータへの接続を指定するために使用される。
例:
– Out_GlueGun1: Glue Gun 1を切換えるための出力信号 – Out_ServoCorrectionDistance: サーボ登録の修正距離の出力 – Out_OverflowValve: オーバーフローバルブを開くための出力 信号 – Out_TankLevelError: タンクのターゲットと実際のフィルレベルの差の
出力
Reference Ref_ Reference data (参照データ)は、入力と出力データの組合せから構成され る複雑なデータ構造体です。これらの構造体は、いくつかのプロセスを 実行する場所でデータをAOIに渡すために使用される。それから、結果 は連続するステップで使用するためにAOIに渡す構造体にロードされ る。
例:
– Ref_PositionCamRecovery: MAPC命令で実行するために、織り込み済み のすべてのオフセットと結果のPosition Cam Profile (位置カムプロファ イル)と共に、位置カムを計算するためのデータセットを提供する。
– Ref_TankFillControl
パラメータ
の基本機能 接頭語 使用の説明
Parameter Par_ Parameters (パラメータ)は可変で、プログラムの内外に存在できるバッチ
またはレシピ管理システムなどの外部ソースから受信される。
例:
– Par_MachineSpeed: マシンの実行速度を提供する。
– Par_TargetFillLevel: タンクのターゲットフィルレベルを提供する。
Set point Set_ Set points (セットポイント)はオペレータまたはHMIから受信される変数 で、バッチまたはレシピ管理システムなどの外部ソースの一部ではない。
例:
– Set_MachineMaxSpeed: マシンの許容可能な最大速度の設定を提供す る。
– Set_TankHILevel: タンクのHIアラーム制限の設定を提供する。
Value Val_ 命令の主要な出力ではないかもしれない値(命令内で計算される)を指定
する。
Report Rpt_ バッチレポートによく使用される値(命令内で計算される)を指定する。
Information Inf_ フェイスプレートを表示するための、AOIリビジョンレベル、AOI名な
どの機能しないデータ
Ready Rdy_ コマンド読取りビット。通常は、ルーチンが状態変更コマンドを許可す
るかに反映する、制御ルーチン内で計算されるブーリアンです。コマン ドボタンを有効または無効にするために、HMIフェイスプレートに使用 される。
オプション Program
Command PCmd_ 通常はアプリケーションプログラムによって指令されるコマンド用のコ
マンド入力として使用される。
例:
– PCmd_ProgReq –アプリケーションに作成されたプログラムモードのた めの要求(Cmd_ProgProgReqの対照)
– PCmd_AutoReq –アプリケーションに作成された自動モードのための要 求(Cmd_ProgAutoReqの対照)
Operator
Command OCmd _
HMIを使用してオペレータによって指令されるコマンド用のコマンド 入力として使用される。
例:
– OCmd_ProgReq –オペレータに作成されたプログラムモードのための 要求(Cmd_OperProgReqの対照)
– OCmd_AutoReq –オペレータに作成された自動モードのための要求 (Cmd_OperAutoReqの対照)
注: この表の横にアスタリスク(*)が付けられたパラメータは、フェイスプレートのアニメーショ ンで特別な役割を持っています。この役割の説明については、セクション5.10を参照してくだ さい。説明されたアニメーション付きのナビゲーションボタンの1つを対応するAOIパラメー タなしで使用すると、ナビゲーションボタンが適切に機能しないことに注意してください。
5.7.4 AOIパラメータの例
以下の図に、推奨する命名規約の接頭語を使用する、例のAOIからのパラメータリストを示し ます。UDTとは異なり、大きいものの間に小さいエレメントのデータタイプをちりばめること はAOIではメモリ違反にはなりませんが、そのためにBOOL, DINT, およびREALがデータタイ プのグループ化を考慮することよりも、最も機能的な意味をなす場所に置き換わります。
以下の図では、3つのパラメータタイプが2番目の列にInput, Output, およびInOutとして示さ れています。
Input (入力)パラメータはデータ入力ポイントを生成し、サブルーチンのInputパラメータのよう
にデータ値をアプリケーションプログラムからAOI内に転送できます。データは、実際に実行 のためにAOIタグのInputパラメータからAOI内のreference (参照)に移動します。Inputパラメ ータにできるのはatomicデータタイプ(つまり、BOOL, INT, SINT, DINT, REAL)のみで、UDTを 含むデータ構造体はInputパラメータにはできません。
Output (出力)パラメータは、AOI実行から戻される値で、サブルーチンのReturnパラメータな
どでアプリケーションプログラムに戻される値を保持します。Inputパラメータと同様に、デー タは、実際に実行の後にAOI referenceからAOIタグパラメータに戻して移動します。Outputパ ラメータにできるのはatomicデータタイプのみで、UDTを含むデータ構造体はOutputパラメー タにはできません。
• 以下の図のリストの一番下にあるRef_Title などのInOutパラメータは、InputとOutputパラメー タとの機能の違いは実際に移動するデータがないことです。InOutパラメータがAOIの実行中 に変更されると、参照されるタグの値はInputまたはOutputパラメータを使用してデータを転 送する必要なく直接更新されます。このため、InOutパラメータは「参照によって渡される」
パラメータと考えられます。UDTを含む複雑なデータタイプはInOutパラメータとして割付け ることができます。
Default列は、作成するとAOIの各新しいインスタンスに置き換わる値を示します。Req列がチ
ェックされているときは、そのパラメータには同じデータタイプの外部タグへのリンクが必要で す。Vis列を使用して、パラメータをラダーダイアグラムで表示するか、およびファンクション・
ブロック・ダイアグラムで表示するかを選択できます。Descriptions列は、AOIの構成ダイアロ
グをRLogix5000で開くと表示されるテキストを保持します。
図5-5. レギュレータ用のAOIパラメータの例