N=927
言語的誘導
自力で食事開始出来ない者 927名
開始可能
開始不可
開始可能
開始不可
開始可能
開始不可
開始可能
開始不可
開始可能
開始不可
開始可能
完全介助
開始不可 657名
(71%)
197名(21%)
460名
(50%)
66名(7%)
394名
(43%)
70名(8%)
324名
(35%)
22名(2%)
302名
(33%)
13名(1%)
289名
(32%)
○○さん、
頑張って食べて~
○○さん、
今日のおかずは××で すよ、食べてね
○○さん、今日の おかずは××ですよ、
スプーンどうぞ
○○さん、今日の おかずは××ですよ、
はいどうぞ
○○さん、おかずを すくってみましょうか
○○さん、一口 食べてみませんか―
270名(29%)
口に入れる動作誘導 非言語的誘導
食具把持誘導
スタートポジション誘導
すくう動作誘導
段階的介入効果の内訳を示す。
配膳のみで自立して食事が開始しな かった者のうち、声かけ誘導により開 始した者は29%であった。
声かけと器を示す誘導により開始した 者は21%であった。
利き手に食具を持たせる誘導により 開始した者は7%であった。
利き手に食具、反対の手に器を持 たせる誘導により開始した者は8%
であった。
両手に食具、器を持たせたうえで手 をとってすくうまで誘導して開始し た者は2%であった。
同様に手をとって掬い口に運ぶと ころまで誘導して開始した者は 1%であった。
上記の誘導でも反応が無い場合、別の食具で 一口介助摂食させるが、この一口で実際に自 立摂食を開始した者15名で、それでも自立 摂食困難であったものは274名であった。
○○さん、はい お口あけて、どうぞ~
FCR8 FCR7 FCR2
FCR3
FCR4
FCR5
FCR6
270, 29%
197, 66, 21%
7%
70, 8%
22, 2%
13, 1%
15, 2%
274, 30%
270, 29%
197, 66, 21%
7%
70, 8%
22, 2%
13, 1%
15, 2%
274, 30%
270, 29%
197, 66, 21%
7%
70, 8%
22, 2%
13, 1%
15, 2%
274, 30%
270, 29%
197, 66, 21%
7%
70, 8%
22, 2%
13, 1%
15, 2%
274, 30%
270, 29%
197, 66, 21%
7%
70, 8%
22, 2%
13, 1%
15, 2%
274, 30%
270, 29%
197, 66, 21%
7%
70, 8%
22, 2%
13, 1%
15, 2%
274, 30%
270, 29%
197, 66, 21%
7%
70, 8%
22, 2%
13, 1%
15, 2%
274, 30%
270, 29%
197, 66, 21%
7%
70, 8%
22, 2%
13, 1%
15, 2%
274, 30%
Ⅲ.認知症高齢者の食事環境調整に関する介入研究
(認知症グループホーム、小規模多機能施設での介入)
本報告Ⅰ、Ⅱでは、主に食事開始時の人的介入の効果検証を行った。しかし、認知症高齢者の食事を 取り巻く環境要因には、食卓のある部屋の様子や他の認知症高齢者の様子、机と椅子の三次元的位置 関係、食事を提供する際の食器や食具、トレーの色、食事の物性、対象者の姿勢やバランスなど様々 な要因がある。これらが促進的・阻害的な影響力をもつ環境因子となると ICF(WHO2002)では定 義している。本調査では、認知症グループホーム、小規模多機能施設利用の認知症高齢者を対象に、
食事介助者の位置関係食事を取り巻く環境因子、および摂食・嚥下機能に関する支援の効果検証を行 った。
【対象】 認知症グループホーム、小規模多機能施設を利用している認知症高齢者のうち経口摂取を している 189 名
介入施設 15 ユニット(135 名)、非介入施設 6 ユニット(54 名)
【方法】
【食行動観察調査】FCR を用いた食事開始時の評価、食事観察シートを用いた食事中の困難の抽出
【対面調査】認知症重症度(Clinical Dementia Rating :CDR、1:軽度、2:中等度、3:重度)なお、
面接調査は医師(対象病院)および、事前に診査内容に関する研修を受けた歯科医師(老年歯科医学 会認定医)によって行った。
【質問紙調査】(看護・介護職員に対し)
基礎的調査項目:年齢、性別、身長、体重、既往歴、など 食行動情報:食事開始、食事中断、食事中の乱れ等の摂食力評価 日常生活機能評価:Barthel Index(BI)
栄養評価項目:血清 Alb、血清 TP、WBC、MNA-SF
【介入方法】
事前に調査内容について対象施設に説明を行い、協力可能であった施設を事業所ごとに介入施設、非 介入施設に分類し、以下のようなプログラムで質問紙調査、食行動観察を行い効果検証した。介入施 設・非介入施設については、医学的対応を要する摂食・嚥下機能障害が認められた者については、近 隣病院の摂食・嚥下機能外来への紹介を行うこととした。非介入施設において、介入が必要な点が認 められたものについては調査期間終了後に情報提供を行うこととした。
咽頭 期 障 害群