「特許戦略指標」上位企業(業種別)
非製造業部門総合点
03 04 05 06 07
7,222 6,190 5,712 5,667 5,609
223 228
■■研究開発費(百万円)
■研究部門人員数
308 254 276
研究開発
次世代のニーズに応える新技術の開発
大和ハウスグループは、お客さまや社会にとって価値ある 技術の開発を目標として、総合技術研究所を中心に、商品開 発・デザイン部門やシルバーエイジ研究所および各事業部門 が緊密に連携し、幅広い領域の研究開発を進めています。
お客さまや社会の次世代のニーズに応えるため、技術部門 として、当社をとりまく外部環境(マクロ動向、市場、技術、
競合)に対して、客観的なデータを基に分析を行い、中長期 的な視点に立って技術の方向性を見定めています。
今後は、産・官・学・医連携をさらに積極的に働きかけ、新 事業のコアとなる新領域の技術開発に取り組んでいきます。
また、研究開発の方向性を明確にするため、2006 年度は組 織体制を整備しました。
多面的な研究開発テーマ
総合技術研究所では、研究開発のキーワードとして「安全・
安心」「スピード・ストック」「福祉」「環境」「健康」、それらを支 える「通信」を掲げ、多面的な研究開発活動を進めています。
また、大和ハウスグループ全体の研究開発機関として、グ ループ各社の事業発展に寄与すると共に、お客さまや社会に 役立つさまざまなテクノロジーを提供していきます。
また、研究開発の成果については、特許出願によって権利 保護を図っています。当社は、2007 年4 月に特許庁から発 表された「特許戦略指標」上位企業(業種別)において、非製造 業部門の総合点※で7 位にランクされました。
※総合点は、特許査定率を7割、グローバル出願率を3割として算出されたもの。
特許査定率: 特許庁の審査において得られた審査結果のうち、特許となる決定がなされた割 合。当社の2005 〜 2007 年の平均特許査定率は66.7%。
グローバル出願率: 特許庁になされた特許出願のうち、外国に出願されるものの割合。当社 の2006 年のグローバル出願率は3.2%。
研究開発のテーマ
安全・
安心
スピード・
ストック 福祉 環境 健康
通信 アスフカケツ
徹底した検証に基づく「安全・安心」
大和ハウス工業は、「制震住宅」の開発に取り組み、世界最 大の実大三次元震動破壊実験施設(愛称:E-ディフェンス)※1 で、民間企業初の実大震動実験を実施。巨大地震に対して有 効な制震性能を実証しました。この制震技術は、新住宅商品
「xevo」の1アイテムとして搭載しました。また、地盤補強に 用いる鋼管杭工法「D-TEC PILE」を改良し、エコマーク※2の 認定を取得しました。
※1 「独立行政法人防災科学技術研究所 兵庫耐震工学研究センター」内
※2 財団法人日本環境協会認定
工業化技術ならではの「スピード」と資産価値の「ストック」
断熱性や耐久性を高め、大切な資産としての住宅の価値を 高める「外張り断熱通気外壁」を「xevoシリーズ」に採用しま した。また、千葉工業大学および筑波大学と共同で、建物の 長期利用に欠かせない定期点検を確実にかつ省力化する「住 宅床下点検ロボット」の研究開発を進めています。商業施設 の分野では、解体した店舗の建材で再建築する「リ・ストア&
リ・ビルドシステム」により、資源のストックと再利用を図っ ています。
資源を有効活用する「環境」保護
大和ハウス工業は、慶應義塾大学発のベンチャー企業であ るエリーパワーに出資し、大型リチウムイオン電池を使った 住宅および建築物用電力貯蔵システムの研究に取り組んで います。
住宅の新築現場ではゼロエミッション(リサイクル率 100%)を達成しました。また、廃木材を住宅用部材である
「木粉リサイクルバルコニーデッキ材」に、廃プラスチックを 大和リースの「折板屋根緑化トレイ」に再生する取り組みも 行っています。
大和ハウスグループの技術の歴史
1955
大和ハウス工業 創業創業商品
「パイプハウス」発売
1957
「多聞酒造・西宮工場倉 庫」を施工、わが国の本 格的な鋼管構造建築の 道を拓く1959
プレハブ住宅の原点「ミゼットハウス」発売
1970 1980
1973
奈良中央試験所 開設(現総合技術研究所の 前身)
1974
「ダイワハウスCシリー ズ」が建設省の工業化 住宅性能認定を受ける1981
「ダイワハウスGシリー ズ」を開発し、企画提案 型住宅の先駆け「チム ニーのある家」発売1989
シルバーエイジ研究所 発足鉄骨構造の無溶接構法
(DNS)を開発
1950
1962
パネル式プレハブ住宅「ダイワハウスA型」を 発売
1960
研究開発
利用する人全てに配慮する「福祉」
大和ハウス工業は、サイバーダイン(株)と業務提携に向け て合意し、身体の動きをアシストするロボットスーツ「HAL」
の量産化および医療・福祉・介護分野や建築分野での活用を 目指しています。また、住宅や建築物には、人間工学的実験 による検証に基づき、ユニバーサルデザインの基本である
「使いやすさ・わかりやすさ・安全性」に「美しさ」をプラスし た「フレンドリーデザイン」を積極的に取り入れています。
住宅と情報「通信」技術の融合
大和ハウス工業は、NTTコミュニケーションズ(株)と、
業界に先駆けてさまざまなネットワーク環境に対応できる ホームサーバーや、それらを活用した生活サービスの共同開 発を進めています。両社が保有する技術・ノウハウを持ち寄 ることで、さまざまなサービスや各通信装置を統括するホー ムサーバーと、安全かつ簡単にサービスを提供できるイン ターネットインフラ(共通プラットフォーム)の構築を目指 します。これにより、住宅の居住者は、さまざまな生活サー ビスをワンストップ・低コストで利用することが可能となり ます。
「健康」を維持・増進する住宅
大和ハウス工業は、2005 年10 月から、大阪市立大学大 学院生活科学研究科と連携し、高齢者居住の共同研究を進め ています。その一環として2007 年、専門家だけでなく利用 者からもアイデアを募集する「高齢者いきいき居住アイデア コンテスト」を開催しました。また、2006 年4 月より奈良 県立医科大学に「住居医学」寄付講座を開講し、研究成果を健 康住宅技術の開発に活かしています。
1990 2000
1994
総合技術研究所 開設1998
住宅全商品にホルムアルデヒ ド対策を施した「健康住宅仕様」採用
2000
無溶接構法「DSQフレームシステム」が 建設技術開発賞 優秀賞を受賞
2001
プレハブ住宅業界で初めて「戸建免震住宅」商品化
2003
全戸建住宅商品に業界初の「防犯配慮仕様」採用
2005
自宅で健康チェックできる「インテリジェンストイレ」開発 10kW風力発電機「風流鯨」
発売
2006
戸建住宅「xevo」発売、25年ぶりの新工法を実現