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.60 .25

.61 一. 21

.77

.75

.73

.66

.63

.56

.42

.54

.57

.48

.65

.50

③「校内での相談活動」に関する尺度

  「校内での相談活動」に関する尺度では、校内で上手く対応できていることと抱 え込んでしまうことの2側面を想定して項目を作成したが、因子分析(最尤法・プ ロマソクス回転)の結果、想定と一致する2因子が抽出された(Table14)。第1 因子は 子どもの指導や支援の方向性は職員全体に共有されている 担当者が代 わっても指導や支援の方向性は一貫している 等の4項目であり、第2因子は 関 係機関等につなげることは、学校の対応力が問われるようで躊躇する雰囲気があ

る できるだけ関係機関に頼らず学校内で解決しようとしている 等の5項目で あった。そこで第1因子を「校内対応」因子、第2因子を「抱え込み」因子と解釈

した。α係数はα=.76、α;.72であった。

Table14 「校内での相談活動」尺度の因子分析結果(最尤法・プロマックス回転)

項目 平均  標準偏差  F1

F2  共通性

 1 校内対応(α=.76)

  子どもの指導や支援の方向性は、職員全体に共有されていると

326

  思う

  担当者が代わっても、指導や支援の体制や活動の方向性は一貫 330

  していると思う

  様々な子どもの問題に対応して、適切な指導や支援をすること

328

  ができていると思う

  子どもの指導や支援には、職員全体で抱え、取り組もうとする 324

  姿勢がある

1 抱え込み(α=.72)

  関係機関などにつなげることは、それまでの学校の対応力が問

327.

  われるようで躊躇する雰囲気がある

  学校内の問題について、関係機関に相談するかどうか判断に時

329

  間がかかる

  学校内の問題はできるだけ関係機関に頼らずに、学校内で解決

323

  しょうとしている

325 学校内の問題は学校で独自に取り組む方が解決しやすいと思う   関係機関などと連携しても、学校の持つ情報を全て伝えるとは

331

  限らない

2.72

2. 66

2.78

2.95

2.09

.68

.64

.56

.66

.79

.69

.67

.53

2.34

2.36

2.16

2. 38

.03

.08

.oo

.09

.59

.63

.63

.50

.45

.28

.05

.13

.63 =03

.65

.64

.31

.Ol

.75

.65

.64

.55

.45

.57

.45

.41

.37

.21

3.学校とSSWrとの連携に影響を及ぼす要因の分析

 Figure3に示したSSWrの活用に影響を及ぼす要因モデルを検討するために、勤 務校におけるSSWrとの連携及び相談活動の現状に関する測定尺度に対する因子 分析から得られた下位尺度を目的変数とする重回帰分析(強制投入法)を行った。

具体的には、「SSWrへのニーズと期待」尺度の「SSWrに対する校内活動への期待」

と「SSWrに対する校外活動への期待」、「SSWrの活用と連携不足」尺度の「SSWr の活用」と「SSWrとの連携不足」、「校内での相談活動」尺度の「校内対応」と「抱

え込み」の6変数である。また説明変数は、個人レベルの要因である個別の力量に 関する測定尺度と組織レベルの要因である学校組織特性に関する測定尺度の下位 尺度であった。個人レベルの変数は「福祉に関する知識と関心」 「SSWとSSWr に関する知識」「個人の連携・協働力」「福祉的な視点1(エコロジカルな視点)」

「福祉的視点2 (保護者支援の視点)」 「福祉的な視点3(子ども支援の視点)」

の6変数であり、学校組織レベルの変数は「学校内の協働性」「学校外に開かれた 協働性」「学校内の連携システム」「学校外との連携システム」「校長のリーダーシ ップ」の5変数である。目的変数と説明変数の因子得点を投入して分析を行った結 果、すべての目的変数において調整済みR2値が有意となった(Table15)。また、

この結果をモデル(Figure3)に沿ってまとめたのがFigure4である。以下では目 的変数ごとに分析結果を検討する。

Table 15 SSWrとの連携に影響を及ぼす要因に関する重回帰分析結果(強制投入法)

独立変数

SSWrへの校  SSWrへの校

      SSWrとの 内活動への期 外活動への期 SSWrの活用

      連携不足   待      待

校内対応

抱え込み

福祉に関する知識と

関心

SSWとSSWrの知識 個人連携力

福祉的視点1

(エコロジカルな視 点)

福祉的視点2

(保護者支援の視

点)

福祉的視点3

(子ども支援の視

点)

校内協働性 校外協働性

校内システム 校外システム 校長のリーダーシッ

.20

.18

.08

.10

一.02

.02

.17

=09

一.10 一.06

.04

.19

.20 一.oo

.20

.06

=09

.08

一.02

一.05

一.07

.04

.11

.39

.02

.11

.oo

一.09

.11

.09

一.03

.Ol

.05

一.10

一.26辮

.06

一一29

.04

.27

.Ol

一.22

=10

.15

.04

.1 3

.08

.1 3

一.06

.05

.10

.25***

.23

.1 7*

.22

.1 4

一.11・

一.07 一.Ol

一.24

.17

.22

.16

一.47

一.22

.16

.05

調整済みR2値 .12 .1 6 .30 ** .1 6 .64 .1 8

寧寧零吹メD001   準寧p<.01 零P<,05

:  SSWrへの期待  :

1 { 一. .. . tt

::    画学校外 ::

::学校内 とR2=16榊::

一 S 一 一 一 ; t 一 i ; 一v一.一 一 一 一

:: R2.=.12 .i  NX  /N :

: XX NX .19  XX .20XX:

    .20

  .18

r 校内システム

     〃

@学校内の

A携システム     ・■.

.17榊・

@  …・22零:...    幽 一」帥.

P二:履幽r3:   ・噛●  .●・  ●       一  〇  ● ・ ● ● 6

学校外との      ・ ●●.

A携システ・ム    ●,●   .●         ノ

       コ     コ  ドロ

      1福祉 1●

         1

知識と関心 ISSWとSSW。 r・

個別の

力量

連携・協働力・.

福祉的な視点

コ       ロ i−e−1一尾一2表一石}L! ・・

「      l

I保護者支援 l

l       l

I子ども支援 1

17 # !  .   . 一 .1 4

   校内対応 ・

   R2.=.64 一 :    .:.V ; ii…7 sc.

  一 1ミき●    .23   ・25零

  一.2.2... ::・A.......

●  ..t 抱え込み :

 .  : R2. =.1 8**  :

.・ @一.24  kX S.

    .2 2 :一 .47***

 管理職の リーダーシップ

,g xx //........ .......

 、・.   .SSWrの活用:

  ・・●  .39*串零:       :

  ・・.. : R2.=.30  :

 ・… ...一.2 s: rs......・・・・…

冒・29 @

d ▲連携不足i

  .27  ; R2.=.16*i* 1

学校内の 協働性 学校外に

開かれた協働性

協働的 組織風土

Figure4 SSWrとの連携に影響を及ぼす要因に関する重回帰分析結果

(1)SSWrへのニーズと期待

 SSWrの活用に影響を及ぼす要因モデルでは、主に派遣型で導入されている SSWrの活動に対する期待を高めるためには、個々の教師の個人レベルの要因より も、開かれた学校組織が重要であるという予測を立てていた。しかし分析の結果か らは、個人レベルの要因のみが影響を及ぼしていることが明らかになった。rSSWr に対する校内活動への期待」にも、また「SSWrに対する校外活動への期待」にも、

rSSWrの知識」と「福祉の知識」が正の影響を及ぼしていた。協力者の属性にお いて述べたように、1市はSSWrの導入初期段階であったがSSWrに対する認知度 は高かった。しかしSSWrがいることは知っていても、実際どう連携していくのか、

学校現場との協働にどういつだ可能性があるのかといった具体的な知識はまだ十 分ではないと思われる。そのことは、 研修会をして欲しい 定期的に来校して欲

しい 校内ケース会議に参加して欲しい 等の「SSWrに対する校内活動への期 待」因子の項目平均値がすべて3.0を超えている(4点満点)ことからも分かる

(Table12)。つまりこの結果は、 SSWrや福祉の知識を持てば持つほど期待も高ま

があることはSSWrの積極的な活用にもつながっており、SSWrを活用することが さらに活動への期待感を高めているとも考えられる。そして、福祉の知識があると いうことは、個々の教師が子どもを支援する時に福祉を利用した手立ても知ってい るということであり、関係機関につないでいく役割を持つSSWrへの期待にもつ ながっているのかもしれない。

 「学校外の活動への期待」を測定した項目は、 親の思いを学校に、学校の思い を親に伝えて欲しい 子どもや家庭への面談や訪問をして欲しい 等であり

(Table12)、それらの項目平均値も1項目が2.99であった他はすべて3.0を超え ていた。このことからは、学校がその部分に困難さを感じていたり、どこまで介入 すべきか躊躇していることが推察される。本調査結果が示したように、これらの期 待がSSWrや福祉に関する知識に基づくものであるならば、実際に協働する中で 期待はずれ  と感じられた時にはSSWrへの評価は著しく下がることとなるだ ろう。SSWrは学校と協働していく中で、そのような学校の期待を肝に銘じておく 必要がある。また、現在の1市が展開するSSW事業は週5日勤務のSSWr1名によ

る派遣型である。週5日という勤務体制は全国的にみても学校が利用しやすい体制 ではあるが、学校のすべての期待に応えることは容易ではない。1市に限らず、SSWr が学校の期待を裏切らないためには、あらかじめSSWrとの協働に具体的なイメー ジを持ってもらうための研修を行ったり、SSWr自身ができること・できないこと を明確に伝えていくことも必要であろう。

(2)SSWrの活用と連携不足

 「SSWrの活用」や「SSWrとの連携不足」に対しては、個人レベルの要因と学 校組織レベルの要因の双方が影響すると想定していた。しかし結果においては

「SSWrへの期待」と同様に、個人レベルの要因のみが影響を及ぼしていた。具体 的には「SSWrの活用」と「連携不足」の両方に「SSWrの知識」が有意な影響を 及ぼしていた。但し、「SSWrの活用」に対しては正の影響であり、「連携不足」に 対しては負の影響であった。このことは、SSWrの役割や使い方を知っているか否 かが活用の大前提となっていること、換言すれば、SSWrを知らなければ活用には っながらないということを示している。

 これは当然のことではあるものの、学校のシステムや管理職のリーダL一一・Eシップは SSWrの活用に影響を及ぼしていないということは、 SSWrを使うかどうかは学校 における周知の問題であるということを意味していよう。モデルでは、「学校外と の連携システム」、さらには校内の最終的な決定権を持つ管理職の「リーダーシッ プ」がなければ連携不足に陥ると考えていたが、それらよりも個々の教師の知識や 視点が学校を動かしていることが示されたと言える。したがって、SSWrの活用促 進に向けては、学校現場に校内研修等で啓発をしていくことが最も重要であること

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