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50HzペーシングおよびManual Burst (マニュアルバースト)ペーシングは、いずれもチャンバに対して不 整脈を誘発または停止する場合に使用する。Manual Burstのペーシングパラメータはプログラム可能で あるが、50Hzペーシングのパラメータは固定化されている。

Manual Burst (マニュアルバースト)および50Hzのぺーシングパルスは、XOOモード(XはVまたはA)

で、プログラムされたEP Test (EPテスト)ペーシングパラメータで出力される。心房のManual Burstおよ び50Hzでは、バックアップペーシングパラメータが利用できる。

マニュアルバーストペーシングの実行(Performing Manual Burst Pacing)

1. ペーシングを行うチャンバに応じてAtrium (心房)またはVentricle (心室)タブを選択する。

2. 50Hz/Manual Burst (50Hz/マニュアルバースト)オプションを選択する。

3. Burst Interval (バースト間隔)、Minimum (最小間隔)、およびDecrement (短縮)の数値を選択する。

この数値はdrive trainの間隔の周期長である。

4. Enable (有効化)チェックボックスを選択する。

5. バーストを出力するにはHold for Burstボタンを選択し、押したままにする。

心室のManual Burstは、Hold for Burstボタンが押され、テレメトリリンクが維持されている間、

最長30秒間出力される。

心房のManual Burstは、Hold for Burstボタンが押され、テレメトリリンクが維持されている間、

最長45秒間出力される。

その間隔は最小間隔に達するまで短縮し続け、以後のパルスはすべて最小間隔で発せられる。

6. バーストの出力を止めるにはHold for Burstボタンを離す。Hold for Burstボタンは再び淡色に なる。

7. 追加のManual Burst (マニュアルバースト)ペーシングを行うには、以上の手順を繰り返す。

50Hzバーストペーシングの実行(Performing 50 Hz Burst Pacing)

1. ペーシングを行うチャンバに応じてAtrium (心房)またはVentricle (心室)タブを選択する。

7-8

電気生理学的検査(ELECTROPHYSIOLOGIC TESTING) コマンド治療の方法(COMMANDED THERAPY METHODS)

2. 50Hz/Manual Burst (50Hz/マニュアルバースト)オプションを選択する。

3. Enable (有効化)チェックボックスを選択する。

4. バーストを出力するにはHold for 50 Hz Burst (長押しで50Hzバースト)ボタンを選択し、押したまま にする。

心室50 Hz Burst (50Hzバースト)は、Hold for Burst (長押しでバースト)ボタンが押され、テレメトリ リンクが維持されている間、最長30秒間出力される。

心房50 Hz Burst (50Hzバースト)は、Hold for Burst (長押しでバースト)ボタンが押され、テレメトリ リンクが維持されている間、最長45秒間出力される。

注記: Hold for 50 Hz Burst (長押しで50Hzバースト)ペーシングの間、S1 Interval (S1間隔)20msDecrement (短縮)0に自動的に設定される。これらの数値は画面には表示されない。

5. バーストの出力を止めるにはHold for 50 Hz Burst (長押しで50Hzバースト)ボタンを離す。Hold for 50 Hz Burstボタンは再び淡色になる。

6. 追加の50 Hz Burst (50Hzバースト)ペーシングを行うには、以上の手順を繰り返す。

注記: リアルタイムEGMと注釈付きイベントマーカは、テスト期間中はすべて表示されている。

コマンド治療の方法 (COMMANDED THERAPY METHODS)

Commanded Shock (コマンドショック)とCommanded ATP (コマンドATP)の2つのコマンドEPテスト 方法は、各々個別にプログラムされた検出および治療パラメータで出力することができる。本パルスジェ ネレータが治療実行中に、コマンドEPテストが開始されると、このEPテスト機能は実行中の治療を中断 し無視する。エピソードが進行中でない場合、Commanded Ventricular Episode (コマンド心室エピソー ド)はArrhythmia Logbook (不整脈ログブック)に記録される。パルスジェネレータがInhibit Therapy (治 療抑制)にプログラムされている場合、DIVERT THERAPY (治療の中止)キーが押されるかまたはマグ ネットがパルスジェネレータに置かれると、Commanded Shock (コマンドショック)とCommanded ATP

(コマンドATP)の実行が抑制される。

コマンドショック(Commanded shock)

Commanded Shock (コマンドショック)機能では、プログラム可能なEnergy (エネルギ)およびCoupling Interval (カップリングインターバル)でショックを放電することができる。

Commanded Shock (コマンドショック)はすべてコミッテッド(Committed)であり、Coupling Interval (カッ プリングインターバル)がSync (同期)にプログラムされている場合、R波に同期して放電される。Shock

Waveform (ショック波形)およびPolarity (極性)は、検出により開始されたショックの場合と同一であるが、

プログラムされたCoupling Intervalを指定することができる。Coupling IntervalはショックがSyncモード で放電されるべき時間から始まる期間であり、ショックはプログラムされたCoupling Intervalで放電され る。Commanded Shockの放電後、Post-Shock Redetection (ショック後再検出)が使用され、

Post-Shock Pacing (ショック後ペーシング)が作動する。

コマンドショック放電の実行(Performing Commanded Shock Delivery) 1. Commanded Shock (コマンドショック)オプションを選択する。

2. Coupling Interval (カップリングインターバル)とShock Energy (ショックエネルギ)の値を選択する。

3. Enable (有効化)チェックボックスを選択する。Deliver Shock (ショックを放電)ボタンが使用可能に

なる。

4. Deliver Shock (ショックを放電)ボタンを選択すると、ショック放電が開始される。Commanded Shock (コマンドショック)は治療歴に記録される。

5. 再び続けてショックを出すには以上の手順を行う。

電気生理学的検査(ELECTROPHYSIOLOGIC TESTING) コマンド治療の方法(COMMANDED THERAPY METHODS)

7-9 コマンド ATP (Commanded ATP)

Commanded ATP (コマンドATP)では、プログラムされた検出および治療のパラメータに関係なく、手動

でATPを実行することができる。ATP構成の種類を選択するかDetails (詳細)画面のATPパラメータを プログラミングすることによりCommanded ATPを設定し、Commanded ATPを実行することができる。

Commanded ATP (コマンドATP)が検出によって開始されるATPに干渉しないようにするには、EP

Temp VモードはMonitor Only (モニタのみ)にプログラムしなければならない。

コマンドATPの実行(Performing Commanded ATP)

1. 本パルスジェネレータのVentricular Tachy (心室頻拍)モードがMonitor Only (モニタのみ)にプロ グラムされていない場合には、Monitor Only EP Temp Vモードオプションを選択する。

2. ATP構成の種類を選択し、Number of Bursts (バースト数)の数値を選択する。

3. Start Ventricular ATP (心室ATP開始)ボタンを選択し、選択したATP構成の最初のバーストを開 始する。Bursts Remaining (残りのバースト)カウンタは、各バーストが完了するたびに減分される。

4. 継続してさらにバーストの出力が必要な場合は、Continue (続行)ボタンを選択する。構成された一 連のバーストをすべて出力完了すると、Bursts Remaining (残りのバースト)カウンタは最初の数に 戻り、Continueボタンは再び淡色になる。

5. 常時、ATP構成を選択することができる。必要な構成を選択して上記の手順を繰り返す。

Commanded ATP (コマンドATP)はCounters (カウンタ)画面にphysician-commanded therapy counter (コマンド治療カウンタ)として記録され、表示される。

6. Commanded ATP (コマンドATP)を使用した後は、EP Temp VモードをMonitor + Therapy (モニタ+

治療)にプログラムするか、EP Temp Vモードが終了し、恒久的な頻拍モードが再開するまで画面を そのままにしておくようにする。

注記: Commanded ATP (コマンドATP)構成を出力中にContinue (続行)ボタン以外のボタンを選択す

ると、ATP構成はリセットされてBursts Remaining (残りのバースト)ボックスは最初の数値に戻る。構成 を再度開始するにはStart Ventricular ATP (心室ATP開始)ボタンを再度選択しなければならない。

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